『私がひとりで生きてくなんて』のネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「ハルノ晴」先生の『私がひとりで生きてくなんて』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『私がひとりで生きてくなんて』はこんな漫画(あらすじ)

短大在籍中に愛菜(あいな)は頑張って就職活動したのですが、どこの会社にも採用してもらえませんでした。

世間から必要のない存在だと落ち込んでいた時、彼氏からプロポーズされたので結婚して専業主婦になることを決めます。

これで人生の勝ち組になれた愛菜は自分が幸せなプリンセスだと感じていました。

しかし主人公だと思っていた人生は夫に離婚を切り出されたことで終幕を迎えます。

ひとりで生きていくための収入も才能も持ち合わせていない愛菜の運命とは・・・!?

突然乗り込んで冷たい世間に放り出されたヒロインの苦悩を表現した『私がひとりで生きてくなんて』

今回はリアルなヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

ハルノ晴先生の描く人間ドラマはとても奥が深いですよ。

 

『私がひとりで生きてくなんて』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

多くの友人たちに祝福される中、愛菜は結婚式を挙げることができました。

愛菜
「私はこの日、専業主婦という主人公になれた、誰も知らない名もなきプリンセス、でも幸せなプリンセス」

シンデレラやかぐや姫のようなプリンセスになれたことを喜んでいます。

結婚して専業主婦になった愛菜が住んでいる福岡県に短大時代の友人が訪ねてきました。

友人と会うのは1年ぶりです。

愛菜
「美久の福岡出張に感謝!そうでもなきゃ会えないもんね、旦那以外の人とゆっくりしゃべるの久しぶりだから超楽しみ!」

普段の愛菜は旦那とスーパーのレジでしか言葉を発していません。

美久には信じてもらえないのですが、本当に愛菜は狭い世界の中で生きているのです。

再会した2人はランチを食べながら話をすることにしました。

久しぶりの再開なので美久は豪勢なランチにしたいと思っていたのですが、愛菜は一番安いAランチを選びます。

他のランチでは軽く一日の食費を超えてしまうので注文することができません。

ランチを待っていると美久に働く意思があるのか尋ねられました。

しかし子供ができた時に迷惑をかけてしまうため愛菜に働くつもりはありません。

今は欲しいものも無くなっていました。

愛菜
「それが物欲無くなっちゃってさ、多分見せる人いないからかなー」

まだ20代なのにおばさんのようになった愛菜の姿に美久は驚いてしまいます。

お互いの近況を報告し合うと美久は仕事に向かいました。

愛菜は全国を飛び回って仕事している美久が羨ましくなってきます。

愛菜
「同じ短大で同じように就活したのに私には大量のお祈りメールしか届かなかった、世間から社会から日本から必要ないと言われた気がした」

就活を頑張りましたが企業からは今後のご健勝をお祈りされたメールしか届きませんでした。

そんな時にプロポーズしてくれたのが現在の夫である宏之です。

プロポーズされた愛菜は自分を必要としてくれている人がいたと感じました。

同じ場所にいた美久とは分かれ道を歩くように別世界を生きるようになっています。

愛菜
「私の世界はほぼ家の中だけで完結してる、午前中に終わる家事」

家事が終わると暇なのでテレビを見ることにしました。

テレビでは美味しそうなグルメが紹介されています。

そのままテレビを見ているうちに気が付いたら夕方になっていました。

愛菜
「あー、ご飯作るのめんど・・・」

このように何となく過ぎる日々を愛菜は幸せだと感じています。

ブランド品が欲しい、海外旅行に行きたいなど高望みはしていません。

ただただこの小さな世界の平凡な幸せが続くことを願っています。

ぬるま湯のお風呂につかりながら幸せを実感していました。

愛菜は自分の夢だったり、こうなりたかった自分を考えなくなるようになっています。

大それた事よりも現実を受け入れていました。

しかし夫の宏之に離婚を切り出されたことによって運命が一変してしまうのです。

 

 

