今回は「原作 住野よる 作画 桐原いづみ」先生の『また、同じ夢を見ていた』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『また、同じ夢を見ていた』はこんな漫画(あらすじ)
小柳奈ノ花は小学4年生という年齢でありながら、人生にとっての幸せとは何かについて考えています。
少し独特な考え方の彼女には学校に友達がいません。
しかし菜ノ花には近所に住んでいる“アバズレさん”や、一人暮らしをしている“おばあちゃん”などの素敵な友達がいたのです。
年上の友達と接していきながら人生にとって大切なものを探していく菜ノ花。
そんな彼女の不思議な日常を感動的に描き出す『また、同じ夢を見ていた』!
今回は大人気小説をコミック化したこの作品を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。
大ヒット作『君の膵臓をたべたい』の原作者がお届けするヒューマンドラマをじっくりとお楽しみください。
『また、同じ夢を見ていた』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
幸せとは何かを考えながら学校へ向かった菜ノ花。
この言葉を信じた菜ノ花は苦手な体育を休むため、先生に頭がおかしくなったと伝えます。
当然ですがこんな言い訳では授業を休むことができず、問題行動と受け取られた菜ノ花は職員室に呼び出されてしまいました。
先生は決して責めるわけではなく、菜ノ花が色々と考えることは悪い事ではないと評価をしてくれます。
しかし菜ノ花を職員室に呼び出したのは褒める為だけではありませんでした。
先生は菜ノ花の才能を伸ばすため3つのアドバイスをしてくれます。
1つ目は思いついたことを実行する前に、時間をかけて考えることの大切さでした。
偉い人の言葉を信じてすぐに行動を始めるのではなく、自分の頭で考えることの重要性を伝えたかったようです。
2つ目は嫌なことから逃げだすことが決して良いことではないという助言でした。
逃げても良い場面はあるかもしれないのですが、安直に体育の授業を逃げ出そうとしたことは決して褒められる行動ではありません。
3つ目に先生が伝えたかったことは、菜ノ花が参考にした偉い人の意見は間違っているということでした。
先生は全てのことについて菜ノ花自身が考えることの大切さを理解してほしかったのです。
この質問を肯定した先生は何事も自分で考えることが重要だと伝え、最後に菜ノ花自身が幸せになってほしいと訴えました。
こうして先生から大切なことを教わった菜ノ花は、学校から帰ると飼い猫と遊びに出かけることにします。
“彼女”と名付けた黒猫とお気に入りの場所へ向かう菜ノ花。
歌を口ずさみながら菜ノ花が向かったのは近所のアパートでした。
そこには菜ノ花が“アバズレさん”と呼んでいる素敵な友達が住んでいるのです。
クラスメイトや先生から友達がいないと思われている菜ノ花ですが、こうして素敵な友達がしっかりと存在していたのです。
菜ノ花がアバズレさんと出会ったのはある雨の日のことでした。
大雨の中、震えていた“彼女”を見つけた菜ノ花は助けを求め近所を彷徨い歩きます。
彷徨い歩いた結果、菜ノ花が辿り着いたのが“アバズレさん”のアパートでした。
突然訪れた菜ノ花に対して、“アバズレさん”はとても優しい態度で接してくれます。
こうして“アバズレさん”のおかげで“彼女”を救うことができた菜ノ花は、それ以来彼女のアパートを頻繁に訪れるようになっていました。
大人びている菜ノ花はクラスメイトに言えない悩みを“アバズレさん”に質問していきます。
しかしまだ考え始めたばかりのため、菜ノ花には答えが見つかっていません。
果たしてまだ幼い菜ノ花は幸せを見つけ出すことができるのでしょうか!?
小学生が幸せについて考えるストーリーはとても哲学的な内容になっています。
そんな物語にヒロインのキャラクターがピッタリだと思いました。
もしかしたら誰にも答えを見つけることができない問題と真正面から向き合っていく『また、同じ夢を見ていた』!
漫画ですが見応えのある小説を読んだような気分を味わえる作品です。
重厚なこの物語はじっくりと時間をかけて読んでいくことをお勧めしますよ。
後編
“アバズレさん”が仕事の時間になってしまったため、菜ノ花は別の友人の元へ向かうことにしました。
菜ノ花が“彼女”と一緒に訪れたのは森の奥にたたずむ一軒家でした。
菜ノ花がやって来たのは一人暮らしをしているおばあちゃんの家だったのです。
このおばあちゃんと菜ノ花が仲良くなったのは、森を散策していた菜ノ花がこの家を偶然見つけたことがきっかけでした。
それ以来菜ノ花はおばあちゃんの家を頻繁に訪れるようになっています。
すると菜ノ花はおばあちゃんにも幸せとは何かを尋ねることにしました。
色々と幸せなことがあるようですが、おばあちゃんは1つに絞ることができません。
この答えをおばあちゃんは次に会うときまでの宿題にする事にしました。
菜ノ花はこうしてアバズレさんとおばあちゃんに会うことで、幸せを感じながら1日を終えていきます。
翌日になり、学校が終わると再びアバズレさんのアパートを訪ねる菜ノ花。
しかしチャイムを鳴らしてもアバズレさんは出て来てくれません。
おばあちゃんの家に向かうのですが、偶然にも菜ノ花の素敵な友達は2軒続けて不在でした。
暇を持て余した菜ノ花はおばあちゃんの家に向かう途中の森を散策することにします。
すると森の奥に寂れた建物を見つけました。
恐る恐る中に入ってみることにした菜ノ花。
“彼女”と一緒に建物の中を進んでいくと、そこで菜ノ花は衝撃的な光景を目の当たりにしました。
そこで菜ノ花が目撃したのはリストカットをする女子高生の姿だったのです。
ある理由からリストカットを繰り返すこの女子高生の制服には、南という刺繍が施されていました。
ここから菜ノ花は彼女のことを“南さん”と呼び、アバズレさんとおばあちゃんと同じように素敵な友達として接し始めます。
ですがこの“南さん”という女子高生にはとんでもない秘密が隠されていました。
実はリストカットを繰り返す“南さん”は、ある大きな後悔を抱えた未来の菜ノ花だったのです。
未来の自分と出会ったことで再び幸せとは何かについて自問自答していく菜ノ花。
果たして彼女はその答えを見つけ出すことができるのでしょうか!?
ここから先の展開はネタバレする訳にはいきません。
読み入ってしまう続きは実際に漫画を読んで感動してみてください。
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『また、同じ夢を見ていた』を読んだ感想
まず菜ノ花の大人びた行動と言動が印象に残りました。
彼女に対して真剣に向き合う友人たちも素敵ですね。
そんな中、最も衝撃を受けたのが”南さん”の存在でした。
彼女と菜ノ花の会話を読んでいくと誰もがこの物語の世界観に引き込まれると思います。
現在と未来を不思議な運命でつなぎ合わせていく『また、同じ夢を見ていた』!
少し複雑なストーリーになっていますので何度も読み返すことをお勧めします。
気がつくと涙がこぼれ出す感動作の魅力をじっくりと満喫してみてください。
読んでいくうちに作品のタイトルの意味が理解できるはずですよ。
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