『すだちの魔王城』のネタバレ(漫画)!第2話の見所は?

今回は「森下真」先生の『すだちの魔王城』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『すだちの魔王城』はこんな漫画(あらすじ)

冒険者に薬などの必需品を売っていたすだち屋だったのですが、勇者の魔王討伐によって不景気に見舞われていました。

父親から店を引き継いだムラビトは副業の便利屋で何とか生計を立てています。

必死になって働く中、黄金色の瞳をした少女を救ったことでムラビトに異変が起こりました。

無礼な騎士団に怒ったムラビトの瞳が黄金色に変化し、額には角が生えていたのです。

この現象は勇者に倒された元魔王で黄金色の瞳をした少女・マオが自分を助けたムラビトを蘇生させるため血を分け与えたためでした。

蘇生することはできたムラビトなのですが、マオの夫として魔王を継承しなければなりません。

突然魔王として生きることになった主人公が新たな人生を歩んでいく『すだちの魔王城』

今回は大人気SFファンタジー漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

ムラビトの優しさと純粋さがマオとの距離を縮めるきっかけになりますよ。

 

『すだちの魔王城』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

魔王を継承してしまったムラビトが夢を見ています。

ムラビト
「本当に夢のようです!勇者様がまた当店に来て下さるなんて!天国の父も泣いて喜びます!」

12年前に勇者が訪れた時よりも店はさびれてしまいました。

それでもムラビトは勇者のためなら何でも取り寄せるつもりです。

ですが新魔王の心臓を求めていた勇者に胸を突き刺されてしまいました。

ムラビト
「うわぁぁぁぁぁぁぁ、なんだ夢か・・・」

夢だと分かったムラビトがホッとしていると、モンスターに顔を舐められます。

現実でもムラビトは大きな悲鳴を上げてしまいました。

勇者が魔王を倒してから10年が経過しています。

平和になった世界と同様に、勇者が来店したアイテム屋のすだち屋も冒険者が減ったことによって貧乏になるほど平和になっていました。

ムラビト
「その店主である僕ムラビトも平穏な人生を送るはずだった・・・のに、どうしてこんな状況になっているんでしょうかー!?」

周囲には中ボスレベルのモンスターが集まっています。

恐怖のあまりムラビトは部屋から逃げ出してしまいました。

マオ
「ハッ、無様だな、そう身構えずとも絶対に襲われはせん、なぜなら今やお前がこいつらの主なのだから」

別の部屋で食事していたマオの存在によって、ムラビトは自分に巻き起こっている事態を思い出します。

全てはマオを救おうとしたところから始まりました。

ムラビト
「そうだった、全ての元凶は・・・この娘だ」
マオ
「おはようムラビト、昨夜は疲れただろう、慣れないうちに大勢の魔物を使役したのだ、無理はない、お前も食うか?それとも早速話の続きをしようか?新魔王様」

昨夜、ムラビトとマオは魔王の継承に必要は血縁の証という儀式を行っていたのです。

ただしマオにはムラビトと本気で夫婦になるつもりはありません。

あくまでも魔王の継承が目的なので、安全に継承できればすぐに離婚するつもりです。

マオは少女の姿をしていますが10年前に勇者が討伐した元魔王で、今は訳があって死にたいと考えていました。

死ぬためには魔王としての能力を後継者に引き継がなければなりません。

そのためマオは一滴ずつ血を分け与えながらムラビトを新たな魔王にすることを決めました。

ムラビトはマオの説明を聞いているうちに意識を失ってしまったのです。

丸一日寝ていたムラビトは魔物によって寝台に運ばれました。

ムラビト
「あの!?勝手に台所使わないで下さい!」
マオ
「お前の分も作った、有り難く食え、元魔王手ずからの料理だぞ」
ムラビト
「え?その材料って、うわあああ、空っぽ!」
マオ
「さて昨夜の続きだが・・・」

マオは話を続けたいのですがムラビトは水の音が木になっています。

水の音を確認しに行くとクラーケンの子供が水浴びしていました。

さらにキマイラが火を燃やし過ぎていて、スノーマンが店の中を凍らせています。

ムラビト
「やめて、これ以上店をむちゃくちゃにしないで・・・!」

ムラビトが止めるとモンスターたちが動きを止めました。

本当にやめてくれたのでムラビトは逆に戸惑ってしまいます。

マオ
「当然だ、お前の命令なら何でも聞くぞ、我がお前に奪われた能力は魔物ノ統率者、意味通り魔物達を使役する力、代々の魔王が受け継ぐ最初の能力であり・・・魔王の資格そのものだ」

魔物ノ統率者という能力を使ってムラビトは王国騎士団を追っ払いました。

偶然の適合だったのですが、マオはムラビトが魔王に向いていると思っています。

ムラビト
「そッ、その話ですけど!お断りします!魔物ノ統率者とか魔王の資格とかッ、僕はただのLv.1の村人です!そんな能力要りませんッ!返却させて下さい!」
マオ
「すまない、嚥下音で聞こえなかった、ただなぁーんとなくお断りって聞こえた気がするが」

ムラビトは世界最弱の生き物でマオは元世界最強なので逆らうことなどできません。

このままムラビトは魔王を継承することになるのでしょうか!?

