『発情姫』のネタバレ！有機リンゴが描く漫画の魅力は？

今回は「有機リンゴ」先生の『発情姫』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『発情姫』はこんな漫画(あらすじ)

日本列島から少し離れた場所にある姫女島(きめじま)は数多くの伝承が遺された孤島です。

先日、この姫女島はマグニチュード7の大地震によって甚大な被害を受けました。

姫女島に姉妹校がある高校の学生たちは半壊した校舎を復旧するため、ボランティア活動を始めることにします。

しかし高校生を待ち受けていたのはうつろな瞳で男性に襲い掛かる不気味な女性たちでした。

欲望をむき出しにする彼女たちの正体とは・・・！？

狂ったように男性を貪る女性の姿を描いていく『発情姫』！

今回はスリリングなサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

絶海の孤島で巻き起こる究極のサバイバルを手に汗握りながらお楽しみください。

『発情姫』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

姫女島にボランティア活動でやって来た男子高校生が異様な光景を目撃します。

「・・・なんだ？なんだこれ・・・一体どうなってんだよ・・・」

彼が目撃したのは美女が男性を犯してその生命を奪い取る姿でした。

物語はここで男子高校生が姫女島を訪れた時まで遡ることになります。

本土から少し離れた場所にある姫女島は先日、マグニチュード7の大地震に見舞われました。

被害の少なかった本土の高校生は姫女島にある姉妹校が半壊したため、復旧のお手伝いをすることにします。

「物資持ってきたよっ、卯月ちゃん！」

野球部のエースで人気者の陽弐(ようじ)が搬入の受付をしている卯月に物資を届けに来ました。

人気者の彼が登場したことで女子たちが色めきだっています。

「よ・・・陽弐・・・そんなに飛ばすと身が持たないよ・・・」

「卯月ちゃん、大丈夫、トレーニングにもなってるからっ、僕らスポーツ推薦組は合宿でお世話になってるからここで恩返ししないとね」

爽やかな笑顔を見せる陽弐には周囲から多くの学生がサポートを求めていました。

「相変わらずの人気だなぁ・・・さすが野球部のエース・・・」

卯月は幼なじみの陽弐が人気を集めている姿を誇らしげに見つめています。

「卯月ちゃん、兄ちゃん知らない？」

「え？う・・・うん、さぁ・・・」

陽弐はボランティアをしながら兄の洋壱を探していました。

しかし洋壱がどこに行ったのかずっと分からないままなのです。

「そうかぁ・・・どこにもいないんだよ、一緒に作業できると思ったのに、見かけたら教えてね、飛んでいくから」

卯月に兄のことをお願いすると陽弐はボランティア活動に戻りました。

その様子を笑顔で見送った卯月は足元に視線を送ります。

「行ったよ・・・」

「助かったよ、卯月」

実は卯月が座っている受付席の影に洋壱が隠れていました。

洋壱はある理由があって弟の陽弐に会いたくないのです。

「たまには一緒にいればいいのに」

「わかってないな・・・アイツといるとそれまで普通の僕はゴミに変わる、昔からそうなんだ、俺はいつも成績は普通なのにアイツと比べられると下に見られる・・・」

優秀な弟と出来損ないの兄というレッテルを貼られることに洋壱はうんざりしていました。

ですが幼なじみの卯月は2人のことを差別していません。

「そんなことないって・・・いつも寂しがってるよ・・・陽弐・・・」

「いつもって・・・まさか・・・お前あいつと・・・」

「何バカ言ってんのよ、洋壱！！」

「バカ・・・声がでかい！」

卯月が大きな声を出してしまったせいで陽弐が駆けつけてしまいました。

兄のことを大好きな弟と、優秀な弟に劣等感を抱く兄。

そんな2人を温かい目で見守る幼なじみに待っていたのは極限のサバイバルだったのです。

