銀狼ブラッドボーンのネタバレ(漫画)!アニメ化の実現は?

今回は「原作 艮田竜和 作画 雪山しめじ」先生の『銀狼ブラッドボーン』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『銀狼ブラッドボーン』はこんな漫画(あらすじ)

銀狼と呼ばれたハンス・ヴァーピットは伝説的な吸血鬼ハンターです。

しかし70歳を迎えた現在は引退して優雅な老後生活を過ごしていました。

そんなハンスが暮らすサンサロドの街で被害者の骨が抜かれ現場に血と肉が残された殺人事件が発生します。

骨抜き事件が連続する中、犯人が人間ではないと推測した警察はハンスに事件解決を依頼することにしました。

愛する街を守るため吸血鬼退治専門の銀狼は半吸血鬼の美少女と共に犯人を追い詰めていくことになったのです。

骨太なファンタジーと謎解きの面白さを追求したサスペンスが融合した『銀狼ブラッドボーン』

今回はアニメ化が期待されている人気漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

読み応え抜群の作品をじっくりとお楽しみください。

 

『銀狼ブラッドボーン』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

オシャレな服を身に纏った女性がサンサロドの街中を歩いています。

近所の知り合いに声をかけられながら男性と待ち合わせしている地下室に到着しました。

この日は食事に行く約束をしているので女性の胸が高まっています。

少し待っているとスーツを着た男性が地下室に現れました。

男性は白い歯から眩い光を放っていて、その笑顔に女性は引き寄せられています。

しかし男性が女性にキスをした次の瞬間、歯を砕かれてしまいました。

そのまま怪物に姿を変えた男性が女性を食い殺します。

こうして世間を騒がせることになった骨抜き事件が発生しました。

すぐに警察が捜査を開始するのですがこの事件には数多くの謎が残されていたのです。

まず殺害現場に残されていたものは女性の血と肉だけでした。

人体に二百あるはずの骨が女性の身体から引き剥がされ焼失していたのです。

犯行に道具を使用した痕跡もありません。

この事態に警察の一部は犯人が吸血鬼ではないかと考え始めます。

サンサロドでは古くから吸血鬼が人間を苦しめてきました。

ですが長い戦いの末、吸血鬼は人類によって滅ぼされたと信じられています。

それに吸血鬼は人間の血を啜ることが目的のため、血を手付かずにしている今回の犯行は吸血鬼の習性と合致しません。

こうした点から多くの警察はこの事件を人間による猟奇的殺人だと考えていました。

しかし骨抜き事件が連続していく中で警察の捜査は難航していきます。

被害者が6人に上ったところでサンサロドの街にも骨抜き事件の噂が広まるようになっていました。

その上で警察は容疑者の目星すらついていません。

捜査が難航している理由は不可解な検死結果です。

検死によると被害者の血肉から唾液が検出されました。

このことから現場に残された被害者の死体は犯人の食べ残しと推測されたのです。

やはり犯人は人間でないのかもしれません。

警察はあくまでも法を犯した人間を取り締まる機関です。

そのため人間ではない者には手出しすることができません。

しかしこのまま犯人を野放しにしてしまうとサンサロドの街が崩壊してしまいます。

そこで警察はこの事件を専門家に任せることにしました。

専門家として白羽の矢が立ったのが稀代の吸血鬼ハンターとして伝説の存在になっているハンス・ヴァーピットだったのです。

警察がハンスに連絡を取ろうとしていた頃、本人はココウィルという美少女とチェスを楽しんでいました。

ハンス
「のう、ココウィル、実は今まで隠してたことがあってな・・・ワシな魔法が使えるんじゃ」
ココウィル
「メルヘンジジイにジョブチェンジするつもり?」

ハンスが使える魔法は3種類で、使うと窮地をしのげるそうなのです。

しかしココウィルが内容を聞いてみると魔法は下らないものでした。

ハンス
「文頭にそれぞれ最近を付けて”物忘れが激しくて”、”耳が遠くなって”、”目のかすみが酷くて”・・・の三つじゃ」
ココウィル
「それは年寄りのぼやきでしょ、チェスで負けそうだからって悪あがき?そんな手で惑わされないから」

ココウィルはチェスで勝ったらデートに連れて行ってもらえることを約束していました。

そのためぼやくハンスにも容赦はしません。

ハンス
「はて?最近物忘れが激しくてな」
ココウィル
「早速魔法使ったし!デートに連れていってくれるって言ったでしょ!?」

10年前に吸血鬼ハンターを引退して以来、ハンスは優雅な老後生活を送っています。

果たして年老いた銀狼は骨抜き事件を解決できるのでしょうか!?

