当て屋の椿のネタバレと感想!最新刊の発売日情報も!

今回は「川下寛次」先生の『当て屋の椿』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『当て屋の椿』はこんな漫画

物語の舞台は遊郭の吉原が繁盛していた江戸時代です。

長屋に住みながら絵師をしている鳳仙は、ひょんなことから吉原の花魁が惨殺された事件に巻き込まれました。

死体の耳を切落すという凄惨な事件には、奉行所のお役人もお手上げ状態です。

そこで鳳仙が頼ることになったのが、同じ長屋で当て屋を営む椿という女性だったのでした。

何でも捜し当てる椿の推理劇を、ユーモアと風情を織り交ぜながら描き出す『当て屋の椿』

古き良き時代を舞台にした、人情味あふれるヒューマンドラマをじっくりとご堪能ください。

 

『当て屋の椿』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

本業は風景画を描く絵師の鳳仙なのですが、それだけでは食べていけないので春画を描いて生計を立てています。

この日の彼は歌舞伎役者の瑠璃丸と花魁の悦が乱れ合う姿を春画にしていました。

周囲からはこの仕事を羨ましがられている鳳仙ですが、本人は好きで春画を描いている訳ではありません。

女性の裸体と乱れる姿を間近で見られる職業は男冥利に尽きるとまで言われているのですが、彼の目には別物のように映っていたのです。

鳳仙
「俺の筆の向こうには爪を立て歯を食いしばり、獣の如き咆哮で髪を振り乱す鬼と変わらぬ形相の女がくねくねと揺れている」

ようやく春画を描き終えた鳳仙が帰ろうとすると、瑠璃丸に呼び止められました。

どうやら彼の描いた春画の出来上がりを見たがっているようです。

瑠璃丸も悦も見事な春画に大満足の様子でした。

その姿を確認した鳳仙は慌てて遊郭を出て行きます。

鳳仙
「よく男の女喰いというが、俺には女が男を喰っている様にしか見えない、だからなのか、俺は女が苦手なのだ」

これが鳳仙が遊郭に居たくない理由だったのでした。

花魁を間近で見過ぎているため、彼の目には女性が美しいというよりも恐ろしいものに映っていたのです。

鳳仙が出て行った部屋では、瑠璃丸がまだ悦を抱き続けていました。

そのため帰りが遅くなった悦。

父親にバレないよう送ってくれたカゴ屋を家の遠くで降り、夜道を小走りで帰っていました。

瑠璃丸の激しい行為を思い出しながら帰る悦だったのですが、突然背後から刀で突き殺されてしまいます。

犯人はその後も彼女の身体を無残な姿に切り刻んでいきました。

いったいこの犯人の目的は何なのでしょうか!?

 

 

花魁の乱れる姿を前にしても冷静な鳳仙の姿が印象的ですね。

春画を描き続けていると彼のような心理状態になってしまうものなのでしょうか?

そんなところも含めて登場人物の心理描写が上手な『当て屋の椿』

ここからいよいよ主人公の椿が登場して、物語は本格的な謎解き段階に入っていきます。

個性的な椿のキャラクターにも注目しながら続きをご覧ください。

後編

昨夜の花魁惨殺事件から一夜明けた長屋に鳳仙の姿がありました。

ある依頼をするために長屋の中にある当て屋という店を訪れた鳳仙。

しかし彼は当て屋の実力に疑問を抱いていました。

鳳仙
「同じ長屋に何でも捜す者がいつと聞いて来たけど・・・あからさまに胡散臭い」

他を当たろうかとしていると店の中から女性が出てきました。

忘れ物をした女性が店の方を振り返ると、持っていた瓢箪が鳳仙の顔面を直撃してしまいます。

椿
「何だいあんた、往来で邪魔だよ?」

同じ長屋の絵師だと気付いた椿。

何事もなかったかのように鳳仙に声をかけます。

椿
「ん?客か!あんたは運がイイ!何でも捜し当てる当て屋の椿さんはたまたま暇だよっ!」
鳳仙
「いっいや何でも無いです、通りがかりの・・・」

さらに胡散臭い雰囲気を感じ取った鳳仙。

すぐに立ち去ろうとするのですが、椿の鋭い言葉が彼を引き留めることになりました。

椿
「あんた、人の生き死にに触れて来ただろう」
鳳仙
「え?」
椿
「ノった、さ、飯でも食いながら話を聞くよ、もちろんお代は持ってくれるんだろ、春画の大先生」

鳳仙はこうして飯屋に連れて行かれることになりました。

お店に入るとすぐにお酒を頼む椿。

そんな彼女に鳳仙は気になっていることを質問します。

鳳仙
「何故だ?何故、人の生き死になんて事が判る?」
椿
「ひとつ、先生あんたさっき私を見て逃げようとしたね、頼み事に人を選ぶ慎重性が要るという事」

見透かされたと思う鳳仙に椿がさらに続けます。

椿
「ふたつ、このヤマが当たっていれば大仕事で金になる、ま、ヤマが外れたら逃げられる事もあるけどね」
鳳仙
「ハメられた!どうやら客を逃がさない為の罠にかかってしまったらしい、頭が良いと言うのか抜け目がないと言うのか」

ヤマ勘で鳳仙を丸め込んだ椿だったのです。

鳳仙はどうせ彼女には事件を解決することができないと思いながら、詳しい事情を話し始めました。

それはもちろん花魁の悦が惨殺された事件についてです。

今朝早くその容疑者として瑠璃丸が捕まってしまいました。

しかし鳳仙が椿に依頼をしに来たのは彼の為ではありません。

悦の遺体の前で大泣きする父親を見てしまったためでした。

鳳仙
「気の強い娘だったが大切にされてきたのだろう、大の男があんな風に泣くのをはじめて見た」

鳳仙が父親のために椿に依頼したいのは、彼女の身体を捜してほしいということだったのです。

ですがここで椿がある疑問を抱きました。

椿
「あん?悦の死体は番屋にあるんだろう?八丁堀のだんなにでも言えば早く」
鳳仙
「いや、ここが容易ではないと言うのだ、発見された悦の死体からは耳が切り獲られていた」

そのため奉行所は気味悪がり、耳を捜すことを避けていたのです。

鳳仙はこの奇妙な依頼を椿が断るものだと甘く見ていました。

椿
「成程成程、下手人に奪われた耳を捜せって事だな、メッタ刺しに耳失しか!しかも早急だ、耳が腐っちゃマズイもんねェ」
鳳仙
「お前っ、引き受けるのか?」
椿
「もちろんだよ、それが当て屋の椿の仕事だよ、情か怨みか幻か、蒔かれたタネはちゃんと咲かせてやらなきゃね、どんな理屈が咲くのか楽しみだねェ、先生」

こうして始まった当て屋の椿の耳捜し。

自信満々の彼女はいったいどのように捜し物を見つけるのでしょうか!?

この続きは実際に漫画を読んで、椿の活躍をお楽しみください。

 

『当て屋の椿』最新刊の発売日は?

当て屋という風変わりな職業にスポットを当てたこの物語。

椿のキャラクターも斬新なのでとても面白かったです。

そんな『当て屋の椿』は第15巻が2018年1月29日に発売されました。

最新刊となる第16巻の発売日は未定となっております。

椿の新たな活躍を心待ちにしましょう。

ちなみに最新刊の発売日はあくまでも予定になっていますので、諸事情により変更になった場合はご了承ください。

 

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