世界で一番早い春のネタバレ!川端志季が描く漫画の魅力は?

今回は「川端志季」先生の『世界で一番早い春』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

世界で一番早い春』はこんな漫画(あらすじ)

晴田真帆(まほろ)は大人気コミックを完結させた26歳の売れっ子漫画家です。

多くの人が楽しみにしている新連載を書き始めるのですが、真帆には新しいアイディアが何も浮かびません。

そのため担当編集者に何も描けないというメッセージを送った真帆。

実は真帆が描いた大人気コミックにはとんでもない秘密があり、彼女はずっと後悔を抱えながら執筆してきたのです。

過去に戻って後悔を払拭したいと願う真帆に奇跡が起こっていき・・・!?

ヒロインが過去に戻って人生をやり直していく様子を描いた『世界で一番早い春』

今回は感動的なヒューマンドラマの魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

涙を流しながら素敵な物語を楽しんでみてください。

世界で一番早い春』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

大人気コミックを世に送り出した晴田真帆が、担当編集者に重大な事実を伝える手紙を送りました。

真帆
「新連載を始めなければならないようですが・・・どうあがいても何も描けませんでした・・・という事で告白させてください、これまで私が発売してきた漫画はすべて私が作ったものではありません」

この手紙を受け取った担当編集者の嵐が、大慌てで真帆のマンションへやって来ます。

「何ですか、この手紙!?私が作ったものではありませんっていったい・・・」

マンションの中に入ると真帆が血まみれの状態で倒れていました。

真帆
「はぁ・・・トマトジュースぶちまけて転んじゃった」
「ほぼ乾いてるじゃねぇか、寝てただろ、あの状態で!!」

トマトジュースまみれになった真帆に嵐の説教が始まっていきます。

真帆が描いた人気コミックは売上が5000万円を超えました。

人気コミックは映画やドラマになり一世を風靡したのです。

その裏で真帆が必死に漫画を制作していたことを嵐は充分理解していました。

そんな嵐に真帆が真実を話し始めます。

真帆
「正直に言うと・・・ある人が作った原案とキャラを私は転がしていただけです、これまでなんとか綱渡りでやってこれましたが新連載となれば別、私にゼロから創作をする才能はありません」
「原作者がいたんですか、どうして今まで・・・まぁいいや、その原作者とやらは今どこに?」
真帆
「あっち、あっちかな」

空を指差す真帆に対して嵐の怒りが爆発してしまいました。

「締め切りまで1週間ないこの状況、わかってやがりますかぁ?」

怒りのあまり真帆の首を絞めてしまいます。

真帆
「私だって会えるなら会いたいですよ、会ってどうしても返したいものがある・・・雪嶋先輩に・・・」

雪嶋先輩というのが真帆の作品を作った人物でした。

そんな雪嶋先輩と真帆の出会いは今から10年前の事です。

女子高生の真帆がマンガ部を訪れた時、部室に居たのが雪嶋先輩でした。

雪嶋
「入部希望?ああ・・・テキトーにそっちの机片付けて使えよ」
真帆
「あの、ほかに部員さんは・・・?」

マンガ部には雪嶋先輩の姿しかありません。

雪嶋
「さぁ・・・授業サボりたい時だけ漫画読みにきてるみたいだけどよ、描かねえ奴に興味はねぇ、部員が何人いんのかも知らん」

真帆はマンガ部に入れば共通の趣味を持った友人ができると考えていました。

しかしその淡い希望はすぐに絶たれてしまったのです。

真帆
「意外にも・・・漫画部の居心地は悪くなかった、部室は読みきれないほど漫画だらけだったし、止まる事がない先輩の鉛筆の音が私は結構好きだった」

ところが2人の関係に変化が起きてしまうことになるのでした。

果たして真帆と雪嶋先輩の間にどのような出来事が起こったのでしょうか!?

いきなり真帆のカミングアウトからスタートする衝撃的な物語ですね。

また秘密を打ち明けながらも明るい様子の真帆に心を癒されました。

素敵なヒロインが人生をやり直していく『世界で一番早い春』

ここから雪嶋先輩にとんでもない事態が巻き起こっていきます。

それでは真帆と雪嶋先輩の関係性に注目しながら続きをご覧ください。

後編

真帆と雪嶋先輩の関係に変化が起こったのは夏休みが明けた日のことでした。

真帆
「夏休みに描いたんです、よかったら読んでいただけませんか!?」

勇気を振り絞って自分の描いた漫画を雪嶋先輩に読んでもらうことにします。

真帆が緊張しながら見つめる中、雪嶋先輩は真剣に漫画を読んでくれました。

雪嶋
「おい、いいじゃねぇか、30ページもひとりでよくがんばったな!えらいっ、ええと・・・名前は?」
真帆
「晴田です、晴田真帆!」

雪嶋先輩は頭を撫でながら真歩の描いた漫画を褒めてくれます。

この時、真帆は初めて雪嶋先輩が自分のことを認識してくれたと感じていました。

漫画を読んでもらったことで距離を縮めた真帆は、ずっと気になっていたことを質問してみます。

真帆
「雪嶋先輩は漫画雑誌に投稿とかしないんですか?」
雪嶋
「先週の日曜に東京の出版社持ち込み行ってきた、原稿はそのまま預けてきた、結果は年明けだと、あ・・・でも担当ついたわ」

