悪の教典のネタバレ!早水圭介という生徒の企みと目的とは?

今回は「原作 貴志祐介 漫画 烏山英司」先生の『悪の教典』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『悪の教典』はこんな漫画

問題児だらけの2年4組を担当することになった英語教師の蓮実。

自分の理想にクラスへ変えていこうと奔走する蓮実だったのですが、彼を敵視する生徒が現れました。

彼の名前は早水圭介といい、蓮実が英語を教えている2年1組の生徒です。

成績は優秀なのですがどこか教師をナメているような態度の圭介。

蓮実と対立するかのように学校を遊び場として考える彼の企みとは・・・!?

蓄積した数々の問題が次第に大事件へとつながっていく様子を描いた『悪の教典』

今回は蓮実と圭介の関係性にスポットを当てながら、この漫画の魅力をネタバレを含みながらお伝えしていきます。

映画化もされ話題作となったこの作品。

生徒や先生たちに潜む闇を感じ取ってみてください。

 

『悪の教典』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

安原美彌という女子生徒のセクハラ問題を解決した蓮実。

しかし美彌は自分が柴原という教師からセクハラを受けていたことをチクった、片桐怜花という女子生徒を呼び出していました。

美彌
「お前か?ハスミンにチクったの」
片桐
「ごめんなさい、私・・・悪気があったわけじゃなくて・・・でも柴原がやってる事が許せなくて、だって教師がセクハラなんて・・・」
美彌
「二度とその言葉を口にするんじゃねえ!次言ったらぶち殺すからなっ!!」
片桐
「安原さん・・・もう大丈夫なの?」

問題が解決したことを伝えると美彌は立ち去って行きました。

すると片桐を心配して様子を見に来た早水圭介が声をかけてきます。

圭介
「安原の用件は何だったんだ?」
片桐
「何でもないよ、女子同士の話、それ以上は訊かないで」
圭介
「まあ言いたくなきゃいいけどさ、マジでヤバそうな時はちゃんと俺たちに言えよ」

自分のことを心配してくれる圭介に感謝をする片桐。

その後、圭介は自分のクラスに戻り授業を受け始めます。

彼が受けることになっていた授業は、蓮実が担当する英語でした。

圭介がいる2年1組は4組とは違い、授業がスムーズに進みます。

その中で蓮実は高いテンションを保ちながら、明るく楽しい授業を心掛けていました。

授業中、“Magnificent”という英単語の問題を出題する蓮実。

蓮実
「じゃあこの単語の意味はわかりますか・・・Mr.ハヤミ?」
圭介
「壮大なとか荘厳な?そこから素晴らしいという意味に変わったんだと思いますけど」
蓮実
「Excellent!その通りです」

蓮実は言葉が長い歴史の中で育まれてきた文化だと説明します。

そのため文化を継承することが自分たちの義務だと生徒たちに説明していきました。

しかしそんな蓮実に圭介が反論をしてきます。

圭介
「でも先生、言葉によってはふるいにかけられていくモノもあるんじゃないですか?」
蓮実
「たしかに・・・言葉は時代によって廃れ新しい言葉に移り変わっていきます、しかしそれはあくまでも自然な流れに任せるべきで特定の意図のもとに行うのは問題があると思います」
圭介
「それってもしかして言葉狩りのことですか?」
蓮実
「そうです、言葉狩りとは文化に対する最悪の蛮行です」

重要な文化遺産である言葉を一部の人間が勝手に抹殺ることは言語道断だと語る蓮実。

その姿を圭介はニヤニヤしながら眺めていました。

教師をナメたような圭介の目的とは!?

 

 

蓮実が担当する2年4組は問題だらけのクラスです。

そこに新たな火種を炊き付けるような圭介。

どこか斜に構えている彼のことは、蓮実も注意しながら様子を見ています。

一つ一つの問題が伏線となって大事件へ繋がっていく『悪の教典』

ここから圭介の目的が少しずつ明らかになっていきます。

不敵な笑みを浮かべる彼の表情に注目しながら続きをご覧ください。

後編

2年1組の授業が終わり職員室に戻った蓮実。

昼休みが過ぎると堂島という国語教師が蓮実に詰め寄ってきました。

堂島は蓮実の授業の後に、1組で国語を教えてきたばかりです。

国語の授業の中で自分なりのジェンダー教育を行ってきた堂島。

しかしこの日の授業では早水圭介が堂島に逆らってきたのです。

その理由は蓮実が言葉狩りについて話したためでした。

蓮実
「誤解です堂島先生、私は先生の授業についてなんて一言も触れていませんよ、ただ言葉は大切な文化遺産ですから大切に継承していかねばならないと教えただけです」

圭介は蓮実のこの教えを利用して堂島を怒らせていました。

言葉という文化を継承することと、古い時代の悪しき風習を継承することを混同したように受け取ったフリをした圭介。

そのため正しいジェンダー教育を行う堂島に食ってかかっていたのです。

教師を馬鹿にしている圭介は、蓮実を利用して堂島の怒りを買いました。

そして全ての責任を蓮実に負わせるように仕組んでいたのです。

なんとか堂島の怒りを鎮めた蓮実。

彼が堂島の怒りを鎮めていた頃、そんな努力を知らない圭介は友人たちと笑いながら下校していました。

圭介
「ははははっ、まったくお前らにも見せてやりたかったぜ、堂島のヤツ顔真っ赤にしてブルブル震えちゃってよぉ」

堂島を怒らせたことを自慢げに語る圭介。

すべてが計算づくだった彼は満足気な表情を浮かべていました。

しかし彼の企みはまだまだここからが本番だったのです。

教師たちを利用してもっと愉快な想いをしようと企んでいました。

圭介
「学校は俺にとって最高の遊び場なんだからよ」

彼の企みは学校を意のままに操ることで快感を得ることだったのです。

2年4組の生徒とは違った問題を抱えている圭介。

ですがそんな彼もこの学校の闇の一部にしか過ぎませんでした。

蓮実は彼を含めた全てを自分の思うがままにしようとしていたのです。

蓮実
「すべてはこの学校に理想の王国を築くため、だから・・・君たち生徒諸君は教師である俺がこの手で導いてあげよう」

生徒たちと同じように闇を抱えている蓮実。

彼は独自の理想論でこの学校を変革しようとしていきます。

しかしその先にはとんでもない重大事件が待ち受けているのでした。

この学校にいる誰もが怪物となっていく『悪の教典』

衝撃的な結末は漫画を読んでご自身の目で確かめることをお勧めします。

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『悪の教典』のネタバレ(漫画)!安原みやを蓮実はどう救うのか?

2018.02.06

 

『悪の教典』はこんな人にオススメ

サスペンス漫画やミステリー漫画が好きな人に読んでもらいたい作品です。

話題の小説をコミック化し、映画にもなったこの漫画。

生徒たちも狂っていますが教師も狂っているので、先の展開が予測不能な物語ですよ。

登場人物がそれぞれ抱えている闇がストーリーを魅力的にさせている『悪の教典』

シビれる恐怖感をじっくりとご堪能ください。

 

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