かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～のネタバレと感想！

今回は「赤坂アカ」先生の『かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～』はこんな漫画(あらすじ)

私立秀知院学園は貴族や華族の教育機関として設立された名門校です。

現在も大金持ちの名家出身の御曹司たちが通うこの学園の生徒会で、四宮かぐやという美女が白銀御行（しろがねみゆき）というイケメンと出会いました。

誰もが憧れる2人はお互いに惹かれ合っているのですが、両者には告白できない理由があったのです。

恋愛は告白した方が負けだという面倒くさい考え方を持ったかぐやと白銀。

どうにかして相手に告白させようとする2人の姿を描いていく『かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～』！

今回はこちらのラブコメ漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

ユーモア満載の恋愛バトルを大笑いしながら読んでみてください。

『かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

誰かを好きになって告白をし、相手と交際することは誰もが憧れるシチュエーションだと言えるでしょう。

しかしこの物語はそれを否定するところから始まっていきます。

恋人の間にも力関係が存在し、いつの間にか尽くす側と尽くされる側に分かれるため、恋愛は戦だと断言するこの作品。

そんな斬新で独創的なメッセージ性が込められたこの物語の舞台は、由緒正しい名門校の私立秀知院学園です。

将来的に日本を背負うであろう名家の御曹司たちが通うこの学園に、抜群の存在感を示す2人の男女の姿がありました。

男の名前は白銀御行といい、生徒会長を務める彼は常に学園トップの成績を収め全国模試でも頂点を極める天才です。

一方の女性は四宮かぐやという美女で、彼女は生徒会副会長という立場で白銀をサポートしていました。

かぐやは総資産が200兆円を超える四宮グループ本家の令嬢で、美しい容姿だけでなく芸術分野で天才と呼ばれる才女です。

学園の中枢に位置する2人は周囲からお似合いの男女と噂されていました。

しかし当の本人たちはこの噂をあまり気にしていないようです。

「なんだか噂されてるみたいですね、私たちが交際してるとか・・・」

生徒会室に戻ったかぐやが、白銀にお茶を出しながら噂について話し始めました。

「そういう年頃なのだろう、聞き流せばいい」

「ふふ・・・そういう物ですか、私はそういった事柄に疎くて・・・」

冷静な表情で話している2人なのですが、心の中では全く違うことを考えています。

「ふん、俺と四宮が付き合っているだと？くだらん色恋話に花を咲かせおって、愚かな連中だ、が、まあ・・・四宮がどうしても付き合ってくれって言うなら考えてやらん事もないがな！」

白銀はかぐやが自分に想いを寄せていると勝手に思っていました。

そのためかぐやが自分に告白をしてくるのは時間の問題だと考えています。

ですが一方のかぐやも同じようなことを胸に秘めていました。

「全く下世話な愚民共、この私を誰だと思ってるの？国の心臓たる四宮家の人間よ？どうすれば私と平民が付き合うなんて発想に至る？まぁ会長にギリのギリギリ可能性があるのは確かだけど」

自分の恋焦がれない男性などいないと思っているかぐや。

彼女も時間の問題で白銀から告白してくると思っているのです。

しかしお互いがこの考えを持ったまま、何も起こらずに半年が過ぎてしまいました。

この期間で2人の思考は「付き合ってやってもいい」から「如何に相手に告白させるか」というものにシフトしていたのです。

そんな中、2人の高度な駆け引きに気がつかない書記の藤原が映画のチケットを渡してきました。

「そういえば週末は珍しくオフだったな、だったら四宮俺たちで・・・」

何気なくかぐやを誘おうとすると、藤原がこの映画を観た2人は結ばれるジンクスがあると伝えてきます。

「あら会長、今、私の事を誘いましたか？男女で観に行くと結ばれる映画に、私と会長の男女で行きたいと今そう仰ったのですか？」

白銀の行動はまるで告白をしているような意味合いを持ってしまいました。

果たしてこの窮地を彼はどう乗り切っていくのでしょうか！？

表では見せることのない2人の裏の顔がユニークですね。

告白した方が負けという特殊な考え方の2人の姿を見ていて、思わず大笑いしてしまいました。

2人の心理状況を上手に描きながら読者を笑いの渦に誘っていく『かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～』！

