十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になるのネタバレ!

今回は「原作 氷純 漫画 しゅーかま」先生の『十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる』はこんな漫画(あらすじ)

輪鎖透(わさとおる)は十五歳の時に何の前触れもなく、急に地球から異世界に転移されてしまいました。

魔物が出現する異世界に転移した透には異世界ファンタジーのようなチート能力の伝授もなく、現地の人々の言葉も全く分かりません。

見ず知らずの危険な世界から地球へ帰還したい透は、自己流で言葉と戦い方を身につけて転移の謎と関わりやすい冒険者になることを決意しました。

トールと名を改めて九年間、地球への帰還方法を探しましたが手掛かりは何も見つかりません。

十年目にして異世界で生きることを覚悟したトールに待っていたのは、運命を変えることになる美人双子のユーフィメーリィとの出会いでした。

最強のソロ冒険者と天才美人双子の運命を綴っていく『十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる』

今回は異世界を舞台にしたSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

熟練されたトールの最強スキルにご注目ください。

 

『十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

無数の魔物を前にしたトールが期待で胸を膨らませています。

トール
「・・・転移して十年目に世界を救う大仕事か・・・主人公にでもなった気分だ」

主人公としてトールの物語が幕を開けたのは美人双子と出会ったことがきっかけでした。

地球で暮らしていた十五歳の時、輪鎖透は玄関のドアを開けた瞬間に異世界へ転移されてしまいます。

この異世界転移には何の前触れもありませんでした。

転移した異世界は魔物に加えて、体が半分機械化された魔機獣という脅威が存在している危険な場所です。

トール
「よくある異世界の物語のように神様が現れてチート能力の伝授も、なぜか現地の人々の言葉がわかるということもない、この見ず知らずの危険な世界に突然放り込まれたのだ」

透が元の世界への帰還を求めるのは自然な成り行きでした。

帰還を求める透は必死になって自己流で言葉を覚えて戦い方を身につけています。

そして転移の謎と関りが多いであろう冒険者になって、様々な場所やダンジョンを駆けずり回ってきました。

トール
「で!今日で十年目!なんの手がかりも掴めなかったってわけ!」

トールと名前を改めた透が飲み屋のマスターに愚痴をこぼしています。

マスターは異世界転移を信じていません。

それでもトールは帰還を諦めて異世界で生きていくことを決めたので、信じてもらえなくても構わないと思っています。

トール
「なんてったってこの九年間で生きていくためのそれなりの強さも知識も身につけたんだ!この能力を今日から帰還のためじゃなくこの異世界を満喫するために使ってやるのさ!」

こんなことならもっと早く地球への帰還を吹っ切れば良かったのかもしれません。

話を聞いてくれたマスターは、トールの新たな門出に美味いお酒を奢ってくれました。

酔っ払ったトールは帰ることにします。

トールは帰還を諦めて異世界に根付くことをこれまで考えなかったわけではありません。

異世界に慣れて実力を身につけていくほど、生活は安定して帰還を目指す理由は薄れていきました。

トール
「危険を伴う帰還方法の探索を止め何度もこの世界を謳歌しようと考えた、しかしあまりにも唐突で前触れのない異世界転移を体験した俺はその度にある不安に襲われた」

今すぐにも再び転移してしまうかもしれないという自身の不安定さに恐怖を感じたのです。

もしかしたら全く知らない土地に転移してしまうかもしれませんし、急に地球へ帰還するかもしれません。

そんな不安を抱える中では異世界に愛着を持つことも、異世界の人々と交友関係を築くことも出来ず独りを選んでしまっていました。

トール
「そうなると地球が恋しくなり、また帰還の方法を探すというジレンマにこの九年間苛まれ続けたのだ、っていかんいかん!何しんみりなってんだ!もう今日で十年目!こんだけ経っても実際転移してないんだからもう大丈夫なんだ!」

大丈夫だという前提でこれからは生きていくと決めたのです。

折角なので異世界を満喫するため、自由に旅をしたくなってきました。

酔っ払いながら異世界を楽しもうとしていると、前から三人の冒険者が歩いてきます。

トール
「魔機手、魔機足・・・格好からして冒険者か・・・って、おっとと・・・」

冒険者たちの横を通り過ぎようとしていると、酔っているため転んでしまいました。

転んだはずみでトールは冒険者の魔機手を掴んでしまいます。

一見すると酔っ払いの行動なのですが、魔機手を掴んでしまったことでトールの運命は激変することになってしまいました。

 

