カノジョは今日もかたづかないのネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「加納梨衣」先生の『カノジョは今日もかたづかない』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『カノジョは今日もかたづかない』はこんな漫画(あらすじ)

仕事で忙しいのですが周囲から高く評価されている俵あいなは人生が順調に進んでいると思っています。

交際してから半年が経過した彼氏もいて美人のあいなは、後輩たちから憧れの的になっていました。

しかし俵あいなは自分の部屋を片付けることができない汚部屋女子だったのです。

対照的に同僚男性社員の深川はいつも机の上がキレイで定時には必ず仕事を終えていました。

感じの悪い深川にイラつきながらも彼の仕事ぶりにあいなは羨ましさを感じてしまいます。

その中で最悪のクリスマスを迎えたあいなに巻き起こる予想外の展開とは・・・!?

汚部屋女子が恋愛と仕事に真っ直ぐ向き合う様子を描いた『カノジョは今日もかたづかない』

今回は片付けができない美女の恋模様をテーマにしたラブコメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

表向きは完璧なのに自宅では残念なヒロインのオフィスラブを読んでドキドキしてみてください。

 

『カノジョは今日もかたづかない』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

俵あいなは自分の人生が順調に進んでいっていると思っています。

まずあいなは競争率の高い会社に就職できました。

その会社で大変だけどやりがいのある仕事を任されていて社内から高い評価を受けています。

さらに交際してから半年が経った彼氏もいるので私生活も充実していました。

あいな
「うん、やっぱ私はうまくやれているはず」

仕事に向かう前のあいなが自分の部屋を振り返ってみると、片付けられていないゴミが満載になっています。

実は仕事ができるのですがあいなは部屋を片付けることができません。

この日も汚部屋をそのままにして会社へ向かうことにしました。

あいな
「こちらのデザイン仕上がりましたので確認お願いします」

部屋は片付けられないのですが仕事に対して手を抜くことはありません。

納期がまだ先のデザインを仕上げたあいなは同僚からキレイを維持していることを褒めてもらいました。

彼氏がいるからキレイだと褒めてもらっていると、同僚の深川という男性社員が口を挟んできます。

深川
「俵さんC社の案件どうなってます?」
あいな
「あ・・・ふ、深川さん、すいませんそれはまだ」
深川
「はあ、できればC社を優先してほしかったんですけど、先方がせっついてきてるって話聞きましたよね」

言われた通りC社が急いでほしいと依頼してきたことは知っていました。

しかしあいなは別の案件もいくつか抱えていたのでC社の案件はまだ準備していません。

あいな
「失礼しました!それも今日中に終わらせますから」
深川
「え・・・できるんですか・・・?」
あいな
「・・・え、できますけど・・・?」
深川
「はあ・・・そうすか、じゃ明日確認しますんでお疲れ様です」

定時になったため深川は確認を後回しにして帰ってしまいました。

あいなは深川の態度に苛立つのですが周囲には気付かれないようにしています。

あいな
「なにさ定時男め、いっつも早く帰ってるクセにキレイな机よねホント、こちとらあんたと違ってたっくさん仕事抱えてんのよ、いつも肌ボサボサ身なりも気にしなくていいんだから、さぞかし毎日楽でしょうね」

深川とは違ってあいなは毎日のように残業する日々を過ごしていました。

そのため定時で帰る深川のことを羨ましいと感じるようになっています。

この日もあいなは最終電車で帰ることになりました。

家に帰ると連絡できていなかった彼氏に電話をすることにします。

彼氏は仕事で遅くなっているあいなを優しく心配してくれました。

あいな
「クリスマスにはうちに来てね、ケーキも予約しとくからまた連絡するね」

自宅に彼氏を呼ぶと言いながら現在のあいなはゴミに囲まれたソファーの上で寝そべっています。

あいなは半年前に1LDKを少しだけ無理して借りることにしました。

築年数は古いのですが新生活を始める時には部屋中をキレイにして安らげる生活を期待していたのです。

しかし現状は期待通りの生活を送ることができていません。

特にこの日は雨なのに布団をベランダに干しっぱなしで出かけてしまいました。

あいな
「毎日なんとかしなきゃって思ってるのに、たくさんやりたいことがあるのにどうしてこんなにうまくいかないんだろう・・・」

周囲が思っているキレイな状態が維持できていません。

落ち込みながら布団を取り込んでいると、隣接している部屋の灯が目に入ってきました。

この部屋は窓際に観葉植物を飾っていて、オレンジの間接照明が使われているキレイな所です。

あいな
「一回だけ中に住んでる人見たけどきれいな女の人だったな・・・いーなー、憧れちゃう・・・、同じマンションの部屋の窓が隣接してるって変な造りだなーと思ってたけどこの風景は好き」

部屋が散らかっているあいなはベランダが唯一安らげる場所になっていました。

しかしこのままでは良くないことをしっかり認識しています。

仕事で忙しいあいなはこの状況を変えることができるのでしょうか!?

 

 

仕事とプライベートに大きなギャップがあるヒロインは人間らしいと感じました。

完璧な人間などいないことを上手に表現できていますね。

だらしなさにリアリティーを感じられる『カノジョは今日もかたづかない』!

