隣の少女のネタバレ！漫画のあらすじと感想と魅力をお伝えします！

今回は「スター&SUN」先生の『隣の少女』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『隣の少女』はこんな漫画(あらすじ)

40歳の高梨祐一は妻と二人で暮らしながら、小説の執筆をしています。

マンションの13階に住んでいる彼の家には、隣人の久住晴香という少女がよく遊びに来ていました。

晴香は母親との関係が上手くいっていません。

そのため頻繁に三人で食事をしていたのですが、祐一の妻が亡くなってしまったことで状況が一変していきます。

決して二人きりでは会わない祐一と晴香。

祐一は彼女に特別な感情は抱いていないのですが、晴香のスカートの下に隠された秘密を知ったことで二人の関係性が変化していくのでした。

妻を亡くした男性と秘密を抱えた少女の謎めいた関係を描いた『隣の少女』！

今回はこちらのヒューマンドラマの魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

大人の雰囲気が漂う官能的な物語を夢中になって読んでいってください。

『隣の少女』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

40歳になる高梨祐一は小説家を職業にしています。

しかし10年前に出した本がベストセラーになって以来、ヒット作を生み出すことは出来ていません。

現在の彼は妻と二人で暮らしながら、ベストセラーの印税で生計を立てていました。

高層マンションの13階に部屋を借りている祐一。

そんな彼に隣人の久住晴香が声をかけてきました。

「祐一さん、こんにちは」

「あぁ、晴香か・・・」

年齢の割に若く見られるため、晴香からは気さくに下の名前で呼ばれています。

晴香は数日前に高校を卒業したばかりで、母親と二人暮らしをしていました。

芸能界で歌手になることを夢見ている晴香。

しかし祐一は彼女の歌声を聞いたことがありません。

「どこに行くんですか？」

「ちょっとスーパーに・・・晴香は？」

「私はねー、オーディション受けに！へへっ」

ミニスカートが良く似合う晴香と祐一が家族ぐるみの付き合いをするようになったのは、彼女がまだ高校生だった時のことでした。

さかのぼること9カ月前、晴香が祐一の自宅で夕食をご馳走になっています。

「お母さんは？」

「知りません・・・興味ないです」

祐一は晴香の母親がどのような仕事をしているか知りません。

ですが晴香が母親を嫌っていることだけは理解できていました。

それでも常に明るく振る舞う晴香。

祐一はそんな彼女に好感を抱いていました。

そのため毎日一緒に夕食を共にする事を苦に思ったことはありません。

食事が終わり晴香が帰っていくと、妻が彼女の夕食の面倒を見ることになった理由を説明してきます。

「ごめんね、晴香のお母さんにお願いされたの、仕事が忙しくて娘の食事の準備すらしてあげられないのよ」

妻は娘が一人できたと思って我慢してほしいとお願いしてきました。

祐一は深く考えずに妻の願いを受け入れることにします。

その後、晴香は毎日のように祐一たちと夕食を共にするようになっていきました。

次第に夜遅くまで祐一の家で過ごすようになっていく晴香。

「晴香・・・帰らないのか？もう遅いけど・・・」

「これだけ観ていきます、どうせ帰っても誰もいないし・・・」

祐一は彼女の姿を見ながら家に帰りたくないのだろうと感じ始めます。

「母親と二人で住む家に母親がいないと一人になるから嫌だったんだろう、いやひょっとしたら・・・いつも一人なのかも」

晴香の悲しげな表情を見ているうちに、祐一の胸の中に同情心が芽生え始めていきました。

「泊っていけば？」

「そうだな」

「はーい・・・」

こうして晴香は夕食を共にするだけでなく、祐一の家に泊まることも多くなっていったのです。

寂しいという感情を表に出さない晴香。

祐一はただの隣人として彼女と接していました。

妻が先立ってしまうことになったその時までは・・・。

祐一の感情を表現するセリフの多くがとても意味深だと思いました。

女子高生と夕食を食べながら、彼女の家庭環境を気にする祐一。