 

トールのように訳も分からず異世界に転移されてしまうと希望を失ってしまうかもしれませんね。

それでも十年目まで努力し続けたトールは精神的に強いと感じました。

自己流の経験で最強に上り詰めた『十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる』

いよいよトールが運命を変える出来事に巻き込まれていきます。

軽い気持ちでトールがある依頼を引き受けたことで、ワクワクさせてくれる冒険劇が幕を開けますよ。

後編

転んだはずみで魔機手を掴んでしまったトールが、酔っ払ったまま冒険者に謝罪します。

トール
「ってあ・・・咄嗟に掴んじまった、ちょっとこんな簡単に取れる雑な作りの魔機手使っちゃダメだよー、いや悪い悪い、ほら返すよ」

素直に謝罪したのですが、3人の冒険者はトールに襲い掛かってきました。

冒険者たちは商売道具を盗んだトールを最速で処理したかったようです。

しかしトールはそんな簡単に処理されるような冒険者ではありません。

トール
「ご、ごめんて、雑な作りとか言っちゃって・・・まさかそんな怒るなんて・・・」

激しく襲撃されたのですがトールは冒険者たちの攻撃を全て避けていました。

避けられたことに驚きながら冒険者たちが再び攻撃を仕掛けてきます。

ですがその攻撃は一発も当たりません。

攻撃を避け続けていると衛兵がやって来たので冒険者たちは逃げていきました。

トールは被害者なのですが酒臭いため衛兵に連行されそうになってしまいます。

ウルベン
「彼は無実だよ、たまたま通りかかって見たんだ、さっき逃げた三人組が彼を一方的に襲っていたのをね」
トール
「だ・・・誰だあんた・・・」
ウルベン
「この町ダランディの冒険者ギルド支部長ウルベンだ、突然で悪いが魔百足と戦りあえた君に直々に依頼がある」

突然現れたウルベンの言葉をトールは理解することができません。

訳が分からないまま冒険者ギルドダランディ支部に連れて行かれました。

トール
「散々な目に遭った・・・異世界生活十年目・・・楽しもうと思った矢先にこれか・・・」

このままでは先が思いやられます。

ぐったりしていますが水を飲ませてくれたので落ち着いてきました。

ウルベン
「落ち着いたかね」
トール
「ああ悪い、助かったよ、裏路地でのこともな、ただなんで俺みたいな流れ者に直々に依頼を?それにあんたが言った魔百足とかいう魔機手、魔機足の冒険者は一体?それも依頼に関係あるのか?」
ウルベン
「色々と疑問に思うのは当然だがまずは順を追って話そう、この町にはウバズ商会という町を代表する大規模な商会がある、その前商会長の夫婦はウバズ商会をここまで大きくした立役者で私の三十年来の友だった」

前商会長の夫婦は従業員を家族のように扱い、様々な慈善事業にも従事してきたそうです。

人格者として前商会長の夫婦はウバズ商会を大きくし、ダランディの発展に大きく貢献してきました。

しかし夫婦は三年前に不慮の事故で他界し、その跡をハッランという男に引き継がれたことが全ての始まりだったそうです。

ハッランという男は気に入らない者は解雇、自分の言うことに従う者だけをこき使うという前商会長とは真逆の行動を取り始めました。

続いてトールを襲った粗暴な冒険者の魔百足を引き立てて、ウバズ商会を以前とは全く別物にしてしまったのです。

ウルベン
「そして奴が次に手を伸ばしたのは前商会長の忘形見である双子の娘達だ、奴は双子に結婚を迫り商会に軟禁している」
トール
「なるほど、それで名実ともに商会の長に・・・ってことか?」
ウルベン
「それもあるだろうが二人とも美人で器量がいいからな、惚れるのも仕方ないかもしれん」

