今回は「きたがわ翔」先生の『デス・スウィーパー』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『デス・スウィーパー』はこんな漫画(あらすじ)
大学生の岡崎裕行は深く物事を考えず刹那的な日常を送っていました。
しかし自殺した兄の遺体発見現場で出会った、遺品整理会社の三輪玲児という男性が裕行の運命を大きく変えていくことになります。
兄の死をきっかけに命の意味を考え始めた裕行。
そんな彼を待ち受けていたのは、常に仕事の依頼が殺到する多忙な日々でした。
多くの遺体や遺品を通して人生の意味を問いかける『デス・スウィーパー』!
今回は日常の中に潜む社会問題に迫るこの作品の魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。
この漫画を読んで孤独死などの問題について考えるきっかけにしてください。
『デス・スウィーパー』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
裕行の兄の隆史は医大に通っていたのですが、1年前に突然大学を中退してしまい引きこもりとなってしまいました。
母親から頼まれ兄の様子を見に来た裕行。
両親の離婚により隆史と裕行は母子家庭という環境で育ちました。
出来の良かった兄は母親にとって自慢の息子だったのです。
そのため兄が引きこもりになった事を、裕行は少しだけいい気味だと思っていました。
兄はお金のためだけに働き続ける人生に嫌気がさしているようです。
そのため彼は自らの命を絶とうと考え始めていました。
数年前、ある高名な文芸評論家が自殺をしました。
彼は地球よりも人命の方が大切だと訴えてきたのですが、妻に先立たれた失意と病を苦にして命を絶ってしまったのです。
兄の言葉に裕行は何も言い返すことができませんでした。
兄の家を出て自宅に戻った裕行。
心配をかけたくないため、母親には兄が自殺をしたいと言っていたことは伏せておくことにします。
ネット上には生きていく意味が分からないため、自殺を考えているという人の意見が多く掲載されていました。
ため息をつきながらパソコンを眺めている裕行。
するとスウィーパーズという遺品整理会社のホームページが目に留まりました。
ここから裕行は数日間は兄のことを気にかけていました。
しかし大学生活を適当に過ごしているうちに、すっかり兄のことは考えなくなってしまいます。
兄が自殺するということは、裕行にとってあまりにも現実とかけ離れていました。
まるで虫の知らせが聞こえてきたかのように、裕行の足は自然と兄の家へ向かっていきました。
ですがそこで彼を待ち受けていたのは、変わり果てた兄の姿だったのです。
裕行はこの残酷な事実をどのように受け止めていくのでしょうか!?
身内や知人の死は若い人ほど現実感が無いのでしょうね。
そのため自殺すると言われてもリアリティーを感じなかった裕行に共感できました。
実際に身内の死を体験することによって考え方が変わっていく主人公を描く『デス・スウィーパー』!
命の重さについて考えさせられる物語になっています。
それでは兄の死を受け止めようとする裕行の姿に注目しながら続きをご覧ください。
後編
何気なく兄のアパートへ向かうと、部屋の前に大家さんの姿がありました。
大家さんの話によると、数日前から兄の部屋が生ゴミのような異臭を出しているそうなのです。
その言葉に心臓が痛くなる裕行。
一抹の不安を感じながら部屋に入ることにします。
すると強烈な異臭が部屋の中に充満していました。
その異臭に目が染みてしまい喉も痛くなっていきます。
血の腐敗したような強烈な異臭に思わず咳き込んでしまう裕行。
部屋の中を進んで行くと、そこには腐敗して変わり果てた姿になった兄が横たわっていました。
兄は遺書を残しておらず、1ヶ月前に裕行が置いていったお金が手つかずのまま残されています。
おそらく3週間ほど前から兄は何も食べていませんでした。
どうすることもできない裕行が戸惑っていると、1人の男性が部屋を訪ねてきます。
恐怖と絶望の真っただ中、これが裕行と三輪玲児の出会いとなりました。
冷静な表情のまま、部屋の状況を観察していく三輪。
部屋の観察を終えた三輪が見積書を提出してきます。
見積書には(株)スウィーパーズの文字が書かれていました。
どうしていいか分からない裕行をよそに、三輪が部屋の清掃を始めていきます。
彼が蒲団を掃除し始めると裕行の顔にウジ虫が飛んできました。
その後は1人で黙々と作業を進めていく三輪。
ある程度部屋の掃除が進んでいくと、三輪が今後の対応を説明してくれました。
生き物の死を冷静に語る三輪に対して、裕行はゾッとする感覚に襲われてしまいます。
しかしそれでも三輪はあくまでも冷静な態度でした。
すると三輪が裕行の首にかかっているネックレスを指さしてきました。
こうして兄の死を通して生き物の命の終わりを体験した裕行。
しかし兄が発した自殺のサインを無視してしまったため、彼には後悔の念しか残っていませんでした。
ここから裕行は兄の部屋で見てしまった生き物の死と、街中に広がる幸せな風景の間で悩まされてしまいます。
兄の死をリアルに受け止められない裕行。
このままでは前に進むことができないと感じた裕行は、死を深く知るためスウィーパーズに入社することを決めます。
しかしそこで彼を待っていたのは、感情だけで乗り越えられるほど生易しい仕事ではありませんでした。
三輪が裕行に伝えるこの仕事の意味とは一体どのようなものなのでしょうか!?
その意味は実際に漫画を読んでご自身の目でお確かめください。
きたがわ翔先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓
『デス・スウィーパー』はこんな人にオススメ
シリアスなヒューマンドラマが好きな人にオススメの作品です。
遺品整理会社の仕事を通じて命の重要さを伝えてくれる物語になっていますよ。
普段接することのない職業の実態を教えてくれる『デス・スウィーパー』!
感動だけでなく大切なものも学べるとてもありがたい漫画です。
是非この機会に社会派ドラマの面白さを体験してみてください。
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