おひとりさまでした。～アラサー男は、悪魔娘と飯を食う～のネタバレ(漫画)！

今回は「原作 天那光汰　作画 いつき楼」先生の『おひとりさまでした。～アラサー男は、悪魔娘と飯を食う～』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『おひとりさまでした。～アラサー男は、悪魔娘と飯を食う～』はこんな漫画(あらすじ)

サラリーマンの速見誠一郎は食べ歩きと読書が趣味の独身男性です。

1人の時間を大切にしている誠一郎は29歳になっても結婚する気になれません。

いつものように1人で食事を楽しんでいたのですが、古本屋で手に入れた書物によって悪魔を召喚してしまいます。

どんな願いでも叶えてくれる悪魔のリリスに誠一郎は一緒にご飯を食べてほしいとお願いしました。

リリスと一緒の食事は想像以上に楽しくて夢中になっていきます。

食べてみたくなるグルメが次々と登場する『おひとりさまでした。～アラサー男は、悪魔娘と飯を食う～』！

今回はユニークなグルメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

誠一郎とリリスが食べ歩くメニューの中からお好きなグルメを探してみてください。

『おひとりさまでした。～アラサー男は、悪魔娘と飯を食う～』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

人生は選択の連続で進学、就職、結婚、さらに夕飯の献立に至るまで人は何かを選択しなければいけません。

「うーむ、赤身・・・いやここは中トロか？いっそのことサーモンという手も、いやいやそれはなんか違うな」

スーパーで刺身を持った誠一郎が選択を迫られています。

しかしなかなか選択することができません。

「・・・待てよ？確か家にアレがあったな、米は炊いているし・・・うーん、いいぞ、イメージがわいてきた、赤身だ！赤身で行くぞっ」

この日は赤身を買うことにしました。

家に帰ると早速料理に取り掛かっていきます。

まずは赤身を焼き肉のタレと醤油で漬けにしてから松の実も加えました。

わさびと醤油と小皿を用意していると白米が炊き上がります。

これであっという間に赤身の漬け定食が完成しました。

「くぁー腹減った、食おう食おう、まずは白米をひとくち・・・ん！美味いっ！やはり炊飯器はいいやつにして正解だったな、どれ漬けの様子は・・・っと」

白米に漬けをバウンドさせてから口に運びます。

漬けはとても美味しくアクセントに入れた松の実もいい味を出してくれていました。

「・・・さてと、お行儀は悪いですが続きでも読みますか、それにしても悪魔の書ねぇ、悪魔召喚の儀式・・・？はは、こりゃいいや、願い事が叶え放題だ」

食事しながら読んでいるのは行きつけの古本屋の店長に本物だと勧められた悪魔の書です。

悪魔を召喚すればどんな願い事でも叶えてもらえると書かれていました。

ですが仕事も順調で食べ歩きと読書以外に趣味がない誠一郎は願い事が思い浮かびません。

願い事を考えていると別の雑誌に掲載されている結婚サポート情報が目に留まります。

「結婚・・・ねぇ、俺ももう二十九歳かぁ・・・結婚、恐ろしい響きだ、なにが恐ろしいって好きな時に好きな物が食えない、これだけで身が震えるほどに恐ろしい」

まだまだ1人の時間を楽しみたいので結婚する気にはなれません。

そんなことを考えながら再び悪魔の書を読み始めました。

「供物の血で魔法陣・・・こんな感じか？んで願う・・・と・・・悪魔さんお越しくだせぇ」

小皿に赤身の血を使って魔法陣を描き、悪魔に来てくださいと願いながら手を合わせます。

もちろん本当に悪魔が現れるとは思っていません。

「ははっ、こんなんで会えるなら苦労しないぜ、さて残りをさっさと・・・」

「あたしを呼んだのはあんたか？人間に呼ばれるのも久しぶりだなー、やるじゃないか、あんた」

「えっと・・・君は一体・・・？」

「はぁ？一体も何もあんたが呼んだ悪魔に決まってんじゃねーか」

遊びのつもりで描いた魔法陣が完璧の仕上がりだったことで本当に悪魔を召喚できました。

しかし目の前に現れた美少女が本当に悪魔なのか信じられません。

「ちょっと待て、急に現れたこいつはなんだ？なにを言ってる？悪魔だなんて本気で言っているのか？」

悪魔の周りには毛玉のような不思議な生き物が浮かんでいます。

その様子から本当の悪魔かもしれないと思えてきました。

「・・・で？あんたの願いはなんだ？叶えてやるからさっさと言え」

公私共に順調なので願い事はありません。

そう思っていたはずの誠一郎が意外なことをお願いします。

「・・・一緒に、一緒に飯を食って・・・くれないか？」

なぜこんなお願い事をしたのか自分でもよく分かりません。

しかしこれで悪魔と一緒にご飯を食べることになったのです。

「あたしはリリスティア・タルムード・ミドラッシュ、リリスでいいぜ、こっちは使い魔のモイモイ、んっ！？なんだ！？うめぇなこれ！？」

「・・・マグロだよ」

ここから誠一郎とリリスはどんな絶品グルメを食べていくのでしょうか！？

悪魔とグルメを融合させることでコミカルな世界観が作られていますね。

ユニークな物語なのにグルメ情報がしっかりしているところにも感心しました。

1人の時間を楽しむ青年が2人での食事が幸せなことを実感していく『おひとりさまでした。～アラサー男は、悪魔娘と飯を食う～』！

可愛らしいリリスだからこそ誠一郎に楽しませているのかもしれません。

誠一郎とおなじように小悪魔のキュートな言動と行動に振り回されてください。