理想と現実の間で苦悩するあいなの姿が見所になっています。

ここから思いもよらない展開に驚愕するヒロインにも注目してください。

後編

布団を取り込んだあいなはソファーの上で眠ることにします。

あいな
「ベランダ以外安らげるところない・・・なんてよくないよくない!クリスマスにはうちに修が来るんだから、今年こそうちでクリスマスすごすって決めたんだから!」

彼氏がやって来るまでには部屋を片付けなければなりません。

またクリスマスのために食器やパジャマ、下着も買いに行こうと思っています。

そんなことを考えながら眠ると寒かったため風邪をひいてしまいました。

具合が悪くても仕事を休めないため会社へ向かうのですが、この日は思っていたよりも仕事の量が増えています。

深川
「俵さん昨日作ってもらったC社のヤツなんですけど、先方のイメージと違うとかで今日中にリテイクの提出をお願いしたいそうなんですが」
あいな
「ハ・・・ハイ、じゃあ急いでやります、すぐ終わるので!」

ただでさえ具合が悪いのに深川から仕事を増やされてしまいました。

さらに深川の言葉があいなを不快にさせます。

深川
「・・・ホント要領悪いんスよね、俵さんは」

私生活は自慢できたものではありませんが、あいなは仕事面で要領が悪いようなタイプではありません。

しかしこの日は思ったように仕事が進みませんでした。

残業続きでクリスマスを迎えた深夜、雨が降る中を歩いていたあいなは急に自宅マンションの前で立ち止まってしまいます。

あいな
「・・・あダメだ、足が動かない、あの部屋に帰りたくない・・・」

精神的に疲弊した今は汚部屋に帰りたくありません。

そのため立ち止まっていると意外な人物が声をかけてきます。

深川
「・・・あれ?俵さん?何してんスか、こんな所で」
あいな
「な、何って、え?深川さんこそなんでここに、え?」

今まで気づかなかったのですが2人は同じマンションで生活していました。

1回も顔を合わせたことがないため2人とも驚いてしまいます。

深川
「まあ職場にも近くていい立地の場所ですからね、こういう事もあるか、てか寒くないんスか、さっさと部屋に帰ったらどうですか」

現在のあいなには深川の言葉は余計なお世話でしかありません。

部屋に帰りたくないあいなは嘘をつくことにします。

あいな
「・・・鍵・・・なくしたんで・・・」

深川の性格なら心にもない言葉を残して先に帰るはずでした。

ですがあいなにとって予想外の言葉が深川の口から飛び出します。

深川
「困りましたね、とりあえず一旦おれの部屋来ます?2階の部屋なんですけど、寒いですから」

嘘をついてしまったことでクリスマスに他の男の部屋へ行くことになってしまいました。

今更になって鍵がありますとは言えません。

仕方なく深川についていくとさらに驚きの事実が判明します。

あいな
「あれ?この部屋の位置って・・・窓ぎわの観葉植物、やわらかいオレンジの光、やっぱりあの部屋だあ・・・想像してたよりステキ・・・」

深川はあいなが羨ましいと思っていた部屋の住人でした。

部屋に入ると深川がバスタオルと毛布を渡してくれます。

深川
「鍵探して下さいよ、カバンとか入ってんじゃないですか、早く見つけて帰って下さい」

汚部屋に帰りたくないあいなは思わず泣いてしまいました。

泣いた理由を聞かれるのですが汚部屋のことは話したくありません。

あいな
「仕事が終わらなかったの・・・」
深川
「終わったじゃないですか」
あいな
「他に・・・なにもできなかったの・・・」

あいなは今回の仕事に納得していませんでした。

その悔しさも精神を疲弊させた原因です。

深川
「だから要領が悪いんですって、俵さん・・・」
あいな
「な、なんでそんなイヤミばっかり言うんですかぁ!大体私深川さんより働いてるもの!夜まで会社で仕事してるもの、早く帰って自分の時間をいっぱいとれる深川さんとは違うんです!」

思っていたことをストレートにぶつけました。

しかしあいなが深川よりも働いているということはありません。

朝型の深川はあいなよりも2時間くらい早めに出社しているので勤務時間に差がなく、家に仕事を持ち込みたくないので早く帰っているように見えているだけでした。

深川
「つーかおれ、俵さんにイヤミ言った事ないっスよ」
あいな
「はえ!?いやいやいつも言ってますよ、要領悪いとかちらかし魔とか」
深川
「え?いやいやそれは・・・いつも手一杯仕事溜めこんでるから、そんな全部マジメにやろうとしなくてももっと要領よく休む時間は休めばいいのにって誰かが言った方がいいのかなって」

深川は自分なりの優しさであいなに声をかけていたのです。

誤解が溶けた2人は身体を温めるためエッグノッグという外国の卵酒を飲むことにしました。

ケーキは食べられませんでしたが甘いお酒で身体が温まっていきます。

あいな
「なんにも思い通りにいかなかったクリスマス、こんなはずじゃなかったといつもなら思うはずなのに、こんなもんでいいとそう思えたのはずいぶん久しぶりな気がするの」

こうして最悪なクリスマスを回避することができました。

ですがあいなのプライベートが改善された訳ではありません。

年末までに部屋を片付けると意気込むあいなは私生活を充実させることができるのでしょうか!?

 

『カノジョは今日もかたづかない』を読んだ感想

残業が続いてしまい疲れたあいなが汚部屋に帰りたくなくなったシーンが印象的でした。

そんなあいなに分かりづらい優しさで接してくる深川も魅力的なキャラクターですね。

個性的な登場人物がそれぞれの想いを交錯させていく『カノジョは今日もかたづかない』

ヒロインがなかなか欠点を克服できないところにリアリティーを感じられるはずです。

共感しながら物語の世界観をご堪能ください。

 

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