『信長のシェフ』のネタバレ(漫画)!ドラマのキャストは?

今回は「原作 西村ミツル 漫画 梶川卓郎」先生の『信長のシェフ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

信長のシェフ』はこんな漫画(あらすじ)

現代の世界で料理人をしているケンが目を覚ますと、戦国時代の京都にタイムスリップしていました。

しかも料理以外の記憶を失っている状態です。

そんなケンは命を救ってもらった刀鍛冶に料理で恩返しすることにしました。

ケンの作る料理はすぐに人気となり、その評判は京都中に広まっていきます。

するとその評判を聞きつけた織田信長がケンを専属の料理人にしようとしてきました。

戦国時代で生き抜く料理人の奮闘記を描いた『信長のシェフ』

今回は歴史時代劇とグルメ漫画が融合した作品の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

ドラマ化された人気漫画を見逃さないでください。

 

信長のシェフ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

永禄十一年二月、京都の外れで夏という刀鍛冶が川原で仕事をしています。

「うん、いい真砂だ」

真砂を集めていると遠くから雑兵に追われている男性二人組が逃げてきました。

必死に逃げているのですが、男性の片割れが弓矢で撃たれてしまいます。

男性は倒れながら片割れの青年をケンと呼び、川の中を泳いで逃げろと指示しました。

夏は一連の様子を草陰から眺めていると雑兵たちが帰っていきます。

「酷い事をする・・・うわ!?な、何だお前生きてたのか、あ・・・お連れはその・・・残念だったな」

ケンと呼ばれていた男性がいつの間にか夏の背後に立っていました。

それだけでなくケンがさらに夏を驚かせます。

「はははっ、お前生きるか死ぬかの時に宇治丸を取ってたのか!?面白い奴だな、とにかくウチに来いよ、その服のままでは凍えてしまう」

夏は自分の家でケンの服を乾かすことにしました。

ケンも夏について行こうとするのですが腑に落ちないことがあるようです。

ケン
「宇治丸・・・戦国時代に京都の宇治川でウナギが取れたことからウナギをそう呼んだと言われている、ここは戦国時代の京都なのか・・・」

自分がなぜこの場所にいるのかは分かりません。

ただし料理の知識から戦国時代の京都であることは理解できました。

そのまま夏の家へ行き服を着替えさせてもらいます。

「ぶはっ、見事なつんつるてんだな、兄者は小さかったからな、我慢してくれ」

笑われながら家の中を見回すと、様々な道具が置かれていました。

家の様子を見たケンは夏の仕事も理解することができます。

ケン
「あなたは・・・」
「夏だ」
ケン
「夏さんは刀を造っているんですか」
「そうだ、俺は京一の鍛冶になる男だぞ、真砂と薪を一緒に踏鞴で焼くと玉鋼ができる、その玉鋼を槌で叩いて刀を造るんだ、今日はその真砂を取りに行ってたのさ、お前は?ケンと呼ばれていたがどこから来た?」

夏の質問に対してケンが天井を見上げました。

そしてどこから来たのか考え始めます。

ケン
「どこから・・・?」
「記憶がない!?自分のことも親のことも里のことも何一つ!?」
ケン
「はい、一緒に逃げていた人は俺のことを知っていたようなんですが・・・」
「と、とにかく宇治丸を食うか、こいつは蒲焼きがうまいんだ、料理してくらぁ」

料理という言葉を聞いたケンが目を見開きました。

そしてウナギを持つ夏の腕を掴みます。

ケン
「俺がやります」

ケンの熱意に押された夏は料理を任せることにしました。

すると記憶がないはずのケンが見事な腕前を披露します。

「宇治丸を開いて伸す・・・?ぬるぬるして軟らかい宇治丸を小刀で開くとは何たる腕達者よ」

戦国時代の蒲焼きはウナギを開かず、筒切りにして串を打ち囲炉裏に刺して焼いていました。

その後、江戸時代に入るとウナギは開いてから焼くようになったのです。

また醤油が使われ始めたのは1580年前後のため、1568年の現在では料理に使うことができません。

醤油が無いことを知ったケンはメニューを変更することにします。

ケン
「俺は知っている、料理の事もこの時代の歴史の事も・・・!だが俺は・・・何者だ?その記憶がない・・・どこから来て・・・どこで何をすればいい・・・?」

ケンには料理と歴史のこと以外、一切記憶がありません。

しかしこのような状況でも見事なウナギ料理を完成させました。

今回作ったのは宇治丸のネギ塩焼き、干し大根の味噌和えのせです。

「っんんめぇ!こんなに骨っぽくなくてさっぱりした宇治丸食ったことねえよ、お前料理達者だなぁ、きっとお前はどこかの城の料理人だったんだよ、こんなうまいもの食えるの殿様くらいだろうよ、ケン明日もうまいもん食わせてくれ」
ケン
「ありがとう夏さん」

こうして記憶喪失のケンは夏の家でしばらくお世話になることとなりました。

ケンは記憶がないまま戦国時代を生き抜くことができるのでしょうか!?

