瓜を破る(うりをわる)のネタバレ(漫画)!あらすじと感想も!

今回は「板倉梓」先生の『瓜を破る』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『瓜を破る』はこんな漫画(あらすじ)

会社員の香坂まい子は性的コンプレックスを抱えながら32歳を迎えました。

まい子のコンプレックスはこれまで性体験を済ませてこなかったことです。

周囲の人間が当たり前に経験していることを済ませていないことは、いつの日からかまい子に劣等感を抱かせるようになっていました。

このままではダメだと考えたまい子は様々な行動を起こして性体験するチャンスをゲットするため奮闘していきます。

奮闘することでコンプレックスを解消することができるのでしょうか!?

誰にも言えない秘密を抱えたヒロインの日常を綴っていく『瓜を破る(うりをわる)』

今回は切ない胸の内を描写したヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

現代人らしい悩みに共感しながら作品の世界観をご堪能ください。

 

『瓜を破る』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

香坂まい子が同僚たちと食事を楽しんでいます。

すると同僚の1人が3年ぶりに彼氏ができたことを報告してきました。

セックスも3年ぶりだと聞いた別の同僚は、子供が生まれてから夫とセックスレスになっていると打ち明けます。

話の流れでまい子は自分もしばらくセックスしていないと言ってしまいました。

まい子
「しばらくというか全然なのだ、私は生まれてから32年間セックスというものを一度もしたことがない」

セックス未経験であることは誰にも打ち明けられません。

少なくともまい子の周囲にはセックス経験が無さそうな人はいないのです。

この日も同僚たちに本当のことを言えないまま食事会が終わりました。

夜になるとテレビを見ながら夕飯を食べることにします。

するとテレビから男性俳優と女性タレントの不倫を報じるニュースが流れてきました。

まい子
「結婚相手のみならず他の人とまでセックスしてるんだなあ」

未経験のまい子は不倫など想像することもできません。

そんなまい子なのですがセックスを経験するチャンスが無かったわけではなく、高校1年生の時に初めてできた彼氏と良い雰囲気になったことがありました。

佐伯という彼氏とキスをしたことはあります。

しかしキス以上は怖くて佐伯のことを拒否してしまいました。

まい子
「あれ以来16年間チャンスが一度も来ないとは思わなかったなー」

チャンスを逸したまい子は他人に身体を触られるのがどのような感触なのか分かりません。

お風呂に入って自分の手で触ってみるのですが感触は想像できませんでした。

翌日になり会社でまい子が取材交渉していると電話だったこともあって断られてしまいます。

そのことを先輩社員から叱られてしまいました。

気を取り直して資料室で調べ物をしていると同期の原という男性社員がやって来ます。

「見たよ、味園パイセンに怒られてんの」
まい子
「やー、お恥ずかしい」

味園さんは後輩を叱る時、新入社員じゃないからという決め台詞が口癖になっていました。

そのことをまい子と原は面白そうに話しています。

「味園さんて絶対さー、や、こういうのアレだな、やめとくわ、ごめん」
まい子
「えっ何なに?気になる!言ってよ」

途中で話を辞められるのは気持ちが良いものではありません。

話の続きをお願いすると困った顔をしながら話し始めました。

「あー・・・まあオレが思ったというよりオレの彼女の会社にも似た感じの人がいて、それで彼女が言ってたんだけど処女っぽいよな」
まい子
「えー・・・何で?」

急に処女というワードが出てきたことでまい子はドキッとしてしまいます。

原によると他人に心身を開いたことがない故のガードの堅さを味園さんから感じられるということでした。

ガードの堅さから他人に対して当たりが強いと想像します。

「最近多いらしいからさ高齢処女、オレの友達で付き合う子みんななぜか処女って奴がいて、なんかもうエロさとかなくて工事って言ってたよ」

まい子の胸に原の言葉が突き刺さりました。

自分も初めての男性にとって工事と思われるかもしれません。

まい子
「辛い、同期の原くんは気づかいも仕事もできるいい人、私が処女だなんて微塵も思ってないから言ってるだけ」

原にとっては大人になれば誰もがセックスを経験しているのが当たり前なのです。

この経験からまい子はセックスを経験した側の人間になりたいという気持ちが強くなりました。

しかし強い気持ちを抱いただけではセックスを経験することなどできません。

いったいまい子はどのような方法を試すのでしょうか!?

 

 

