『お気の毒さま、今日から君は俺の妻』のネタバレ(漫画)!

今回は「作画 孝野とりこ 原作 あさぎ千夜春」先生の『お気の毒さま、今日から君は俺の妻』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『お気の毒さま、今日から君は俺の妻』はこんな漫画(あらすじ)

栫澄花(かこいすみか)は幼い頃、交通事故に遭ってしまい両親を失いました。

天涯孤独になってしまった澄花だったのですが、父親の親友夫婦が実の娘のように面倒を見てくれます。

そして澄花は第二の両親と言える夫婦の子供に初めての恋をしました。

8歳年上の春樹に想いを寄せながら生活していく澄花。

しかし優しくて太陽のような存在だった春樹が病気で命を落としてしまいます。

自分が死ぬまで春樹への想いを纏いながら喪に服すことを決めた澄花の前に、まるで彼女のことを知っているような素振りの男性が現れました。

初対面のはずなのに澄花を知っているかのような男性の正体とは・・・!?

クールな美女のラブロマンスを描いていく『お気の毒さま、今日から君は俺の妻』

今回は見応えがある恋愛漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

悲しみに包まれるヒロインのシンデレラストーリーにご期待ください。

 

『お気の毒さま、今日から君は俺の妻』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

栫澄花が大手フラワーチェーンの副社長に就任した葛城龍一郎からプロポーズされています。

栫澄花
「どういうつもり?からかっている?何か企んでいる?」

なぜ自分にプロポーズしてくるのか理解できません。

戸惑う澄花に葛城が告白を続けます。

葛城龍一郎
「栫澄花、君が欲しい」

もしかすると葛城には何か企みがあるのかもしれません。

それでも澄花にはこのプロポーズを受ける理由がありました。

栫澄花
「この人がどういうつもりなのかなんてどうだっていい、私の大切なもののために利用させてもらう」

ここで物語は2人が出会う前まで遡ることになります。

1ヵ月前、夢から覚めた澄花の1日がいつも通りスタートしました。

目覚めた澄花は顔を洗ってからお茶を飲み、観葉植物に水を与えてから真っ黒な服を身に纏います。

真っ黒な服を身に纏う理由は大切な人を想い喪に服すためで、澄花はこのルーティーンを毎日続けていました。

栫澄花
「おはようハルちゃん、昨日ひさびさにハルちゃんにもらった本読んだら、昔ハルちゃんに読み聞かせしてもらった時の夢見ちゃった、もう現実じゃ聞かせてもらえないもんね」

春樹の遺影に声をかけてから会社へ向かいます。

会社に到着するとまず花瓶の水を取り替えることにしました。

すると副社長の雨宮が澄花の行動を褒めてくれます。

タマちゃん
「せ、先輩!あああのっ、今、雨宮さんとお話してませんでした?」
栫澄花
「花瓶の水を交換してたらお礼をおっしゃってくれて」

副社長がいなくなると後輩のタマちゃんが声をかけてきました。

どうやら澄花が副社長に褒められたことが羨ましいようです。

タマちゃん
「雨宮さんにお礼言われるなんて先輩すごすぎます!私も明日から早起きして花瓶のチェックしようかなぁー・・・でもあざといって思われちゃうかな」
栫澄花
「雨宮さんも喜ぶよ、きっと」

子犬みたいな雰囲気のタマちゃんは澄花に懐いてくれているのでいつも癒されていました。

花瓶の水を換えた澄花は総務部で仕事を始めていきます。

すると課長からいつも黒い服を着ていることが可愛いのに勿体ないと指摘されました。

このセクハラ発言に困っているとタマちゃんが助け舟を出してくれます。

タマちゃん
「黒似合ってるしいいと思います!ところで栫先輩お仕事の質問していいですか?」

質問があると言って課長から澄花のことを引き離してくれました。

もちろん本当に質問がある訳ではありません。

栫澄花
「いつもありがとう、タマちゃん」

子犬のように可愛いタマちゃんは気が利く存在としていつも澄花のことを助けてくれているのです。

課長の傍から離れるとタマちゃんがパーティーに誘ってきました。

タマちゃん
「実は今日、兄の勤めているホテルでパーティーがあるらしくてメインのケーキを任されたそうなんです、先輩一緒に行きませんか?」
栫澄花
「でも外部の人間は入れないでしょう?」
タマちゃん
「それがうちの営業も招待されてるみたいで、だから私たちも大丈夫!」

営業が招待されているからといって総務部の人間が行って良いとは限りません。

しかし子犬のようなタマちゃんに甘えられてしまいます。

栫澄花
「そうね、行ってみようか」

こうして2人はホテルのパーティーに出席することにしました。

パーティーの主催者は“KATSURAGI”という大手フラワーチェーンで、就任したばかりの副社長を披露する予定になっています。

軽い気持ちでパーティーに参加したことが澄花の運命を大きく帰ることになるのでした。

 

 