幸せな日常を激変させる姫女島に遺された伝承とは！？

冒頭で描かれた不気味なシーンと幸せそうな高校生たちの間に存在するギャップが印象的でした。

このギャップが読者を震撼させるプロローグになっている気がしますね。

どこにでもいる普通の高校生がショッキングな出来事に巻き込まれていく『発情姫』！

ここから少しずつ姫女島に遺された伝承が明らかになっていきます。

スリリングでミステリアスな展開を引き続きご覧ください。

後編

兄の洋壱を見つけた陽弐がはしゃいでいると生徒会長が声をかけてきます。

陽弐は生徒会長から地震で壊れた社を一緒に片付けて欲しいとお願いされていました。

「なんでも校舎の奥の雑木林の中に壊れた社があるんだって、そこを片付けるのに男手が欲しいから・・・二人でしっぽりイキましょって」

このことを聞いた卯月が生徒会長を突き飛ばします。

「陽弐から離れろメス豚がぁ！」

実は色気をまき散らす生徒会長は人気者の陽弐を狙っていました。

そのことに気が付いた卯月は幼なじみの陽弐を守ろうとしたのです。

突き飛ばされても引き下がらない生徒会長に卯月は洋壱を代わりに行かせることを提案しました。

「ついで！？」

ついでに行かせると言われた洋壱はショックを隠しきれません。

「ほら洋壱・・・あんたも何か言いなさいよ・・・このままだとあのエロ会長が義妹になるかもなのよ」

洋壱は生徒会長が妹になったことを想像して鼻血を流します。

「・・・いい・・・」

「役立たず！とにかく陽弐は行かせません」

幼なじみを守りたい卯月は生徒会長と言い争いになってしまいました。

その様子を見ていた洋壱は黙ってこの場を立ち去ります。

洋壱は俯きながら人気のいない林の方へ向かいました。

「ほーれ、ほれほれ、魚肉をやるぞぉ、こっちこいー」

近くにいた野良犬に魚肉ソーセージをあげようとするのですが手を噛まれてしまいます。

犬にまで馬鹿にされた洋壱がしょんぼりしていると、林を抜けたところで今まで見たこともない美女を見かけました。

人口の少ない姫女島に似つかわしくない美女の姿に見惚れていると、林の中から男性の手が伸びてきます。

「まさか・・・聞いたことがある・・・災害が起きた場所は大抵・・・女性への暴行事件が急増するって・・・」

洋壱の予想通り美女は林の中へ連れ込まれ、2人の男性に暴行されていました。

しかし美女は自分から服を脱ぎ、男性たちと積極的に性行為を始めていきます。

「やばい・・・刺激が・・・強すぎる・・・」

美女は洋壱が見つめる中、男性とセックスを楽しみだしました。

男性たち美女との快楽に溺れていくのですが、絶頂を迎えると男性の身体に異変が生じます。

信じられないことに絶頂した男性の身体がミイラのようになってしまいました。

その様子を見ていた別の男性が逃げようとすると、美女が身体を押さえつけます。

抵抗する男性を貪るように犯した美女の姿を洋壱は無言のまま見つめていました。

「なんだよ・・・なんであの二人倒れたんだよ、あの女絶対やばい・・・早く逃げないと」

逃げようとする洋壱を美女が不気味な微笑を浮かべながら見つめています。

果たしてこの美女はどんな目的で男性を襲っているのでしょうか！？

彼女の正体と洋壱たちに襲い掛かるスリリングな展開は実際に漫画を読んでお確かめください。

『発情姫』を読んだ感想

美女が巻き起こす恐怖と、高校生たちの日常に存在するギャップが物語を面白くさせていますね。

単純に人が殺されるストーリーではなく、平凡な日常は破壊されていくところに魅力を感じました。

女性が男性を貪る姿を描いた斬新な設定が魅力的な『発情姫』！

エッチなシーンが多くなっていますが、考え抜かれたサスペンス漫画に仕上がっています。

漫画を読んでスリルを味わいたい人はこの作品を選んでみてください。

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