すだちの魔王城のネタバレ(漫画)!ムラビトとマオの運命は?

今回は「森下真」先生の『すだちの魔王城』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『すだちの魔王城』はこんな漫画(あらすじ)

勇者が魔王を倒してくれたおかげで世界は平和になりました。

もう誰も危険な冒険に出る必要はありません。

そのお陰で序盤に登場する村のアイテム屋は廃業の危機に追い込まれていました。

アイテム屋のすだち屋を引き継いだムラビトは廃業しないため便利屋としてお金を稼いでいます。

しかし経営難から脱却できず苦しんでいるムラビトの前に、黄金色の瞳をした少女が現れました。

綺麗だと思い見惚れてしまったムラビトだったのですが、少女との出会いによって運命の歯車がズレていってしまうことをまだ知る由もありません。

平和になったはずの世界に暮らす人々の苦悩を表現した『すだちの魔王城』

今回は胸が熱くなるSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

笑いと涙が止まらなくなる素敵な物語ですよ。

 

『すだちの魔王城』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

今日も世界が平和なのは勇者が魔王を倒してくれたお陰です。

もう誰も危険な冒険に出る必要はなくなりました。

その半面で序盤に登場するLv.1の村のアイテム屋は廃業の危機に追い込まれているのです。

すだち屋というアイテム屋を引き継いだムラビトは、店を存続させるため便利屋の副業を行っていました。

ムラビト
「ててて・・・修理終わりました・・・!」

バランスを崩したムラビトがはしごから転落してしまいます。

転落したダメージを回復薬で治したので、修理を頼んだ村民にも回復薬をお勧めしました。

しかし医者に診てもらっているから結構だと断られます。

ムラビトがショックを受けていると、お店が信用できないという意味ではないと気を遣われました。

ムラビト
「でも急なご入用の際はぜひ!すだち屋をご利用くださいね!ありがとうございましたー!」

すだち屋をPRしていますがこのご時世、アイテム屋は儲かりません。

このサイショ村は通称Lv.1の村で、周辺に生息しているのは最弱レベルのモンスターです。

平和なこの村はかつて旅立った冒険者たちの多くが準備を整える場所に選んでいました。

その中には後に勇者と称えられる魔王を倒した少年も含まれています。

ムラビト
「僕の名前はムラビト、このサイショ村で生まれ育った無添加100%の村人サラブレットです、こんな変な名前を付けた父はこの村でアイテム屋を営んでいました」

ムラビトの生家であるすだち屋は、10年前に魔王討伐の旅に出発した勇者が最初に訪れた伝説のアイテム屋となっていました。

しかし現在は閑古鳥が鳴く最大のピンチを迎えています。

10年前に魔王が死んでから冒険者は激減してしまい、旅の必需品を売るアイテム屋は不景気になっていました。

かつては巣立っていく冒険者で賑わっていたすだち屋も閑古鳥が鳴いている状況です。

サイショ村は事件や事故が滅多に起こらないので、回復薬や毒消しが必要になることはほとんどありません。

ムラビト
「平和はいいことなんだけどなー」

複雑な気持ちになっていると外から物音が聞こえてきます。

慌てて外へ出ると少女が店ののぼりを踏みつけていました。

声を掛けようとしたムラビトは、少女の太陽を吸い込んだような黄金色の瞳に見惚れてしまいます。

こんな綺麗な瞳は初めて見ました。

ムラビト
「ごめんね、ちゃんと固定してたつもりだったんだけどケガはない?えっと・・・お嬢ちゃん?」

少女は理解できない言語を話すと立ち去っていきます。

とりあえずムラビトは少女の足跡が付いたのぼりを回収しました。

店に戻ると黄金色の瞳について調べてみることにします。

ムラビト
「誰だったんだろ・・・絶対村の子じゃないはずだ、まさかハーフエルフとか?黄金の瞳、魔族の特徴?まぁさかー!魔族は勇者様に全員倒されたって話のはず」

魔族が生き残っているとは思えないので、気分転換に床の掃除を始めました。

すると村長が店を訪れ、村おこしのためにすだち屋を買収して勇者記念館に建て替えたいと申し出てきます。

近年は勇者の聖地巡礼がブームになっていることと、ムラビトが店を守るためにバイト三昧になっていることを心配したため買収を提案してきました。

断るムラビトなのですがお嫁さんのいない状況だと後継ぎがいないので、これからも店を守ることは不可能だと言われます。

ムラビト
「わかりましたよ・・・じゃあ僕にお嫁さんができたらすだち屋は買い取られないって事でいいですよね!?やりますよ!」

すだち屋を守りたい村人はお嫁さんを探すため合コンに参加しました。

しかしすだち屋に勇者が初来店した時、木の棒一本しか持っていなかったことを話すと会場から追い出されます。

勇者を超人だと信仰している人たちは、最初から聖剣を握っていたと信じているのでムラビトの話を信用してくれません。

高い参加費が無駄になり、お嫁さんも見つけられなかったのですだち屋を続けることが難しくなってきました。

父親が亡くなった後、ムラビトは魔王が討伐されてもすだち屋を続けると決意したのです。

ムラビト
「けど、いざ平和になってみると全く上手くいかないんだもんなー・・・もし魔王が生きてたらアイテム屋が潰れる事もなかったんだろうな」

厳しい現実に直面してしまったムラビトは恐ろしい空想を思い浮かべてしまいました。

次の瞬間、高い崖の上から生物の気配を感じます。

見上げると崖の上に少女が立っていました。

ムラビト
「あの子、昼間店の前にいた女の子!?」

危険だから声を掛けたのですが、少女は崖の上から転落してしまいます。

ムラビトは少女の命を救うことができるのでしょうか!?

 

 

