罪のない者だけが石を投げよのネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「模勉みきひと」先生の『罪のない者だけが石を投げよ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

罪のない者だけが石を投げよ』はこんな漫画(あらすじ)

宮本人芥(じんかい)は虐待に苦しんだ結果、殺人を犯してしまいました。

現在は刑務所から出所して真面目に働いている宮本は、図書館で天使のような天海ほたるという少年と出会います。

自分と同じようにほたるも虐待に苦しんでいるということを知った宮本。

虐待による地獄の苦しみを知っている宮本は、ほたるのためにまたしても殺人を犯してしまいます。

生きるために罪を犯した2人は逃避行を開始することにしました。

穢れてしまった2人が支え合う様子を描いていく『罪のない者だけが石を投げよ』

今回は胸が痛くなるサスペンス漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

罪を犯したことのないものは一人もいないことを題材にした哲学的な物語をじっくりとお楽しみください。

 

罪のない者だけが石を投げよ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

いつものように仕事を終えた宮本人芥が図書館へ本を返しに向かいます。

すると中性的な子供が一人で本を読んでいました。

宮本人芥
「今日もいた・・・天使と目が合った・・・!」

気まずい空気を感じ取った宮本は慌てて図書館を出て行きます。

そのまま公園のベンチで読書をすることにしました。

すると以前にサッカーをしてあげた子どもたちがまたサッカーしたいと言ってきます。

しかしこの日の宮本は筋肉痛のため断ることにしました。

夕方になると仕事があるため工場へ向かいます。

工場での休憩時間中も宮本は読書に夢中で、借りて来た本を1日で読み終えてしまいました。

宮本人芥
「天使を見つけてから時間を潰すために読むだけの物語が楽しくなった」

翌日も本を借りに行くのですが、この日は天使の姿が見当たりません。

仕方なく天使が読んでた本を借りることにします。

いつものように公園のベンチで本を読んでいると天使が声をかけてきました。

天海ほたる
「こんにちわ、お兄さん、ご一緒しても?」
宮本人芥
「あ・・・ああ」

了承を得た天使が隣に座ります。

天海ほたる
「その本、僕も読みましたよ、おんなじですね、僕とお兄さん」
宮本人芥
「そうなのか・・・おもしろかった?」

2人が手にした本はドストエフスキーの罪と罰なのですが、天使には難しすぎたため読み終わるまで5日もかかってしまいました。

続いて天使はダンテの神曲を借りたのですが、これも難しいと感じています。

天海ほたる
「今日すごい疲れてて起きたの夕方でしたよ、ホントは普段と同じに起きるつもりだったのに、あーあ失敗したなぁ、そしたらもっとお兄さんとお話できたのに、お兄さん半年くらい前からずっと私のこと見ていたでしょう」

天使は宮本の視線に気がついていました。

少し動揺する宮本に明日はいつもの時間に来ると言い残し天使が帰っていきます。

翌日、宮本は改めて図書館で天使と会うことにしました。

宮本人芥
「ほたる?」
天海ほたる
「はい、ひらがなでほたる、でも僕産まれてから一度も本物のホタル見た事ないんですよ、こんな名前なのに、おかしいでしょう?」
宮本人芥
「俺の出身地に・・・蛍の群生地がある・・・連れて行こうか・・・?」

しかし現在は9月のため蛍を見ることはできません。

天海ほたる
「そうだ、お兄さんの名前は?」
宮本人芥
「宮本・・・人芥」

ほたるが人海戦術の漢字かどうか聞いてきたので、宮本は地面に人芥と書いてあげます。

天海ほたる
「へぇ、ひどい名前をつけるご両親ですね、だってそれ、よくない言葉の当て字でしょう?」

確かにほたるの言う通りなのですが、この名前は宮本が自分で付けたものでした。

宮本人芥
「5年くらい前かな・・・戸籍を抜けたついでに新しい名前を付けてやっただけだ」

ほたるは自分で名前を変えられることに驚きます。

天海ほたる
「でもおかしいなぁ、自分で自分にひどい名前付けて、人芥さんやっぱり可愛らしいですよ」

自己紹介を終えた2人はこの日から公園のベンチで一緒に読書をすることにしました。

こうして宮本とほたるの運命が交錯することになったのです。

哀しみを背負っている2人はここからどのような人生を歩んでいくのでしょうか!?

