『僕のオリオン』のネタバレ!川端志季が描く漫画の魅力とは?

今回は「川端志季」先生の『僕のオリオン』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『僕のオリオン』はこんな漫画(あらすじ)

男子中学生の大月冴門(おおつきさもん)はイケメンで頭が良く王子と呼ばれる人気者です。

周囲からは完璧な男子だと思われている冴門なのですが、他人の顔色を伺って生きている自分のことが好きになれません。

心を開いていないため上辺だけの人間関係しか築けないことに嫌気がさした冴門は、雨の日の帰り道で冴えない女子の亀平小絃(かめひらこいと)と出会いました。

最初はイケてない小絃のことを底辺だと感じるのですが、いつも楽しそうな表情を浮かべる彼女に惹かれていきます。

そのまま関係が進展することなく卒業の日を迎えた時、小絃から衝撃的プレゼントを渡されました。

完璧王子と地味系メガネ女子のラブロマンスを綴った『僕のオリオン』

今回は感動できる恋愛漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

川端志季先生の作品らしい素敵な物語を満喫してください。

 

『僕のオリオン』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

容姿は綺麗でも中身が空っぽな大月冴門は自分の価値を決めるのが他人であることを理解しています。

他人から必要とされる存在であるため、彼は周囲の顔色を伺いながら生きてきました。

そんな冴門が学校から帰ろうとしていると雨が降り始めます。

傘を持っていないため困っているとクラスで一番カワイイと言われている女子が傘を持ちながら一緒に帰ろうと言ってくれました。

大月冴門
「舞原・・・学年一かわいいって言われてるけど空気読めねーしホント嫌い、隣に渦見もいるのになんで俺にだけ声かけてくんの?ホラ・・・感じ悪くなってきたじゃん」

友人である渦見との関係性を壊したくないので自分だけ傘に入れてもらう訳にはいきません。

また渦見はいつも舞原のことばかり話しています。

そのことを知っている冴門は自分の株を下げない選択をしました。

大月冴門
「俺近いから渦見を入れてやってよ」

舞原の誘いを上手く断ってから帰ることにします。

渦見のために優しい行動を取ったように見えるのですが、冴門は友人思いな人間ではありません。

あくまでも大事な駒である渦見との関係性をこんなことで壊したくないだけなのです。

そのまま1人で帰っていると雨が激しくなってきました。

仕方なく花屋の軒先で雨宿りしていると同じ学校の女子中学生が走ってきます。

大月冴門
「2年・・・いっこ下か、地味、メガネ、チビ、底辺だな」

中見が空っぽな冴門は外見だけで後輩の女子を底辺だと判断しました。

すると女子が冴門に気付きます。

亀平小絃
「さっ、さささもっせんぱ・・・ゴホッゴホッ」

女子は冴門のことを知っているようですが、冴門はこの女子に見覚えがありません。

驚きのあまり咳込んだ女子はそのまま花屋へ入っていきました。

大月冴門
「はっ!?花屋の娘!?似合わねえっ」

雨宿りさせてもらった花屋が女子の実家だったことに驚いてしまいます。

どこまでも失礼な冴門の元に傘を持った女子が戻ってきました。

亀平小絃
「あっ・・・あのぉ、よっ・・・よ・・・よよっ・・・よかったら・・・」
大月冴門
「貸してくれんの?うわーめっちゃ助かる、ありがとー」

お礼を言うと女子が満面の笑みを浮かべます。

上辺だけの人間関係しか気付けない冴門は底辺に属している人間は笑わないものだと決めつけていました。

目の前にいる地味な女子が素敵な笑顔を浮かべても、冴門の人間をランク分けする考え方が変わることはありません。

翌日、放課後になり冴門が渦見たちと部活に向かいます。

大月冴門
「そういえば昨日どうだった?舞原と」

関係が進展していることを期待したのですが、一緒に帰ったという返事しか返ってきません。

歯切れが悪いことに呆れていると傘を貸してくれた女子の姿が目に留まります。

渦見たちを先に行かせた冴門は女子に声をかけることにしました。

大月冴門
「楽しそうだな」
亀平小絃
「ギャー!せせっせっせんぱい!」

楽しそうに歌いながら掃除していた女子は急に声をかけられたため悲鳴を上げます。

悲鳴に驚きながら昨日のお礼を言っていると、女子の同級生が話しかけてきました。

大月冴門
「キミらこの子と同じクラス?この子ひとりで掃除してるみたいなんだけどキミら何してんの?」

傘を借りたお礼のつもりで同級生たちにも掃除させることにします。

これで借りを返せたと思う冴門なのですが、目の前にいる地味な女子が自分の運命を変えることなど知る由もありません。

地味系メガネ女子は冴門にどのような影響を与えるのでしょうか!?

