異世界失格のネタバレ(漫画)!さっちゃんの正体とは?

今回は「原作 野田宏 作画 若松卓宏」先生の『異世界失格』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

異世界失格』はこんな漫画(あらすじ)

昭和23年、自分を生まれながらの作家だと思っている文豪と愛人が玉川で入水自殺してしまいました。

しかしセンセーと呼ばれる文豪は死後の世界ではなく異世界へ転移してしまいます。

闇に閉ざされた大陸に光をもたらす勇者になることを求められるセンセーなのですが、彼は死ぬことにしか興味がありません。

死に場所を探し求めるセンセーなのですが、同じく異世界に転移されたかもしれない愛人を探し始めることにしました。

全ては彼女と心中するために始まったセンセーの冒険劇を描いていく『異世界失格』

今回は誰もが知っている有名な文豪をモデルにしたファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

死にたいのに何故か大活躍してしまうセンセーの姿を目に焼き付けてください。

 

異世界失格』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

昭和23年6月3日、荒れ狂う玉川上水にセンセーの姿がありました。

センセー
「激流だ、まさに人喰い川だね」

隣にはさっちゃんと呼んでいる愛人が立っています。

センセーはさっちゃんと自分の腕を紐で結ぶことで入水自殺の準備が整いました。

しかし2人は突然現れた暴走トラックに轢かれてしまい、望んだ形での心中を果たすことはできなかったのです。

その後、1人になったセンセーが目を覚ましました。

センセー
「なるほど、ここが死後の世界というわけかね、ずいぶんとまた西洋趣味な場所なのだな・・・ふふ」

センセーが目を覚ました場所の天井には豪華な西洋画が飾られています。

この絵に感心していると変わった形の耳をした女性が現れました。

アネット
「ここは死後の世界などではありません」
センセー
「む・・・?」
アネット
「ようこそ冒険者よ、私はこの地へ降り立った者の案内役、アネットと申します、さあ御覧なさい、冒険者よ、ここはあなたが元いた世界とは異なる世界、あなたは選ばれ転移したのです」

アネットが窓を開けると闇に閉ざされた大地が広がっています。

日本ではないこの異世界はザウバーベルグという名で、センセーはこの世界に光をもたらす勇者になるため転移されました。

センセー
「異なる世界・・・?転移・・・?つまり僕は心中に失敗した挙げ句、このおかしな世界へ飛ばされたということかな?」
アネット
「ご理解いただけたようですね」
センセー
「・・・ふふ、恥の多い生涯だ」

頭を抱えるセンセーにアネットが勇者になるための使命を説明しようとします。

しかしセンセーは説明を聞かず持っていた睡眠薬を大量に飲んでしまいました。

薬の作用であっという間にセンセーは絶命寸前になっていきます。

アネット
「じょっ、浄化の光よ!解毒!」

アネットの能力でセンセーが少しずつ回復していきました。

ですがセンセーは回復することを望んでいません。

センセー
「君、何か余計なことをしているね?迷惑だ、やめなさい」
アネット
「あなたこそ急に何をするのです!立ちなさい冒険者よ!あなたには勇者となりこの世界を救うという・・・大いなる使命があるのですよ!」

センセーの目的は死に場所を探すことです。

そのため使命と語られても関心が持てません。

死にたがりのセンセーは再び睡眠薬を食べ始めました。

センセー
「・・・使命?知らんよそんなこと、僕は死に場所を探しているだけだ」
アネット
「食べるのをやめなさい!一体なぜそんなことをするのです!あなたはこの世界に選ばれた人間なのですよ!?」

選んでほしいと思ったことなどありません。

センセーはこんな使命を与えられることを望んでいませんでした。

センセー
「選ばれた?・・・ふふ、誰が選んでくれと頼んだね」
アネット
「えっ!?あ、あなたの元へトラックが来ませんでしたか!?」
センセー
「トラック・・・あぁ、そういえば来たね」
アネット
「あのトラックこそがあなたをここへ導いた異世界当選トラックです」

異世界当選トラックとは元々存在していた世界で不幸な人生を送る人間の中から抽選によって異世界でやり直す機会を与える転移サービスです。

センセーはこのサービスに選ばれたことで異世界に転移してしまいました。

アネットはこの状況を喜ばしいものだと説明するのですがセンセーは納得できません。

センセー
「やってくれたものだね、僕はそのトラックのせいで心中という生涯最高の幸せな時間を邪魔されたんだぞ、人が不幸かどうか勝手に決めるなどおこがましいにも程がある」

どこまでも死に場所を探すことにセンセーはこだわっているのです。

果たしてこのような状況でセンセーは異世界に光をともすことができるのでしょうか!?

 

 

少し読んでいくだけでセンセーが有名な文豪をモデルにしていることが理解できますね。

実在した文豪と同じようにこの作品の主人公もとても謎めいています。

どんなことよりも死に場所を探すことにこだわっている先生の真意はどういったものなのでしょうか!?