ここからさらに高度な心理戦が繰り広げられていきます。

かぐやと白銀の心の声に注目しながら続きをご覧ください。

後編

映画のチケットを巡って、まるで自分から告白しているような状況に陥ってしまった白銀。

「どうする・・・！？あからさまではあるが誤魔化すしか選択肢は・・・ッ」

しかしどんなに考えても劣勢を覆せる手段が思い浮かびません。

ここで白銀は誤魔化さずに真正面からかぐやに立ち向かうことにしました。

「ああ、四宮を誘った、俺はそういったうわさなど気にせんがお前はそうではないみたいだな、どうする？四宮、お前は俺とこの映画を観に行きたいのか？」

白銀は自信満々な態度でこの窮地を逆手に取ったのです。

そしてここから逆手を取られたかぐやが熟考を開始しました。

「あえて切り込んできましたか・・・勧誘の意思を強く示した上で映画を観に行くかの選択権を私に譲渡する、誘い事態を断るという選択肢もありますが、それではここまでの下準備が全て無意味になってしまう」

実はこのチケットはかぐやが仕掛けたトラップだったのです。

「わざわざ懸賞を偽造し藤原書記のポストに投函・・・会長の少ない休日を狙い打ちした計画が・・・」

そもそもこの映画のチケットを自作自演で準備していたかぐや。

ここで白銀の誘いを断るとメンタルの弱い彼が今後自分を誘ってくることはないと考え始めます。

「そうですね、やはりどうしてもこういったお話は信じてしまうもので・・・行くならせめてもっと情熱的にお誘い頂きたいです」

かぐやはこの状況を打破するため、“純真無垢(カマトト)”というスキルをお見舞いしました。

このスキルは四宮家に伝わる秘技で、計算され尽くした表情と声が男性を必ず胸キュンさせる必殺技なのです。

さすがの白銀も“純真無垢(カマトト)”の効果によって思考を乱されていました。

「まぁ・・・告白は男の役目なのかな・・・」

プライドの高い白銀ですら強い意志が揺らぎ始めます。

かぐやはこのチャンスを見逃すほど愚かな女性ではありません。

「私だって恋の一つもしてみたい年頃なのです」

白銀の手を握り照れた表情を浮かべ彼の動揺を誘います。

まるで詰将棋のような様相を見せ始めた2人の恋愛心理戦。

このまま彼を追い詰めていくかぐやと、どうにか逆転のチャンスを探す白銀。

しかしかぐやが勝利を収めようとしていたこの心理戦は、まだ終局を迎えることはできなかったのです。

「あ、もし恋愛映画がお嫌でしたら”とっとり鳥の助”のチケットもありますよー」

2人の心理戦に気づかない鈍感な藤原の放った一言が、これまでの状況を一変させてしまいました。

彼女の一言で完成間近だったかぐやと白銀の思考に混乱が生じ始めます。

ですがこれまで脳ミソをフル回転させてきた2人には、これ以上の思考を続けられるほどの糖分が残っていませんでした。

そこでかぐやと白銀が目をつけたのが生徒会室の机に置かれた1つの饅頭だったのです。

ここから先の心理戦を制するためにはこの饅頭を手にするしかありません。

2人は我先に饅頭へ手を伸ばし始めます。

「あ、午後の授業始まっちゃいますね、じゃあまた放課後にー」

結局、饅頭を藤原に食べられてしまい心理戦は引き分けに終わってしまいました。

素直になれない2人はこの先も心理戦を繰り返しながら、どうにかして相手に告白をさせようと知恵を振り絞っていきます。

コミカルな展開が連続するこの続きは、実際にご自身で漫画をご覧になってお楽しみください。

『かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～』を読んだ感想

とても可愛らしくてお茶目なラブコメ漫画になっています。

そのため大笑いしながら胸キュンしたい人にオススメの作品ですよ。

セリフの一つ一つにユーモアがあるため、読んでいくうちに気がつくと夢中になっていく漫画だと思いました。

漫画で心の底から明るい気分になりたい人に読んでもらいたい『かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～』！

この人気漫画は2019年1月からアニメ化されることが決定しました。

アニメが始まる前に原作漫画をしっかりとチェックしておきましょう。

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