ふつうの軽音部のネタバレ(漫画)!作中に登場する楽曲は?

今回は「原作 クワハリ 漫画 出内テツオ」先生の『ふつうの軽音部』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ふつうの軽音部』はこんな漫画(あらすじ)

明日から高校生になる鳩野ちひろは軽音部に入るためエレキギターを買うことにします。

ギター初心者ですが自らの欲望を優先するちひろは、コツコツ貯めたお年玉と母からの借金でフェンダーテレキャスターを購入しました。

中学時代は音楽の趣味が渋すぎることで仲間を作れませんでしたが、軽音部なら趣味が合う仲間を見つけられるかもしれません。

ですがコミュ力不足のため友達が作れないちひろは、入学式直後からクラスで孤立してしまいます。

そんなちひろに陽キャで可愛い内田桃が声を掛けてくれました。

しかも桃はちひろと同じく軽音部への入部を希望していたのです。

音楽に青春を捧げる高校生を描写した『ふつうの軽音部』

今回は音楽と青春をテーマにしたヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

好きなことに魅了された軽音部員の青春ストーリーをじっくりとお楽しみください。

 

『ふつうの軽音部』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第1話

大阪の山村楽器店に明日から高校生になる鳩野ちひろがやって来ました。

ちひろの表情からは並々ならぬ気合が感じられます。

鳩野ちひろ
「ついにこの日が来た!今日!私は!!エレキギターを買う!!!なぜなら軽音部に入部したいと思っているから!」

どのギターを買うかはすでに決めていました。

ベタだと笑われるかもしれませんが、ちひろは自意識よりも欲望を優先するタイプです。

そんなちひろが選んだのはフェンダーテレキャスターでした。

フェンダーテレキャスターは人気ギタリストの向井秀徳も愛用しているカッコイイギターなのです。

鳩野ちひろ
「セール中で安くなってるんだけどそれでも高い・・・中学3年間で貯めたお年玉の残りと、母への借金を合わせてようやく届く金額・・・!」

母親からは借金の返済が遅れたらタダじゃおかないとくぎを刺されました。

フェンダーテレキャスターを眺めていると、17800円の初心者向けセットが目に留まります。

鳩野ちひろ
「冷静に考えたらこういう初心者向けの安いセットで良い気もしてきたぞ・・・初心者の私がそんな高いギター買う必要あるか!?」

初心者向けセットにはミニアンプも付いているので始めやすいかもしれません。

悩んでいると店員が試奏を勧めてきます。

もちろん初心者なのでちひろはギターを弾くことはできません。

鳩野ちひろ
「このギター買います」

プレッシャーに抗えなかったちひろはフェンダーテレキャスターを購入しました。

高い買い物になりましたが、軽音部に入るのだからこれで良かったと自分に言い聞かせます。

ギターを担いで店を出ようとしていたら、同い年ぐらいの男子が試奏を始めました。

鳩野ちひろ
「RADWIMPSおしゃかまのイントロ!めちゃくちゃギター上手い・・・私みたいなもんがこんな高いギター買ってもよかったのかな・・・よくない気がしてきた・・・」

見過ぎたこともあり男子と目が合ってしまいます。

微笑みかけられたちひろは照れてしまいました。

コミュ力不足のちひろは声を掛けれるわけもないので帰ることにします。

鳩野ちひろ
「さっきの男子が偶然同じ高校の同級生で、同じ軽音部で私といい感じの仲になるとか・・・いやありえないな」

さっきの男子は偶然にもちひろと同じ高校の同級生で軽音部でしたが、3年間いい感じになる事はありませんでした。

そんなことなど知る由もないちひろはギターを設定ることで誇らしい気分になっています。

ちひろは中学の同級生にどんな音楽を聞くのか質問されたことがありました。

鳩野ちひろ
「私はね!一番好きなのはアンディモリ・・・銀杏とかナンバガも同じくらい好きだけど、志村ボーカル時代のフジファブリックも外せないなー」

好きな音楽を熱く語りましたが、同級生はどのバンドも知りません。

そのため笑われてしまいました。

鳩野ちひろ
「高校では音楽の趣味が合う友達見つかるといいなぁ・・・軽音部ならいるよねきっと・・・1人ぐらい・・・」

翌日、高校の入学式に参加します。

今日から高校生になったことを実感しますが、部活以前に自分がクラスに馴染めるか不安になってきました。

入学式はすんなりと終わりましたが、コミュ力不足のちひろは友達を作る方法が分かりません。

何もできずに時間だけが過ぎていくので、ちひろはひとまずトイレへ行くことにします。

鳩野ちひろ
「ふー、すっきりした、ん?あっ・・・私のイスに知らない子が座っている!不在をいいことに勝手に人のイスに座る・・・一軍女子にしか許されないムーブ!」

とても可愛い女子が自分のイスに座っていました。

様子を見ていると女の子がちひろに気付きます。

内田桃
「ごめん!勝手に座って!」
鳩野ちひろ
「えっ!いやいや、座ってていいですよ!」
内田桃
「私、内田桃っていうんやけどクラスに同じ中学の子おらんくて・・・良かったら仲良くしてくれん?」

内田桃はとても積極的な女子でした。

コミュ力不足のちひろはこのチャンスを逃すわけにはいきません。

鳩野ちひろ
「あっ・・・はい、こちらこそ・・・私は鳩野ちひろです・・・」
内田桃
「部活何入るか決めた?」
鳩野ちひろ
「あ、えっと・・・軽音部に入ろうかと・・・」
内田桃
「え!軽音!?私も!私ドラムなんやけど鳩野さんは・・・ってかなんて呼んだらいい?」