ユーモアを交えながら生きる意味を読者に問いかけていく『異世界失格』

文豪の執筆した小説と作品のタイトルが似ているところもセンスが感じられる漫画です。

それでは死にたがりのセンセーが巻き込まれた冒険譚を引き続きご覧ください。

後編

これまで様々な人間と出会ってきたアネットなのですが、センセーのような人物は見たことがありません。

アネット
「なんという言い草なの・・・心中を選ぶほど不幸だった人生から救い出してもらったというのに・・・まあいいでしょう、この人物がなんと言おうと自分のステータスを見ればすぐに気も変わるはず」

異世界に転移してきた人間は例外なく超人的な能力を持つ資格が与えられます。

しかしアネットがセンセーのステータスを見てみると、あり得ないほど非力で今にも死にそうでした。

異変を感じたアネットがスキルを探ってみてもセンセーは何も持っていません。

こんなに貧弱な転移者を見たことがないためアネットは言葉を失ってしまいます。

センセー
「では僕はもう行くよ」
アネット
「待って!あのっ・・・本当に申し訳ありません、おっしゃる通りあなたは・・・恐らく何かの手違いでこの世界へ来てしまったようです・・・だからあなたにはこの世界を生きてゆく才能もなければその資格すらないのです!」
センセー
「・・・ふふ、それこそ僕の人生だ」

人間界でもセンセーは失格者の烙印を押されてきました。

そのため異世界でも失格者の烙印を押されることに違和感はありません。

アネットはそんなセンセーの姿を見ているうちに申し訳ない気持ちで胸が一杯になります。

アネット
「すみません・・・すべては我々の世界のミスです、とりあえずしばらくはここにいてください、今のままではあなたは弱すぎて外に出たらすぐに魔物達に殺されてしまう」
センセー
「ありがとう、だが心配にはおよばんよ、僕は死に場所を探しているだけなのだから」

これまでアネットはセンセーのような人物と出会ったことがありません。

以前のアネットは転移者を導く案内役に誇りを持っていました。

異世界からやって来る転移者との出会いに胸を高鳴らせていたのですが、ひねくれものと出会う度にアネットは心を閉ざすようになっていたのです。

しかしセンセーは自分の能力を誇示することはありません。

アネットはこのような人物と出会ったことがありませんでした。

アネット
「待って!せめてっ・・・せめて職業を身につけていって・・・!」
センセー
「・・・ふふ、職業だって?僕は生まれながらに作家だよ、それ以上でも以下でもない、さようなら、キレイな形の耳をしたお嬢さん」

センセーを見送ることしかできないアネット。

その後姿を見ながらあることを確信しました。

アネット
「わかった・・・私はこの方が来るのを待っていたんだ!」

アネットの胸に恋心のような感情が芽生えます。

一方、外へ出たセンセーはここが異世界であることを実感していました。

センセー
「・・・ふふ、異世界か、何ひとつ読めんが喫茶店のひとつも期待できそうにないことはわかる」

看板に書かれた文字が何を意味するのか理解できません。

センセーが睡眠薬を食べながら歩いていると近くの森から女性の悲鳴が聞こえてきました。

タマ(仮)
「いやっ!離して!」

デスツリーという魔物に襲われている女性はセンセーに助けを求めてきます。

しかしセンセーは襲われているタマという女性の姿に見惚れてしまっていました。

センセー
「今日は変わった形をした耳によく巡りあう日だ、何はともあれ・・・死にゆく女性は美しい・・・」
タマ(仮)
「ねえ聞いてるっ!?」
センセー
「君をモデルにした小説を書いてもいいかな?」
タマ(仮)
「はあっ!?何言ってんのよ!いいから早く助けてってば!」

助けを求めるタマだったのですが非力なセンセーは一瞬でデスツリーに捕獲されてしまいます。

デスツリーは吸収というスキルを持っていて、捕獲した者の生命力を奪うため2人は窮地に立たされてしまいました。

ですがセンセーは睡眠薬を食べていたため、その猛毒がデスツリーの命を奪ってしまいます。

センセー
「いつものことだ、死を願った僕のほうだけが生き残った、それだけのこと、これまでに僕は5度死のうとした、1度としてうまくいったことはないがね」
タマ(仮)
「ま、まあとにかく・・・あんたが何を落ちこんでるのか知らないけど私は助かってよかったわ!」

タマは助けてもらったお礼にセンセーを自宅へ招くことにしました。

座り込むセンセーの手をタマが握った次の瞬間、センセーの頭にさっちゃんの声が聞こえてきます。

センセー
「さっちゃん、君もこの世界へ来ているのか?さっちゃん・・・」
タマ(仮)
「ちょっと待ちなさいよ!私はさっちゃんなんて名前じゃないし・・・」

タマが名乗ろうとするのですがセンセーの頭の中はさっちゃんのことで一杯になっていました。

そしてさっちゃんの声が聞こえたことでセンセーは異世界で生きる覚悟を固めます。

センセー
「僕は今この酔狂な異世界に生きる意味を見つけたのだ、この世界のどこかにいる君をきっと見つけだす、そして・・・心中せねば!」

センセーは愛するさっちゃんを見つけ出して目的を遂げることができるのでしょうか!?

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2020.07.25

 

異世界失格さっちゃんの正体とは?

冒頭のシーンで入水自殺しようとしていたさっちゃんはセンセーの愛人です。

実はこの物語のモデルとなった文豪は愛人の山崎富栄さんと入水自殺してしまいました。

文豪は山崎富栄のことをさっちゃんと呼んでいたため、この物語でもさっちゃんは山崎富栄さんだと予想されます。

ただし文豪の死因は入水自殺ではないという説もあり真実は現在も分かっていません。

『異世界失格』ではセンセーとさっちゃんにどのような結末が待っているのでしょうか!?

死にたがりの文豪をコミカルに描いた漫画がどのように展開していくのかは実際に漫画を読んでお確かめください。

 

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