 

 

勇者が再び来店した夢からスタートしたコミカルな第2話になっていますね。

いつの間にかすだち屋を自分の物のようにしているマオの姿も愉快でした。

村人が世界最強へと成り上がっていく『すだちの魔王城』

ここからマオがムラビトの能力をテストしていきます。

ムラビトは一体どんな能力を手に入れたのでしょうか!?

第2話後編

マオの血を手に入れたムラビトにどんな変化が起きたかテストすることになりました。

テスト会場はサイショ村はずれのチュートリアルウッズという森です。

マオ
「人の気配はない、魔王たるたる者がコソコソするな!」
ムラビト
「夜になった途端変身したんですけどッ!どうなってるんですかコレ!?」

魔族は夜になるほど力が増幅するため、マオの血を得たムラビトはいつの間にか魔族に変身していました。

そのため夜は慎重に行動しなければなりません。

マオ
「まずはパワー!純粋な筋力がどれほど強化されたのか見たい!砕け方で見よう、叩け」
ムラビト
「砕けるのが当然という前提!?は!?って顔やめて下さい!Lv.1の人間にはできません!」

マオは巨大な岩を砕けと命令してきました。

しかし普通の人間に砕ける訳がありません。

岩を砕けなかったムラビトはマオにガッカリされてしまいます。

マオ
「ならば次は魔力だ!何でもいい、好きな魔法を使ってみろ!」
ムラビト
「一つも使えないです・・・」
マオ
「・・・ごめん」
ムラビト
「その目そらして謝るのやめてもらっていいですか!?」

予想はしていましたがムラビトはあまりにも弱い存在でした。

それでもマオは魔王をムラビトに継承しなければいけません。

マオ
「ならば気をとりなおしてお前でも必ず成功する魔法を教えてやろう、召喚だ!」
ムラビト
「召喚・・・?ギャーッ」
マオ
「全ての魔物を司る魔王ともなればその血筋をもって魔神獣を呼び出すことができる、さぁ名を呼んでみろ!」

召喚するためムラビトはマオに手の平を切られてしまいます。

傷から出た血でリヴァイアサンを召喚しました。

しかしリヴァイアサンに遥か遠くまで吹き飛ばされます。

ムラビト
「言う事聞いてくれるんじゃなかったんですか!?」
マオ
「魔神獣は別だ、あいつらはプライドが高い奴が多くてな、呼び出しても主人を気に入らなければ攻撃してくるぞ、そういう時は力ずくで従わせればいいけどな」
ムラビト
「じゃあ僕は呼べるだけって事!?」

結局テストの結果、ムラビトに喜べる大きな変化はありませんでした。

ただマオに切られた手の平はもう治っています。

マオ
「まぁまだ1滴の血だ、それに人間が適合するなんて前代未聞、今は様子を見て慎重に輸血してゆけばいずれは・・・」
ムラビト
「もうやめて下さい!やっぱり嫌です・・・魔王になれだなんて・・・!僕はごく普通の村人でいたい!大好きで大切な道具屋をこれからも経営していきたい!それに僕は誰かが死ぬ為のお手伝いはしたくありません」

マオが本当に魔王だとしても従いたくありません。

必死に自分のことを諦めて欲しいと訴えました。

次の瞬間、マオの周囲に恐ろしい空気が漂います。

マオ
「村人A、お前何を勘違いしている、たかがモブの分際で元魔王からの下賜に逆らうな、いる、いりませんじゃない、貴様の答えはありがとうございます一択なんだよ」

マオの殺気でムラビトは気を失ってしまいました。

気絶したムラビトをマオがすだち屋まで運んであげます。

ムラビト
「また僕気絶したのか、あぁ・・・もう驚かないよ、突然次の魔王にされかけてるんだもん、これ以上何に驚けって言うのさ」

角が消えている通常のムラビトに戻っていました。

しかし魔王に選ばれた事よりも驚く事態が発生しています。

マオ
「いらっしゃいませー!」
ムラビト
「どういう事!?」

美少女のマオが店を切り盛りしたことですだち屋は大繁盛していました。

知らないうちにマオはムラビトのお嫁さんだと勘違いされています。

マオは元魔王の力を使って万能薬まで仕入れていました。

ただしマオはお嫁になった訳ではありません。

マオ
「そりゃあ都合がいいからさ、お前につきまとう自然な体裁になるだろう?魔王を継がせる為ならこの際徹底的に恥を捨ててやる!ただお前この帳簿は本当に酷いな」
ムラビト
「なっ・・・魔王にわかるってんですか!?」

