今回は「原作 蔵石ユウ 漫画 イナベカズ」先生の『アポカリプスの砦』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『アポカリプスの砦』はこんな漫画
冤罪で逮捕された前田義明が収監されることになったのは、関東中の不良が集められる青少年矯正施設の松嵐学園でした。
暴力が席巻するこの無法地帯の中で、非力な義明は絶望の淵へと立たされていくことになります。
しかし暴力以上の災厄がこの学園を覆い始めていくのでした。
ゾンビという災厄に暴力で対抗する不良たちを描く『アポカリプスの砦』。
今回はそんなホラー漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。
手に汗握る戦慄の物語のスリルをごゆっくりと味わってください。
『アポカリプスの砦』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
テレビから職務中の警察官が殺害されるニュースが流れています。
亡くなったのは警視庁の巡査部長で、彼は地下鉄で暴れる男を確保した後、パトカーの中でこの男に咬みつかれたことが死因となってしまいました。
容疑者の男は取り調べに対し意味不明な言動を繰り返しているため、薬物の使用が疑われています。
このニュースが世間を騒がし始めた頃、千葉県の厚生施設に一人の少年が収監されようとしていました。
松嵐学園というこの施設では収容者124人と刑務官の計144人が生活をしています。
東京湾沿いのこの施設に収監されることになった少年の名前は前田義明といい、彼に対する罪名は殺人罪でした。
しかしこの罪を義明は冤罪だと思っています。
無実を訴えるのですが他の大人と同様に、この施設の園長も義明の言葉を信じようとはしてくれません。
ぶつけるところのない憤りが義明の頭の中を一杯にしています。
そのまま施設に入園することになってしまった義明。
これまでの楽しかった日々が頭をよぎり、懐かしさと悲しさがこみ上げてきてしまいました。
不良たちの姿を見て義明は恐怖で顔面蒼白になってしまいます。
そんな彼は4号室に生活することになり、室長の吉岡が義明を部屋へと案内していきました。
義明が目撃した奇妙な事件は学校帰りに起こりました。
団地の階段を上がっていると変な音が聞こえたため、義明は音のする反対側へ向かいます。
するとそこには血まみれの男性が倒れていました。
大人だけでなく同年代の少年からも信用されず、どんどん孤独と絶望に包まれていく義明。
しかしここまで彼に起きてしまった不幸は、まだまだ序の口と思えるほど些細なことだったのでした。
奇妙な事件に巻き込まれてしまい無実の罪で収監された義明。
それと同時に起こった警察官殺害事件。
冒頭から見事に伏線が張られた『アポカリプスの砦』。
この巧みなストーリー展開がこの漫画の魅力の一つだと言えるでしょうね。
物語はさらにここから恐怖感がどんどん増していくことになります。
それでは引き続きスリル満点のストーリーをお楽しみください。
後編
吉岡に自分の冤罪を訴えるも、信じてもらうどころか関心すら持たれない義明。
すると二人のいる4号室に外で作業をしていた岩倉という少年が帰ってきました。
吉岡が彼に義明を紹介するのですが、無口な岩倉は黙って着替えを始めます。
そんな岩倉の裸には銃創のような傷跡があり、義明は衝撃を受けてしまいました。
さらにそこにもう一人同室の少年が戻ってきます。
淡々と語る少年の名前は山野井満といい、周囲からはノイマンと呼ばれています。
こうして全員が顔を合わせることになった4号室の少年たち。
こうして始まった義明の松嵐学園での生活。
その一方、彼らの知らないところではまたしても咬みつき魔騒動が世間を賑わせていました。
ネット上では狂犬病のような感染症だという噂で持ちきりになっています。
人々はただ何もすることができず、この恐怖に怯える日々を送っていました。
そんな恐怖が義明たちがいる松嵐学園にも訪れたのは、ほんの数日後のことだったのです。
食堂で他の部屋の少年たちと喧嘩になってしまった4号室。
その罰として運動場を走らされることになってしまいます。
義明は何もしていないのですが、ここでも連帯責任として罰を受けていました。
この学園に異変が起き始めたのは、まさに彼らが罰を受けているこの瞬間だったのです。
なんと上空を飛んでいたカラスが人間の耳を落としてきました。
状況を全く理解できない義明なのですが、お構いなしに事態は急展開していきます。
突然校庭に護送車両が侵入してきて事故を起こし、中からは様子のおかしい人間が出てきました。
血まみれのこの人間は介護しようとした刑務官に咬みついてしまいます。
ペチャ、クチャ、ガリッと音を立てて刑務官を食べ始めたこの化け物。
その姿を山野井も岩倉も吉岡も、そして義明も黙って見ていることしかできませんでした。
青少年矯正施設の松嵐学園には144人の人間がいたのですが、今まさに死者が出てしまい残りが143人になった瞬間だったのです。
果たしてこの先、どれだけの人間がこの恐怖から生き残ることができるのでしょうか！？
是非この恐怖は漫画を読んで確かめてみてください。
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『アポカリプスの砦』はこんな人にオススメ
ホラー漫画ファンにはたまらない作品だと思いますよ。
少しサスペンスの要素も散りばめられた物語なので、そういったジャンルが好きな人にもオススメの漫画です。
アニメ化もされ話題になっている『アポカリプスの砦』。
読んでおいて損をすることのない魅力的な作品になっていますよ。
このスリルを多くの人に味わってもらいたいですね。
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