『ぼくの輪廻』のネタバレ(漫画)!感想と魅力をお伝えします!

今回は「嶋木あこ」先生の『ぼくの輪廻』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ぼくの輪廻』はこんな漫画(あらすじ)

大学生の乃木篤朗は大学生でありながら新人の漫画家としてデビューしました。

夢で見た光景を漫画にしている乃木の作品は、斬新な設定と少しエッチな展開が評価され週刊少年GUMPで連載が決定します。

童貞でもベッドシーンを描けるという信念で作業に没頭するのですが、締切を目前にして乃木の筆が止まってしまいました。

そんな彼の前にアシスタントとして室伏花撫という巨乳の女性が現れます。

花撫は乃木が描いた読み切り作品のヒロインの生まれ変わりだと語り始めました。

前世から生まれ変わった男女の恋愛をコミカルに描いていく『ぼくの輪廻』

今回はこちらのギャグコメ漫画について、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

童貞男子と巨乳女子の笑えるやり取りを存分に満喫してみてください。

 

『ぼくの輪廻』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

深夜3時を迎えようとしていた頃、乃木篤朗は知り合いの漫画家に頼まれ作業を手伝っていました。

作業が無事に終了すると、仕事が早い乃木に漫画家がまた仕事を依頼したいとお願いしてきます。

乃木
「すいませんけど僕、連載決まったので」

飲みにも誘われたのですが、潔癖症の乃木は靴下を捨てるとそのまま帰って行ってしまいました。

そのまま乃木は連載の打ち合わせに参加するため少年GUMPの編集部へ向かいます。

乃木の描いた“弘法大師の弟子”という作品は編集部に高く評価され、連載されることが決定していました。

この作品は弘法大師と弟子でヒロインのヤイがお色気を交えながら距離を縮めていく物語です。

乃木
「実はこの話は・・・夢で見た話をそのまま描いてみたんです」

堅物なネタとエロを織り交ぜた物語が評価された乃木が、編集者に作品の製作過程を説明し始めました。

いつも乃木が見る夢は整合性がなく漫画のネタには使うことができません。

しかし今回の夢はストーリーがリアルだったため、漫画のネタに使おうと決めたのです。

乃木
「風景や建物、相手の顔から感触までやけに生々しくて頭から離れなかったといいますか・・・」

リアルな夢を見た乃木はこのストーリーを誰かに伝えなければならないという使命感が湧いていました。

真面目に作品について語る乃木に対して、編集者はもう少し遊び心を持ったほうがいいとアドバイスします。

その流れで編集者は乃木に彼女がいないか質問してきました。

乃木
「いません、僕童貞ですし」

編集者は乃木の告白に唖然としてしまいます。

ですが乃木はその反応を全く気にしていません。

乃木
「経験はなくとも最近はネットで色々見れますから、だから心配無用です、僕だってベッドシーンは描けますよ!」

ここで編集者はピュアなイケメンの乃木に漫画家として大切なことを忠告することにします。

まず少年GUMPで連載を持った漫画家はモテるため色々なファンが近づいてくることに注意しなければなりません。

熱狂的なファンの中には待ち伏せをしたり、作品に感情移入してこのヒロインは私ですと言い出す人もいるほどです。

デビューしたての漫画家にこのような熱狂的なファンが現れることはまずありえません。

しかし純粋な乃木はこの話を言葉通りに受け取っていました。

忠告を受けた乃木は編集部からの帰り道、童貞だという事実に驚かれたことを不思議に思いながら歩いています。

乃木
「なぜ人は童貞を若干憐みの目で見るのだろう、憐れまれるようなことは何もないのだが」

乃木は自分の意思で童貞を貫いているため、憐れまれる理由が分かりません。

現在の彼は恋愛よりも漫画を描くことを重要だと考えているのです。

そんなことを考えていると、後ろから女性が声をかけてきました。

花撫
「やっと会えた・・・栄賢さま・・・!」
乃木
「・・・はい?」

謎の言葉を発した女性はいったい何者なんでしょうか!?

