今回は「原作 上橋菜穂子 漫画 武本糸会」先生の『獣の奏者』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『獣の奏者』はこんな漫画(あらすじ)
リョザ神王国では戦で先陣を切る闘蛇(とうだ)を育てるため、公領内に闘蛇衆の村を創設することにしました。
10歳の少女エリンは獣ノ医術師である母親のソヨンとこの村で生活しています。
好奇心旺盛なエリンはいつか闘蛇に触ってみたいと思っているのですが、危険を伴うため母親が許してくれません。
そんなある日、母親が面倒を見ている闘蛇が全て死んでしまいます。
責任を取らされる形で処罰される母親を救いたいエリンだったのですが・・・。
大人気ファンタジー小説をコミック化した『獣の奏者』!
今回は珠玉のSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
神秘的な世界観を存分にご堪能ください。
『獣の奏者』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
ウキウキした様子のエリンが母親のソヨンを急がせています。
この日は母親と一緒に闘蛇を見に行く予定になっていました。
村民たちに挨拶をしながら闘蛇の教練場へ向かいます。
すると到着したばかりのソヨンが闘蛇の異変に気付きました。
エリンに動かないよう指示するとソヨンが闘蛇の元へ駆け寄ります。
そして暴れだそうとする闘蛇の前で音無し笛を吹きました。
笛の音色がもたらす効果で闘蛇が大人しくなっていきます。
闘蛇を休ませる方が良いと判断したソヨンに闘蛇衆たちが従ってくれました。
事態が収束したため戻ろうとするソヨンの元へエリンが駆け寄ってきます。
リョザ神王国の国防を担う公領にある闘蛇衆の村では、戦が始まると先陣を駆ける闘蛇を育てる役割が与えられていました。
ソヨンはこの村で医術師として闘蛇のお世話をしています。
教練を見終わったソヨンは闘蛇の岩房へ向かうことにしました。
闘蛇のお世話は岩房でする決まりになっているのです。
エリンもソヨンについて行くことにしました。
好奇心旺盛なエリンが闘蛇に近付いたため激しい口調で叱ります。
ソヨンの言う通り闘蛇に触れる時は油断をしてはいけません。
闘蛇が人間に馴れることは決してあり得ないのです。
また馴らしてはいけない生き物だということをソヨンがエリンに教えました。
エリンはキラキラと輝く闘蛇の鱗に触ることに憧れているのです。
光をはじいて七色に輝く鱗がどんな感触なのか考えるとワクワクが収まりません。
最初はダメだと言っていたソヨンなのですが、闘蛇を触っているうちに表情が変化していきます。
仕方なくエリンは家へ戻ることにしました。
ただし闘蛇に触れることを諦めた訳ではありません。
いつの日にかソヨンが許可してくれることを信じているのです。
この日の夜、村の近くで大きな雷が鳴り響きました。
甘い闘蛇の匂いを感じながら眠りについていきます。
しかし眠ってすぐに大きな物音が響き渡りました。
ソヨンが1人で家を出て行きます。
その後も悲鳴のような大きな音が鳴り止むことはありません。
気になったエリンが家を出てみると、大勢の闘蛇衆が東の岩房へ向かっています。
エリンも東の岩房へ行ってみることにしました。
するとソヨンが世話していた闘蛇が全滅しています。
エリンが驚いていると闘蛇が死んだことを知った闘蛇衆の頭領である祖父がソヨンを叱責し始めました。
その中で祖父は霧の民のソヨンを世話係にしたことを後悔していると言い出します。
さらに闘蛇を死なせたソヨンに大罪が下されると激怒しました。
闘蛇の中で牙と呼ばれている種類は身体が大きく力も強いのですが、その反面で病には弱いという特徴を持っています。
そのことは闘蛇衆であれば誰もが知っているのでソヨンは大丈夫だと語りました。
しかしこの事態がエリンとソヨンの運命を大きく変えることになるのです。
ソヨンが霧の民だったことは2人の運命にどのような影響を及ぼすのでしょうか!?