 

 

友人の存在について学校生活を円滑に進めるための駒だと考えている主人公の姿が印象的でした。

冴門の考え方にも一理あると思いますが、ここまで極端だと性格がねじ曲がっている気がしますね。

外見だけが完璧で中身が伴っていないイケメンが地味系メガネ女子の純粋さに影響を受けていく『僕のオリオン』

ピュアな小絃に惹かれていくうちに主人公が成長していく様子が感動的な物語です。

見た目ではなく内面が大切なことを教えてくれるラブストーリーを引き続きお楽しみください。

後編

傘を貸してもらったお礼を言い終えた冴門が部活に向かっていると、舞原からメールが送られてきました。

部活が終わった後で相談に乗ってほしいと言われたため、仕方なく舞原と会うことにします。

すると渦見に誕生日プレゼントを渡したいから一緒に選んでほしいと言われました。

大月冴門
「なんだよ、両想いだったのか!めんどくせぇから早くくっついてくれ!」

仕方なくプレゼント選びに付き合ってあげます。

ですがいざ街に出かけると舞原は渦見の趣味に合わない店を選びました。

付き合いきれなくなった冴門が店の外で待っていると、一人で花屋の店番をしているメガネ女子の亀平小絃を見かけます。

頑張って働いているのですがミスばかりしている小絃を見ていられません。

しかしハラハラする冴門とは対照的に、小絃は色々な人から声をかけられ楽しそうにしています。

その姿に見惚れていると舞原が店から出てきました。

冴門が渦見が好きそうな店に連れて行こうとすると、舞原からプレゼントは口実で冴門と出かけたかったと言われます。

好きだと言われた冴門なのですが告白ははっきりと断りました。

すると舞原が傷つけられたと泣き出します。

大月冴門
「はぁあ!?人を騙して連れ出したのは棚上げ!?被害者側に回る天才かよ!」

舞原のことはともかくこれで渦見との関係性は守れたと安心する冴門だったのですが、翌日になると想定外の事態が起きてしまいました。

クラスメイトに舞原と出かけているところを見られてしまっていて、プレゼントを買わせようとしていたと誤解されてしまったのです。

もちろん渦見も冴門に対して嫌悪感を抱いていました。

冴門の地位は一夜で王子様から嫌われ者へ転落していたのです。

大月冴門
「ああ・・・すげーな、オセロがひっくり返ってくみたいだ、こんな簡単に弾かれんのか」

他人に合わせてネコを被っていた冴門はこの状況を受け入れることにしました。

卒業まであと半年なので耐えられないことはありません。

その後、孤立した冴門が先生から頼まれた大量のプリントを運んでいます。

すると窓から突風が入ってきてプリントを飛ばされてしまいました。

大月冴門
「何が好きだよ、次の日には手のひら返しやがって、どいつもこいつも、ちょっとの風で飛んでく程度の薄っぺらさってことだろ・・・」

上辺だけの人間関係とプリントの薄っぺらさが重なっていきます。

呆然とばら撒かれたプリントを眺めていると、小絃がやって来てプリントを拾い集めてくれました。

しかし今の冴門には小絃の優しさを受け入れられません。

大月冴門
「・・・んなの拾わなくていい・・・」
亀平小絃
「えっ・・・でも、た・・・たたっ、大切なものですよね」

純粋な瞳で真っ直ぐこちらを見つめる小絃の視線に冴門が固まってしまいました。

ここで冴門はらしくない行動を取ってしまいます。

大月冴門
「頼んでないから、お前さ・・・いつもヘラヘラして何がそんなに楽しいわけ?」

年下の小絃に八つ当たりしてしまいました。

冴門は後悔しながら自分が一番薄っぺらいことを自覚します。

それでも小絃に謝ることができないまま卒業の日を迎えてしまいました。

卒業式が終わると小絃が後輩たちに囲まれている冴門に声を掛けます。

亀平小絃
「先輩!先輩は・・・なっ、何が楽しいのかって聞いてくれました、たったっ・・・楽しいことは・・・先輩です、先輩がいたから・・・学校楽しかったです」
大月冴門
「・・・な・・・なんでだよ・・・」
亀平小絃
「きっ今日が最後だから楽しかった証拠を持ってきました、きっきっ気持ち悪いものなので帰ってからあけて下さい」

結局、小絃に謝ることはできませんでした。

しかし第二ボタンを渡すと小絃が笑ってくれたのでホッとすることができます。

家に帰った冴門がプレゼントを開けてみると中には日記が入っていました。

大月冴門
「俺のことばっか・・・こんな前から見られてたのか、キモ・・・っつーか結構会ってたのか」

小絃の日記には冴門との出来事がぎっしりと書かれています。

そして冴門のおかげで学校が楽しくなったという純粋な気持ちも綴られていました。

亀平小絃
「なにが楽しいのかと聞かれて初めて学校が楽しかったことに気がつきました、前はとっても苦手な場所だったのでこの質問に答えられるようにちゃんと考えようと思います、先輩がいたから・・・学校楽しかったです」

薄っぺらな冴門は小絃の日記を読んでいるうちに涙を流してしまいます。

今までこんな経験をしたことはありません。

大月冴門
「俺は俺のことが大嫌いだけどこいつの・・・亀平小絃の日記の中の自分のことはけっこう好きかもしれない・・・」

小絃のおかげで自分のことを少しだけ好きになることができました。

ここから冴門と小絃の物語は高校へ舞台を移すことになります。

高校生になった2人の運命はどのように交錯していくのでしょうか!?

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『僕のオリオン』を読んだ感想

上辺だけの人間関係が些細なことで崩れていくところにリアリティを感じました。

自分の薄っぺらさが原因でクラスメイトと向き合うことができない冴門は不器用な人間なのかもしれませんね。

思春期特有のピュアな恋模様が見所になっている『僕のオリオン』

ゆっくりと成長する2人の恋を温かく見守ってあげてください。

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