『悪の教典』のネタバレ(漫画)！安原みやを蓮実はどう救うのか？

今回は「原作 貴志祐介　漫画 烏山英司」先生の『悪の教典』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『悪の教典』はこんな漫画

私立晨光学院町田高校に在籍する人間は、生徒も先生も怪物だらけです。

その中でも特に問題が多い2年4組を受け持つことになった英語教師の蓮実。

彼は独自の教育理論と緻密な計算で数々のトラブルを解決していきます。

しかし一見すると優秀で生徒思いな教師のように見える蓮実なのですが、彼には誰にも言えない秘密の計画がありました。

蓮実の野望と学校で次々と巻き起こる事件を描いていく『悪の教典』！

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

話題の小説を漫画化したサスペンス学園ドラマをお楽しみください。

『悪の教典』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

晨光学院町田高校では新学期が始まりクラス替えが行われると、2年4組に問題児ばかりが集められました。

教師に反抗的な生徒やイジメの加害者と被害者など、どの生徒も一筋縄ではいかない問題を抱えています。

しかしこのクラスには男子生徒にとって、楽しみな点が一つだけありました。

それは学年の人気ランキングの上位に入る女子生徒が、このクラスに集められていたことだったのです。

ミスと呼ばれている柏原亜里や才色兼備の去来川舞など、男子から人気の女子が多く揃っている2年4組。

その中でも男子生徒の注目を集めていたのが、安原美彌（みや）という女子生徒でした。

彼女は負けん気の強い性格のため男子生徒を寄せ付けません。

しかし美しいビジュアルのため、彼女の隠れファンはかなりの数に上ります。

そんな安原たちがいる2年4組を任されたのは、生徒を掌握する能力に優れている蓮実という男性教師でした。

するとある日、蓮実に片桐という女子生徒が相談事を持ちかけてきます。

「ん？どうした片桐」

「ちょっと複雑な話なんで・・・時間取ってもらえますか？」

深刻そうな表情をしている彼女のため、蓮実は昼休みに生徒指導室で話を聞くことにしました。

彼女から相談をされるのは珍しいため、少し身構えてしまう蓮実。

昼休みになり生徒指導室に向かうと、すでに片桐が来ていました。

「それで？俺に相談したい事っていうのは？」

「私から聞いたっていうのは絶対に秘密にして欲しいんですけど・・・」

「ああ、誰にも言わないよ、だから安心して話してくれ」

「うちのクラスの女子にセクハラを受けている子がいるんです」

彼女の相談を重く受け止めた蓮実は、被害者と加害者について詳しく聞き始めます。

すると被害者は安原美彌でした。

しかし彼女の勝気な性格を知っている蓮実には、この事実を信じることができません。

そんな蓮見に対して自分の言っていることが嘘ではないと迫ってくる片桐。

「嘘だなんて思ってないよ、それで加害者のほうは？」

「体育の柴原先生です、直接現場を見たわけじゃないので・・・詳しいことはわからないんですけど」

柴原は何か用事があるたび安原美彌を指名していました。

そして彼の元から戻ってきた安原美彌の様子が、片桐はどこかおかしいと感じていたのです。

「わかった、もういいよ、俺は片桐の言う事を信じるよ、きちんと調べた上で厳正に対処する、これ以上安原が傷つかなくていいようにね」

実は安原美彌にイジメられていた過去を持つ片桐。

しかし教師が生徒にセクハラをしている事態を見過ごせませんでした。

そのため蓮実に相談をしたのです。

彼女の頼み事を引き受けた蓮実は、この問題をどのように解決していくのでしょうか！？

高校を舞台にさまざまな問題が巻き起こっていくこの物語。

まず最初に起きた問題は教師が生徒にセクハラをしているという疑惑でした。

この問題に真正面から向き合っていく蓮実。

彼が安原美彌を救えるのかどうかが『悪の教典』の最初のエピソードとなっています。

蓮実の誠実な対応に注目しながら続きをご覧ください。

後編

片桐からの相談を受けた蓮実は、放課後になると安原美彌から直接話をきくことにしました。

彼女を生徒指導室に呼び出した蓮実。

「なぁ美彌、俺の事どう思ってる？」

「え？どうって何？ハスミンもしかして私に告ってるの？」

「違うよ、俺の事信頼してるかって話さ」

「そりゃあ担任だし、他の先生とは全然違うし・・・」

蓮実は自分を信頼しているのなら、なんでも打ち明けてほしいと話します。

そんな彼にうなずく美彌。

「今・・・美彌を苦しめてるヤツがいるよな、柴原か？」

「誰がチクったの？」

「悪く思わないでやってくれ、その子だってお前の事が心配だったんだ」

蓮実はこれ以上彼女が苦しまないように、柴原に対して責任を取らせることを誓います。

しかし美彌は蓮実の申し出を断ってしまいました。

「嬉しいけどそれはやめて、困るから」

「美彌お前・・・何かヤツに弱みを握られてるのか？大丈夫、心配するな、俺は美彌の味方だよ」

彼女を救うためにも真実を知りたい蓮実。

すると美彌がゆっくりと真実を語り始めました。

彼女が柴原からセクハラを受けるようになったのは、出来心でやってしまった万引きがきっかけだったのです。

軽い気持ちで化粧品をカバンの中に入れてしまった美彌。

次の瞬間、彼女の肩を叩く人物が現れました。

その人物が柴原だったのです。

「最初は柴原も優しかったんだ・・・悪いようにはしないから全部話せって言われて、万引きした事を正直に全部話したんだよ」

しかし彼は美彌の正直な告白を勝手に録音していました。

そのボイスレコーダーで美彌を脅し始めた柴原。

美彌は両親が離婚して以来、様子のおかしくなった母親を心配しています。

彼女は母親のために退学する訳にはいきませんでした。

「だから私・・・どうしても逆らえなくて」

「わかった、行こう」

「・・・えっ？行くってどこに？」

「お前が万引きしたドラッグストアだよ、俺も一緒に行って謝ってやる、早く決着付けないと気分が悪いだろ？」

こうして蓮実は美彌を連れてドラッグストアへ謝罪に向かいます。

万引きした商品の代金を払いしっかり謝罪した美彌は、ドラッグストアの店長から許しをもらうことができました。

「店長がいい人でよかったな、これでもう柴原なんか怖がる必要ない」

「でもまだテープが・・・」

「店の許しを得た以上、もう脅しのネタにはならないよ、それでもまた何か言ってくるようなら俺が話を付けてやるさ」

「ねぇハスミン、私・・・柴原なんかに汚されてないからね、体操服の上から触られただけだから、本当だよ、キスだってさせなかったし・・・」

美彌の頭を撫でながらそれ以上言う必要がないと語る蓮実。

彼はこうして柴原美彌が抱えていた苦痛を解決させていったのです。

しかし蓮実が2年4組を理想のクラスにしていくには、まだまだ問題が山積していました。

蓮実が独特な手段で問題児だらけのクラスを改革していく様子は、実際に漫画を読んで確かめてくださいね。

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『悪の教典』を読んだ感想

学校で巻き起こる問題を優秀な教師が解決していくエピソードから始まった『悪の教典』！

しかしここからがこの漫画の神髄というような、強烈なインパクトのサスペンスストーリーとなっていきます。

映画化もされ話題になったので、作品のタイトルを知っている人も多いと思います。

タイトルを知っていてもまだ読んだことがない人は、是非この機会に漫画を読むことをお勧めしますよ。

シリアスなサスペンス漫画を読みたい人にイチオシとなっているこの作品。

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