ラッキーなことに桃も軽音部に入部するつもりでした。

仲良くなれたら部活が楽しくなるかもしれません。

鳩野ちひろ
「私は初心者なんですけど一応ギター志望で・・・呼び方はなんでも・・・お前とかでもいいんで・・・」
内田桃
「いやお前はあかんやろ、うーん、そやなぁ・・・鳩野・・・ちひろ・・・そしたらはとっちって呼ぶわ!私のことは桃って呼んで!」

こんな明るい子とバンドを組んでみたいと思うちひろだったのです。

 

 

欲望のままにフェンダーテレキャスターを購入したちひろが清々しいですね

それでも初心者向けセットと悩んでしまった姿にリアリティーを感じました。

実際の楽曲が次々と登場していく『ふつうの軽音部』

個性豊かな登場人物たちが物語を面白くさせていきます。

ちひろが軽音部に入部することを決意したきっかけにもご注目ください。

第2話

ちひろが登校すると桃が笑顔で挨拶してくれます。

鳩野ちひろ
「内田桃ちゃん・・・初日から声をかけてくれたすごくいい子なんだけど、かわいくて陽キャだからすぐに一軍女子グループに所属して私は切り捨てられることだろう」

もしもその時が来ても強く生きていくことを決意しました。

桃には切り捨てられる日まで仲良くしてもらえれば満足です。

HRが始まると放課後に体育館で新入生歓迎会が開かれることを先生から伝えられました。

軽音部は新入生歓迎会でライブをするらしいので見逃すわけにはいきません。

しかし座席が自由という条件がちひろを苦しめていました。

ぼっちのことを考慮して席は固定にしてもらいたかったのです。

内田桃
「はとっちー、新歓のライブ一緒に見やん?」
鳩野ちひろ
「え!?いいの!?他のクラスの友達は!?」
内田桃
「んな大げさな・・・ええねん、今は同じクラスのはとっちと仲良くなりたいから」

こんなにいい子は見たことがありません。

新入生歓迎会は運動部の部活動紹介から始まりました。

鳩野ちひろ
「運動部は部活動紹介で意味不明な一発ギャグやりがち・・・なんていうか若いなー!」
内田桃
「いやあれ先輩やから、私らの方が若いからね」
鳩野ちひろ
「あっ!ステージ上に楽器が!」

いよいよ軽音部のライブが始まるようです。

すると急に人がたくさん集まってきました。

軽音部のボーカルはとても可愛い先輩の女子です。

新田たまき
「新入生の皆さんこんにちは!軽音部です!1曲だけしかやりませんが盛り上がってってください!」

可愛い女子の歌声が気になっているとイントロが流れ始めました。

イントロを聞いたちひろに悪寒が走ります。

鳩野ちひろ
「ん?このイントロって・・・!」
新田たまき
「純情可憐なきみをきもちよくしたーいー、純情可憐なきみをーぐちゃぐちゃにしたーいー」
鳩野ちひろ
「銀杏BOYZのあいどんわなだい!?今時のJKがこの曲歌う!?大好きだけど、しかもステージ群がってるの全員2・3年の軽音部だよな・・・」

軽音部のライブは主役である新入生をさしおいて、内輪でめちゃくちゃ盛り上がり始めました。

共感性羞恥を感じたちひろは軽音部の入部に不安を感じてしまいます。

それでも軽音部のライブは勢いが止まりません。

新田たまき
「おっぺけぺー、おしべとめしべが」
鳩野ちひろ
「先生方も苦虫を噛み潰した顔・・・もうやめてくれ・・・」

自分が演奏しているわけではないのにちひろがドキドキしてしまいます。

しかし軽音部は先生方の視線など気にしていません。

新田たまき
「こーいの呪文ーとなえーないでよー、ぼーくーはもう骨になーるーまでキスしーまーくるよー」

女子の歌声に観客はレスポンスで応えていきます。

圧倒的に盛り上がったライブを鑑賞したちひろは不思議な気分になっていました。

鳩野ちひろ
「でも・・・なんでだろう・・・完全なる内輪ノリなんだけど・・・なぜかちょっと感動している自分がいる・・・こんなふうに外野がどう思うかとか全く気にせずに好きなようにやれたらどんな気持ちになるんだろう・・・私もやってみたい・・・!」
新田たまき
「ありがとうございました!軽音楽部部員大募集です!」
鳩野ちひろ
「ももちゃん私・・・軽音部に入るよ!」
内田桃
「うん、しってる」

入部を改めて決意したちひろにはどんな出会いが待っているのでしょうか!?

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ふつうの軽音部のネタバレ(漫画)!第3話と第4話の見所は?

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『ふつうの軽音部』を読んだ感想

部員以外ではちひろにしか分からない楽曲を熱唱する軽音部のライブがとてもかっこよかったです。

周囲の視線など気にせず自分が好きな音楽を演奏するライブに魅了されたちひろが、いったいどんなバンドを結成するのかも気になりますね。

様々なアイデンティティーが交錯していく『ふつうの軽音部』

マイノリティーであることなど気にせず、人生を楽しむことの大切さを教えてくれる素敵な物語になっています。

自分の信じた道を突き進む高校生たちのキラキラした青春模様から大きな感動を味わってください。

 

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