『ミスミソウ』のネタバレ(漫画)!花言葉と映画版のキャストは?

今回は「押切蓮介」先生の『ミスミソウ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ミスミソウ』はこんな漫画

廃校が決定している大津馬中学校に東京から転入してきた野咲春花。

春花は閉鎖的なこの学校で壮絶なイジメに遭っていました。

イジメの首謀者は小黒妙子といい、陰湿な性格の持ち主です。

クラスを仕切る小黒は担任の南という教師まで手なずけていました。

春花が孤立無援になる中、この学校で唯一の味方は相場晄という写真が趣味の男子一人だけだったのです。

彼の存在によりイジメの苦しみから少しだけ救われていた春花。

しかしイジメの矛先はついに家族にまで向けられていきました。

そしてついに春花にとって最悪の出来事が起きてしまいます。

家族を殺された少女の復讐劇を描いていく『ミスミソウ』

今回はこのホラー漫画の魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

映画にもなった衝撃的な物語をじっくりとご堪能ください。

 

『ミスミソウ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

少子化と過疎化によって生徒数が激減したため、大津馬中学校は今年限りでの廃校が決定しています。

生徒数が十数人しかいないこの学校へ半年前に転校してきた春花。

人数が少ないため生徒同士の絆が深いこの学校では、春花は完全に部外者扱いされていました。

この日も下駄箱の靴を盗まれてしまった春花は、外で野草の写真を撮っている相場晄の元へ向かいます。

相場
「おまえ・・・靴はどーしたんだ」
春花
「なくした、何撮ってるの?」
相場
「三角草・・・」
春花
「ミスミソウ・・・?」

三角草は厳しい冬を乗り切ると、雪を割るようにして小さな花を咲かせます。

春になるとこの辺りは三角草がたくさん咲き誇るため、相場にとって絶好の撮影スポットになっていました。

そのことを嬉しそうに語る相場を見ながら、春花も笑顔を浮かべています。

相場
「なんだよ、花を慈しむ男の密かな楽しみを笑うのかい、春がきて卒業すれば今よりもっと笑って過ごせる日がくるだろ」

春花がイジメに遭っていることを知っているため、相場は三角草に例えながらあと2ヶ月の辛抱だということを伝えてきました。

相場の存在が唯一の救いとなっている春花。

彼女は心配をかけたくないため、親にもイジメられていることを教えていませんでした。

しかし翌日になるとさらにイジメがエスカレートしていきます。

まずは教室の机にカエレという落書きをされていました。

するとそこに相場が現れます。

相場
「何くだらねーことしてんだよ、オメーだろ、小黒、ガキか」

小黒は春花を睨みつけたまま何も答えようとはしません。

春花
「我ながらこの環境によく耐えてきたと思う、相場君がいなかったら私は今頃・・・」

春花に対するイジメは担任の南先生ですら黙認している状況です。

それほどまで小黒の影響力は、このクラスでは絶大なものとなっていました。

この日の放課後も小黒から裏山に呼び出された春花。

小黒
「アンタ、靴はゲタ箱に入れないほうがいいよ、何度でも盗られんだから」

そのまま春花の靴をゴミ溜めの中に放り投げてしまいます。

靴を拾いに行く春花だったのですが、大量のゴミに足を取られて転んでしまいました。

小黒
「ギャハハハ、ひっかかった、そこは落ちたらなかなか出れないゴミ溜めよ、とっとと靴を拾いなぁ!」

靴だけでなく春花の教科書や筆箱までゴミ溜めの中に捨てていきます。

小黒
「東京に帰れバアーカ、そこのゴミ溜めで眠っとけや!オメーみてーな部外者と一緒に卒業すんのはまっぴらごめんなのよ!」

ゴミ溜めに春花を残し去って行く小黒たち。

春花はなかなかゴミ溜めの中から出ることが出来ず、この日の帰りは深夜になってしまいます。

この一件で両親にイジメの事実を知られてしまうことになりました。

すぐに父親が学校へ抗議しに向かいます。

しかし娘が泥だらけで帰って来た事実を伝えても、南先生はイジメを認めようとはしません。

「それがなぜうちの生徒がイジメているってことになるんですか」

このような態度で春花の父親の抗議をまともに取り合ってくれません。

「野咲さん、もうすぐこの学校も廃校なんです、たとえイジメがあっても最後の締めくくりって時にことを荒だてたくないと思いませんか?」

教師とは思えない態度の南に、父親は呆れて何も言えなくなってしまいました。

父親が仕方なく学校から帰ろうとすると、一人の男子生徒に飛び蹴りを浴びせられます。

教師だけでなく生徒まで最低だと思う父親。

このことがきっかけで春花は学校に行かなくて良いと父親に言ってもらえました。

しかし家族に心配をかけたくないため、春花は思いつめた表情をしています。

果たして春花はどのような選択をするのでしょうか!?