 

 

童貞を恥じない主人公の姿が印象的でした。

夢を漫画のネタにしている点もここから先の展開に大きく関係しているため上手な構成だと思います。

巧みな設定と考え抜かれたストーリーが魅力的な『ぼくの輪廻』

タイトルの通り輪廻転生をテーマにした物語になっています。

それではユーモアたっぷりに描かれる続きをご覧ください。

後編

栄賢さまと呼ばれた乃木は状況が理解できず戸惑っています。

花撫
「あ!ゴメンなさい、私ってばやっと会えたので感激しちゃって、乃木先生ですよね?私あなたに会いたくて出版社の近くで待ちぶせしてたんです」
乃木
「待ちぶせ?」

待ちぶせという言葉を聞いた乃木は、編集者から聞いたこじらせたファンのことが頭に浮かびました。

花撫
「”弘法大師の弟子”読みました、すばらしかったです、栄賢さまがこんなにもヒロインのことを想っていたなんて」
乃木
「どうも・・・」

作品を褒めてもらったことで乃木は少し安心することができます。

花撫
「あの・・・でもひとついいですか?驚くかもしれませんけど・・・実はこの話と同じ夢を私も見るんです」

乃木は編集者からこじらせたファンの中には自分の夢をパクったと主張する厄介者がいることを聞かされていました。

乃木
「僕はパクってない!!」
花撫
「あ・・・いえそーいう意味じゃなく・・・私たちは生まれ変わりで・・・つまりえーと・・・このヒロイン私なんです!!」

編集者から聞かされていたこじらせファンの特徴と一致していたため、怖くなった乃木は逃げ出してしまいます。

全力で逃げ出した乃木は何とか家に帰ることができました。

乃木
「冗談半分で聞いてたけど本当にいたなんて、しかもあの女”私たちは生まれ変わりで”とかなんとか言ってなかったか?」

恐ろしくなった乃木は彼女の存在を忘れるため、連載の準備に取り掛かることにします。

ですが彼女の存在は想像以上のダメージを乃木に与えていました。

彼女がまた現れるかもしれない不安と、同じ夢を見たと言われないようにするため、乃木の作品作りは一向に進まなくなってしまったのです。

そのまま乃木は作品を完成させることができずに締切を迎えてしまいました。

乃木
「ここらが限界か・・・週刊連載・・・恐るべし!」

限界を感じていると週刊GUMPが用意してくれたアシスタントが家にやって来ます。

潔癖症のため他人を家に上げたくないのですが、緊急事態のため仕方ありません。

やむを得ずドアを開けるとそこにはこの状況を作り出した女性が立っていました。

花撫
「おまねきありがとうございます、アシスタントの室伏花撫です」
乃木
「な・・・なぜこの女が・・・!」
花撫
「この間は変なこと言ってすみません、お詫びにお手伝いさせてください、あ!今回は待ちぶせではなくちゃんと編集部からの派遣です」

初の連載で締切を破る訳にはいかないため、現状の乃木にはアシスタントが絶対に必要な状況です。

しかし自分の精神を乱した花撫をアシスタントにする訳にはいきません。

花撫のことをストーカー予備軍だと思っている乃木は、アシスタントの変更を編集部に求めることにしました。

乃木
「悪いけど・・・」

ですが花撫の姿を見ているうちに、自分が見た夢と彼女がリンクし始めます。

花撫
「乃木せんせい・・・なんでも命令してください、お仕事がんばりまぁす」

彼女の姿を見ているうちに乃木はアシスタントの変更を申し出る気がなくなりました。

乃木
「ヨ・・・ヨロシクお願いします」

こうして乃木と花撫は協力しながら漫画を制作することになったのです。

輪廻転生によって現世で再会した2人なのですが、この時の乃木はそのことを知る由もありません。

果たして前世の出来事は現在の2人にとってどのような関係性を持つのでしょうか!?

ここから繰り広げられる壮大なスケールで描かれる物語の続きは、実際に漫画を読んで確かめてみてください。

 

『ぼくの輪廻』を読んだ感想

自分の夢と同じ夢を見たと言う花撫が現れたことによって、想像以上のダメージを受ける乃木の姿が面白かったです。

この展開が輪廻転生という物語のテーマに繋がっている点も、見事に寝られた構成だと感じました。

さらに主人公が童貞という設定も、過去とリンクしていて作品を面白くさせているポイントになっていますね。

あまりにも巧みなストーリー展開を繰り広げていくため、読んでいくと一気に引き込まれる『ぼくの輪廻』

ギャグコメ漫画というジャンルにとらわれることなく、全ての漫画ファンに読んでもらいたい傑作になっています。

この作品を読んでおかないと漫画ファンだと自負することはできません。

是非この機会に『ぼくの輪廻』を読んで大笑いしながら作品の世界観に魅了されてみてください。

 

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