『時給三〇〇円の死神』のネタバレ(漫画)!あらすじも!

今回は「作画 桐原いづみ 原作 藤まる」先生の『時給三〇〇円の死神』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『時給三〇〇円の死神』はこんな漫画(あらすじ)

高校2年生の佐倉真司(さくらしんじ)は家庭環境が貧しいためアルバイトを探しています。

しかし過去に父親が不祥事を起こしたことを理由に地元では雇ってくれるところがありません。

困り果てていると街中で見覚えのない男性が仕事を紹介すると声をかけてきました。

翌日、自宅を訪ねてきたクラスメイトの花森雪希(はなもりゆき)が佐倉のことを死神として採用すると言い出します。

未練を残してこの世を去った死者を助けてあげることが仕事だと言われるのですが理解できません。

佐倉は死神として死者の未練を解消してあげられるのでしょうか!?

感動的なベストセラー小説をコミック化した『時給三〇〇円の死神』

今回は珠玉のヒューマンドラマについてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

様々な人生に触れながら成長していく高校生たちの姿から大きな感動を味わってください。

 

『時給三〇〇円の死神』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

子供の頃、佐倉真司は自分が特別な存在だと信じていました。

運動神経が良く人気者だったので確かに特別だったのかもしれません。

ですが中学3年生の時に足を怪我したことによって佐倉は特別な存在ではなくなります。

まず怪我の影響で大好きなサッカーを辞めてしまいました。

さらに高校に入った頃には父親が経営する会社が自らの不祥事で倒産してしまいます。

佐倉真司
「両親は離婚、多額の借金が残り当時付き合っていた彼女とも別れた・・・ああ、特別にろくでもない人生だ」

活発で人気者だった頃とは違って、高校2年生になった佐倉はクラスメイトと仲良くしようとしません。

この日も教室ではクラスの中心人物たちがワイワイ盛り上がっているのですが、佐倉は蚊帳の外にいるような状況になっています。

花森雪希
「やりー!勝ったー!」

いつも花森雪希という女子がこのクラスの中心になっていました。

クラスの輪に入ろうとしない佐倉はアルバイトの面接へ向かうことにします。

しかし面接では苗字から父親のことがバレてしまいました。

佐倉の父親は元政治家の実業家だったのですが暴行事件を起こしてしまったのです。

知名度の高い父親が原因で佐倉は地元で働くことができません。

佐倉真司
「雨の日は怪我した足が少し痛む、足痛めてなかったら力仕事とかも視野に入るのにな・・・」

現在は父親が仕事で家に帰ってこないこともあり、佐倉は一人暮らしのような状況になっています。

それでも生活費のため貯蓄を切り崩していました。

せめて高校は卒業したいのですがなかなかアルバイトが見つかりません。

項垂れながら歩いていると見知らぬ男性が横断歩道の向こうから声をかけてきます。

男性は仕事を紹介するから近いうちに人を行かせると言ってくれました。

佐倉真司
「いない・・・?お金が欲しすぎてついに幻覚を見るまでになったぞ・・・末期」

すぐに男性が姿を消したので幻覚だと思います。

しかし翌日になると幻覚は現実のものになりました。

自宅のチャイムが鳴ったのでドアを開けてみると、クラスメイトの花森雪希が立っています。

花森雪希
「それじゃあ佐倉くん、キミを死神として採用するね」
佐倉真司
「・・・は?」

花森はそのまま家に入ってきました。

そして本題について説明を始めます。

花森雪希
「私は死神と呼ばれる組織で仕事してるの、そこは未練を残したままこの世に残り続ける死者をあの世に送ってあげるのが目的なのね」

死神が人と世界を幸せにする組織だと説明されても意味が分かりません。

話を聞いているうちに佐倉は新興宗教の勧誘だと思い始めます。

佐倉真司
「花森ってこんなやつだったのか・・・」
花森雪希
「ふっふっふ、佐倉くん私のことヤバい女だと思ってるな」
佐倉真司
「いやべつに」

否定するのですが表情に出ているため見抜かれてしまいました。

それでも花森は淡々と説明を続けていきます。

花森雪希
「気持ちはわかるよ、最初は私もそうだったもの、それじゃあ署名とハンコをこの書類にお願いね、キミを死神のアルバイトとして雇用するうえでの契約書だよ」

契約書をカバンから出した花森が仕事の概要について説明を始めました。

まず期間は半年間で勤務地はこの町の近辺になるそうです。

給料は1日ごとの前払いで、仕事は働きながら学ぶOJT形式になっていました。

OJTの指導役は花森が担当するそうです。

ここまで説明を終えた花森は佐倉に質問があるか聞いてきました。

佐倉真司
「ちなみに時給はいくらなんだ」
花森雪希
「300円だよ」
佐倉真司
「バカなのか?」

勤務時間は学生なので1日4時間が平均となっています。

場合によっては残業もあるのですが残業代は出ません。

また交通費もなくシフトを選ぶことも出来ないそうです。

福利厚生もボーナスも有給休暇もないためスーパーブラック企業と言える過酷な職場環境となっていました。

しかし死神のアルバイトには他の仕事にはない特典があるそうです。

花森雪希
「でも一応最後まで勤め上げれば特典があったりもするんだよ、どんな願いもひとつだけ叶える希望を申請できるの」

ここまで説明を受けても佐倉は実際に死神のアルバイトを信じることができません。

それでも生活費が必要なため背に腹は代えられません。

死神のアルバイトを始めることにした佐倉の初仕事とは!?

