ブルーフォビアのネタバレと感想!魅力的なサスペンス漫画です!

今回は「鶴吉繪理」先生の『ブルーフォビア』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ブルーフォビア』はこんな漫画(あらすじ)

太平洋上に浮かぶある島では、海鉱石という海底資源の採掘が行われていました。

海のような真っ青な色をした海鉱石は、僅かな大きさでも膨大なエネルギーを生み出すことができるため人類の希望と呼ばれています。

しかしこの鉱石に触れ続けると人体は藍色に染まっていき、やがては骨を海鉱石に変えてしまうという副作用がありました。

青く染まるほど、人骨を海鉱石へと変化させていくこの奇病は“藍病”と呼ばれ人々を震撼させていたのです。

ですがそのエネルギーを欲する人類は、“藍病”を研究するため多くの人間を実験体として犠牲にしていくのでした。

奇病を患った少女と記憶を失った青年がこの研究施設から逃げだす様子を描いた『ブルーフォビア』

今回はこちらのサバイバルミステリーの魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

藍色に染まりながら嫌悪される者たちの生存をかけた脱出劇に、胸の鼓動を速めながらお楽しみください。

 

『ブルーフォビア』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

太平洋に浮かんでいる小さな孤島に海の底で育つ真っ青な海鉱石が存在していました。

膨大なエネルギーを生み出す海鉱石はかつて軍事利用されていたのですが、現在では平和利用のために研究されています。

島の中には海鉱石を研究する施設があり、一人の青年がその中の一室でゆっくりと目を覚ましました。

カイ
「ここは・・・どこだ?病室?なんでこんな所に・・・?」

青年には自分がなぜこのような状況になっているのか理解できていません。

そんな中、両腕を見てみると複数の管が挿入されていました。

助けを求めて起き上がろうとするのですが、両手と両足がベッドに拘束されています。

カイ
「え?縛・・・っ、なんで・・・!?なんだよここ・・・だれか!誰か!!」

必死に助けを呼ぼうとするのですが声を出すことができません。

すると青年が拘束されている部屋に防護服を着た人物が現れました。

この人物は青年の意識を確認すると名前を尋ねてきます。

しかし青年は自分の名前を答えることができません。

まるで記憶喪失になったかのように青年の頭は空っぽになっていました。

そんな状態の青年に対して防護服の人物が、真っ黒な薬を右腕に投薬しようとします。

青年が恐怖を感じ始めた次の瞬間、部屋を取り囲む分厚いガラスが何者かによってぶち破られました。

カイ
「女の子・・・?この子・・・髪も手も足も・・・なんでだろう、真っ青だ・・・」

急に現れた少女は悲しげな表情を浮かべながら青年の横まで歩み寄ります。

少女
「・・・カイ」

一言だけ呟いた少女は、青年の拘束具を強引に引き剥がしていきました。

拘束から逃れることができたのですが、青年は身体に鉛のような重さを感じています。

カイ
「気持ち悪い・・・頭も体も・・・全身熱く痛い、一体どれくらいこうしてたんだ・・・?」

だるさでなかなか起き上がれない青年に対して、早く立ち上がるように促してくる少女。

少女
「カイ!急いで!」

フラフラしながらも何とか立ち上がり、青年は少女の後をついていくことにします。

そのまま部屋を出ると外にはモニターやコンピューターが置いてあり、その前には複数の人間が意識を失った状態で倒れていました。

カイ
「ここから見られてたんだ・・・ん?あの写真は僕か?・・・“code-01”?」

モニターの横には謎めいたコード番号が記入された青年の写真が掲示されています。

少女
「カイ!何してるの!早く!」

少女は戸惑う青年を急かすようにしてこの部屋から逃げ出して行きました。

青年は状況が理解できないまま少女と一緒に歩き始めます。

カイ
「あの・・・どこにいくの?」

少女は前を向いたまま何も答えようとしません。

仕方なくついていくのですが、すぐに体の重さを感じ座り込んでしまいます。

少女
「カイ!大丈夫・・・!?つかまって」

少女が手を差し伸べてくれるのですが、その右腕は真っ青な藍色をしていました。

カイ
「うわぁ・・・!あっ、ちが・・・!その・・・ごめん・・・」

青年が変色した少女の腕に怯えていると、施設の研究員が二人を発見します。

すぐに二人のことをこうそくしようとする研究員たち。

しかし少女が俊敏な動きと圧倒的な戦闘力で、研究員たちを一瞬のうちに制圧していきました。

少女は力の差を見せつけながら次々と相手に対して多大なダメージを与えていきます。

倒れ込む相手に対しても攻撃を続けようとする少女。

そんな彼女を見かねた青年がここで止めに入ります。

カイ
「ちょっと待って!やりすぎだよ・・・幾ら何でもやりすぎだ・・・!ここまでしなくても・・・」

青年の忠告を聞いても少女は表情を変えることがありません。

少女
「やりすぎ・・・?じゃあどうすればよかったのよ、少なくとも私はそれだけのことをやられてきた・・・私はまだ死にたくない」

ようやく攻撃を止めた少女は、左肩に手を当てながら再び脱走を図っていきます。

青年がその左肩を見ると、そこにはバーコードと“N-007”という記号が刻印されていました。

いったいこの少女は何者で、その左肩に刻印された記号は果たして何を意味しているのでしょうか!?

