今回は「漫画 鳴海マイカ 原作 雪兎ざっく」先生の『Eランクの薬師』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『Eランクの薬師』はこんな漫画(あらすじ)
キャル・アメンダはコロンという町で唯一の薬屋を経営しています。
成り行きで勇者の仲間入りしたキャルだったのですが、冒険者の中でも最弱のEランクだったのでパーティーから追い出されてしまいました。
故郷から遠く離れた見知らぬ街でキャルは途方に暮れてしまいます。
しかしこの街でEランクの落ちこぼれ薬師に運命を変える出会いが待ち受けていました。
自己肯定感が低いヒロインの成長を綴っていく『Eランクの薬師』!
今回は異世界を舞台にしたSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
オリジナルの回復薬で冒険者を手助けしていくキャルの活躍を目に焼き付けてください。
『Eランクの薬師』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
キャルが冒険者仲間に見捨てられる夢を見ています。
冒険者になる前のキャルはコロンという町で唯一の薬屋を営んでいました。
元々は薬師の父親が営んでいて、母親と3人で店を切り盛りしていたのですが、両親を亡くしてしまったのでキャルが薬屋を引き継いでいます。
薬屋を営んでいるので冒険者になるつもりなどありませんでした。
しかしグランという勇者がコロンの町に現れたことでキャルの運命が変わってしまったのです。
グランはコロンの近くに現れた魔物を退治してくれました。
魔物を退治した際に消耗した魔力を回復するためグランがキャルの薬屋を訪ねます。
グランとその仲間たちはキャルが作った回復薬を高く評価してくれました。
優しそうなグランにお礼を言われたキャルは、彼から目が離せなくなりどうしても勇者の力になりたいと思ってしまいます。
どうしてもグランと一緒にいたいキャルは、パーティーの回復薬として冒険に連れて行ってほしいとお願いしました。
すぐにギルドへ向かったキャルが冒険者の登録を済ませます。
しかし冒険者としての経験がないため、能力審査の結果はEランクでした。
それでも冒険に出たい気持ちは変わりません。
とても勇者の言葉とは思えませんが、グランに魅了されたキャルは彼の言う通りにしました。
しかし冒険に出てから数ヶ月が経ってもパーティーの役に立つことができません。
仲間達はどんどんランクを上げていくのにキャルはEランクのままです。
そのこともあり仲間たちのキャルに対する扱いが雑になっていきました。
回復薬だけに頼らない方が良いことを説明しても、薬作りをサボりたいだけだと怒られてしまいます。
優しいグランもキャルの言うことを聞いてくれません。
足も遅く体力もないキャルですが、グランは一緒にいてくれるので見捨てられないよう頑張ることにします。
しかし頑張ってきたキャルの努力を無視するかのように、グランは治癒魔法が得意な精霊使いを仲間に迎え入れました。
さらにノース山を越えて隣国のスイル国へ向かうことを宣言します。
グランの言葉でキャルは自分がパーティーに必要ない存在であることを認識しました。
こうしてグランたちと別れたキャルは故郷から遠く離れた見知らぬ街で一人ぼっちになってしまったのです。
孤独になったキャルは故郷に帰るため、ギルドで自分を入れてくれるパーティーを探すことにしました。
ですがEランクのキャルに需要はなく護衛を雇うお金もありません。
故郷への一人旅は危険なので必死にお金を稼ごうとするのですが、生活費すらままならなくて現在は掃除をする代わりに宿の使用人部屋に泊まらせてもらっています。
周囲を探索する能力は多少の魔力があれば使える能力なのですが、普通の人は自分の半径数メートルしか探索できません。
しかしキャルは数百メートル先まで能力を展開することができます。
この特技を使って探索していると蠱虫の反応を捉えました。
蠱虫は人間に寄生する無視で痛覚を麻痺させる毒を持っているため貴重な麻酔薬の材料として取引されています。
ただし蠱虫に寄生された宿主は体力を奪われ続けるため危険な状態かもしれません。
急いで反応した場所に向かうと男性が苦しそうにしていました。
この男性との出会いがキャルの運命を変えていくことになるのです。
ランクが低いことを理由にパーティーから追放されたキャルが不憫に感じました。
それでも故郷へ帰るために前を向く精神的な強さがキャルの魅力ですね。
本当は能力が高いのに認めてもらえないヒロインの冒険記を描写した『Eランクの薬師』!
寄生虫に苦しめられている男性を助けたことがキャルの運命を激変させます。
心優しきヒロインの活躍を見逃さないでください。
後編
少し近寄りがたいと思ったのですが、苦しんでいる男性にキャルが声を掛けます。
詳しい説明をしていないので男性は蠱虫に寄生されていることを理解していません。
しかし一刻を争う危険な状態なのですぐにキャルが治療を開始します。
男性の腕に小さな傷を付けてから大きな注射器で蠱虫を吸い出しました。
蠱虫は見たことがないほど巨大なのでお宝と言えるかもしれません。
収集は探索の他にキャルが使える能力で、物質を収集することができます。
しかし収集するものを1つに限定しなければいけなく、固形物は手で取る方が早いので普段は使っていません。
それでも毒を抜き取らなければいけない現状は収集が役に立ちました。
収集によって巨大な蠱虫が出した大量の毒を抜き出すことに成功します。
男性は治癒魔法を使うことができました。
探索を使って男性の能力を見てみると、蠱虫のせいで体力も魔力も底をついています。
そんな状態なのに男性は自ら血を止めていました。
治癒魔法を使ったことは逆効果だったことを説明します。
続いて魔力を回復させる薬を渡しました。
薬の効果で男性の魔力がどんどん回復していきます。
キャルの回復薬を男性は高く評価してくれました。
グランの仲間たちに嘘つき呼ばわりされた記憶が蘇ります。
この男性にもキャルの言葉を信じてもらえないかもしれません。
五万ルイでは安すぎると言って男性は二十万ルイで二つの回復薬を買ってくれました。
蠱虫と回復薬を売ったおかげで、キャルはコロンまで女性を護衛する依頼をギルドに出すことができます。
しかし高いランクの人が護衛を引き受けてくれるかは分かりません。
不安を抱えていると先ほどの男性が命を助けてもらったお礼にキャルの護衛を引き受けてくれました。
ランクの低い冒険者の中には依頼達成を目的とせず、報酬だけ奪って依頼者を殺す輩が存在しています。
その危険から男性はキャルを守りたいと言ってくれました。
このような幸運を逃してしまえばコロンに帰ることはできないかもしれません。
キャルは助けた男性のことを頼ることにしました。
魔法剣士は魔法を使って剣を強化して戦う戦闘職です。
一般的な魔法剣士は剣を強化するための魔法しか使えません。
しかしカイドは治癒魔法も使えていました。
さらに一人で依頼を受けていることを聞いたキャルは、カイドがとてもレベルの高い魔法剣士だと判断します。
とんでもない人を護衛にしてしまったかもしれません。
そう思うと緊張してきました。
幸運なキャルはこうしてカイドを護衛に雇うことができたのです。
コロンへの旅路はどのような冒険劇となっていくのでしょうか!?
『Eランクの薬師』を読んだ感想
キャルは見守りたくなる素敵なヒロインですね。
善意から助けた魔法剣士のレベルが高かったことも、彼女の優しさが招いた幸運だった気がしました。
人気小説をコミカライズした『Eランクの薬師』!
ワクワクできる冒険劇に仕上がっています。
最弱の薬師が活躍するファンタジー漫画の世界観を存分のご堪能ください。
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