村祀りのネタバレ(第1巻)!漫画の感想と魅力をお伝えします!

今回は「山口譲司 原案協力 木口銀」先生の『村祀り』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『村祀り』はこんな漫画

植物などの自然にある生物を薬用に重点を置きながら研究する本草学。

その研究をしている三神はブローカーのホーライを連れて、“忍冬村”という辺境にある小さな村を訪れました。

蛇神を信仰するこの村にはある宝が眠ると聞いてここまで来た三神たち。

陸の孤島のような村で一週間を過ごすことになりました。

限られた時間の中で宝を探すのですが、三神を待ち受けていたものは常識では理解することのできないおぞましい現象だったのです。

時間が止まったかのような場所で巻き起こる不思議な体験を綴った『村祀り』

今回はこのミステリー漫画の魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

圧倒的な恐怖感と謎解きの面白さを体感してください。

 

『村祀り』の魅力紹介(第1巻)

前編

戦後の衰退から経済成長を進めていき、先進国の仲間入りを果たした日本。

その先進国の中でも、日本は国土における森林の占める割合が飛びぬけて高くなっています。

繁栄の光が照らすことのない森の中には、時間が止まってしまったかのような村が存在していました。

三神がホーライとバスで向かっている“忍冬村”も、闇の中で眠ったままのような場所だったのです。

二人を乗せたバスが“忍冬村”に向かう道中、はしゃぐ若者にホーライが苛立っていました。

ホーライ
「五月蠅い連中ネ、ミカミ老師」
三神
「どこの国でも若者などあんなものだろ?それより何度も言うが老師はよしてくれ、Mr.ホーライ」
ホーライ
「ワタシの国、卓越した者はみな老師、この業界で最高の人間なんデショ?」
三神
「これから取りかかる仕事のことを考えろと言っている、田舎で外国人は目立つんだよ、ホーライさん」

何やら二人はこの村で、秘密の仕事に取りかかろうとしているようでした。

そのままバスは深い森の中を走っていきます。

ホーライ
「しかしこんな秘境がニッポンにもあるなんてねェ・・・アキハバラとは大違い」
三神
「森こそこの国の本質さ・・・理解はできんだろうが」
ホーライ
「理解は別に必要ないネ・・・用があるのは”お宝”ダケ」
三神
「口が軽すぎるぜ、ホーライさん」

ここでようやくバスが最寄りの停留所に到着しました。

するとバスの中ではしゃいでいた男女が二人に声をかけてきます。

怪しまれないように漢方薬の訪問販売だと身分を語るホーライ。

ホーライ
「君たちこそこんな所まで何をしに?」
陽菜子
「あ、私たち大学の民俗学サークルで、センパイの家が古い神社なので調査をさせてもらいに・・・」
ホーライ
「へぇ神社・・・ね、まあ先行ってて、オジさんゆっくり行くから」

陽菜子という学生が口にした神社という言葉に、ホーライが意味深な表情を浮かべています。

その後、彼女達と別れゆっくりと村に向かい始めた三神とホーライ。

しかし山道の歩きにくさと猛暑にホーライが苦しそうにしています。

三神
「日本の田舎は想像を超えるだろ、秋葉原で遊んで待っていればよかったんじゃ?」
ホーライ
「ワタシのことナメちゃ困るネ、ワタシ現地で収穫した物以外信じナイ、丸投げして贋物つかまされた日にはビルの基礎の人柱・・・ワタシの依頼人そういう人たちヨ」

物騒な連中の依頼を受けてホーライはこの村を訪れていました。

三神はそんな彼らを繋ぐ闇のコーディネーターを引き受けていたのです。

ですが三神がこの村を訪れた理由はそれだけではありません。

彼は本草学の研究者をしていて、ここに来たのは現地調査の一環でもあったのです。

この研究は対象となる場所が広いため、大学の少ない資金援助では賄いきれませんでした。

三神はそのためこの怪しい仕事に手を出していたのです。

三神
「”宝”を闇に流すのに良心の痛みは全く覚えない、宝といっても文化財は価値を知らぬ者の前では儚いもの、時に内戦で破壊され時に朽ちていくままにされる」
ホーライ
「フム・・・」
三神
「ならば好事家の手元であろうと良好に保存され、かつ僕の価値ある研究に生きればウィンウィンじゃないか」
ホーライ
「クレイジー、あんたは信用できそうだ、ミカミさん」

こうして共通の目的意識を確認し合った二人だったのでした。

果たして彼らが求める宝とはどのようなものなのでしょうか!?

