闇狩人Δ(デルタ)のネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「原作 坂口いく 作画 細川真義」先生の『闇狩人Δ(デルタ)』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『闇狩人Δ(デルタ)』はこんな漫画(あらすじ)

女子高生の士堂瑠璃は漫画家のアシスタントをしながら学校へ通っています。

そんな瑠璃には法律で裁けない悪党を被害者家族の代わりに始末する闇狩人という裏の顔がありました。

遺族の無念を晴らすため復讐の代行者となった瑠璃の元に弁護士の秋月から仕事の依頼が舞い込みます。

闇狩人が始末する悪党の正体とは・・・!?

悪に鉄槌を下すヒロインの復讐劇を描いていく『闇狩人Δ』

今回は裏稼業を題材にしたサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

スカッとできる勧善懲悪ストーリーをじっくりとお楽しみください。

 

『闇狩人Δ(デルタ)』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

ある日の夜、男子高校生が警察官に追われています。

追われている理由は万引きの疑いをかけられたためなのですが、男子高校生は万引きなどしていません。

必死に逃げる高校生が警察官にビルの屋上へ追い詰められました。

隣のビルに飛び移ろうとするのですが、万引きの疑いだけで命を懸けることなどできません。

仕方なく高校生が事情を説明しようとすると、追いかけてきた警察官に背中を押されてしまいます。

屋上から転落した高校生はそのまま亡くなってしまいました。

半年後、徹夜で漫画を描いていたのにいつの間にか寝てしまった瑠璃がアラームの音で目を覚まします。

慌てて学校へ向かっていると顔を見た友人に笑われてしまいました。

瑠璃
「夏休み中に仕上げる予定の投稿作が出来なくて・・・でも少し寝ようとしたら布団まで辿り着けなくて畳のアトが・・・」

友人と合流した瑠璃が改めて学校へ向かうと近くからパトカーのサイレンが聞こえてきます。

パトカーはスピード違反の車を追っていました。

そして瑠璃たちがいる歩道のすぐそばで、パトカーに衝突された車が横転します。

松田
「危険です、下がって!」

歩道の高校生を現場から遠ざけると警察官が車内の確認を始めました。

その様子を見ていた瑠璃に衝撃が走ります。

瑠璃
「今あの警官の口唇、何だまだ生きているのか、と動いた」

読唇術によって警察官の言葉を読み取りました。

読み取られたことを知らない警察官は地面を這いながら自動車の中へ入っていきます。

松田
「さて悪いヤツは確実に潰しておかないとな」

ドライバーはまだ生きていたのですが警察官の手によって殺されてしまいました。

もちろん通行人からは警察官の行為は見えていません。

そのためこの衝突事故は警察官の緊急措置として問題なしと判断されました。

数時間後、事故を目撃した瑠璃たちが学校から帰っているとテレビ局のスタッフからインタビューの要望を受けます。

インタビューが終わると今度は別の女性が声をかけてきました。

女性は持っていた写真の警察官と今回の緊急措置を行った警察官が同一人物か確認してきます。

瑠璃が同一人物だと説明すると、女性は松田というこの警察官が犯人を追い詰めて殺していると話してきました。

実はこの女性は冒頭のシーンでビルから転落させられた高校生の母親だったのです。

母親は息子の無実を証明するため自ら証拠を集めていました。

話が終わったところで瑠璃のスマホに公衆電話から連絡が入ります。

電話の相手は弁護士の秋月で、瑠璃はすぐに呼び出された駅へ向かうことにしました。

秋月
「今朝は災難でしたね、士堂さん、TVでは公表されませんでしたがそのパトカーを運転していた警官の名は判りますか?」
瑠璃
「松田という人でした、死角になって目撃は出来てませんが、その人が逃走車の運転手を殺害しています」

背中越しに話している秋月は瑠璃が現場に居合わせたことで依頼が仕事になりそうだと語り始めます。

もちろん仕事とは闇狩人のことで、仕事の話になると2人の表情が厳しくなりました。

秋月
「松田が犯罪者を追いつめて死なせた件はこの一年で3件になります」
瑠璃
「3件・・・正義感が強いというべきなのでしょうか」

松田は異常に強すぎる正義感によって犯行を繰り返しているのです。

死亡した人間は全員が告発サイトに投稿されていて、個人が特定できるほどの情報がサイトに集まっていました。

秋月
「恐らくサイトから自分の管轄内にいる人物を的にしているのでしょう」
瑠璃
「素行の悪い人を見張っていれば何かしらやらかすでしょうしね」

サイトを見張っている松田の検挙率は署内で最も高くなっています。

このように犯罪と仕事を両立させている松田を瑠璃たちは止めることができるのでしょうか!?