すだち屋を守るため必死になってアルバイトするムラビトの姿がとても痛々しかったです。

望んでいた平和が自分の首を絞めることになるとは思ってもみなかったでしょうね。

黄金色の瞳と出会ったことでムラビトの運命が激変していく『すだちの魔王城』

正義感が強いことでムラビトは数奇な運命に巻き込まれていきます。

崖から転落した少女を救うため命を懸けるムラビトの姿に感動できますよ。

後編

崖から少女が転落する現場を目撃したムラビトは、一心不乱のまま少女を助けに向かいます。

速度を上昇させる天脚草の汁を飲み、風を操る魔法具の風切鶏の羽靴を身に付け、少女に向かって飛びました。

ムラビト
「間に合え!間に合え!!間に合え!!!届けぇ」

少女の身体をキャッチできましたが、ロープを結んだ欄干が折れてしまいます。

空を飛べないムラビトはこのまま落下することしかできません。

ムラビト
「あ、終わった、そうかそれなら・・・せめて、せめてこの子が助かりますように」

少女だけでも助けるためムラビトが自分の身体をクッション代わりにします。

そのまま転落すると大きな破裂音が鳴りました。

ムラビトのおかげで少女は救われましたが感謝はしていません。

マオ
「誰だ?水死、焼死、感電死、凍死、毒死、いろいろ試してみたが邪魔されたのは初めてだ・・・!」

ムラビトに邪魔されたと思っていますが、部下から助けようとしたことを教わります。

不死身なので死ぬことができない少女は自殺しようとしていました。

自殺行為にムラビトを巻き込んでしまったのです。

マオ
「こいつ・・・昼間の・・・人間が二度も我を哀れみやがって、後味が悪いからな、情けくらいはかけてやろう、人間に血を与えるのは初めてだ」

少女が自分の指を傷付けムラビトの顔に血をかけました。

ムラビトがどうなるのかは少女にも分かりません。

その後、ムラビトが自室で目を覚ましました。

ムラビト
「は!?あれ!?僕の部屋!?僕、女の子を助けようとして・・・飲みすぎたのかな」

夢だったのか現実だったのか判断できません。

困っていると村長がやって来て開店準備を命じてきます。

開店すると王国騎士団が入店しました。

団長は勇者旅立ちの店と書かれたすだち屋ののぼりを破壊します。

勇者はあくまでも出生地不明、姓名不詳の神聖な存在として崇められていました。

その勇者を金儲けに利用することは許されません。

勇者不敬罪を断罪しただけでなく、騎士団はすだち屋の商品を劣悪だとバカにし、村民のことも貧しいと侮辱します。

ムラビト
「お帰り下さい、当店にお客様にお出しする商品はございません!」

怒りをあらわにしたところで村長が割って入りました。

村長は自分がのぼりを書かせたので処罰は一人で受けると言い出します。

騎士団はすだち屋の全商品を無償提供させることで手を打ちました。

納得できませんが騎士団には逆らえません。

仕方なく商品を荷馬車に積んでいると、宿屋から騎士団たちの話し声が聞こえてきます。