雪嶋先輩の漫画が出版社に認められていたことは、真帆にとって衝撃的な事実でした。

真帆
「えーっ、おめでとうございます!」
雪嶋
「いやまだ何の結果も出てねぇよ、そういやお前は最近どうなんだ?ネーム描いてるか?」
真帆
「いや・・・ちょっと・・・上手くいかなくて・・・」
雪嶋
「上手く描こうとするから手が止まるんだ、描きたいもんちゃちゃっと描いて持ってこいよ」

ちゃちゃっと描けるとは思わないのですが、この場は雪嶋先輩のアドバイスを受け入れることにします。

しかし自宅でネームを描こうとしても良いアイディアが思い浮かびません。

真帆
「持ち込みで担当つき・・・すごいなぁ・・・いかんいかん、今は全然敵わないけど描かなきゃ成長もできないよねっ、やるぞーっ」

まだまだ分からないことだらけなのですが、このままでは何も変わらないことだけは自覚しています。

そのため真帆はとりあえず思いついたアイディアを漫画にすることにしました。

しかし漫画のエピソードが上手く繋がりません。

少しずつ焦りを感じていると雪嶋先輩が声をかけてくれました。

雪嶋
「晴田・・・お前描けない描けない言ってるなら夏休み完成させた原稿持ち込みしてこいよ、明日から冬休みだし東京行ってこい」
真帆
「いやいやいや無理です!あんな前の作品、絵も酷いし読み返すのも恥ずかしくて」

真帆は夏休みに描いた漫画に自信がありません。

雪嶋
「今なに描いてんだ?」
真帆
「わーっっ見ちゃダメ!途中なんで、ラクガキなんで」

最近の真帆は原稿を描いていませんでした。

雪嶋
「描けねーのかよ、描けねぇって立ち止まるより恥ずかしくてもできることやるしかねぇだろ・・・酷評してる過去の原稿よりずっと今のお前のほうが悲惨だぞ、完成してなくていいからとりあえず見せろよ」

雪嶋先輩の言葉は正論です。

しかし正論だからこそ真帆の心に傷を付けてしまいました。

ここで真帆は傷ついた胸の内を雪嶋先輩にぶつけてしまいます。

真帆
「描けなくなったんです!ひとりで好き勝手に描いてる時はちょっと自信もあったのに、今は自分の才能の無さにがっかりしてばかりなんです、雪嶋先輩と出会わなければ描けてたのに!」

部室を飛び出した真帆はすぐに発言を後悔することになります。

ですが謝罪する前に雪嶋先輩の言う通り、出版社に原稿を持ち込むことにしました。

結果は玉砕してしまうのですが、出版社から渡された雑誌に雪嶋先輩のデビューが決定したことが掲載されています。

謝罪と合わせて祝福したい真帆はすぐに電話をかけることにしました。

すると雪嶋先輩から電話がかかってきます。

真帆
「先輩!こっ・・・この間はごめんなさい!いっ・・・いま私、出版社に持ち込みに行って・・・それで・・・デビューおめで・・・」

電話に出たのですが相手は雪嶋先輩ではありませんでした。

真帆に電話をかけてきたのは雪嶋先輩の妹で、衝撃的な事実が告げられます。

実は昨晩、雪嶋先輩は亡くなっていました。

居ても立っても居られなくなった真帆はすぐに雪嶋先輩の家へ向かいます。

そこで妹から雪嶋先輩が心臓の病を患っていたことを知らされました。

さらに妹は雪嶋先輩から漫画の設定を書き留めたノートを真帆に渡してくれます。

真帆
「雪嶋先輩・・・デビューする前から連載のこと考えてたんだ・・・設定もキャラもこんなに細かく・・・これ・・・全部・・・」

ノートの中には雪嶋先輩が真帆に向けた言葉も遺されていました。

雪嶋
「晴田と出会えたから描けた」

自分とは真逆の言葉を遺してくれたことを知った真帆は、雪嶋先輩の作品を世に送り出さなければいけないという使命感にかられます。

こうして真帆は自分の作ったアイディアではない漫画を完成させることになりました。

雪嶋先輩の作品を世に送り出した真帆は、次々と名誉ある賞を受賞していきます。

しかし彼女の心には違和感と罪悪感しか残りませんでした。

真帆
「先輩がいたら新連載やれよって言ってくれるんだろうなぁ・・・誰のせいで売れっ子になっちゃったと思ってるんですか・・・」

もう一度だけ雪嶋先輩に会いたいと願う真帆。

そんなことを考えながらビールを飲んでいると、酔ったせいで転倒してしまいます。

危なかったと思った次の瞬間、目の前に雪嶋先輩が立っていました。

奇跡的に夏休み明けの高校時代にタイムスリップした真帆。

真帆
「時間が戻ってる・・・?夢でいい・・・何だっていい・・・もしも人生をやり直せるならこの作品を雪嶋先輩に・・・返したい」

真帆はここからどのようにして雪嶋先輩との時間をやり直していくのでしょうか!?

感動的なここから先の展開は実際に漫画を読んでお確かめください。

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世界で一番早い春はこんな人にオススメ

タイムスリップをテーマにした感動的なストーリーになっています。

そのためヒューマンドラマを読んで涙を流したい人にオススメの漫画ですよ。

ヒロインが大切な人に恩返しをしていく様子を表現した『世界で一番早い春』

人生において後悔しないことの大切さを学ばせてくれる作品です。

温かな気持ちになりながら素敵な物語を楽しんでみてください。

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