亡くなってしまった大切な人を偲ぶため、黒い洋服を身に纏う澄花の姿が印象的でした。

また行動パターンから一途で純粋な性格も伝わってきますね。

自分の目的を果たすため謎めいたイケメンのプロポーズを受けることにしたヒロインが魅力的な『お気の毒さま、今日から君は俺の妻』

いよいよここから澄花の運命を狂わせる葛城が登場することになります。

距離を急接近させる2人の様子にご注目ください。

後編

澄花がパーティー会場に飾ってあるお花のケーキに見惚れていると、タマちゃんはスマホで横顔を撮影してきました。

タマちゃん
「先輩は本当に綺麗ですね」
栫澄花
「やだ、今の撮ったの?」
タマちゃん
「もっちろん!澄花メモリアルが増えました!もうすぐアルバム一冊分たまるので差し上げますね」

タマちゃんは美しいものをずっと見ていたいという気持ちから澄花のアルバムを作っています。

少し恥ずかしいのですが澄花は完成したアルバムを恩人へプレゼントしようと考えていました。

栫澄花
「私は小さい頃に両親を亡くした、巻き込まれ事故で私だけが生き残った、父の親友だった丸山夫婦はそんな私を実の娘のように気にかけてくれた、彼らは私の第二の両親みたいなものだ、そしてその二人の子供が私の初恋の人ハルちゃんだった」

アルバムを丸山夫婦に渡し、ハルちゃんの墓前にも供えることにします。

初恋の人は亡くなってしまいましたが、丸山夫婦の存在を活力にして澄花は生活していました。

彼らのことを考えているとパーティーの目玉である副社長のお披露目が始まります。

葛城龍一郎
「本日はお忙しい中ご足労いただきありがとうございます、この度副社長を拝命いたしました葛城龍一郎でございます」

パーティーの参列者はまだ30代の葛城をボンボンだと馬鹿にしていました。

そんな空気感を容姿端麗な葛城が一瞬で変えていきます。

栫澄花
「空気が変わった、一瞬で会場中の目線をひきつける存在、きっと新しい副社長だからではない、彼だから」

澄花が考える通り葛城の存在感が参列者の目線を引きつけていました。

もちろんタマちゃんも夢中になって視線を注いでいます。

タマちゃん
「キャー♡超イケメン!いやこれはもう美しいの域ですね」

美しいものが好きなタマちゃんも葛城に魅了されていました。

その後も葛城は視線を浴びながら見事なスピーチを続けます。

栫澄花
「本当に綺麗な方・・・でもなぜだろう、この人の瞳がどこまでも冷たく寂し気なのは」

澄花が葛城の瞳に寂しさを感じていると、タマちゃんがトイレへ向かいました。

酔っ払ったタマちゃんが心配な澄花がついていこうとすると、近くの男性に誤って飲み物をかけられてしまいます。

騒ぎのせいで注目された澄花は、服が濡れたことよりも内緒でパーティーに参加したことがバレないか心配になってしまいました。

ここで騒ぎに気付いた葛城がやって来ます。

葛城龍一郎
「申し訳ございません、弊社社員がご迷惑をおかけしまし・・・君は・・・」

葛城は澄花の顔を見ると驚いたような表情を浮かべました。

しかしすぐ真剣な表情に戻ります。

その姿を見た澄花は招待客じゃないことがバレてしまったと思いました。

栫澄花
「お騒がせしました、あの私もう帰りますので」

すぐにこの場を離れようとするのですが、葛城がお姫様抱っこをしてきます。

会場にいる女性客は葛城の優しさに魅了されるのですが、澄花は虜にされている場合ではありません。

葛城龍一郎
「すぐに着替えを用意させる、だがまずシャワーを浴びたほうがいいだろう」
栫澄花
「あの私立てますっ」
葛城龍一郎
「そうか、だが私にはずぶ濡れの女性を立たせる趣味はないのでね、そこの君、私の部屋まで一緒についてきてくれ」

葛城は強引に澄花を部屋まで連れていきます。

それでも女性スタッフを付き添わせてくれた優しさは感じ取ることができました。

栫澄花
「ありがとうございました」
葛城龍一郎
「いや・・・もとはといえばうちの従業員がしたことだ・・・葛城龍一郎と申します」
栫澄花
「あ・・・私、栫澄花と」
葛城龍一郎
「知っている、早くシャワーを浴びなさい」

言われた通りお風呂を借りることにします。

しかし葛城が自分を知っていることが信じられません。

栫澄花
「私のことを知ってるってどこで会ったんだろう・・・?仕事は内勤で外回りはないし人と楽しむ趣味もない、友人といえるのもタマちゃんくらい・・・もしかして子供の頃?」

澄花は事故で両親を失ったショックで10歳以前の記憶を失っています。

そんな澄花のことを知っていると話した葛城は何者なのでしょう!?

彼の正体が分からないまま大きな運命の流れに巻き込まれ始めていく澄花だったのでした。

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初めましてこんにちは、離婚してくださいのネタバレ(漫画)!

2020.05.18

 

『お気の毒さま、今日から君は俺の妻』はこんな人にオススメ

大人向けのラブストーリーを読みたい人にオススメの作品です。

心に傷を抱えたヒロインと、何を考えているのか分からない強引なイケメンが距離を縮めていく様子にドキドキしてください。

契約結婚を題材にした『お気の毒さま、今日から君は俺の妻』

2人が契約結婚することにした理由が見所になっています。

それぞれが抱える秘密に注目しながら作品の世界観を満喫してみてください。

 

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