 

 

毒を以て毒を制すという物語に懐かしさを感じますね。

よくある設定なので新鮮味はありませんが、その反面で読みやすいストーリーだと思いました。

遺族に代わって犯罪者に制裁を加えるヒロインがカッコイイ『闇狩人Δ』

巧みな計略で犯罪者を追いつめる様子が見所になっています。

間違った正義感を振りかざす警察官に鉄槌が下る瞬間を見逃さないでください。

後編

瑠璃から話を聞いた秋月は松田が被害者について殺す機会を伺っている可能性が高いと判断しました。

松田がこの1年で最初に殺した被害者は自転車泥棒で、次に殺害されたのが万引きを疑われた男子高校生です。

秋月
「どの現場も直前の目撃は無く防犯カメラの死角、信じるは松田の証言のみ」
瑠璃
「自転車に追突し飛び出させたりビルから突き落とすのも出来ますね」

さらに秋月は万引きの疑いが松田のでっち上げだと見ていました。

万引きの疑いをかけられた高校生には告発サイト内で恐喝やイジメの情報が集まっていたのですが、松田が監視しても高校生は犯罪を起こすようなことはしません。

その理由はサイトの情報がデマだったためです。

男子高校生は人相が悪く無愛想だったためクラスメイト達から良く思われていませんでした。

秋月
「クラスメイト達は彼の架空の非行歴を告発サイトに面白がって書き込んだのです」
瑠璃
「それって・・・ネットいじめというものですよね」

たくさんの小さな悪意が男子高校生を死に至らしめる大きな悪意を呼んだのです。

しかし松田が男子高校生を殺害した明確な証拠は残されていません。

それでも男子高校生の母親は息子の潔白を信じているのです。

事件の詳細を知った瑠璃はこの依頼を引き受けることにしました。

こうして瑠璃が闇狩人として動き始めたのです。

一方その頃、ターゲットである松田は警察署で仕事をしていました。

松田
「次こそ拳銃で悪党を殺したいな」

歪んだ正義感がエスカレートした結果、松田は拳銃を使いたいと思うようになっていたのです。

そんな松田を誘い出すため瑠璃は派手な格好をして深夜の繁華街へ出向くことにしました。

瑠璃
「松田ひとりを誘い出せれば本性が判りますよね」

警察官は街中を警らする場合、2人一組で行動をします。

そのため松田が1人で追いかけてきた時を狙うことにしました。

瑠璃が行動を起こすとすぐに松田が食いついてきます。

松田
「待ちなさい!止まれ!」

派手な格好の瑠璃を薬物犯罪に関わっていると思った松田が追いかけてきました。

そして解体中のテナントビルに追い込むと持っていた拳銃を構えます。

すぐにでも拳銃で瑠璃を殺害したい松田なのですが、ここで一緒に警らしていた同僚が現場に現れました。

単独ではなくなったことで瑠璃が任務を諦めかけていると、松田が同僚の首をナイフで刺してしまいます。

松田は同僚が不良少女に刺殺されたことで、仕方なく発砲したという架空の事実を作り上げようとしました。

しかし次の瞬間、頭上から現れた瑠璃に刃物で脊髄を斬り付けらます。

瑠璃
「人殺しが一番悪い事なんですよ」

こうして警察官として殺人を繰り返す松田の犯行が食い止められました。

数日後、瑠璃と秋月にとって予想外の朗報が舞い込みます。

秋月
「後味のいい殺しなんてありませんが少しホッとしました」
瑠璃
「私もです、刺さったままのナイフが止血の役割になったのが幸いしました」
秋月
「彼の証言で松田の周辺捜査が開始され、松田のPC、スマホから告発サイトの履歴が見つかり、これまでの事件との関連が判り再捜査となりました」

松田に刺された同僚の警察官は死んでいませんでした。

彼のおかげで松田の再捜査が行われることになったのです。

瑠璃
「じゃあ私、普通の女子高生に戻ります」

こうして闇狩人としての任務を遂行することができました。

しかし世の中にはびこる悪が根絶された訳ではありません。

次に瑠璃が制裁を加えるのはどのような悪事を行っている者なのでしょうか!?

 

『闇狩人Δ(デルタ)』を読んだ感想

犯罪者と被害者、そして闇狩人の立場を丁寧に描いているのでとても読みやすかったです。

特にクールな表情で犯罪者に制裁を加える瑠璃の姿が印象的でした。

真っ直ぐな信念で悪と立ち向かうダークヒーローの活躍を描いた『闇狩人Δ』

分かりやすいストーリーとスッキリできる内容が魅力的な物語です。

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