箱庭のソレイユのネタバレ！真相はどうなる？無料試し読み情報も！

今回は「川端志季」先生の『箱庭のソレイユ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『箱庭のソレイユ』はこんな漫画

女子高生の瀬名あさひは5年前に関わった殺人事件のトラウマを抱えていました。

当時、まだ小学生だったあさひが通っていた美術教室の先生が殺害されてしまいます。

大好きだった先生を殺した犯人は、あさひが天使と呼び親しくしていた少年でした。

犯行の動機が分からないまま5年が経った現在、あさひは殺害された先生の弟・伊月と出会います。

ここからあさひと伊月が事件の真相を探し求める姿を描く『箱庭のソレイユ』！

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

謎めいた事件の真相を二人と共に探しながらご覧ください。

『箱庭のソレイユ』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

あさひにとって運命の日となる4月6日、彼女は小学生の時に通っていた美術教室の夢を見ていました。

そこには彼女が1番大好きだった先生と、親友だった天使の姿があります。

毎年この日になると必ずこの夢を見るあさひ。

「私、瀬名あさひにとって今日は一年で一番最悪な日だ」

当時のことを思い出しながらゆっくりと目を覚ましました。

この日、学校が終わるとあさひは毎年恒例となった先生のお墓参りに向かいます。

先生の名前は戸張有希といい、優しくて絵の上手な彼女をあさひは大好きでした。

「有希先生・・・会いに来ましたよ、天国でも絵描いてますか」

5年前、大好きだった有希先生は死んでしまい、あさひの親友も彼女の前から姿を消しました。

「なんでこんなことになったのか、聞きたくてももうふたりは何も教えてくれない」

ため息をつきながら帰ろうとすると、階段を下りる所で男性に呼び止められます。

「キミ・・・！待って！」

追いかけて来た男性は勢い余って階段を転げ落ちてしまいます。

そのままあさひをクッション代わりにしながら、男性は下まで転落してしまいました。

あさひに怪我をさせてしまったので、男性はタクシーで彼女を病院へ連れて行くことにします。

「本当にすみません」「本当にすみません」

「それより・・・お兄さんはケガなかったですか」

「ハイ、あなたが助けてくれたので」

おそらく右手の骨が折れているあさひなのですが、痛みが吹き飛ぶほどのイケメンっぷりに思わず息が止まりそうになります。

「そういえば・・・さっき階段で私のこと呼びました？」

「そうでした、毎年僕がお参りに行くと先にお墓にチューリップが立ってて、確認しても親族ではなかったので気になってたんです」

ここで改めて自己紹介をする二人。

男性の名前は戸張伊月といい、なんと有希先生の弟だったのです。

その後、病院へ到着すると予想通りあさひの右手は骨折をしていました。

利き手を骨折しても明るく振る舞うあさひに対して、伊月は責任を取って治療費を払うことにします。

自分の名刺を渡して困りごとがあったら連絡してほしいと伝える伊月。

「戸張さんのほうがケガ人みたいな顔してますよ、あれ・・・有希先生も戸張さんだからややっこしい、伊月さん・・・って呼んでいいですか？」

「はい！あっ瀬名さん！明日って空いてますか？」

次の日に伊月の大学で会う約束をして別れた二人。

ここからあさひと伊月は5年前の殺人事件の真相に迫り始めます。

あさひは有希先生と親友に何が起きたのかを知るために・・・。

伊月は自分の姉がなぜ殺されなければならなかったのかを知るために・・・。

サスペンス漫画なのですが、物語を読んでいるとどこか幻想的な印象を受けました。

美術教室で起きた事件の謎を解いていくストーリーには、この雰囲気はピッタリだなと思いますね。

複雑な立場のあさひと伊月が出会ったことで謎解きが動き出す『箱庭のソレイユ』！

その謎もどこか神秘的なヴェールに包まれていそうな気がします。

続きが気になる物語の面白さを感じながら、ここからも幻想的な雰囲気に包まれる作品をお楽しみください。

