概念ドロボウのネタバレ(漫画)!感想と魅力をお伝えします!

今回は「田中一行」先生の『概念ドロボウ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

『概念ドロボウ』はこんな漫画(あらすじ)

愛や欲望、魅力や存在感など目には見えない形の無いものを盗む強奪者たち。

如月ウロはそんな概念を盗むドロボウたちを相手にしながら、難事件の真相に迫る私立探偵をしています。

特殊な能力を使って数多の形無いものを盗む強奪者たちに対し、次々と事件の闇に潜む謎を解決していく如月ウロ。

その理由は彼がどの強奪者よりも巧妙なドロボウだからなのでした。

盗人だらけの世界で繰り広げられる高度な心理戦を描いていく『概念ドロボウ』

今回は緊張感のあるサスペンス漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

大ヒット作『エンバンメイズ』の作者がお届けする究極のバトル活劇を見逃さないでください。

『概念ドロボウ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

自分にとって最も大切なものは何かと問われ、形の無いモノが思いついた方は気をつけなければいけません。

なぜなら目に見えないモノを盗まれた場合、取り戻すことは不可能なためでした。

この物語は形の無いモノを奪い合う特殊な世界の中で巻き起こる争奪戦を描いていきます。

ある日の夕方、テレビのニュースが失踪した会社員の事件を取り上げていました。

会社員は1ヶ月という長い間、家族にも行方を知らせず消息不明になっています。

このニュースを会社員の妻とその母親が緊張した面持ちで見ていました。

心配する娘のため母親がお茶を淹れようとすると、台所に突如首を吊った会社員の遺体が現れます。

いつからこの遺体が台所に存在していて、なぜ誰も気がつかなかったのか、その理由を娘と母親に説明する術はありませんでした。

間もなくすると駆けつけた捜査一課の刑事たちによる現場検証が始まります。

有馬ハル
「被害者は里中ケンジさん、36歳、1ヶ月前から失踪していました!第一発見者の2人の話では死体が突然空中に現れたとのことです」

この事件を担当することになった新米刑事の有馬ハルが、事件の詳細を先輩の刑事に報告していました。

しかしオカルト的な要素を含んでいるため、先輩の刑事は捜査一課が担当する事件だとは思っていません。

そのことを理解させるため、先輩がハルに奥の部屋を見るよう指示してきます。

ハルが部屋を見に行くと、壁一面に「由美子すまない、私は死んでしまった」という言葉が遺されていました。

有馬ハル
「・・・何?コレ・・・」

第一発見者の2人によると、遺言と思えるこの文字は遺体の出現と同時に浮かび上がったそうなのです。

有馬ハル
「そ・・・そんなの変すぎます!手品じゃあるまいし・・・」

奇妙な現象にハルが戸惑っていると、先輩方がこの事件はドロボウ絡みだと話し始めました。

ですがドロボウという単語の意味がハルには理解できません。

有馬ハル
「あ・・・あの先輩”ドロボウ”ってなんです?」

すると何も分からないハルに対して、先輩が特別な任務を与えてきました。

特別な任務の内容は民間の探偵へ捜査協力を依頼することだったのです。

ハルが指示通り如月探偵事務所を訪れると、中には巨大なジグソーパズルを作成している男性の姿がありました。

如月ウロ
「・・・君は誰だ?」
有馬ハル
「あ!えっとあの私、中央署の有馬と申します!如月ウロさんに捜査協力をお願いに・・・」

如月はハルが持ってきた事件の資料を奪い取ってしまいます。

如月ウロ
「如月ウロはボクだけどそれを証明するのは難しいな、それと同じくらい君が刑事かどうか証明するのも難しい」
有馬ハル
「あっ、それなら手帳が・・・」

警察手帳を出そうとするハルを制止するように、如月が不思議な質問をしてきます。

如月ウロ
「ビジネスマンがなぜ高級なスーツや時計をつけるかわかるか?敬意を表すためだよ、あなたは高級品を身に着けて会いに行く価値のある人だってね」

ハルの服装は決して敬意を表すような恰好ではありませんでした。

有馬ハル
「なんなのこの人・・・!?出会って2分で出会いを悔やむほどメンドクサイ!」

しかし刑事は見た目よりも機動力だと思うハルは、気を取り直して如月と向かい合っていきます。

如月ウロ
「まぁいいさ、ここに来たってことはまた”ドロボウ”絡みの事件だろ?」
有馬ハル
「・・・あ、ハイ!そう言われて来ました」
如月ウロ
「気になる言い方だね、君はそうは思ってないのか?」
有馬ハル
「あ・・・いえ、その・・・実は”ドロボウ”ってなんなのか・・・よく知らなくて」

ここから如月は信じられない手段を用いて、ハルにドロボウの実態を理解させていきます。

彼はどのような方法でドロボウの意味を伝えるのでしょうか!?

