今回は「清水俊」先生の『終のひと』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『終のひと』はこんな漫画(あらすじ)
医療機器メーカーに勤めている梵孝太郎(そよぎこうたろう)は、医者の顔色とノルマばかり気にしている今の仕事に違和感を覚え始めていました。
そんな中、急に母親が亡くなってしまい始めて喪主を務めることになったのですが、葬儀に関する知識を持ち合わせていません。
すると梵の前に命を弔うプロフェッショナルの嗣江宗助(しえそうすけ)という葬儀屋が現れました。
一見すると葬儀屋とは思えない身なりの嗣江に戸惑う梵だったのですが、信念を抱えながら葬儀と向き合う嗣江を信じることにします。
故人や遺族の想いに寄り添う葬儀屋という職業にスポットを当てた『終のひと』!
今回は命の終わりとテーマにしたヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
自分が葬儀と関わることになった場合を想像しながら読んでみてください。
『終のひと』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
梵孝太郎は幼い頃に父親を亡くしました。
父親の葬儀で見た光景を梵は御店になった今でも忘れられません。
幼い頃の梵を驚愕させた光景は、母親が亡くなった父親の骨を食べる姿でした。
その光景が忘れらない梵は大人になった現在は医療機器メーカーで働いています。

苦手な葬儀に参列することになったので憂鬱な気分になっていました。
外でタバコを吸いながら帰ろうか迷っていると、隣でタバコを吸っている男性が声を掛けてきます。

ニートのような格好をした男性に嫌々参列していることを見抜かれました。
しかし梵は不真面目な態度で参列した訳ではありません。

梵が子供の頃に経験した母親が父親の遺骨を食べたエピソードを話します。
遺骨を食べた光景がおぞましいものに見えたので、梵は今でも鳥肌が立ってしまうあまりため葬儀に参列したくありません。
そのことを話していると隣の男性がいつまでもタバコを吸っているなと注意されます。

男性がジャージからスーツに着替えました。
スーツの胸には嗣江葬儀店というバッジが付いています。

ニートのような男性は葬儀屋で、そのまま葬儀に戻っていきました。
奇妙な出会いを経験した梵も仕事に戻ります。
いつものように営業先の病院を回るのですが、この日は思ったような成果は得られません。
それでも医師に頭を下げていると、接待を求められたので仕方なく応じることにします。
このように医療機器メーカーの営業が医師から接待を求められることは珍しくありません。
梵はノルマをクリアするための接待に辟易しています。
鬱屈した気持ちを抱えながら病院を出ると、母親から電話がかかってきました。
母親は梵に話したいことがあると言ってきたのですが、キャッチが入ったためまたかけ直すと言って電話を切ってしまいます。
この時の梵は深く考えていませんが、母親からの電話は彼の人生において重要な意味を持っていました。

忙しい日々を過ごしているので、非日常的なことにまで関わっている暇はありません。
後日、忙しさに追われている梵が病院でため息をついていると、先日出会った葬儀屋の男性に声を掛けられました。



男性は仕事で来ていると言い名刺を渡してきます。
そこには取締役社長・嗣江宗助と書かれていました。
ニートのような恰好をしていた嗣江が社長だったことに梵は驚いてしまいます。


どんな職種でも苦しいことや辛いことがあるを嗣江に教えられました。
さらに梵は人生において重要な事を嗣江から教わる事になるのです。

信じられない光景を目にしたことで葬儀が苦手に感じている梵には共感することができました。
ですが理想と現実の間で思い悩む梵は少し青臭いと思いますね。
大切な人が亡くなった事により命と向き合うことになった人々を描いていく『終のひと』!
真剣に葬儀を行うことの大切さを教えてくれる素敵なヒューマンドラマです。
嗣江が伝えるメッセージに耳を傾けてください。
後編
仕事にやりがいを感じていない梵は、飲み会の席で友人に悩みを打ち明けました。
すると業界大手で給料が良く、車移動できる営業職に不満を抱くことがあり得ないと否定されます。
しかし梵は人の為になって人の助けができるような仕事がしたかったと反論しました。

自分が抱えている悩みをストレートに伝えます。
それでも友人からは仕事がそういうものだと分かっていないのは青臭いと言われました。
社会人ならそれぞれの環境に上手く順応しなければいけません。
さらに友人からは今の仕事に違和感があるのなら、そこは梵の居場所ではないかもしれないと指摘されます。
嫌なら辞めればいいと言われるのですが、簡単に仕事を辞めれられる訳がありません。
友人の言葉に動揺していると、知らない番号から電話がかかってきました。
電話は二葉総合病院からで、内容は母親の急死を伝えるものです。
梵は知らなかったのですが、母親は大腸ガンの検査で入院していました。
検査の段階でステージ4まで進行していた母親のガンは、他臓器へも転移していて医師の手に負えない状況だったそうです。

慌てて病院に向かった向かった梵は母親の遺体を前に呆然としていました。
そんな梵に葬儀社が決まっているのか医師が尋ねてきます。
病院には遺体を長時間安置できる場所がありません。
そのため遺族がご自宅か安置所に遺体を運んでもらう必要があるのです。
しかし急に言われても梵は事態を飲み込めません。
すると医師が病院に出入りしている葬儀社に連絡してくれると言ってくれます。

困り果てていると胸ポケットから名刺がこぼれ落ちました。
落ちた名刺には嗣江葬儀店と書かれています。
深く考えずに梵は嗣江葬儀店に電話をかけました。
すると病院から連絡を受けた葬儀店から文句を言われてしまいます。
夜遅くにわざわざ来た葬儀店はご遺体の搬送だけは任せて欲しいと言ってきました。
そこに嗣江が現れます。

嗣江は葬儀屋を追い返すと梵と母親のご遺体を会社に連れ帰りました。
梵を追いつかせるとこれからの流れについて説明していきます。
まず喪主についてルールや法律はありませんが、一般的に慣習に従って血縁者が務めることが多いことを教えました。
普通は配偶者が務めるのですが夫は亡くなっているので、長男の梵が喪主を務めなければなりません。


葬儀の形式は大きく分けて一般葬、家族葬、直葬の3つになっていて、どの葬儀にするかで費用と参列者の人数が大きく変わってしまいます。
例えば一般葬と家族葬は規模が違うものとなっていて、直葬は通夜や告別式を行わず直接火葬場で火葬する方法になっていました。

このように葬儀は複雑化しているため葬儀屋が手助けしてくれるのです。
嗣江は説明を終えたうえで母親が病院に残したエンディングノートを見せてくれました。
エンディングノートには母親が親族の連絡先や葬儀の内容に関すること、さらに預貯金の事にまで葬儀が滞りなく行われるように指示が書かれているそうです。
エンディングノートを読んだうえで葬儀について考えて欲しいと伝えた嗣江は、とりあえず梵を自宅へ帰すことにしました。

重要な問題を投げかけられた梵はどのような結論を出すのでしょうか!?
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『終のひと』を読んだ感想
葬儀と関わり合ってこなかった人が急に身近な人を亡くしてしまった時の問題点を上手に表現していますね。
また葬儀を快く思っていない梵を登場させたことで、リアリティーを感じられる物語だと思いました。
大切な人が亡くなった時にどのような行動を取るべきなのか学ぶことができる『終のひと』!
様々な慣習がある日本だからこそ知っておきたい事実が満載の作品になっています。
自分が喪主になった時、どんな葬儀を行いたいか考えながら奥深いストーリーを読んでみたください。
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