わたし(仮)1話のネタバレ(漫画)！無料の試し読み情報も！

今回は「奥津武」先生の『わたし(仮)』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『わたし(仮)』はこんな漫画(あらすじ)

好きになった男性にはすでに恋人が存在していたため、自分は幸せになれないと思うヒロイン。

そんなヒロインにとって好きになった男性が記憶喪失になるという最大の転機が訪れます。

運命に導かれていると感じたヒロインは彼の恋人として生まれ変わることを決意しました。

しかしそのためには本当の彼女の存在を消さなければいけません。

愛する男性を自分のものにするためヒロインが選択した手段とは・・・！？

前代未聞の彼氏乗っ取りサスペンス『わたし(仮)』！

今回は背筋が凍るほどスリリングな愛憎劇について、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

それぞれの立場に感情移入しながら物語を読んでいってください。

『わたし(仮)』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

青年が目覚まし時計の音で目を覚ましました。

「眩し・・・夕方・・・？ここは・・・僕は・・・誰だ？」

目を覚ました青年には過去の記憶がありません。

その上、酷い頭痛に襲われています。

「どこだここ・・・まるで覚えがない、誰もいない・・・？とにかく手掛かりを探そう」

目を覚ました寝室には自分以外、誰の姿もありません。

青年は仕方なく家の中を見て回ることにします。

まずは目に留まったドアを開けてみることにしました。

「ここは浴室？普通の家だよな・・・」

ユーティリティのドアを開けたのですが異常な点は見当たりません。

続いて浴室のドアを開けてみることにします。

「えっ」

浴室に女性の死体があったため、慌ててドアを閉めました。

しかしドアを閉めても死体を発見したことで激しく動揺してしまいます。

「ど・・・どうしてこんな所に死体があるんだ・・・？」

記憶を失っている青年にはこの状況を分析する材料がありません。

次の瞬間、玄関のインターホンが鳴りました。

「誰だ、宅配・・・？いや・・・でもそんな余裕はない、どのみち居留守をするしか・・・」

状況が理解できない青年は居留守を使おうとします。

しかしドアの鍵が外側から開けられました。

そのためドアの内側から様子を伺っていた青年が外へ倒れ込んでしまいます。

倒れた青年は訪問客の上に覆いかぶさってしまいました。

「ごっ・・・ごめんなさっ・・・」

訪問客が女性だったため丁寧に謝罪します。

「ビックリしたよ、いきなり倒れてくるから・・・」

謝罪しながら女性を見ると彼女は家の鍵を手に持っていました。

「鍵・・・まさかここの家主！？」

もしもこの女性が家主であれば青年は窮地に立たされてしまいます。

不安を感じた青年は女性に対して何を話せばいいのかわかりません。

すると女性が意外なことを言ってきました。

「インターホン押しても出てこなかったから寝てるのかと思った、せっかくの合鍵だし寝顔見たかったかも」

「ねが・・・」

寝顔を見たかったという言葉を聞いて、この女性は自分の恋人かもしれないと感じます。

しかし事態は青年が考えているような単純なものではありませんでした。

いったい記憶を失った青年はどのような事態に巻き込まれているのでしょうか！？

もしも主人公のように記憶喪失の状態になってしまったら、彼のように冷静な行動はとれないだろうと思いながら作品を読んでいきました。

さらに死体を発見するというアクシデントには誰もが冷静ではいられないのかもしれませんね。

そのため落ち着いた行動を取る主人公は頭の回転が速いと思いました。

しかしここから頭の良い主人公でも予測できなかった事態が次々と起こっていきます。

衝撃的な展開で読者を物語の虜にしていく『わたし(仮)』！

第1話からスリリングでミステリアスなシーンが連続していくため目を離すことができません。

釘付けになりながら物語の世界観をご堪能ください。

後編

合鍵を持っていた女性が自分の彼女かもしれないと思った青年は、倒してしまった彼女に手を差し出します。

「た・・・立てるかい？」

「なんだかよそよそしくて変なの、今日手料理振る舞ってくれるんだよね？すっごく楽しみ！」

青年は約束を覚えているフリをしながら女性を立たせてあげました。

しかしここで死体の存在が頭の中をよぎります。

「一人暮らしの部屋に死体が転がっている・・・普通に考えて真っ先に疑われるのは僕だ、だからといって追い返してしまうとこの子は何かあると勘繰るに決まってる」

恋人と思われる女性を無下に帰す訳にはいきません。

そのため仕方なく中へ入ってもらうことにしました。