サスペンス漫画らしい謎めいたシーンから物語が始まっていきました。

失踪した男性が急に遺体となって現れた様子には誰もが驚いてしまうのではないでしょうか。

ここからさらにスリリングで手に汗握る展開を見せていく『概念ドロボウ』

少しずつ作品のタイトルの意味が明かされていくストーリーは見所が満載になっています。

全てのセリフに注目しながら続きをご覧ください。

後編

ドロボウの意味が分からないハルに対して、如月は手袋を脱いだ左手で手を掴んできました。

有馬ハル
「えっえっ、何を・・・」

次の瞬間、ハルの身体から黒いモヤのようなものが飛び出していきます。

如月はそのモヤを小瓶に封じ込めてしまいました。

状況を理解できないハルなのですが、モヤを抜き取られた後は何もやる気が起こらない状態になっています。

如月ウロ
「愛情や道徳心、魅力に劣等感、集中力や自制心、人の所持品には目に見えないモノこそ多く含まれる、そういった”ガイネン”を盗む人間をボクたちは”ドロボウ”と呼んでいる」

ドロボウとは他人の身体に触れることで形の無いモノを強奪する能力の持ち主を意味していました。

その中で如月は人間の欲望を強奪できる能力者だったのです。

欲望を抜き取られたハルには食欲すら沸き起こりません。

そのためこのままでは餓死する危険性もあるので、如月は小瓶から欲望を彼女に返してあげることにします。

有馬ハル
「あ・・・今回の・・・被害者たちはドロボウに殺されたんですか!?」
如月ウロ
「なんでそうなる?ドロボウはあくまで盗んだだけだ」
有馬ハル
「で・・・でもそれで人が亡くなったら殺人です!」
如月ウロ
「結果論だ・・・ボクは犯人の罪状なんかに興味はない」

如月にとって犯人の目的を探ろうとすることは、先入観を与えてしまい視野を狭めることになるのです。

彼はそのためドロボウの本質を見抜くことだけを意識していました。

有馬ハル
「それでも・・・それでも私は捜査一課の刑事です!本物のデカは絶対に殺人犯を許しません!」
如月ウロ
「会話が成立してないよ、根性論とかが好きなタイプか?まぁいい、敵の怖さがわかったところで早速捜査を始めよう」

こうしていよいよ2人の捜査が始まることになりました。

しかし如月は捜査を進める前に、気に入らない服装のハルを高級ブティックに連れて行きます。

そこで自分と行動を共にするための相応しい服装を買い与えました。

ですが捜査で役に立たなかったら服の代金を取り立てると言ってきます。

この言葉に慌てたハルが値札を見てみると、目を見張るほどの高額な代金が書かれていました。

有馬ハル
「ちょ・・・ちょまっ、やっぱりいらないです!」
如月ウロ
「役立たずだと認めるのか?」
有馬ハル
「違うけど高い!ぬのなのに高すぎます」

ハルの反応を見た如月は彼女にチャンスをあげることにします。

如月ウロ
「ドロボウ事件で探さなきゃならない最も重要なモノはなんだ?正解したら服はオゴリだ」
有馬ハル
「それはもちろん犯人ですよ」
如月ウロ
「ハズレ、正解は”盗品”・・・つまり誰が何を盗まれたかが最重要だ」

ドロボウが盗める概念は1種類だけと決まっていました。

そのため誰が何を盗まれたのかが最も重要だと語る如月。

しかしこの解答にハルは納得がいきません。

有馬ハル
「ちょっと待ってください、誰が盗まれたって・・・そんなの被害者に決まってるじゃないですか!」
如月ウロ
「はたしてそうかな?それを明らかにするのが捜査ってものだろう?」

捜査の本質を語った如月は、詳しい事情を第一発見者である妻から聞いてみることにしました。

するとここで初めて壁に遺された落書きの写真を目にします。

この写真を見た如月は目の色を変えながら現場へ向かいました。

如月ウロ
「まったく、さっさとコレをボクに見せればよかったものを・・・確かに何かを盗まれたのは被害者本人だ、妙なことを言うじゃないか、幽霊が遺書を書いたのか?」

如月は被害者が遺した「私は死んでしまった」という文言に違和感を覚えていたのです。

彼が不審に思う通り、この言葉が死んだ後に書かれたような表現でした。

この言葉をきっかけにこの不審死事件は急展開を迎えることになります。

果たして被害者はドロボウにどのような概念を奪い取られてしまったのでしょうか!?

その意外過ぎる真相はご自身の目で漫画をご覧になってお確かめください。

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『概念ドロボウ』を読んだ感想

『エンバンメイズ』が面白かったのでこの漫画も読んでみたのですが、とても緻密に計算され尽くしたストーリーに感動を覚えました。

読めば読むほど引き込まれていく深い物語ですね。

特にこのエピソードは不審死事件の被害者が盗まれた概念の真相を知ると、緻密に練り上げられた内容に驚嘆してしまうはずです。

サスペンスやミステリーが好きな人なら読んでおいて決して損をすることのない『概念ドロボウ』

ハラハラドキドキできる最高のスリルと、ハイレベルな謎解きが好奇心をそそる作品になっています。

是非この機会に完成度の高いミステリー漫画の世界観を満喫してみてください。

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