 

 

カイと呼ばれる青年が研究室で拘束されているシーンから始まったミステリアスなストーリー。

スタートからテンポの良い展開をしていくので、一瞬のうちに心を掴まれました。

海鉱石というエネルギー資源を巡って交錯する人類の探求心と、そこに存在する陰謀を描いた『ブルーフォビア』

英語のフォビアは古代ギリシア語を語源としていて、“嫌悪”“忌避”といった意味を含んでいます。

ここからその意味が徐々に表現されていきます。

忌まわしく避けられる存在の“藍病”、その実態に注目しながら続きをご覧ください。

後編

カイが少女の後をついていくと扉の前に辿り着きました。

カイ
「ここを行くの?」
少女
「うん、それにこの中ならそう簡単には見つからないと思うし、少しは休めると思う」

少女のこの発言は体調が優れないカイにとってはありがたいものでした。

カイ
「あのさっきはごめん・・・強く言って、助けてくれたのに」
少女
「・・・いいよ、あなたが無事ならそれで」

少女はそれ以上何も言わずゆっくりと扉を開けていきます。

するとそこには近代的な施設内とは違い、洞窟のような空間が広がっていました。

少女の説明によるとここは以前に監獄として使われていた場所で、その当時の名残が現在も残っています。

水で湿った道を歩きながら、カイは気になっていたことを質問することにしました。

カイ
「あのさ、君は・・・何者なの?その・・・本当に何も覚えてなくて気づいたらあの部屋にいて君が現れて・・・自分が誰かっていうのも思い出せない」
少女
「そっか・・・やっぱり記憶ないんだね、私はあなたの患者だったんだ」
カイ
「患者・・・?僕の?」
少女
「うん、そしてあなたはここの医師だった、信じられないかもしれないけど、あなたはあいつらと同じここの人だったんだよ」

自分がここの医師だと告げられ青年は動揺しています。

しかしそれならなぜ自分が拘束されていたのかが理解できません。

カイ
「あっ、もしかしてここ病院なの?僕は何か病気になってあんなところに隔離されてた・・・とか」
少女
「残念だけどここは病院じゃない、ここは・・・ある病の研究施設」
カイ
「ある病・・・?」

少女は詳しい説明をするため、カイを洞窟の奥へ連れて行きます。

そこには無数の人骨が無造作に置かれていました。

少女
「かつてここの囚人たちは鉱夫として働かされていたんだ、でもここで採れる鉱石は少し変わってて、彼らにある変化を齎した」
カイ
「変化・・・?これは・・・青い・・・人・・・骨・・・?」

目の前に置かれた人骨は青い色をしていました。

さらに色だけでなく宝石のように光り輝いていたのです。

少女
「ここで働かされた鉱夫達の骨なんだ、ここの海底にある鉱石は・・・触れば触るほど肉体が青く染まり、やがては骨に達し最期には人間を鉱石にしてしまう」

少女はそのまま鉱夫の頭蓋骨を持ち上げました。

そして表情を変えぬまま説明を続けます。

少女
「青く染まれば染まるほど骨が鉱石になる病、“藍病”、私はその鉱夫達と同じ病なんだ」

骨が鉱石に変わる病などカイには聞いたことがありません。

そのためにわかには信じられず困惑してしまいます。

カイ
「じゃあ君はその病を治すためにここに・・・?」
少女
「治すためじゃない、患者は実験体、そんな私にあなたは約束してくれたんだよ、脱出しよう、この島を・・・って」

少女はこの約束を果たしてもらうため、カイの救出に現れたのでした。

カイはこの説明を聞き終えると、この場所にいてはいけないと思い始めます。

そんな中、研究施設の中では最高機密である二人の存在を決して外に出してはならないという戒厳令が下されていました。

そうとは知らず二人が休憩していると、少女が地面に穴を掘り始めます。

カイ
「何してるの?」
少女
「これから研究所を出る」
カイ
「出る・・・って、穴を掘って・・・!?」
少女
「違うよ、これ探してたの」

少女は地面の小包のようなものを出してきました。

中身を空けてみると、そこには写真や地図が入っています。

少女の説明によると、写真はこの島を撮影したもので地図は研究所の見取り図ということでした。

そしてこれら一式は脱出するために必要な物で、全て記憶を亡くす前のカイが用意していたのです。

この事実に驚きながらカイが小包の中身を見ていると、そこには一通の手紙が入っていました。

差出人の欄にはKeiichi Fukamiと書かれています。

カイ
「このフカミって人は・・・?」
少女
「あなたの知り合いだって言ってたよ、そして私たちの唯一の協力者」

カイは脱出に備えて島の外にいるフカミと連絡を取り合っていました。

その結果、二人は三日後に島を脱出することになっていたのです。

つまりあと三日間この島の中で研究員に見つからないように逃げ回らなければいけません。

果たしてカイは少女と共に謎めいたこの島の中を逃げ回ることができるのでしょうか!?

ネタバレはここまでになりますので、絶望的な脱出劇の行方はご自身の目でお確かめください。

 

『ブルーフォビア』を読んだ感想

“藍病”という奇病を巡って巻き起こるスリリングな展開にとても興味をそそられました。

コード番号だけしか情報のない少女の存在がさらに物語を面白くさせていますね。

二人の脱出劇の行方と海鉱石がもたらす様々な惨劇から目が離せなくなる『ブルーフォビア』

見所が満載のミステリー漫画になっています。

衝撃的な結末まで一気に読んでいってください。

 

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