「じゃあお邪魔するね」

ですがこのままの状態で中へ入れることはできません。

「あの・・・今片づいてなくて・・・悪いけどドアの前で待ってて」

「えっ、ちょっ・・・」

とりあえず外で待ってもらう間に家の中と状況を整理することにしました。

まずは落ち着くことが大切だと考えた青年は、ひとまず記憶喪失の事は黙っておくことにします。

もしも記憶喪失の事を打ち明けると話がこじれてしまうため、慎重に行動することにしました。

「凶器らしきものは見当たらない、浴室以外は入られても問題はなさそうだ、あの死体は・・・僕と関係のある人間？それとも・・・あんな残酷なことを僕がやったのか？」

死体は胴体から頭部が切断されていたため、自分がやったこととは信じることができません。

それ以前に青年は自分が何者かも思い出すことができないのです。

青年が混乱しているとドアの前にいたはずの女性が大きな悲鳴を上げました。

慌てて青年が女性の元へ駆け寄ると彼女が浴室の中で震えています。

「お手洗い借りようと思ってちょっと中入ったら血が・・・！」

運悪く彼女に死体を見られてしまいました。

「しまった、迂闊だった、こうなったらもう言い逃れできない・・・」

パニックに陥る中、彼女が当たり前の質問をぶつけてきます。

「ねぇ、本物の死体だよね・・・どういうこと！？答えてよ、庵！」

ここで青年は自分の名前が庵だということを知りました。

しかし名前が分かったことで安心している場合ではありません。

「わからない・・・僕もついさっき知ったんだ」

事態を把握できていないため正直に答えることにします。

「え・・・自分の家なのに今まで気づきもしなかったっていうの？」

「あっ・・・」

正直に答えたことで話がこじれてしまいました。

「会ったときから庵の態度がおかしかったのもこの死体があったからなの？私を部屋に入れてくれなかったのも死体をみられないようにするためにどこかに隠そうと・・・」

彼女の意見が図星なため庵は正直に全てを語ることにします。

「記憶がないんだ、まったく」

「・・・え、記憶・・・？」

「君のことも何もわからない、名前すら思い出せない、信じてもらえないと思って言わなかった、僕自身状況に追いついてないんだ・・・僕は何者で・・・君は誰だ？」

「そんな・・・」

事実をありのまま伝えました。

しかし庵はすぐに自分の行動を愚かだと後悔します。

「あぁ・・・馬鹿な話だ・・・人を殺めたけど記憶がないから許してくれと言っているようなものだ、誰がこんな話信じるんだ、僕が犯人ではないという証拠は何もない」

死体を前にして記憶喪失だという発言はあまりにも突拍子がありません。

そのため庵は自分が逮捕されることを覚悟しました。

ですが彼女は予想外の言葉を口にします。

「わかった、信じるよ、庵のこと、全然気持ちに整理はついてないけど庵は私に嘘をついたことないもの、たとえ記憶を失っても関係ない、私の名前は倉門詩緒、それを聞いても思い出せない？」

彼女が自分のことを信じてくれると言ってくれたことで庵は泣きそうになってしまいました。

「馬鹿・・・何泣きそうになってんだ、まだ何も解決しちゃいないだろ、でもこの子は・・・本当に僕のことを・・・」

ここで庵のスマホに見覚えのないアドレスからメールが送られてきます。

メールには「死体を処理しろ、従わなければ警察に事態を漏洩する、俺はお前の全てを知っている」と書かれていました。

「どうしたの？え！何これ・・・」

「脅迫文だ・・・僕の状況を知ってる奴がいるのか？」

もしかしたら死体の存在に気がついている人間がいるのかもしれません。

不安を感じる庵だったのですが、詩緒が優しく手を握ってくれます。

「落ちついて、大丈夫、私もいるから、2人でならなんとかなるよ、庵も・・・私を信じて」

こうして庵は詩緒と一緒にこの窮地を乗り切ることにしました。

しかし彼は気がついていませんが詩緒は庵の彼女ではありません。

果たして詩緒はどのような方法を使って庵を窮地に立たせたのでしょうか！？

彼女の目的と手段を選ばない恐るべき計画の内容は、実際に漫画を読んでお確かめください。

『わたし(仮)』を読んだ感想

第1話から衝撃的な展開で読み手を魅了させてくれるストーリーになっていますね。

このような状況なら誰もが庵のように詩緒のことを信じてしまうかもしれません。

そうした状況になるよう仕掛けられた悪魔のような詩緒の計画には誰もが驚いてしまうと思いますよ。

愛する人を手中に収めるため手段を選ばない女性の様子を描写していく『わたし(仮)』！

サイコパスなヒロインの姿に気がつくと引き込まれてしまう魅力を持った作品に仕上がっています。

誰にも予測できない物語をハラハラドキドキしながらお楽しみください。

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