就職活動に失敗したことで結婚したのは選択肢の一つかもしれませんね。

ただし愛菜には夫を支える妻としての自覚が足りないような気がします。

離婚を言い渡されたことで現実の厳しさを味わうことになる『私がひとりで生きてくなんて』

社会人として生活していく難しさが表現されていきます。

愛菜に現実を突きつける税理士の言葉は胸に響きますよ。

後編

お風呂から上がると夫の宏之が帰ってきました。

愛菜
「あ、おかえりー、ご飯は?食べるよね?」
宏之
「いらない」
愛菜
「えー、いらないなら早く言ってよー」
宏之
「愛菜、離婚したいんだけど」

突然の言葉に愛菜は反応できません。

振り向いてもう一度何を言ったか尋ねます。

愛菜
「は?何?今何て言った?」
宏之
「離婚して欲しい」

離婚を切り出したのは愛菜への愛情が無くなったためでした。

宏之は愛菜が昔と全然変わってしまったと思っています。

家ではいつも同じ服ばかり着ていて、メイクもほとんどしません。

時間はあるはずなのに食事は大皿料理ばかりなので、宏之は手を抜かれていると感じていたのです。

愛菜
「あっ・・・ごめん、今度から気を付けるから!」
宏之
「いやいい、もう気持ち変わらないから」

すでに宏之の気持ちは固まっていました。

しかし愛菜にとっては急な出来事なので頭が追いつきません。

愛菜
「ちょっ、ちょっと待って、急にそんな事言われても・・・離婚って私無職なのに!」
宏之
「働けばいい」
愛菜
「働くって・・・地方勤務になるから結婚してくれって、専業主婦でいいって言うから付いてきたのに!今さら何なの?ねぇ!」
宏之
「何かさだんだんニート養ってるような気になったんだよね」

家事は手を抜き服装にもこだわらない妻の姿を見ているうちに、だんだんニートのように思えてきたのです。

ショックを受けた愛菜は家を飛び出しました。

しかし行く当てなどどこにもありません。

愛菜
「ニート・・・ニートって・・・いつから・・・?確かに手は抜いてしまったかもしれない、でもいきなり離婚って・・・どうしよう、お父さんに連絡して・・・いや再婚してるし」

悩みながら街中を歩いていると弁護士事務所の看板が目に留まりました。

もしかしたら何か解決方法を教えてくれるかもしれません。

迷ったのですが弁護士事務所を訪ねることにします。

愛菜
「じ・・・実は急に夫に離婚を言われてそのご相談に・・・」
岸本
「えーとお客さま、うち弁護士事務所じゃなくて税理士事務所なんですけどね、たぶん階を間違えてますよ」

恥ずかしくなる愛菜だったのですが事務の女性がお茶を出してくれました。

とりあえず税理士たちは話だけでも聞いてくれるそうです。

本当に離婚されたら仕事を探さなければなりません。

愛菜
「私離婚されたら住むところすら無くなってしまうんです!旦那は何も困らないのに、確かに私に至らぬところがあったかもしれないけど協力してやってきたのに、私だけ何にもなくなっちゃう・・・専業でいいって言ったくせに不公平です」
岸本
「不公平でしょうか?家事なんてお金さえ払えば代行もあるし、協力と言っても比率が違いすぎませんか?仕事も家事も子育てもしている人だっている、あなたはその一つの家事すらままならなかった」

それぞれの家庭は事情が異なるので家事ができなくても構わないという家庭もあります。

しかし愛菜の夫は手を抜かれることが許せませんでした。

税理士の岸本はさらに強烈な言葉を浴びせます。

岸本
「第3号被保険者制度をご存じですか?あなたが本来支払うべき年金保険料を旦那さんが働いている事により免除されている制度です、納税している皆さんのおかげで成り立っているんです」

何も知らなかった愛菜に不公平ではないことを諭しました。

愛菜は何も言い返すことができません。

愛菜
「帰ります!」
岸本
「あ、待って、よかったらこれどうぞ、これから必要でしょう」

履歴書を渡された愛菜が帰って行きます。

偉そうな岸本に苛立ちますが言われたことは現実的でした。

確かに不安が無かった訳ではありません。

社会から取り残されているという焦りは感じていました。

愛菜
「でも本気で見ないようにしてた、だって見てしまったら・・・だからただ守りたかった、この小さな世界を、そしていつか子供が出来れば母親という仕事が待ってるから大丈夫だって安心してた」

今の愛菜には何もありません。

何の価値もないことを否定したいので履歴書を書き始めます。

しかし風で飛ばされてしまいました。

愛菜
「宙に舞うそれがまるで白旗みたい・・・」
岸本
「本当に何もないんんですね、大変ですね、これから」

結婚したことで愛菜はお姫様になれたのですが、離婚してしまえばモブになって残りの人生を歩んでいかなければなりません。

そんな人生は絶対に嫌です。

愛菜
「私はもう一度自分の人生の主人公に戻れるのだろうか」

愛菜の人生はハッピーエンドを迎えられるのでしょうか!?

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『あなたがしてくれなくても』のネタバレ!この漫画の魅力とは?

2018.04.01

 

『私がひとりで生きてくなんて』を読んだ感想

ヒロインに同情したくなる部分と自業自得だと思う感情が半々になりました。

専業主婦の仕事を舐めていた愛菜には同情できませんが、自分の気持ちを伝えてこなかった夫にも責任があると思います。

荒波の世間を誰にも頼らず生きることの難しさを描いていく『私がひとりで生きてくなんて』

誰の身にも起こり得る問題を題材にしています。

日頃の生活で努力していない人には教訓になるセリフが盛り沢山ですよ。

 

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