 

 

三神とホーライの怪しげな雰囲気が、これから起きる異常事態を予兆しているようですね。

木々が生い茂るノスタルジックな村が舞台という点も、この物語にマッチしていると思いました。

時代に取り残されたような寂れた場所で起こる衝撃的な様子を描く『村祀り』

ここからいよいよ“忍冬村”が抱える闇に迫り始めます。

引き続き不気味なストーリーをお楽しみください。

後編

山道を“忍冬村”に向かいながら歩く三神とホーライ。

森の中で陽菜子たちと合流していると、ようやく村の入り口に到着しました。。

陽菜子
「ここが忍冬村・・・なんか甘い匂いしない・・・?」

甘い匂いを発していたのは、村道の脇に咲いた黄色と白の鮮やかな花でした。

三神
「金銀花、正式な種名はスイカズラ、”忍冬”と書く・・・村名の由来だろうね」
陽菜子
「へー、いろいろ知ってますね」

この“忍冬村”は表向きは花の名が付けられているのですが、三神はスイカズラの真の意味にこそ村の本質がある事を理解していたのです。

その後、4人が村の中を歩いていると三神たちが宿泊する民家に到着しました。

陽菜子
「じゃあ私たちはあっちなんで」
三神
「あ、僕も行っていいかな?神社・・・」
陽菜子
「え?」
三神
「ああ、単なる興味の観光さ」

こうして三神はホーライを民家に残し、陽菜子たちと同行することにします。

彼らが向かった神社は蛇神を信仰している場所でした。

日本の神社では蛇神を信仰している場所は少なくありません。

そのことを三神が説明していると、陽菜子の先輩である水主(みずち)という女性が現れました。

陽菜子が挨拶を済ませると、水主が見知らぬ三神のことを気にしています。

水主
「この方は?」
三神
「僕は漢方薬の訪問販売で回ってる者です、あ、三神と申します」

古い神社仏閣を巡ることが趣味だと語りながら名刺を渡しました。

水主
「ミカミ・・・?」

何やら水主は三神という名前が気になっているようです。

三神
「だいぶ古いみたいですがご祭神は・・・?蛇というと宇賀神様かな・・・でも宇賀神信仰が盛んになったのは中世以降らしいしここの歴史とは・・・」
水主
「いろいろお詳しいのですね、その通り表向きは宇賀神様ということになっておりますが、私ども村の者は単におへび様と・・・」
三神
「なるほど・・・ああ、すいません、すっかりお邪魔を・・・時間はたっぷりありますしまた参ります」

こうして神社を後にした三神。

すぐにホーライが待つ民家に戻ります。

ホーライ
「ああミカミさんお帰り・・・何か収穫は?」
三神
「いいね・・・リサーチと推測通り、おへび様の巫女にも会えたよ」
ホーライ
「いきなりターゲットに接触か、これはいい流れヨ!あの小鬼たちとバスが一緒だったのもただの偶然じゃないネ」
三神
「過度な期待は禁物だがこういう幸運はお宝探しには大事だな」

そんな話をしていると、ホーライが部屋の中で見つけたある物を見せてきました。

彼が見つけたのは物置にあった木箱で、蓋の裏に女性の絵が貼ってあります。

三神はその絵を邪眼除けと説明しました。

ホーライ
「ジャガン・・・何?」
三神
「邪な眼と書く、”見毒”、”邪視”とも言い英語では”イーヴル・アイ”、古今東西で信じられている何でも見通す蛇の眼力」

女性の絵を蓋の裏に貼る理由は、邪眼を使う人間の気を逸らす為なのです。

民家の前に転がっている編み籠も、本来は軒先に下げて使っていたと語る三神。

編み籠を下げることにより、邪眼で家の中を覗かせないようにしていたそうなのです。

ホーライ
「なるほどネ・・・蛇の村に蛇の眼あり」
三神
「信憑性は増すってわけだ、蛇の宝は蛇の村に」

蛇の村に伝わる蛇の宝は一体どこに隠されているのでしょうか!?

その行方はご自身の目で漫画を読んでお確かめください。

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2018.01.05

 

『村祀り』を読んだ感想

登場人物全員が何かしらの秘密を抱えていそうなところに興味をそそられました。

その中でも特に三神が印象的なキャラクターですね。

本草学の研究者でありながら、宝の横流しに罪の意識を感じないダーティーさが気に入りました。

ミステリアスなキャラが物語の世界に引き込んでいってくれる『村祀り』

一度読み始めるとヤミツキになる魅力的な漫画になっていますよ。

 

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