今回は「原作 近藤たかし 漫画 アントンシク」先生の『境界のエンドフィール』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『境界のエンドフィール』はこんな漫画(あらすじ)
Webの投稿サイトから送られてきた毒薬で子供たちが自分の親を毒殺した事件が発生しました。
刑事の瀬戸真人は“アララギの子事件”と呼ばれ世間を騒がした大量殺人の謎を追う中で、不正なおとり捜査で犯人を追い詰めてしまいます。
己の正義感にのぼせ上っていた瀬戸は、捜査の途中で通行人に重傷を負わせてしまいました。
取り返しのつかない過ちを犯したため刑事を辞めた瀬戸は理学療法士として新たな人生を歩み始めます。
順調に第2の人生をスタートさせたのですが、瀬戸の前に“アララギの子事件”の犯人と思われる人物が現れました。
刑事の血がまだ残っている瀬戸が向き合う事件の真相とは・・・!?
医療とサスペンスをミックスさせた『境界のエンドフィール』!
今回は病院のリハビリテーション科を舞台にした漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
過去の過ちと向き合いながら難事件の真相に迫る主人公の姿を目に焼き付けてください。
『境界のエンドフィール』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
正義感は人間なら誰もが持っている感情の1つです。
刑事だった頃の瀬戸は己の正義感に酔いしれ、自身の能力にのぼせ上っていました。
おとり捜査の結果、犯人を追い詰めることに成功します。
しかし激しい格闘の末、犯人に逃げられてしまいました。
瀬戸が見たのは犯人の腕に刻まれた特徴的なタトゥーだけです。
帽子を被っていたため顔は確認できていません。
逃走する犯人の女を追いかけている瀬戸が階段から飛び下りました。
瀬戸は着地した際に通行人の女性と衝突してしまい重傷を負わせてしまったのです。
6年後、刑事を辞めた瀬戸はそよぎ病院で理学療法士を務めるようになっていました。
リハビリの前に腰が固くなったという患者の触診を始めます。
理学療法とは病気やケガで運動機能が低下した患者に対して、運動をサポートしたり電気マッサージを行いながら機能の回復を図る治療法です。
専門家の理学療法士は国家資格で現在は約19万人が病院や介護施設で働いています。
そんな理学療法士の瀬戸は患者の腰を触った後で脚をマッサージしました。
続いて前屈をしてもらうと患者がスムーズに腰を曲げることができます。
筋肉を伸縮させたことで固くなっていた腰がスムーズに曲がりました。
瀬戸は理学療法士になって1年なのですが慣れた様子で患者と接しています。
本人は慣れたフリをしているのですが患者からの評判は悪くありません。
しかし同僚の中には“アララギの子事件”で問題を起こした刑事だと知っている者もいて、瀬戸のことを良く感じていない者もいるのです。
周囲に煙たがる者がいるのも瀬戸が犯人を取り逃がした上、犯人の追跡中に通行人と衝突して重傷を負わせてしまったためでした。
道を歩いていた千波夏海は脊髄を損傷して車椅子生活を送っています。
そんな夏海が瀬戸の元を訪ねてきました。
考え始めると向上心が欠けていると思われている気がしてきます。
しかしすぐに夏海が励ましてくれました。
瀬戸と夏海が話しているとテレビから食品会社社長が毒殺されたというニュースが報道されます。
会社社長毒殺事件は1カ月前にも発生しているため、警察は同一犯による殺人事件として捜査を開始しました。
またどちらの事件も薬物が検出されていないことから、6年前に発生した“アララギの子事件”との関連を指摘る声もあるようです。
テレビから“アララギの子事件”という単語が聞こえてきたことで瀬戸の表情が固まりました。
犯人を追い詰めた時、瀬戸は腕のタトゥーに気を取られなければ逮捕できたかもしれません。
しかし瀬戸が犯人を取り逃がしたことにより、6年後の現在も“アララギの子事件”は未解決のままなのです。
理学療法士になった瀬戸はまだこの事件に未練があるのでしょうか!?