 

 

ミステリアスでスリリングな世界観にユーモアを織り交ぜていますね。

色々な要素をミックスさせながらレベルの高い内容になっている点にも感動しました。

怪物退治を任されたダンディーな老人の活躍を描いていく『銀狼ブラッドボーン』

登場するキャラクターのカッコ良さもストーリーを面白くさせています。

お好みのキャラを探しながら続きをご覧ください。

後編

チェスの勝敗を巡ってハンスとココウィルが言い争いを続けています。

ハンス
「なんだって?最近耳が遠くなっての」
ココウィル
「聞こえてるくせにー!地獄耳ジジイのくせにー!ごまかしたって無駄だもん、現実を直視しなさいな」

年老いたことを理由にハンスは負けを認めようとしません。

言い訳を続けていると玄関の呼び鈴が鳴りました。

ハンス
「おっ、来客のようじゃな、はい詰み、ちょっと応対してくる」

無理矢理チェックメイトしたハンスが玄関へ向かいます。

納得できないココウィルなのですが狸ジジイには敵いません。

仕方なく送られてきた手紙を一緒に読むことにしました。

ですがハンスは老眼のため字がかすんでしまいます。

ココウィル
「はい老眼鏡」
ハンス
「せんきゅー、警察からじゃな」
ココウィル
「警察?その年で刑務所はつらいわね」

ココウィルはハンスが逮捕される前提で話していますがもちろんそんなことはありません。

手紙の内容は骨抜き事件に関するものでした。

ハンス
「骨抜き事件、その犯人人に非ず、故に貴君に捜査協力及び討伐を要請する、だとさ・・・」
ココウィル
「骨抜き事件?今世間を騒がせてる連続殺人の?犯人は人間じゃなかったのね」

警察は犯人を人間ではないと断定しています。

その点にはハンスも納得していました。

ハンス
「人の骨を喰らう化け物だそうな」
ココウィル
「へー、吸血鬼以外に化け物って居たの、私も半分化け物だけど知らなかったわ」

鋭い牙を見せたココウィルも人間ではありません。

美少女の彼女は半吸血鬼なのです。

そんな彼女は警察がハンスの腕を買って討伐の依頼をしたと考えていました。

しかしハンスは依頼の目的が別にあると感じています。

ハンス
「ワシの専門は吸血鬼を狩ることのみ、それももう十年前に引退、そもそも70過ぎの老人に頼むことか?警察はそれほどワシを戦力として期待しとらんよ、別の目論見があるんだろう」
ココウィル
「目論見?」

ハンスが睨んだ通り警察には別の目論見がありました。

吸血鬼撲滅に多大な貢献を果たしたハンス・ヴァーピットはこの街の英雄です。

その英雄が化け物に殺されてしまった場合、市民がこれまで以上に危機感を抱くことは間違いありません。

市民が危機感を抱けば国も重い腰を上げ、事件解決のために軍隊を送り込むことになります。

警察の狙いはハンスを生贄にして軍隊を出動させることでした。

ハンス
「・・・とまぁ化け物をワシが討てればそれはそれで御の字、負けて討ち死にしてもそれをネタに国に働きかけられる・・・という目論見なんじゃろう」
ココウィル
「なかなかあくどいわね、それで?受けるの?その依頼」

現在のハンスは妻を亡くして以来、穏やかな余生を過ごしています。

世の中のことは次の世代に任せて老兵は静かに去るべきだと考えていました。

しかし骨抜き事件を知った時、ハンスは胸の奥にざわつきを感じたのです。

ハンス
「ワシが愛した者たちと生きたこの街を、その平和を化け物が脅かしている、許せるかよ、ヒトが築きあげてきたものを台無しにする化け物どもを断じて許さん」

老兵となった今でも銀狼だった頃と精神の在り方は変わっていません。

50年間住んできた愛する街に奉公するためハンスが立ち上がりました。

命を懸けてサンサロドの街を守ろうとするハンスは化け物を討伐できるのでしょうか!?

 

『銀狼ブラッドボーン』を読んだ感想

読み始めてすぐに多くの人へお勧めしたい素敵な物語だと思いました。

ハンスとココウィルのお茶目なやり取りと、事件解決のために立ち上がったカッコ良さのギャップにしびれますね。

シリアスなシーンとコミカルなシーンのバランスも絶妙だと感じました。

多くの漫画ファンを満足させられる『銀狼ブラッドボーン』

読んでおいて損をすることのない珠玉の名作です。

ぜひこの機会に人気漫画を読んでおいてください。

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