しかし晴香の抱える秘密を知ったことにより、彼の考え方が一変していきます。

年の差がある男女の関係性をミステリアスに描いていく『隣の少女』！

祐一の妻が亡くなったことにより、物語は一気に別の表情を見せ始めます。

晴香の衝撃的な秘密に注目しながら続きをご覧ください。

後編

晴香を自宅に泊めることになった祐一たち。

深夜になり晴香が寝静まると、夫婦の営みを始めていきます。

しかし行為の途中で祐一が動きを止めてしまいました。

「どうしたの？またダメだった？」

「ご・・・ごめん」

「ううん・・・気にしないで、最近神経質になってるからだと思うし・・・考えすぎないで、晴香に来るのやめてもらう？」

「いや・・・晴香は関係ない、次だめなら病院行くよ」

祐一はEDに悩まされていたのです。

しかし妻は彼に対して理解のある態度を取ってくれていました。

「いいのよ・・・私も協力する、私はあなたがいるだけで幸せだから」

理想的な妻として夫を支えてくれています。

しかしこの数日後、妻は返らぬ人となってしまいました。

妻を亡くした祐一には、二つの変化が起こります。

まず一つ目は二人で過ごしてきた幸せな家の中が、祐一だけの空間になったことでした。

そして二つ目は晴香との関係性だったのです。

妻の葬儀会場へ弔問に来てくれた晴香。

「あ・・・その・・・お母さんは・・・来れそうにないって・・・」

「そうか・・・分かった、来てくれてありがとう、ご飯食べて行きなさい」

「祐一さん・・・ごめんなさい・・・」

彼女のこの言葉で、晴香がもう遊びに来ないことを悟った祐一だったのです。

この二つの変化を祐一は静かに受け入れることにしました。

そんな彼に声をかけてきたのが、冒頭のシーンの晴香だったのです。

祐一はオーディションを受けに行くことを伝えた晴香が、エレベーターのボタンを押し忘れていることに気づきました。

「ところで・・・ボタン押さないの？」

「あっ！！やべっ、あっ！ごめんなさい、つい・・・」

「いや・・・いいよ、気にしないで」

品の悪い言葉を使ったことを気にする晴香だったのですが、祐一は特に気にしていません。

晴香の親でも先生でもない祐一。

いちいち彼女の行動を注意しようとは思っていませんでした。

「祐一さん、私もう大人だよ」

「え？」

「だからー、私はもう大人になったんだよーって！お酒も飲んで煙草も吸って男の人とお泊りもできるもんねー、へへっ」

エレベーターの中で無邪気な笑顔を浮かべながら話す晴香。

大人になった記念にプレゼントを欲しいとお願いしてきます。

「プレゼント？お母さんは何も買ってくれないのか？」

「当然！ふん！お母さんなんて私が今何歳かも知らないですよ」

そんな会話をしていると、晴香の母親がエレベーターに乗ってきました。

三人になり気まずい空気がエレベーター内に漂い始めます。

晴香と母親はそんな状況の中、喧嘩を始めてしまいました。

ミニスカート姿の娘を叱る母親と、強く反抗する晴香。

祐一がこの状況に困惑していると、母親を外に出した晴香がエレベーターに飛び乗ってきました。

「えへへー、見た？この瞬発力ー」

「お前なー・・・怪我はしてな・・・」

次の瞬間、晴香のスカートがドアに挟まったままエレベーターが動き出してしまいます。

「えっ？」

スカートを上の階に残したままエレベーターの中にいる晴香。

「この日初めて知った・・・隣の少女は下着を着けていないということを・・・」

祐一は晴香の下半身を目の当たりにしていました。

ここから祐一は晴香に対して特別な感情を抱き始めます。

秘密を共有したことにより激変していく二人の関係性は、実際に漫画を読んでご自身の目でお確かめください。

『隣の少女』を読んだ感想

とても奥の深い物語だったので、何度も読み返していきました。

その中で特に印象的だったのは、美少女の晴香が抱える心理的な秘密ですね。

彼女が下着を履いていない理由と、それを認識した祐一の表情は必見の価値があると思いました。

独特な関係性の男女の姿を表現していく『隣の少女』！

読み始めると夢中になってしまう魅力的な作品になっています。

キレイな絵で描かれる斬新な恋愛観をじっくりと堪能していってください。

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