後遺症ラジオのネタバレ!無料試し読み情報もご紹介します!

今回は「中山昌亮」先生の『後遺症ラジオ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『後遺症ラジオ』はこんな漫画

チューニングが合っていないのか、それとも壊れてしまっているのか分からないラジオのように不協和音が響く物語。

途切れ途切れの物語が重なり合った時、読んでいる者を恐怖のどん底に引き込んでいく『後遺症ラジオ』

この漫画を説明する言葉は世界に存在していません。

とにかく恐怖が恐怖を呼んでいく連鎖反応に肝を冷やしてみてください。

ただ読み終えると最恐のホラー漫画だと実感しているはずですよ。

 

『後遺症ラジオ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

「ザザザザザ」「ははははは」ノイズのような不快な音からこの物語は始まっていきます。

チューニングが合ったかと思うと、そこには涙ぐむ少女と祖母の姿がありました。

家の軒先で髪を切らなければいけないことを悩んでいる少女。

理由が何かは分かりませんが、彼女はどうしても髪を切らなければならないようです。

祖母
「伸びるまでの辛抱だ、ちょべっとの間ガマンしないば」

祖母が孫の髪を手に取り切り始めていきます。

祖母
「連れてかれないようにしないばならないからなァ、なあに今切っとけば大人になるまで大丈夫だから」

自分も子供の頃に同じことを体験したと言い、孫を落ち着かせていく祖母。

物語はここから一気に進み、成長した少女が新幹線に乗っていました。

彼女は座席に座りながら、眠たそうに雑誌を見ています。

ふと横を見るとスキンヘッド姿の自分が車窓に映っていました。

女性
「・・・!?これ・・・私?」

恐怖で汗だくになる女性。

落ち着こうと生唾を飲みこもうとした次の瞬間、突然シートの間から髪を引っ張られてしまいます。

女性
「なっ・・・!?だ・・・誰か・・・」

髪を引っ張る力はどんどん強くなっていき、ギギギと不快な音を鳴らし始めました。

恐怖におののきながら再び車窓を見る女性。

するとそこには先ほどまで正面を向いていたスキンヘッド姿の自分が、不気味な笑みを浮かべてこっちを見つめていたのでした。

ここで物語は再びチューニングを合わせるかのように、女性の幼少時代に場面を移します。

そこには切り取られた大量の毛髪が落ちています。

髪の毛の映像と共にすすり泣く少女の声が聞こえてきました。

スキンヘッドになったことを後悔しているかのような少女。

祖母
「泣くんでない、これでしばらく大丈夫だから、あとは○○歳と○○歳に切るだけだから」

シートに髪を引っ張られながら過去の記憶を思い出そうとする女性。

ですが電波が乱れたような状態の記憶の中から、祖母の言葉を思い返すことはできなかったのでした。

女性
「おばあちゃんは何歳と何歳って言ってたんだっけ・・・」

髪の毛を掴まれたこの女性の恐怖は、まだまだこれだけではなかったのでした。

 

 

壊れたラジオのように次々と場面が移り変わっていく『後遺症ラジオ』

このストーリー展開はまるで映画のプロローグを見ているような緊張感がありますね。

少し読んだだけでは理解不能な物語なのですが、読んでいくとそれぞれの場面がつながり始めます。

何度も読み返していくうちに倍増する恐怖感が、この漫画の魅力になっていますよ。

それでは引き続き割れた破片が元通りになっていくような、不思議な感覚のストーリーをご覧ください。

後編

女性が新幹線で得体のしれない恐怖を味わっていたシーンから、再び物語は別のシーンへ移っていきます。

そこには湯船でリラックスする女性の姿がありました。

しかし次の瞬間、今度は湯船の中から髪の毛を引っ張られてしまいます。

溺れそうなため必死に抵抗する女性。

彼女の安否が不明なまま、またしてもラジオのチャンネルが変わってしまいます。

場所を街頭に移すと、そこにいたのは敬太という男性でした。

街を歩いていた彼は、雑踏の中に元カノを見かけます。

敬太
「ちふゆ!ちふゆだろっ!?ちょっと待てよ・・・」

彼に呼び止められたちふゆという女性は深々と帽子を被っているのですが、どう見てもスキンヘッドというのがはっきりと分かります。

ちふゆを喫茶店に誘った敬太は、どうしても彼女の頭が気になっていました。

敬太
「なんでボーズ頭なんだ?俺と別れたから?いやそれとも病気で?そういや顔色・・・何か良くない気が・・・やっぱり俺のせい?」

しかしちふゆはどれも違うと答えます。

敬太が頭の中で考えていることを読んでしまう不気味なちふゆ。

彼女がスキンヘッドになったのには敬太にも少し関係がありました。

敬太とつき合っていた頃、ちふゆは風呂で気を失ってしまったことがあります。

それ以来彼女は一人で家にいたくなくなってしまいました。

そのため敬太に一緒にいて欲しいとお願いしたのですが断られてしまいます。

彼がちふゆの部屋から帰ってしまうと、いつも不気味な影に彼女は怯えていました。

ちふゆはいつしかその影に髪の毛を引っ張られていくようになります。

恐怖から逃げようと毛身の毛を切るちふゆ。

彼女はこの恐怖に悩まされたのは敬太と出会ったからだと考え始めました。

敬太
「確かに俺はオマエを傷つけたかもしれないよ、だからってこんなワケのわからねえ手の込んだイヤダラセするほどの・・・え・・・」
ちふゆ
「だ・・・から、こ・・・これ・・・敬太に・・・か・・・還す・・・」

そこには異形の顔面をしたちふゆがいたのでした。

還すと言われた敬太に巻き起こる最悪の恐怖とは!?

この先の恐ろし過ぎる展開は、実際に漫画を読んで悲鳴を上げるほどの恐怖を体感してみてください。

 

『後遺症ラジオ』はこんな人にオススメ

ホラー漫画ファンの中でも上級者にオススメの作品です。

個人的にはここまで怖い漫画に出会ったことはありませんでした。

断片的に物語が進んでいくので、読み始めは頭の中にいくつものクエスチョンマークが浮かびます。

しかしその疑問が解決していくうちに、背筋が凍り付くほどの恐怖感が襲ってきました。

実に手の込んだ仕掛けが満載の『後遺症ラジオ』

心臓の弱い方は友人や恋人と一緒に読むことをオススメします。

 

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