 

 

凄惨なイジメの様子に言葉を失ってしまいました。

小黒の不気味な表情がイジメの恐ろしさを際立てていますね。

ヒロインに降りかかる残酷な運命を描く『ミスミソウ』

加害者全員の性格が最悪なため、被害者に寄り添いながら読んでいける物語ですよ。

それでは衝撃作の続きをご覧になってください。

後編

家族にイジメの存在を知られてしまった春花。

しかしこれ以上心配をかけたくないため、彼女は再び学校へ向かうことにします。

すると教室の机の中に鳥の死骸が入れられていました。

自分のせいで殺されてしまった鳥を不憫に思った春花は、校庭にお墓を作ってあげることにします。

そんな彼女に対するイジメはこれだけでは終わりませんでした。

お墓を作る彼女のすぐ横にボウガンの矢が飛んできたのです。

春花
「何これ・・・こんなもの当たったりしたら・・・一緒に卒業したくないからって・・・それだけで!?」

ですが家族にまでイジメの矛先を向けられたことに納得できない春花は、すぐに小黒の元に抗議しに行きました。

春花
「関係ないでしょ、お父さんは・・・」

小黒は春花に対して何も答えようとはしないのですが、彼女の手下と言える女子が代わりに春花に画鋲を突き刺してきます。

春花
「痛っ・・・!や・・・っ」

何とか手の平で画鋲を防ごうとする春花。

するとここでようやく小黒が口を開きました。

小黒
「テメエ、意見してんじゃねーっつーの」

反抗したことにより春花に対するイジメはさらにエスカレートしてしまうことになったのです。

過酷なイジメに耐えながらも、春花は家族にだけは危害が加わらないことだけを考えていました。

そんなある日、春花は体調を崩してしまい学校を欠席してしまいます。

春花が3日間学校を休んでいると、クラスではある変化が起きていました。

小黒
「流美ー、明日学校来るように野咲を説得しな、ダメならアンタまた標的に昇格」

春花の前にイジメのターゲットにされていた流美という女子が、再び標的にされる危機に陥っていたのです。

そのため流美が春花の家を訪ねて学校に来るよう説得を始めました。

しかしこの時、すでに春花は学校に行かないという決意を固めていたのです。

説得が失敗に終わった流美は、翌日から小黒たちからイジメの標的にされてしまいました。

そんな状況になっているとは思ってもいない春花。

体調が回復してきたため、妹の祥子と散歩に出かけていました。

すると偶然、相場が近くを通りかかります。

相場
「体調・・・もう良くなったんだ」
春花
「うん、そんなに高い熱じゃなかったんだけどね・・・相場君はまた何か撮ってたの?」
相場
「ん?ああ、この町なーんもないだろ?やることっていったらコレしかないもんな、仙台にいた時はもっといろいろあったんだけどな」

春花と同じように転校生としてこの町にやって来た相場。

彼も大津馬中学校で辛い思いを経験していました。

そんな相場が春花に写真の素晴らしさを伝えてきます。

相場
「野咲・・・いいもんだぜ・・・いいものを撮ろうって気持ち・・・一緒にやってみないか?」

彼のこの言葉でカメラに興味を持ち始めた春花。

早速、父親が昔使っていたカメラを借りることにしました。

こうして趣味が出来た春花だったのですが、この数日後に彼女にとって人生最大の不幸が訪れることになります。

春花
「それから数日後に私の家族は焼き殺された」

春花の家族の命を奪った犯人の正体とは・・・!?

事件の真相とここから始まる春花の復讐劇は、実際に漫画を読んで確かめることをお勧めしますよ。

 

『ミスミソウ』花言葉と映画版のキャストは?

三角草(ミスミソウ)の花言葉は「はにかみや」です。

意味ははにかむと意外にかわいいというもので、作品の中では相場が春花のことを「はにかみや」と形容しているんですよ。

そんな「はにかみや」の春花を描いた『ミスミソウ』は、2018年4月に映画が劇場公開されました。

気になるキャストは野咲春花役を山田杏奈さんが演じています。

そして相場晄役に清水尋也さん、イジメの首謀者としてインパクト抜群な小黒妙子役は大谷凜香さんとなり話題となっているんですよ。

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