後編

誠一郎の前で悪魔のリリスが夕飯を食べています。

供物に用意されるのは肉が多いらしく、リリスは珍しいマグロを美味しく食べてくれました。

「それにしてもあたしと食事がしたいだなんてあんた変わってるなぁ、悪魔に生まれてこのかたそんな願いは初めてだ」

「正直俺も驚いてる、なんでそんなこと言ったのやら」

「・・・てかこれほんとうまいな、魚だけど肉みたいだ」

「えっと・・・これも食べてみるか？」

リリスは赤身の漬けにも感激してくれます。

嬉しそうに食べる姿を見ているうちに誠一郎は気が抜けてきました。

しかしここでリリスが悪魔の本性を現します。

「さてと普通ならここで魂を抜き取るんだけど」

「えっ・・・」

「当たり前だろ、こちとら悪魔だぜ？ただなぁ願いがしょぼすぎて供物の代償でまかなえちゃってるんだよなぁ、あんた面白そうだしサービスしといてやるよ、それに願いも途中だしな」

「はぁ・・・そりゃどうも」

食事を済ませたリリスは詳しいことを説明せずに帰っていきました。

悪魔との食事を経験した翌日、仕事で出かけた先で誠一郎がランチに何を食べようか悩んでいます。

昼飯にガツンとしたものを食べたい誠一郎はロースとヒレ定食、チーズチキンカツ定食のどちらか決め切れていません。

さらに全部が食べられる山盛り定食も気になってきました。

この店では単品での注文ができないので覚悟を決めて入店することにします。

「おっ、今度はこれを食べるのか？豪勢だな、魔界の大悪魔リリスちゃんだよ、あんたまたあたしを呼んだだろ？」

「・・・魔法陣も供物もないぞ？」

「儀式の手順はもういいんだ、あたしはあんたとの契約を果たしにきただけだぜ」

リリスを召喚する儀式の手順を踏んでいません。

しかし一緒に飯を食うと約束したのでリリスがやって来てくれました。

詳しい事情は分かりませんがメニューを決めかねていた誠一郎はリリスを連れて入店することにします。

「・・・それにしてもどうしたんだ？その恰好は」

「あたしの見かけに近い人間の装いを真似てみたんだ、悪魔ってのは擬態して人間の世界に紛れ込むのさ、似合ってるだろ？」

今日のリリスは帰国子女の美少女に見える格好でやって来ました。

平日の昼間からアラサーのサラリーマンが美少女とランチしているのは気まずいのですが、誠一郎はカツを美味しく食べるためリリスとごまを擂っていきます。

すると山盛り定食が運ばれてきました。

「おぉ！すごいな！」

「今日の供物はこれか！うまそうだ！いてっ・・・あんたすごいな、悪魔の手をはたき落とすとは」

「この際手づかみは何も言わん、だが何のためにごまをすったと思ってるんだ、ソースをここに入れるんだ」

ごまをすった容器にソースを入れ、カツを浸けて食べ始めます。

箸を使えないリリスは手づかみでカツを口へ運びました。

「すげぇうめぇ・・・なんだこれ！」

「これは豚肉に衣を付けて油で揚げたとんかつというものだ、豚肉は食った事あるって言ってたよな？」

「これが豚肉とか嘘だろ・・・？あたしが食べてきたのは何だったんだよ」

続いてヒレ肉のとんかつを勧めるのですが、リリスはロースの方が気に入ったようです。

その様子を見ながら誠一郎は大好物のチーズチキンカツを召し上がりました。

リリスはチーズを初めて食べるようです。

「こうしてチーズも知らない悪魔と普通に食事をしてそれでも美味しいと感じる不思議なものだ、食事ってのはすごいもんだな、美味しいもんが食えるってのは幸せな事だ」

「当然だろ？人間だけじゃねえぜ、世の中の大半の生き物はうまいもん食うために頑張って生きてんだ」

次に海老フライと麦飯を食べているとリリスにロースを奪われました。

ロースが気に入ったリリスはヒレ肉との交換を求めてきます。

ここで誠一郎はリリスがタルタルソースを付けずに海老フライを食べきったことに気付きました。

「なんということだ、せっかくの海老フライをタルタルなしで食べてしまうとは、仕方ない・・・俺のミスでもある、残りの海老フライをやろう、その白いやつを付けて食べてみるんだ」

「あんがとな、こうか？んんっ！？うめーッ」

残っていた海老フライをリリスにあげたことで誠一郎はタルタルソースの海老フライを味わうことができませんでした。

しかし美味しそうに食べるリリスの顔を見られたことで満足します。

「タルタル味の海老フライを食べられなかった悔しさや切なさは不思議と襲ってこなかった、たぶんそれは一枚多く食べたヒレカツのおかげだ」

まだリリスと食事をしていることで幸せを感じていることに気付いていません。

いつになったら2人で食事をしていることの楽しさに気が付くのでしょうか！？

天那光汰先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

『幻想グルメ』のネタバレ！シルフィンを満足させる料理とは？

2020.06.15

『おひとりさまでした。～アラサー男は、悪魔娘と飯を食う～』はこんな人にオススメ

コミカルなグルメ漫画を読んでみたい人にオススメの作品です。

人間界の美味しいグルメを食べて幸せな表情を浮かべるリリスがとても可愛らしく描かれていますよ。

絶品食べ歩きグルメを紹介してくれる『おひとりさまでした。～アラサー男は、悪魔娘と飯を食う～』！

読んでいくうちにお腹が減ってくる物語になっています。

登場するメニューをランチやディナーの参考にしてみてください。

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