実は勇者不敬罪など存在せず、割ってしまった薬を補填するためすだち屋に薬を無償で提供させました。

笑っている騎士団たちにムラビトの怒りが爆発します。

次の瞬間、宿屋の灯りが消え魔王城にしか存在しないモンスターが出現しました。

ムラビト
「心が貧しいのはあなた達の方だ、村長に、お前らが馬鹿にした村人全員に謝れ、聞こえなかったか?みんなに謝れ!!」

謝罪した騎士団を宿から追い出します。

騎士団たちは魔王が復活したと叫びながら逃げていきました。

魔王と呼ばれたムラビトが鏡で自分の顔を見ます。

すると右の瞳が黄金色になっていて、頭には角が生えていました。

ムラビト
「何がどうなってるんだ・・・!?どうして僕に角が生えてるんだ!?こんな姿人に見られたら・・・」
マオ
「よう、驚いたぞ、我が眷属となって蘇生するどころか我の力の一つまで奪おうとは、貴様何者だ?」
ムラビト
「君あの時助けた・・・君こそ何者なの・・・!?僕に一体何をっ」

色々と聞きたいことがあるのに、少女が胸を蹴飛ばしてきます。

踏みつけられたので逃げようとしても力が強くて逃げられません。

少女は後継者としてはムラビトが軟弱すぎると言ってきます。

マオ
「せめて気位だけでも貴様が血を与えるに相応しい者か見定めてやろう、貴様何故我を助けた?力か?金か?目論見があったんだろう?でなけりゃ恩を売ろうとするはずがない、我みたいな魔族に」
ムラビト
「すみません、本当に魔族とは・・・思ってませんでした・・・僕には一人のかわいい女の子にしか見えてませんでした・・・ので・・・」

目論見があったから助けようとしたわけではありません。

ムラビトは善意で困っている少女を助けようとしただけなのです。

マオ
「お前、名は?」
ムラビト
「ム、ムラビト・・・」

少女がムラビトの指を噛みました。

そして自分の指も噛ませます。

マオ
「フン・・・つまりただの一目惚れというやつか!愉快だ!ならば正式に甘えさせてもらおう!我の名はマオ、10年前に死んだはずの第776代目の元魔王だ、今ここにお前を夫と認め第777代目の魔王を継承する!」
ムラビト
「はい?」

Lv.1の村人が魔王になってしまいました。

ここからアイテム屋だったムラビトの新たな人生が幕を開けたのです。

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『すだちの魔王城』を読んだ感想

助けようとした少女が元魔王だという衝撃的な展開が面白いですね。

正体が明らかになったシーンから魔王を継承するまでのテンポも素晴らしいと感じました。

優しい少年とキュートな元魔王の冒険譚が題材の『すだちの魔王城』

ムラビトの勇気がマオを少しずつ変えていきます。

熱い物語から興奮と感動を味わってください。

 

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