後編

あさひが伊月の研究室に向かうと、そこは植物に囲まれた楽園のような空間でした。

「すごい・・・少し見て回ってもいいですか？」

研究室の中をゆっくりと見て回るあさひ。

この空間にどこか懐かしい雰囲気を感じていました。

「あの教室の空気に似てる・・・」

伊月の研究室は、有希先生との思い出が詰まった美術教室と同じ空気感を漂わせていたのです。

そんな空間で二人は当時のことについて話し始めました。

「瀬名さんは姉のこと先生って呼んでますが、美術教室に通ってたんですか？」

「小学生の時、家が近かったからほとんどお遊びで通ってました、絵の才能はまったく無かったけど先生や友達に会いたくて」

「じゃあ・・・犯人のことも・・・」

「知ってますよ、もちろん今は知らないけど、恨んでますよね、天使のこと」

5年前、美術教室で有希先生を殺害した犯人は、あさひが天使と呼び仲良くしていた少年でした。

彼のことを天使と呼んでいたのは、名前が点治だったためです。

犯人が自分の親友だったため、伊月の前であさひはどんな顔をしていいのか分からなくなってしまいました。

しかし伊月はそんなあさひに対して冷静に自分の気持ちを語ります。

「恨んでますよ、姉を殺した理由も話さないまま事件は終わってしまった、気持ちのやり場がないんです、殺した後に火をつけるなんて、よほど姉は天使に嫌われてたんだね」

「嫌っていたとは・・・思えない」

当時からあさひは天使がなぜ事件を起こしたのか理解できていませんでした。

ワイドショーなどの取材にも、何かの間違いだと答えていたあさひ。

しかし周囲は犯人として逮捕された天使のことを悪く言い始めます。

そのうちに彼をかばうような言動のあさひまで悪者扱いされ始めました。

あさひはそのため過去の事件がトラウマとなってしまっていたのです。

「すみません・・・ちょっと気分が悪いので・・・帰ります、ごちそうさまでした」

「待って・・・」

「伊月さんが欲しいような情報は持ってないですよ」

「そうじゃなくて・・・具合悪いんでしょ、家まで送ります」

車内でも二人の間には微妙な空気が流れてしまいます。

捕まった犯人が親友だったあさひと、その親友が姉の仇である伊月。

しかし伊月は少し不思議な気分になっていました。

あさひの親友だと知り、犯人を違う角度から見られるかもしれないと感じていたのです。

翌日、あさひはずっとしまってあった写真を伊月に見せることにしました。

その写真を見せることで伊月を傷つけてしまう可能性もあるのですが、彼を信じてみることにしたあさひ。

「この写真は一番大切な人って課題の時に天使が描いた絵です、私が天使を憎みきれない理由がこれです、見たくないかもしれないけど・・・」

あさひが持ってきた写真を見た伊月は、信じられないほど動揺してしまいます。

そこには笑顔で振り返る有希先生が描かれていたのでした。

「・・・なんで、なんでこんな絵を描いておいて・・・殺した！！」

5年間、事件の真実を知らずに生きてきたあさひと伊月。

しかしこのまま過去を引きずったまま生きていくのは、あまりにも辛すぎることだったのです。

「探しましょう、あの日有希先生と天使に何があったのか、これからはふたりで」

こうして5年前の事件の真相を探し始めることになった二人。

彼らを待ち受ける衝撃の真実とは・・・！？

是非この続きは実際に漫画を読んで、二人と一緒に真相を探してみてください。

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『箱庭のソレイユ』はこんな人にオススメ

サスペンスやミステリー漫画が好きな人にオススメしたい作品ですよ。

漫画とは思えないほどの壮大な謎解きが繰り広げられていきます。

少し悲しげな雰囲気をまとった物語は読みごたえ抜群のものになっていますよ。

ピュアで優しい瀬名あさひと、どこか影のある戸張伊月が絶妙のバランスになっている『箱庭のソレイユ』！

見逃し厳禁の傑作となっていますよ。

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