マオは魔王軍の国費や軍事費を管理してきました。

そのため杜撰な帳簿管理を見落としません。

美少女のマオが店に出てくれたおかげで、すだち屋は1日で5年分の売り上げを達成しました。

勇者を送り出したのに閑古鳥が鳴いていたすだち屋を、元魔王のマオが救ってしまったのです。

マオ
「何がそんなに嫌なんだ?力の無い者は大抵大きな力を悦ぶものなのに、お前は今まで自分の力の無さで悔いた事はないのか?Lv.1の何の力も無い村人だったせいで力があればよかったと嘆いた事は?」

マオはムラビトに世界を滅ぼせと言っているわけではありません。

ただマオの血を受け入れればムラビトは二度と嘆く必要がないのです。

マオの言う通りにすればムラビトは英雄になれるかもしれません。

しかしムラビトはそんなことを望んではいませんでした。

ムラビト
「無力でも我武者羅に誰かを助けようと不器用に生きぬいたそんな男に僕は憧れた・・・理解されないでしょうけど僕はごく普通の自分が気に入っているんです」

ムラビトの夢はすだち屋にもう一度、勇者が来店してくれることなのです。

熱く夢を語りましたがマオの逆鱗に触れてしまいました。

マオ
「フフフ、お前ちょっと調子に乗りすぎじゃないか?」
ムラビト
「失礼ながらッ当店は未来永劫勇者派ですので!だからマオさん!すみません、離婚して下さい」

お互い好意のないまま結婚しても意味がありません。

しかしマオは本気で結婚するつもりでした。

マオ
「お前マオに惚れてたんじゃないの?・・・告白してきたじゃん、かわいいって」
ムラビト
「ご・・・ごめんなさい、本当にッごめんなさい!けどあの時はナンパ的なつもりで言った言葉じゃなくって!」
マオ
「そうだよなぁ、我がかわいいわけないよなぁ、我は・・・普通じゃないもんなぁ・・・さぞ浮かれてるマオは滑稽だったであろう、乙女の純情ッもてあそびやがってぇぇ」

癇癪を起したマオがイフリートを召喚してしまいます。

すぐに帰そうとするのですがイフリートはマオの言う事を聞いてくれません。

イフリートは勇者に倒され魔王の力も誇りも失ったマオに失望していたのです。

マオが強制送還できなければイフリートは普通の魔物が手に負える相手ではありません。

ここでムラビトがモンスターの力を借りてイフリートに突撃します。

ムラビト
「ムラビトです!手を貸して下さい、リヴァイアさん!」

魔神獣を召喚しましたが命令を聞いてくれるわけがありません。

そこでムラビトは自分を気に入らないリヴァイアサンに攻撃をさせることにします。

マオ
「自分を的にするのか!?よせ馬鹿者!」
ムラビト
「構いません!お願いです、サイショ村とマオさんを守って下さい、僕はどうなっても大丈夫です!」

リヴァイアサンの攻撃によってイフリートとムラビトは吹き飛びました。

無謀な作戦でしたがムラビトはサイショ村とマオを守ることができたのです。

マオ
「何て無茶するんだ・・・我と違ってお前は不死身じゃないんだぞ!」
ムラビト
「そうでした・・・マオさんにとって死なれたら困るんでしたよね・・・僕、あはは・・・親子揃って正しいって思った事ついつい後先考えず行動しちゃって・・・」

マオを助けるため崖を飛び出した時も後先を考えていませんでした。

自分の無茶苦茶な行動を反省します。

マオ
「ちがう、何もかも我が悪かった、ごめんなさい」
ムラビト
「マオさんありがとうございます、力・・・要らないって言ったけどこの力がなかったらサイショ村をけなした騎士もこらしめられなかったし、この体にならなかったら・・・僕は死んでた、もちろん魔王にはなりたくありませんが御恩はしっかり返させて下さい、一緒にアイテム屋をやりませんか?」

もしかしたら魔王の力を取り除くアイテムが見つかるかもしれません。

ムラビトは魔王ではなくマオと一緒に生きようと提案したのです。

マオ
「ずいぶんと我の意をそらそうと必死じゃないか、まだ他に屁理屈は思いつくか?途方もないな、我にとってはお前に魔王を継がせる方が確実に望みが叶う・・・でもそっちの方が楽しそうだ」

討たれた魔王は本来死ぬべきなのかもしれません。

そのことを理解しながらマオは一時だけ普通の女として生きることを選んだのです。

ムラビト
「こんどこそよろしくお願いします、ようこそすだち屋へ!」

仲間になったムラビトとマオの新たな冒険の幕が上がりました。

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すだちの魔王城のネタバレ(漫画)!ムラビトとマオの運命は?

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『すだちの魔王城』はこんな人にオススメ

SFファンタジー漫画が好きな人にオススメしたい作品です。

ワクワクさせてくれる完成度の高いストーリーになっていますよ。

ムラビトとマオが絆を深めていく『すだちの魔王城』

少女の一面を見せるマオがとても可愛らしく描かれています。

後先考えずに突っ走るムラビトの勇気にも感動できました。

 

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