バカレイドッグスLoserのネタバレ!無料の試し読み情報も!

今回は「原作 矢樹純 漫画 青木優」先生の『バカレイドッグスLoser』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

バカレイドッグスLoser』はこんな漫画(あらすじ)

無免許医の犬童辰二とモグリの保険業を営む弟の亥三は、社会不適合者を非合法な手術で救っていました。

しかしあることがきっかけで犬童医院を経営していた路地裏から追い出されてしまいます。

新天地を探し求めた犬童兄弟は横浜の路地裏(バカレイ)へ辿り着きました。

横浜でゼロからのスタートを切った辰二と亥三だったのですが、彼らの前に闇社会の住人が障害となって現れます。

果たして犬童医院は障害を乗り越えることができるのでしょうか!?

闇医者を描いた人気シリーズの最新作となっている『バカレイドッグスLoser』

今回は電子書籍で大好評となった話題作の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

前作を読んだことがない人でも楽しめる内容になっていますので、様々な人間模様が絡み合う医療系漫画の世界観を存分にご堪能ください。

 

バカレイドッグスLoser』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

横浜市の某所で東京からやって来た土佐組という暴力団の構成員が失踪した天才外科医を探し回っています。

有力な情報を得るため賭けマージャンをしている路地裏を訪れたのですが、お金を渡しても求めているような情報は得られません。

業を煮やしたヤクザがマージャン客を脅していると、ホームレスが天才外科医の情報を持ってきました。

このホームレスは天才外科医に命を救ってもらったのですが、外科医とは二度と会いたくないと思っています。

ホームレスが天才外科医と出会ったのは2カ月前のことでした。

亥三
「どうだ辰兄?廃業して放置されてた診療所を借りたんだ、掃除して使えない設備入れ替えればなんとかなるだろ」

廃業した診療所で手術のイメージを浮かべている人物こそが、ヤクザの探している天才外科医の犬童辰二なのです。

そして辰二に声をかけてきたのは弟の亥三で、彼はモグリの保険屋を生業としていました。

辰二
「うん、ありがとう亥三」

2人は元々、別の場所で非合法な無免許医院を開設していたのですが、あることがきっかけで路地裏を追い出されてしまったのです。

そんな犬童兄弟が新天地として選んだのが横浜の路地裏でした。

新天地で再び無免許医院を開設できることに喜びを感じていると、建物の奥から女性の悲鳴が聞こえてきます。

「キャアア」
亥三
「おい、どうした鈴!」
「辰二さん・・・亥三さん・・・ひ・・・人が・・・」

叫び声を上げたのは犬童医院で看護師として働いている雪野鈴(ゆきのりん)でした。

腰を抜かしている鈴の前には苦しそうな表情を浮かべたホームレスが倒れています。

このホームレスこそが冒頭のシーンでヤクザに情報を流そうとしていた人物でした。

亥三
「ホームレスか?ここはもう空き家じゃねーんだよ、放り出してやる」
「ちょっ・・・ちょっと、この人苦しそうですよ・・・!」

ホームレスは大量の汗をかきながら腹部を押さえています。

辰二はすぐに診察を開始しました。

辰二
「腹部の痛みですか・・・いつから?」

2日くらい前から腹部に激痛が走っていることを聞いた辰二はホームレスの腹部を押してみることにします。

するとホームレスが嘔吐しました。

この状況を見た辰二はブルンベルグ徴候が出ていると診断します。

ブルンベルグ徴候とは患者の腹壁を手で垂直に圧迫し、その手を急に離すと激しい痛みを感じる症状で、腹膜に炎症があると起こる腹膜刺激症状の一つでホームレスは危険な状態になっていました。

あまりの激痛にホームレスは必死に助けを求めてきます。

亥三
「フン・・・他を当たりな」

亥三がホームレスの手術を断った理由は、お金を持っていないためでした。

ホームレスは亥三の予想通り10軒以上の病院から診察を拒否されています。

辰二
「この辺りの病院のブラックリストに入っているのかもしれませんね、食事や暖房を目当てに病院に行ったりトラブルを起こしたりしたことはありませんか?」

辰二の質問にホームレスは返す言葉がありません。

そのことで辰二の想像が的中していることは明らかでした。

亥三
「心当たりがありそうだな、ほらな、自業自得だぜ」

改めて亥三が治療を拒否しようとします。

しかし辰二が意外なことを言い出しました。

辰二
「まあとりあえず開腹してみましょうか」

まだこの病院は清掃すらしていない状態です。

このような不衛生な環境の中で辰二はホームレスの命を救うことができるのでしょうか!?