 

 

影のあるキャラクターがお互いの事を意識しているところが印象的ですね。

まだお互いの事情を理解していませんが相手に同じ匂いを感じたのかもしれません。

深い悲しみが漂うストーリーで読者を魅了している『罪のない者だけが石を投げよ』

罪を犯した者などいないということを問いかける物語です。

それではほたるの複雑な事情が明らかになっていく続きをご覧ください。

後編

宮本とほたるが一緒に読書をするようになってから1週間が経過しました。

この日、眠くなった宮本はほたるの膝枕で寝てしまいます。

宮本人芥
「天使・・・」

目を覚ました宮本の目にはほたるが天使のように見えてました。

天海ほたる
「おはようございます、人芥さん、可愛い寝顔でしたよ」
宮本人芥
「悪い、すぐに退く」

膝枕してもらっていたことを謝ります。

天海ほたる
「人芥さん、さっき天使って言いませんでした?ひょっとして僕の事だったりします?」

天使という言葉を聞かれた宮本は観念して正直な気持ちを語ることにしました。

宮本人芥
「初めて・・・初めて図書館でほたるを見たとき・・・天使かと思ったんだ」

半年間、宮本はほたるのことを天使だと思いながら様子を観察していたのです。

宮本は自分でも気持ち悪い人間だと自覚しています。

天海ほたる
「人芥さん知ってますか?悪魔って天使の姿を借りてヒトを堕とすんですよ」

笑顔ですごいことを語るほたるに、宮本はもう遅いため帰るよう進言しました。

しかしほたるは帰ろうとしません。

宮本人芥
「暗くなると変な奴出てくるぞ」
天海ほたる
「僕が襲われるって?天使だから?」
宮本人芥
「うるせえよ」

ここでほたるが今日の夕食を何にするのか聞いてきます。

宮本がコンビニで買うと答えるとほたるが羨ましがりました。

その理由はほたるが家で食べる食事を制限されているためです。

天海ほたる
「食べて良いのは果物、野菜と・・・あと魚くらい、お肉とかお菓子とか臭くなるからダメなんですって」
宮本人芥
「・・・宗教か?」
天海ほたる
「まさか、そっちのが百倍マシ、僕家畜の気持ちがよく解りますよ、帰りたくないなぁ・・・ねぇ人芥さん今日お休みなんでしょう?明日は?」
宮本人芥
「明日も休みだ」

ここで2人の間に少しだけ無言の時間が流れました。

そして明日も休みだと知ったほたるが不思議なことを言い出します。

天海ほたる
「今晩、私の事迎えに来てくれませんか?それであなたの家に泊まらせてください、ねぇ良いでしょう?人芥さん」
宮本人芥
「わかった」

ほたるは迎えに来てくれると約束してくれた宮本を自宅まで連れて行きました。

そして自宅の外観を案内していきます。

天海ほたる
「ほらあの窓、中が良く見えるから特等席なんですよ、この窓の向こうでずっと待ってますから、いつまでも待ってますから、22時までにかならず迎えに来て下さいね、約束です!」

約束するとひとまず宮本は家に帰ることにしました。

家の掃除を終えると約束の時間が近付いたためほたるを迎えに行くことにします。

宮本人芥
「そろそろ迎えに行くか、電気点いてないな・・・」

宮本は暗い中、ほたるが特等席と言った窓から家の中を覗きました。

するとほたるが男性に性的虐待を受けています。

実は母親の恋人からほたるは毎日のように性的虐待を受けていました。

この異常事態を目撃した宮本に、自身が受けた虐待の過去がフラッシュバックします。

あまりにも無残な光景を見てしまった宮本は、虐待をしている男性を殺害してしまいました。

天海ほたる
「なんで泣いてるんですか?死んでいいやつが死んだだけですよ、あなたが傷つく必要はひとつもないのに、かわいいひと」

ほたるは自分を救ってくれた宮本に全てを捧げると言い出します。

そんなほたるに自分を重ね合わせた宮本は一緒に逃げることを提案しました。

宮本人芥
「明日退職届を出してくる、ここで少し休んで死体が見つかる前にこの町を出よう」
天海ほたる
「逃げ場なんてないんじゃないですか?」

逃げ場がないことを幼いながらもほたるは悟っていました。

しかし宮本にはほたると逃避行をしたい理由があったのです。

宮本人芥
「そうだな、どこへ行ってもどうせ地獄だ、それでも次の夏が来るまで・・・お前が本物の蛍を見るまでは捕まるつもりはない」
天海ほたる
「逃げ切れる算段でも?」
宮本人芥
「ああ、だからそれまではなにをしてもふたりで生き延びよう」

宮本とほたるが犯した罪は自己防衛のため仕方のないことかもしれません。

ですが法律では許されないので2人は逃避行をすることにしました。

果たして宮本とほたるには幸せな結末が待ち受けているのでしょうか!?

彼らが行きつく結末は実際に漫画を読んでお確かめください。

 

罪のない者だけが石を投げよ』を読んだ感想

虐待を受ける2人の姿を描きながらとても切ないストーリーに仕上がっていますね。

人生に絶望したような宮本とほたるの姿に胸が痛くなりました。

罪を犯した人間に対する罰の重みを訴えかける『罪のない者だけが石を投げよ』

もしも自分が2人と同じ境遇ならどのような選択をすれば良いのか考えさせられる物語になっています。

物語の世界に入り込みながら驚愕のサスペンス漫画をお楽しみください。

 

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