ウルベンは魔百足相手に双子の救出と護衛を依頼してきました。

救出したとしても魔百足が双子を追手としてくることは間違いありません。

トール
「しかしそうなるとますますわからないな、そんな重要な依頼ならそれこそギルド内の信を置ける冒険者に依頼すべきだろ」
ウルベン
「そうしたいのはやまやまなのだがそもそも魔百足に対抗できる実力者がこの町にいないのだ、癪だが魔百足はこの町の最大勢力クランだからな」

またウバズ商会は町の冒険者に様々な依頼を出してくれるお得意様です。

ウバズ商会に楯突くことは稼ぎ口を減らすようなものでした。

トール
「それで俺みたいな流れ者に・・・いや流れ者だからこそか」

ウルベンは相応の報酬を用意しています。

それは魔百足と全面戦争になる可能性がある危険な依頼のためでした。

またトールが対峙した三人とは比較にならない実力者が何人もいるそうです。

ウルベン
「しかしどうかあの双子を・・・両親の形見である商会を好き勝手され、自身すらその毒牙にかけられようとしてるあの双子をどうか・・・」
トール
「わかった、受けよう」
ウルベン
「どうか・・・ってえ?」
トール
「いやだからその依頼受けるって、魔百足には突然襲われた恨みがあるからな、無事二人とも救出してまともに警備すらできない冒険者って面目丸潰れにしてやる」

こうしてトールはウバズ商会に潜入することを決めました。

ウルベンから説明された詳細な情報によると、双子はウバズ商会の最上階に軟禁されているそうです。

この情報は双子自身からの手紙によるもので、ハッランの目を盗みながら暗号でやり取りしていました。

ウルベン
「それで近く護衛を送ると伝えてあるから、軟禁場所まで行き私の名前を出せばスムーズに救出できる、だからとにかく誰にも気づかれないよう双子の元に向かってくれ」

もしも誰かに見つかって救出計画がバレれば警戒されて難易度が高くなってしまいます。

またハッランが激昂して双子に危害を加えるかもしれません。

細心の注意を払いながらウバズ商会の最上階に向かっている中、不思議とトールは笑っていました。

トール
「しかしあれだな・・・少し不謹慎かもしれんが異世界堪能するって決めたタイミングで囚われの女の子を助ける王道イベントなんて主人公みたいでちょっとワクワクするな」

誰にも見つからず最上階に辿り着いたトールが窓をノックします。

そして指示された通りウルベンの依頼を受けた冒険者であることを伝えました。

ユーフィ
「よ・・・よかった・・・本当に来ていただけたのですね、少々お待ちください!今お開けします」

敵地のど真ん中で軟禁されている双子は相当参っている様子です。

対照的に窓から中に入ったトールは主人公のような気分を味わっていました。

しかし中に入った次の瞬間、顔面に向かって矢が飛んできます。

トール
「どわたぁ!ちょ!ちょ!敵じゃないって俺!入る前にちゃんと支部長の使いだって確認したよな!?こんな状況で気が立つのはわかるが俺は味方で・・・え?矢尻・・・偽物・・・?」

避けた矢は偽物でした。

偽物の矢を拾い上げると部屋の奥から拍手する音が聞こえてきます。

ユーフィ
「よく避けました、合格です」
メーリィ
「流石、支部長が斡旋した冒険者ですね」
ユーフィ
「さてそんな優秀なあなたに支部長の救出依頼とは別に私達の依頼を受けて欲しいのです」
メーリィ
「両親の遺したウバズ商会を荒らすハッランと魔百足が許せないので彼らが行っている悪行・・・金密輸を暴くのを手伝ってください」

地球への帰還を諦めた日、まるで主人公のようなトールの物語は囚われの身とは思えない双子との出会いから幕を開けました。

ハッランたちが行っている金密輸の実態をトールは暴くことができるのでしょうか!?

『十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる』に関する他の記事はこちらです↓↓↓

十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる(第2話)!

2025.01.17

十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる(第3話)!

2025.01.18

 

『十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる』を読んだ感想

胸をワクワクさせてくれる魅力的なSFファンタジー漫画ですね。

異世界での生活を受け入れた途端にドラマチックな物語がスタートした展開も面白かったです。

新たな異世界転生物語を描いていく『十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる』

チートな能力がなくても最強になれることを異世界でトールが証明していきますよ。

美人の双子に依頼された仕事をどのように成功させるのかにも注目したいですね。

 

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