今回は「乃木坂太郎」先生の『幽麗塔』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『幽麗塔』はこんな漫画(あらすじ)
昭和29年の神戸に百数十年もの間、1度しか動かなかった時計塔がありました。
無職の天野という青年が幽霊塔として不気味がられるこの時計塔を訪れます。
そこで何者かに襲撃され命の危機に立たされる天野。
すると謎の美青年が現れて、天野は命を救ってもらうことができました。
テツオと名乗る美青年は天野にある儲け話を持ち掛けるのですが、彼は偽名を使って身分を偽る女性だったのです。
ここから始まる2人のミステリアスな物語を描いていく『幽麗塔』!
今回はこちらのサスペンス漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。
幾重にも張り巡らされた伏線の数々を解いていきながら、謎めいた物語をじっくりと満喫してください。
『幽麗塔』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
神戸の街にそびえ立つ時計塔は、百年以上の歴史の中で1度しか動いたことがありません。
それは昭和27年6月23日午後11時53分のことでした。
藤宮たつという老女が養女の麗子に惨殺され、時計台の文字盤に括り付けられた夜のことだったのです。
それから2年後、神戸の街で天野というニートが極貧生活をしていました。
昼間でもカーテンを閉め切ったまま過ごしている彼の部屋に、大家のお婆さんが家賃を催促しにやって来ます。
お婆さんは天野の部屋に入るなり、カビ臭さを感じたため窓を開け始めました。
しかし家賃を数カ月間払っていないため、そんな権利を主張する立場ではないと叱られてしまいます。
その後は家賃を稼ぐため、天野は街に出て古本を売りに行くことにしました。
仕方なく重たい古本を抱えながら古書店に向かうことにします。
しかし持ち込んだ古本の買い取り額は二束三文という有り様でした。
追い込まれた状況に身を置きながら、天野は古本を売ったお金で別のエロ雑誌を購入してしまいます。
どのみち家賃代には足りなかったため開き直っている天野。
そんな彼が古書店を出ると美しい貴婦人が声をかけてきました。
貴婦人の名前は花園といい、国民学校の高等科で同級生だった女性です。
学校のマドンナだった彼女と久しぶりに話をしていると、花園がまだ独身だということが明らかになりました。
淡い期待に胸を膨らませる天野だったのですが、2人の前に花園の婚約者が姿を見せます。
婚約者の顔を見た天野は驚きのあまり固まってしまいました。
その理由は婚約者が天野をイジメていた男性だったためです。
お金持ちの息子が美しい花嫁まで手に入れたことに悔しさが込み上げてきました。
悔しさのあまり大嘘をついてしまいます。
しかし嘘の内容があまりにも突拍子だったためすぐに疑われ始めました。
天野はこれ以上の嘘が思い浮かばず固まってしまいます。
するとそこへ1台の高級車が停車しました。
その車内から高級なスーツを身に纏った美しい青年が降りてきます。
当然ですが天野には何が起こっているのか分かりません。
この謎の美青年こそが天野の運命を激変させるテツオだったのです。
果たしてここから2人に待ち受ける衝撃的な運命とは・・・!?
天野とテツオの出会いがサスペンス漫画らしい謎めいたなものだったので好感が持てました。
ダメ人間の天野と美しい風貌でミステリアスなテツオのギャップも、作品に素晴らしいアクセントを加えていますね。
ここから時計塔の謎を巡って不可思議な展開が巻き起こっていく『幽麗塔』!
後編は一気にスリルと緊迫感が増していきます。
それではハラハラドキドキしながら続きをご覧ください。
後編
テツオにピンチを救ってもらった天野は促されるまま車に乗り込みました。
身なりからテツオは天野の嘘を見抜いていたのです。
自分の惨めな状況を思い知り泣き始める天野。
そんな彼をテツオは時計塔まで連れて行くことにしました。
何も説明されず幽霊塔まで連れて来られた天野は、状況が理解できず言葉を失ってしまいます。
ここは惨殺された老女の幽霊が出るという噂があるため、次々と管理人が辞めてしまう状態でした。
テツオは天野に管理人の募集を譲ると、すぐに車でどこかへ行ってしまいます。
彼の言う通りにして管理事務所に挨拶に行った天野だったのですが、用件を済ませると重大なことに気がつきました。
しかしその頃、天野の下宿は火災で全焼していたのです。
運良くこの火災から逃れた天野は、時計塔が気になったため中へ入ることにしました。
時計塔の中に入った天野がふと上を見てみると、怪しげな人影が動いています。
幽霊ではないと自分に言い聞かせながら、時計塔を登っていく天野。
素人の彼には時計塔を動かす仕組みを想像することもできません。
次の瞬間、天野の背後に白い服を着た謎の人物が姿を現します。
謎の人物は背後で凶器を振り上げました。
それからどのくらい時間が経過したのかは不明ですが、天野が時計塔の文字盤に括り付けられています。
彼の上半身は短針に固定されていて、下半身は長針に固定されていました。
当然ですが長針の方が早く進むため、天野の身体はL字に屈折していきます。
このままでは老女のように時計塔に括り付けられたまま命を落としてしまう天野。
天野が死を覚悟した次の瞬間、長針が動き止め安全な位置に戻りました。
死を覚悟した天野は失禁してしまいます。
口には猿ぐつわを装着させられているため言葉を発することもできません。
そんな彼の様子を冷静な表情で見ているテツオ。
テツオは微笑みながら天野の猿ぐつわを外してあげます。
天野が考えた通りこの時計塔を動かせるのは老女を殺害した犯人だけなのです。
しかし犯人の麗子は事件発覚後、神戸港で無残な遺体となって発見されていました。
テツオの計画はこの時計塔に隠された大金を盗み出すものだったのです。
貧困生活から抜け出したい天野はこの計画に協力することにしました。
一体テツオはどのようにして時計塔から大金を盗み出そうというのでしょうか!?
時計塔の謎と彼らの計画が成功するかどうかは実際に漫画を読んでお確かめください。
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『幽麗塔』を読んだ感想
謎だらけの時計塔に興味をそそられる物語だと思いました。
そこにテツオというミステリアスな青年が加わることで、ストーリーが劇的に面白くなっています。
多くのサスペンス漫画ファンを魅了した『幽麗塔』!
人気漫画家の渾身作は見所が満載になっていますよ。
是非この機会に傑作漫画をチェックしておいてください。
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