 

 

前作がとても面白かったのでこの作品も読んでみることにしました。

無免許医でありながら天才的な手術の腕を持っている辰二は相変わらずカッコイイキャラクターですね。

お金に執着する亥三もキャラがブレていないので安心しました。

路地裏で非合法な医療を行う兄弟の姿を描いていく『バカレイドッグスLoser』

人気作品がパワーアップして新たな物語を紡ぎ出していきます。

訳アリの患者を天才的な技術で救う無免許医の姿を目に焼きつけてください。

後編

開腹手術を行おうとする辰二に亥三と鈴が猛反対してきます。

「開腹って・・・こんな汚い廃墟みたいな状態で・・・?」
亥三
「はぁ!?ホームレス相手に何言ってんだ!?」

この状況であれば亥三と鈴の意見が真っ当なのかもしれません。

しかし辰二にはこんな場所でも手術を成功させる自信がありました。

辰二
「不衛生な場所でも術野の消毒・滅菌さえしてあれば問題ありません、それに外の車に手術に必要な機器や薬はありますし・・・ホームレスでも治療費を用意する方法はあるでしょう?」

亥三は辰二の意見に逆らおうとはしません。

仕方なくホームレスの懐事情を確認することにします。

亥三
「おいおっさん、金持ってるか?持ってるわけねーよな、ウチは前払いがルールなんだ、俺はモグリの保険屋なんだけどよ、アンタみたいな文無しの客に金を作ってやるのも仕事のうちなんだ」

亥三はホームレスに臓器売買を提案しました。

生体から提供可能な臓器は肺や肝臓、腎臓や小腸などが挙げられます。

辰二
「ちなみにあなたの容体はこのまま適切な処置を受けずに放置すれば敗血症をおこし命に関わる状態になるということは保証しますよ、さぁ・・・どうしますか?」

このままでは命を落とす可能性が高いホームレスはポケットからなけなしのお金を出してきました。

ですが治療費には程遠い金額です。

亥三
「なめてんのか」

亥三は前払い以外を絶対に認めません。

するとお金がないホームレスは臓器売買を受け入れます。

辰二
「わかりました、新・犬童医院、開院です」

こうして新天地で辰二の手術が始まりました。

手術の神様と称される辰二正確無比な技術でホームレスの回復を行っていきます。

しかし辰二はホームレスの臓器を摘出しようとはしません。

そのまま虫垂炎の手術が無事に完了しました。

ですが亥三は手術の結果に納得ができません。

亥三
「おい辰兄・・・これはなんだ・・・?」
辰二
「患者さんから頂いた臓器だよ」
亥三
「臓器!?だがコレは・・・」
辰二
「炎症した虫垂も臓器には違いありませんから」

辰二は最初から腎臓や肝臓などの臓器を摘出するつもりはなかったのです。

ですがそのことを知らされていなかった亥三は納得することができません。

亥三
「正気かよ・・・!?こんなもん一文にもならねえゴミだ、臓器ブローカーへの連絡は待てって言うから何かと思ったら・・・」
「命を救ったんですよ、それでいいじゃないですか!」
亥三
「よくねえ!犬童医院のルールに反している!」

亥三はあくまでも前払いというルールにこだわりを持っています。

それでも辰二にはホームレスを治療する理由がありました。

辰二
「前払いはしてもらっているよ」
亥三
「じゃあ聞かせてくれ、あんなカスみたいな報酬で俺たちの商売を安売りした理由をな・・・」
辰二
「先行投資、ホームレスは僕たちのお客にはならない・・・けど彼らを食い物にしている者たちは・・・?」

ここでようやく亥三は辰二の狙いを理解することができます。

辰二はホームレスを食い物にしている者たちと接触する機会を作るために今回の治療を行いました。

亥三
「裏社会か」
辰二
「新参者でこの街にコネのない僕たちが裏社会の人間といきなり接触するのは難しい、だからまず表と裏の中間に位置する者たちに接触するしかない」

ホームレスのコミュニティーで犬童医院の噂が広まれば、裏社会にも噂が伝わることは間違いありません。

新たな路地裏で生きていくためにまずは噂を広げるのが辰二の狙いだったのです。

亥三
「だがその前にタダ同然の治療を期待した連中が群がるんじゃねえか・・・?」
辰二
「だから華麗は重要な臓器と引き換えに命を救ってもらったというストーリーを信じさせておくんです、虫垂炎ということも伏せておきます、たかが盲腸と思われたら損ですから、すべてはこの街で力をつけるため、そして必ず・・・」

辰二には復讐しなければならない男性が存在していて、復讐を遂げるためには絶大な力を手に入れなければなりません。

新天地で辰二と亥三は復讐のために必要な武器を見つけられるのでしょうか!?

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2018.06.24

 

バカレイドッグスLoserを読んだ感想

クールな辰二とお金への執着心が強い亥三、そして優しい心を持った鈴というキャラクターたちのバランス感が絶妙ですね。

訳アリの患者を救う3人なのですが、決して自分たちが正義ではないことを理解している姿もかっこよかったです。

無免許医の天才的な医療技術と復讐劇が見所となっている『バカレイドッグスLoser』

ゾクゾクとした緊張感を味わえる物語になっています。

前作を読んだことがない人は是非この機会に人気シリーズを無料で試し読みしてみてください。

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