 

 

人生に絶望している佐倉が謎の人物からアルバイトを紹介されたシーンが印象的でしたね。

そこから花森が登場して死神のアルバイトについて説明するポップなシーンのギャップに驚きました。

アルバイトを始めたことで様々な死者の人生と向き合うことになった主人公が素敵な出会いを繰り返していく『時給三〇〇円の死神』

個性的な登場人物が次々と登場する感動的な物語になっています。

死神として迎える初めての仕事内容に注目しながら続きをご覧ください。

後編

アルバイトの説明を聞いた翌日、同じ時刻に花森がやって来ました。

花森は署名と捺印した契約書を確認すると、前払い金を渡してから佐倉を現場へ連れて行きます。

花森雪希
「ちなみに今後仕事依頼はポストに手紙が届くと思うから毎日ちゃんとチェックしてね」

指示を聞きながら佐倉は花森と自分に接点がないことを実感していました。

花森はいつもクラスの中心にいる人気者です。

足を怪我してからクラスメイトと仲良くしようとしなくなった自分とはまるで接点がありません。

実は真っ直ぐで裏がありそうな花森のことを佐倉は苦手だと思っていました。

佐倉真司
「やっぱ俺は・・・朝月みたいな・・・」

佐倉は父親の不祥事が原因で別れを告げた元カノの朝月静香という女性が今でも好きなのです。

その朝月のことを考えながら花森についていくと信じられないことが起こりました。

朝月静香
「佐倉くん?」
佐倉真司
「え、あ、おう・・・」

初仕事として担当することになったのは朝月の悩みを解決する事だったのです。

花森から簡単な説明を受けるのですが佐倉は状況を理解することができません。

それでも部屋に案内されると朝月が事情を説明してくれます。

朝月静香
「四つ下に妹がいてね、詩織って言うんだけど1型糖尿病で・・・今は病院暮らしなの」

朝月の妹はインスリンの注射を続ければ命に別状はありません。

しかし吐き気を起こしてしまうことに嫌気がさしたため、最近は誰とも話をしなくなってしまっているそうです。

心配した朝月は妹を喜ばせたいと考えていました。

佐倉真司
「ありきたりだけど・・・何かプレゼントを贈るってのはどうだ?」
朝月静香
「プレゼントかぁ・・・詩織が欲しがってるバッグはあるけど・・・でもそれは二番目なんだよね」

一番目のプレゼントについて聞いてみるのですが、贈ることは不可能らしいので諦めます。

ここで朝月が飲み物のおかわりを用意してくれることになったので、佐倉は花森に色々と聞きたいことを質問することにしました。

佐倉真司
「これのどこが死神のアルバイトなんだ、死者とか言ってたけど一般的な悩み事相談だよな?これはつまり朝月の悩みを解決することで朝月から金を貰うってことなのか」

佐倉は今まで花森と朝月が教室で話している様子を見たことがありません。

そのため今回のアルバイトがどんな意味を持っているのか理解できていませんでした。

花森雪希
「大丈夫、大丈夫、すぐにわかるよ、このバイトがどういうものなのか・・・大好きな朝月さんにいいとこ見せるチャンスだぞ、ししし」

花森は笑って誤魔化すだけで真実を語ってはくれません。

それでも朝月と再び会話をできたことが嬉しいと感じていました。

すると晩ご飯をご馳走になった後で朝月と2人で話しをすることができます。

夜の公園で朝月と会話できたのですが、佐倉は彼女の様子にどこか違和感を覚えていました。

この違和感がハッキリしたのは翌日になってからのことです。

いつものようにアルバイトの時間を伝えに来た花森の両肩を佐倉が力ずくで押さえました。

佐倉真司
「どういうことだ!朝月が一ヶ月前に交通事故で死んだってどういうことだよ!」
花森雪希
「最初に言ったよね、これは死神のアルバイトなの、朝月さんは死者だった、未練を断ち切れない死者には残酷なロスタイムが与えられるの、その人が生きているはずの世界・・・偽りの歴史が始まったことは死者しか気づかない」

哀れな死者の未練を晴らすことが死神の仕事なのです。

朝月静香は亡くなってから妹の詩織が姉と一緒にいられる時間を求めていることを知りました。

妹の希望を死者の力で知った朝月は望みを叶えようとしたのですが、何をやってもダメだったので未練を断ち切ることにしたのです。

未練を断ち切った朝月は天国へ旅立ちました。

佐倉真司
「昨日だって、朝月のお母さんだって一緒に晩飯を食べてたんだ、それをおばさんが覚えてないなんておかしいだろ・・・」
花森雪希
「歴史が修正されたからだよ、その間のことを覚えていられるのは私たち死神だけ、それだけの話よ」

人間はいつだって大切なものを失ってから後悔するものです。

この日、佐倉は朝月静香という大切な存在を失ってしまったことを実感しました。

死神として働き始めた佐倉はこの辛い現実と向き合わなければいけません。

それでもこの世界では素敵な人達との出会いが待っているのです。

様々な死者との交流から佐倉が見つけた大切なものとは・・・!?

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『時給三〇〇円の死神』を読んだ感想

やり残したことなど人生に未練のない人間は少なくないと思います。

そんな誰もが共感できる題材を優しく取り扱った漫画だと感じました。

人間の生涯と向き合うことになった主人公の葛藤を表現した『時給三〇〇円の死神』

読んでいくうちに涙が溢れ出てくる感動的なストーリーになっています。

この作品を読む際はハンカチをご用意ください。

 

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