刑事として最悪なミスをした瀬戸が未だに事件を引きずっている感情が丁寧に表現されていますね。
車椅子生活になった原因を作った瀬戸に対する夏海の優しさには感動しました。
凶悪な事件の真相に迫っていく『境界のエンドフィール』!
ここから意外な展開で瀬戸が再び事件と関わっていくことになります。
理学療法士になっても切れないアララギの子事件との因縁にご注目ください。
後編
テレビのニュースが“アララギの子事件”を扱ったことで瀬戸は過去のトラウマが蘇ってきました。
犯人を取り逃がしたことと夏海を不自由な体にさせたことは、瀬戸の心にも大きな傷跡を残します。
その瀬戸を後押ししてくれたのが他でもない夏海でした。
夏海のお願いを聞いた瀬戸が紙飛行機を空へ飛ばします。
こうして瀬戸は夏海のおかげで新しい自分に変わることができました。
夏海の役に立つことが最優先なのです。
そのため事件のことは忘れることにしました。
得意料理のローストビーフを振舞ってくれるそうです。
それは嬉しいのですが夏海の家に招かれたことで緊張してきました。
その後は仕事に戻ったのですが手料理を食べられることで頭が一杯になってしまいます。
また瀬戸はこれまで女性が一人で暮らしている家に上がったことがありません。
緊張すると不審者にしか見えない自分の姿が容易に想像できます。
瀬戸が緊張しない方法を考えていると、病院内で盗撮した男性が看護師に追われてこちらへ逃げてきました。
すぐに瀬戸は盗撮犯の前に立ちはだかると、一瞬のうちに相手を投げ飛ばします。
強く床にたたきつけられたため鼻血を出した盗撮犯は、駆け付けた警備員に連れて行かれました。
やり過ぎてしまったと後悔しながら夏海との約束を果たそうと気を引き締め直します。
その日の夜、そよぎ病院に火災現場で全身に熱傷を負った推定年齢20代の女性が搬送されてきました。
所持していた運転免許証から女性は26歳の香庄智子ということが分かります。
不思議なことに香庄智子の精神は肉体と離れていました。
翌日、緊急手術によって一命を取り留めた香庄智子のリハビリチームに瀬戸の参加が決定します。
まず瀬戸は寝たきりになることや後遺症を軽減するため、ベッドの上で香庄智子のリハビリを始めることにしました。
香庄智子の魂が抜けていることをもちろん瀬戸は知りません。
浮いている香庄智子に見つめられながらリハビリを行っていると、医師から熱傷の程度が軽かったため顔には痕が残らないことを伝えてもらいました。
夏海に後遺症を負わせてしまった瀬戸は火傷が治ると聞いて涙を流します。
数日後、再び瀬戸が香庄智子のリハビリを始めました。
ここで香庄智子の体がこわばってきます。
瀬戸はリラックスさせるため声を掛けながらマッサージを行いました。
香庄智子の魂が瀬戸の背中に身を寄せます。
次の瞬間、今まで穏やかだった瀬戸の表情が鬼のような形相に変わりました。
瀬戸がマッサージするため包帯を取った香庄智子の腕には“アララギの子事件”で目にした特徴的なタトゥーが刻まれていたのです。
アララギの子事件で取り逃した犯人は香庄智子なのでしょうか!?
『境界のエンドフィール』を読んだ感想
瀬戸が追いかけていたアララギの子事件の犯人かもしれない女性が病院に搬送されてくるという展開に衝撃を受けました。
また意識を失った香庄智子の魂が空中から瀬戸の様子を観察しているシーンもインパクト抜群ですね。
トラウマを抱えた元刑事と凄惨な事件を起こした真犯人の運命が交錯していく『境界のエンドフィール』!
謎が多すぎる香庄智子の身に何が起こっているのか興味をそそられるストーリーになっています。
予測不可能なアララギの子事件の真相は実際に漫画を読んで確かめてみてください。
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