様々な理由から人はコンプレックスを抱いてしまうものです。

この物語のヒロインが抱いているのは未経験が原因の性的コンプレックスになっていますね。

周囲との会話でコンプレックスから嘘をついてしまうシーンは多くの人が共感できると思います。

色々な方法でコンプレックスを解消しようとするチャーミングなヒロインを描いた『瓜を破る』

続きを読んでいくと作品タイトルの意味が理解できるストーリー展開になっています。

ヒロインの奮闘を応援しながら読んでみてください。

後編

セックスを経験したいと思うようになったまい子が最初に思いついた方法が性風俗です。

男性用の風俗が星の数ほどあるのだから女性用もあるはずだと考えました。

ネットで検索してみると思った通り女性用の風俗もあったのですが、お相手の男性たちが若くてキレイなので逆に怖くなってしまいます。

まい子
「ていうか冷静に考えたら初めて会った人といきなり裸でアレコレするとかハードル高すぎない??無理では??」

処女のまい子にとって女性用の風俗はハードルが高過ぎました。

そもそも風俗を簡単に利用できるほどお金持ちでもありません。

次の作戦を考えていると高校の同級生からFacebookに同窓会の誘いをアップしたと連絡が来ました。

すぐにFacebookをチェックしてみると参加者のプロフィール写真が掲載されています。

まい子
「誰が参加するのかなー・・・ってプロフ写真子供ばっかりだー・・・佐伯くんは・・・」

元カレの写真を探してみるのですがアップされていません。

ほとんどの同級生が結婚していることに驚きながら、まい子は同窓会への参加を決めました。

まい子
「結婚願望って全然ないな、他人との距離がゼロになるっていうのが想像つかない、セックスしたことないからかな・・・」

未経験なことが結婚願望の無さに繋がっているかもしれないと思います。

他人に心身を開いたことがないガードの堅さという原の鋭い指摘は当たっているのかもしれません。

もしも原の指摘通りだとすると、味園さんも同士かもしれないと考えたまい子は話の流れで彼氏がいるのか質問してみました。

すると味園さんから10年一緒に住んでいる彼氏がいると言われます。

味園さんが同士ではないと分かったまい子は激しいショックを受けてしまいました。

まい子
「大人になったらと思ってたあの日の帰り道、大人になったから都会で一人暮らしも自分でお金を稼ぐのもいろんな人たちと巧くやってく対人スキルもセンスのいいデパコスを選ぶのも今できてる、でもセックスがセックスだけができてない」

街中を歩いている他の人達は当たり前にセックスを経験しています。

その中で自分だけが経験していないことを悲観するようになっていました。

まい子は悲観的な想いを抱えながら同窓会へ出席するため帰郷します。

同窓会で久しぶりに会う友人たちとお酒を飲んでいると、出席する予定ではなかった元カレの佐伯がやって来ました。

佐伯
「久しぶり香坂、元気?」
まい子
「う、うん元気、佐伯くん変わってないね」
佐伯
「そう?オッサンになったっしょ」
まい子
「あ、うん、まあそうだね」

久しぶりの会話を楽しみながら佐伯の手に結婚指輪がないことを確認します。

そのまま会話をしているうちに同窓会はあっという間に終了しました。

時刻が2時を迎えたためまい子はタクシーを呼ぶことにします。

佐伯
「香坂、オレ方向同じだし送るよ」

車で来ていた佐伯が送ってくれることになりました。

まい子はこの機会が絶好のチャンスだと感じます。

住んでいる場所が違うため佐伯とならば後腐れなく肉体関係を結べるかもしれません。

まい子
「佐伯くん・・・すごくヘンなお願いがあるんだけど・・・引かないで聞いてくれるかな・・・私ね処女なんだよね・・・」
佐伯
「へっ、引いてない、引いてない!けどびっくりした・・・」
まい子
「だからもしよかったら私として・・・くれないかな、あっもし彼女とか好きな人とかいたらもちろん断ってね、でもほんとに私全然!そういう機会がなくて・・・ほら私東京でめったにこっちに帰ってこないから後腐れなくほんとに今日だけ・・・ってことで」

佐伯に抱いてもらったとしても秘密にすることを約束します。

了承してくれた佐伯はラブホテルへ向かいました。

そして裸になった2人がセックスを始めます。

佐伯
「濡らさなきゃ痛いよ多分・・・挿れていい?」

まい子の緊張をほぐすといよいよロストバージンの時が来ました。

しかしまい子は痛みに耐えられなくなってしまいます。

まい子
「痛ぁ!!いっいたっ、痛いぃ・・・」

激痛で顔を歪めるまい子を見ているうちに佐伯は興奮できなくなってしまいました。

そのため結局まい子はロストバージンのチャンスを逸してしまいます。

佐伯がまい子を実家の傍まで送るとスマホが鳴りました。

佐伯
「あー、同窓会盛り上がりすぎてさ、ごめん、これから帰・・・え?飲んでない飲んでない」

結婚指輪はしていなかったのですが佐伯には奥さんがいたのです。

翌朝、佐伯が結婚していたことを知らないまま、まい子は東京へ帰ることになりました。

まい子
「破瓜の痛みとかいうけどあんなに痛いとは、未遂なのになー」

特急列車に乗り込むと隣の席に座ったお婆さんが瓜の漬物を食べさせてくれます。

瓜の破る痛みには耐えられなかったのですが、漬物の味には満足するまい子だったのでした。

 

『瓜を破る』を読んだ感想

処女がコンプレックスのヒロインが必死にロストバージンしようとする様子をコミカルに描いていますね。

成人した人のほとんどが経験済みだということにプレッシャーを感じる姿に感情移入することができました。

現代人ならではの苦悩を表現した『瓜を破る(うりをわる)』

努力するヒロインの姿を見ているうちに元気を貰えるストーリーになっています。

どのようなシチュエーションでロストバージンするのか想像しながら読んでみてください。

 

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