 

 

タイムスリップした理由や、記憶を失った原因など見所が満載のストーリーになっていますね。

さらに料理と歴史の記憶だけが無事に残されていたことも今後の展開を面白くさせそうだと期待できました。

テレビドラマ化されて話題を集めた『信長のシェフ』

ここからいよいよ織田信長が登場して作品が一層盛り上がっていきます。

信長の迫力に圧倒されながらもケンが堂々と対峙する姿に注目してください。

後編

ケンが夏の家でお世話になってから3ヵ月が経過しています。

この頃には夏の近所に住む人たちがケンの作る料理に魅了されていました。

「たく・・・みんなケンの料理の虜になっちまったな」

呆れながら庭先で夏が行水しようとしています。

すると料理を持ったケンが外に出てきました。

ケン
「夏さんの分です」
「あのな・・・ケン・・・っ」
ケン
「男でも女でも夏さんは夏さんです、拾ってもらった感謝の気持ちは変わりません」

男のような口調で喋るのですが、夏は男性ではなく女性だったのです。

しかしそれでもケンが態度を変えることはありません。

さらにここから4ヵ月が経過しました。

永禄十一年九月、戦国時代はここから大きく動き出すことになります。

日本人なら誰もが知っている戦国武将が足利義昭を伴って入洛を開始しました。

この武将はあっという間に京都を支配していた三好党を駆逐します。

そしてこの武将は京都の清水寺に腰を落としました。

京都の醍醐でそのことを知らないケンがお客に料理を振る舞っています。

すると彼の前に戦国武将が姿を現しました。

信長
「お主がケンか、ケンよ、おぬしは何を信じて生きている?」

ケンは一目見ただけで武将が織田信長であることを察します。

信長から視線を外せなくなったケンは質問に答えることにしました。

ケン
「・・・何も」
信長
「神や仏、親兄弟もか?」
ケン
「あいにくとどれも記憶にない人達なので」
信長
「気に入ったわ、わしはすぐに岐阜に戻るのだがお前を連れて行くことに決めたぞ」

ケンを奪われたくない夏が割って入るのですが、逆らうものは殺すと言われてしまいます。

夏を守るためケンは覚悟を決めました。

ケン
「行く・・・行きます」

もちろん夏も信長に逆らうことはできません。

そのためケンのことを見送ることにしました。

「俺がお前用に特別に打っていたものだ、これはお前の刀だ!これで戦って来い!」

包丁を受け取ったケンは信長がいる岐阜城へ向かいます。

信長はケンに岐阜城の料理頭を任せることにしていました。

しかしこれまで担当してきた料理頭が納得するはずがありません。

そこで信長が提案したのが料理頭とケンの料理対決でした。

真剣勝負で負けた方は殺されてしまいます。

ケン
「俺が今持っているのはこの刀と料理の腕だけ・・・」

覚悟を決めたケンは夏からもらった刀で料理を作り始めました。

自分の腕と刀の切れ味を信じたケンが見事な料理を完成させます。

この料理を味見した信長が動きを止めました。

信長
「ケン・・・これは何という料理じゃ?」
ケン
「真鴨のロースト柿のピュレ、栗と野生のキノコ添えです」
信長
「名前も奇天烈、同じ皿に山の物を添え共に食べるというのは実に新しい、うまい、実にうまい、見事じゃ!勝負あったな」

ケンが作った料理は信長を満足させます。

しかしここで信長がケンに料理頭を殺すよう命じてきました。

もちろんケンには人を殺すことなどできません。

ケン
「・・・できません」
信長
「がっかりさせてくれる・・・わしも気が長い方ではないのでな・・・ならばおのれもたたっ斬るまで!」
ケン
「あなたは斬らない、冷酷で残忍な独裁者で知られているが、その実徹底的な実力主義、合理主義者だ、あなたは俺を斬らない、俺には利用価値があるから」

料理の腕に自信を持つケンは信長に対して自分の利用価値を認めさせようとします。

その言葉通り合理主義者の信長はケンを斬るようなことはしませんでした。

信長
「・・・ほう、面白い、まだこの他にうまい物が作れると?」
ケン
「もちろん、何百種類と」
信長
「ならばもう一品作ってこい、ただし次はうまいだけではすまさんぞ」

辛うじて命を落とさなくて済んだケン。

しかし次の料理には味だけでなく斬新さも求められています。

ケンは再び信長を満足させることができるのでしょうか!?

 

信長のシェフドラマのキャストは?

テレビ朝日系で2度にわたってテレビドラマ化された『信長のシェフ』

第1シリーズは2013年1月、第2シリーズは2014年7月に放送されました。

気になるキャストは主人公のケンをKis-My-Ft2の玉森裕太さんが演じています。

もう1人の主人公となる織田信長役には及川光博さん、ヒロインの夏役には志田未来さんがキャスティングされました。

漫画を読んだ後はテレビドラマもチェックしておくと、この作品の面白さがより一層伝わると思いますよ。

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