命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~のネタバレ!感想も!

今回は「みきさえ」先生の『命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『命の足あと』はこんな漫画

身寄りがなく一人きりで派遣会社のOLをしている森内。

彼女のもとに4年前に亡くなった母の遠縁が亡くなったという報せが届きます。

森内と同じように一人きりだった遠縁は孤独死をしてしまったとのことでした。

仕方なく後処理に向かった森内だったのですが、右も左も分からずに困ってしまいます。

そんな彼女に手を差し伸べたのが遺品整理業者の社長でした。

彼との出会いが森内が抱いていた命に対する考え方を少しずつ変えていきます。

遺品整理という職業に焦点を当てながら、生と死について深く迫っていく『命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~』

今回はそんなヒューマンドラマの魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

この物語を読んで命の尊さについて見つめ直してみてはいかがですか?

 

『命の足あと』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

森内に災難がふってわいたのは派遣先で仕事をしていた時のことでした。

突然彼女に警察から電話がかかってきます。

森内
「はい森内です、ええ森内千代子は私の母ですが・・・4年前に亡くなってますけど?母の遠縁?イエ・・・ああ、はい」

この電話で田中ハジメという55歳の男性が亡くなったことを知った森内。

しかしあまりにも遠い親戚のため全く面識がありません。

それでも森内しか身内と呼べる人がいないため、警察から身元確認をお願いされてしまいます。

仕方なく遠縁の亡くなった街に向かった森内。

そこで出会ったのがヒューマンズという遺品整理業社の社長だったのでした。

森内
「見たところ30代後半から40前後、私とそう変わらない、特に印象に残らない顔」

第一印象はどこにでもいる男性だと思ったこの社長が、今後のことを丁寧に説明してくれます。

しかしその説明をどこか他人事として聞いている森内。

社長
「じゃあ基本料はこちらで・・・あとはまずお見積もりに行ってみないと・・・」
森内
「私・・・ここで待ってちゃダメですか?」
社長
「いえ・・・依頼人様には原則立ち会っていただくことが当社の規則でして」

知らない人の身元確認に少し疲れた様子の森内ですが、仕方なく社長とご遺体が住んでいた部屋を訪れることにします。

社長
「これまでこちらに来られたことは?」
森内
「これが二度目です、数時間前警察の人と来たのが・・・初めてですから!」
社長
「じゃあお住いの中へ入られたことは?」
森内
「あるわけないでしょ、だって・・・私・・・その亡くなった田中ハジメさんとは一度も会ったことないんですよ!」

本当は迷惑していることを正直に言ってしまいます。

するとその気持ちを察してくれたのか、社長は一人で部屋の中へ入っていきました。

こうした経験がない森内は、孤独死の場合その後始末は警察がしてくれると思っていたのです。

そのため今の状況を単なるアンラッキーだと感じていました。

遺品処理業という仕事すら知らなかった森内。

自らも孤独な彼女は、もしも自分が死んだ場合のことを考え始めます。

森内
「私が死んだら誰が私の遺品を処理してくれるんだろう・・・自分で自分の遺品処理を予約しておくことってできるのかしら?」

そんなことを考えていると部屋の中から社長が顔を出してきました。

少しだけ部屋の中が気になったため、森内は社長と一緒に中へ入ることにします。

ここから思ったほど汚れてはいなかったこの部屋の中で、森内は今まで考えもしなかった生と死について触れていくことになります。

社長が語る命の足あとの重みとはどのようなものなのでしょうか?

 

 

突然会ったこともない人の遺品整理をすることになってしまったら、誰もが森内のように戸惑ってしまうと思います。

そのリアルな姿を描いているからこそ、遺品整理業の重要さが伝わる気がしました。

ここからさらに命の重みとそれに関わる遺品整理業の大切さを教えてくれる『命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~』

引き続き勉強になるヒューマンドラマをじっくりとご覧ください。

後編

部屋の中の様子を見ている森内に、今回の状況を説明する社長。

社長
「ウジは発生していましたがこの季節ですから死臭も思ったほどでは、もっととんでもない現場もありますし」
森内
「とんでもないってたとえば・・・殺人とか自殺とか?」
社長
「あーそんなのもありますね、今回のような孤独死でもねー発見がもっと遅かったり、ごみ屋敷だったりするともっと悲惨ですよ」

冷静に話す社長の言葉に少しずつ森内の緊張が解けていきます。

そんな彼女に向かってさらに遺体発見時の説明を続ける社長。

社長
「あと夏場はねー、やっぱり特に・・・ご遺体のいたみも早いですし・・・」
森内
「じゃあ自殺するなら冬のうちがいいってことですよね」
社長
「いやそれは無理ですね、人に迷惑のかからない自殺なんてあり得ませんから、やめといた方がいいですよ」
森内
「イヤだ、冗談ですよ!」

そんな森内を遺体が発見された部屋へ案内します。

するとそこにはうっすらと遺体の跡が残っていました。

自殺という言葉をどこか軽はずみに使っていた森内は、この跡を見て言葉を失ってしまいます。

社長
「現実の死後の現場というのは、ドラマや映画のような美しいものじゃないですよ、特に自殺は・・・」

手首を切り眠るように死んでいくのは虚構で、現実はもがき苦しみ部屋中にのたうち回った血の跡が残るそうなのです。

人間の最期と遺品整理の現実を突きつけられた森内は、その残酷な実態に何も言えなくなってしまいました。

その後、遺品整理の手続きをどこか浮かない表情で済ませた森内。

翌日になりまだ遺品整理のことが頭に浮かんだまま仕事していると、派遣先の社員からいびられ始めます。

森内
「職場のイジメ、人間関係のストレス、失恋、孤独、借金、自殺の引き金はいくらだってある、それに何より私が死んでも悲しむ人はもうこの世にひとりもいない」

実は遺品整理に立ち会う前から彼女は自殺することを考えていました。

しかし社長の丁寧な仕事ぶりが彼女の心に変化を起こし始めます。

そんな社長と共に遠縁のご遺体の供養を終えた森内。

森内
「人は誰もがいつか死をむかえる時がくる、孤独にむかえるのか家族に看取られるのか、けれどその人が生きた命の足あとを誰かに消してもらう必要があることを忘れてはならない」

その後、森内は命の重みを知ったことで心を入れ替えていきます。

そして彼女が選んだ新たな選択が・・・。

森内
「はいお電話ありがとうございます、ヒューマンズです、お見積もりのご依頼でございますね」

人の命の足あとを消す仕事に就くことになっていたのでした。

 

『命の足あと』を読んだ感想

シリアスな物語でありながら、全体的に感動できる雰囲気に包まれていますね。

どこかゆっくりと進んでいくのですが、気が付くとストーリーに夢中になっていました。

このテンポも『命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~』の魅力なのかもしれません。

命という重いテーマを押し付けるのではなく、自然と考えてしまうようなストーリー展開も素晴らしいと思います。

是非多くの人に読んでもらいたい漫画ですね。

 

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