優しくて厳しいソヨンが理想の母親像だと思いながら読んでいきました。
好奇心が旺盛でも母親の言うことを守ろうとするエリンも可愛らしいですね。
不思議な生き物に翻弄される親子の運命を描いた『獣の奏者』!
温かな雰囲気に包まれたファンタジー漫画になっています。
親子の絆を感じながら続きをご覧ください。
後編
ソヨンの心配をしながらエリンは死んだ闘蛇の匂いが変化していることに気が付きました。
エリンの質問に対してソヨンが驚いた表情を浮かべます。
その表情を見たエリンは不気味な雰囲気を感じ取りました。
エリンは闘蛇の匂いが変化したことによって羽虫が寄ってきたと思っています。
娘の指摘を受けたソヨンが啞然とした表情を浮かべました。
母親を助けるためなら叱られても構いません。
ですが思い詰めた表情のソヨンに自分の気持ちを伝えることはできませんでした。
その後、母親の心配をしながらエリンは祖父の言った言葉が気にかかってしまいます。
ソヨンに対して祖父は霧の民と言い放っていました。
エリンは友達から緑色の瞳を指摘された際に母親と同じ霧の民だからだと言われたことを思い出します。
友達の言う通り緑色の瞳を持ったソヨンは明らかに他の村人と似ていません。
ソヨンは誰よりも背が高く顔つきも違っています。
しかしこれまでエリンはソヨンに霧の民について質問したことがありません。
夕食時に霧の民について質問しようと思っていると、ソヨンが音無し笛を釜で燃やしてしまいます。
人間が世話をしている闘蛇には特滋水を与えています。
特滋水は牙の硬度を増して骨格を大きくする作用があるのですが、副作用として弱くなってしまう部分があるためソヨンは使いたくないと考えていました。
ですがどの部分が弱くなるのかについては教えてくれません。
そのことはエリン自らが見つけ出してほしいと思っているのです。
エリンはその答えを考えながら気になっていたことを質問してみました。
恐る恐る質問したエリンにソヨンが霧の民について語り始めます。
村人たちは霧の民のことを霧の中から現れては消えていく背の高い人々だと思っているそうです。
それだけでなく医術に優れていて奇妙な神々を信仰している霧の民を気味悪がっていました。
独特の風習を守ってきたため異質だと思われても仕方ありません。
霧の民は一族間でしか結婚を認めていないのですが、ソヨンはこの村で出会ったエリンの父親と結婚しました。
そのため現在は霧の民ではありません。
ソヨンは夫と出会えたこと、そしてエリンが生まれたことを誇りに思っているのです。
エリンが霧の民について教えてもらった3日後、ソヨンは闘蛇を死なせたことによる裁きを受けることになりました。
裁きの内容は野生の闘蛇に食い殺されるというものです。
この話を知ってしまったエリンは母親を救う決心をしました。
ですが野生の闘蛇に立ち向かう能力は持ち合わせていません。
助けに入ったエリンもソヨンと同じように食い殺されそうになってしまいます。
その時、音無し笛を燃やしたソヨンが指笛を鳴らしました。
エリンはこの指笛の音色によって新たな運命を背負うことになったのです。
母親の指笛が少女に与えた宿命とは!?
原作者上橋菜穂子先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓
『獣の奏者』を読んだ感想
母親の深い愛情や好奇心旺盛な少女の行動力など見所が満載の物語になっていますね。
特に指笛が運命の扉を開けたシーンが印象的でした。
壮大なスケールで漫画ファンを魅了している『獣の奏者』!
ファンタジー漫画ファンだけでなく全ての読者を虜にする傑作漫画です。
心温まるストーリーをじっくりとお楽しみください。
電子書籍を無料で読んでみませんか?
電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。
ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!
それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓
映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT!
実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?
U-NEXTでは電子書籍を34万冊以上配信しているんです。
しかも新規登録から31日間は無料なんです!
もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?
ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!
このポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!
動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!
さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!
無料トライアルはこちらから↓↓↓