今回は「小手川ゆあ」先生の『LICENSE ライセンス』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『LICENSE ライセンス』はこんな漫画(あらすじ)
犯罪者を警察の代わりに民間人が逮捕できる行政執行代理人という制度が導入された日本。
賞金稼ぎとも称されるこの仕事に、過去に傷を持つ2人の男女が志願しました。
男の名前は仲間隼樹といい、交通事故で婚約者と左足の機能を失った元警察官です。
もう1人は百武比奈子というクマのぬいぐるみを持ち歩く少し変わった18歳の女性でした。
この一風変わった男女がコンビを組み、殺人犯を追う姿を描いた『LICENSE ライセンス』！
今回はこの漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。
アクションシーンを織り交ぜながらお送りするクライムサスペンスストーリーをじっくりとお楽しみください。
『LICENSE ライセンス』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
春に結婚する予定だった仲間隼樹は、信号を無視してきたトラックに交通事故を起こされてしまいます。
この事故で彼は婚約者の命と左足の機能を失いました。
現職の刑事として働いている隼樹は杖がないと歩けなくなったため、現場に復帰することができません。
そんな中、彼の耳に事故を起こしたトラックの運転手が保釈中に逃走したという情報が入って来ます。
この情報を無表情で聞いていた隼樹。
彼は病院を退院すると、警察に辞職願を提出し家を引っ越しすることにしました。
婚約者が亡くなったことで隼樹の心の中は空っぽになっていたのです。
しかしここで彼は意外な行動に出始めました。
自分の部屋に以前住んでいた母子を殺害し、逃亡している犯人の張り紙をもらうと隼樹はある決心をします。
その決心とは行政執行代理人の試験を受けるというものでした。
この物語の日本では平成24年度から、行政執行代理人制度が導入されています。
それまで警察官しか行うことができなかった犯罪者の逮捕を、試験に合格した一般人が代理で行うことができるこの制度。
左足の不自由な自分に、この仕事が務まるはずがないことを隼樹は自覚していました。
それでも彼は何かに駆り立てられるように、試験会場へ向かって行ったのです。
とりあえず試験が終了し、合格発表まで休憩時間になりました。
すると同じ会場で試験を受けていた女性が、チャラチャラした数人の男性に絡まれてしまっています。
クマのぬいぐるみを持った女性は嫌がっているのですが、男性たちは彼女を逃がしてくれません。
彼らの間を隼樹が通り過ぎようとすると、男性たちは彼にも絡み始めてきます。
怪我人や若い女性に行政執行代理人が出来る訳がないと笑う男性たち。
彼らは悪ふざけのつもりで隼樹の杖に足をかけ、彼を転倒させていきます。
するとここまで控えめな様子だった女性が怒り出しました。
彼女の迫力によって男性たちは逃げ出していきます。
こうして2人はようやく試験の合格発表会場に行くことができるようになりました。
試験の結果は2人共合格だったのですが、女性はここで隼樹が刑事だったということを知ることになります。
すると試験会場から帰ろうとする隼樹に、女性が声をかけてきました。
断る理由のない隼樹は仕方なく比奈子と行動を共にすることにします。
果たして行政執行代理人となった2人にはどのような事件が待ち受けているのでしょうか！？
順風満帆だった隼樹の人生は交通事故によってその全てを奪われてしまいました。
空っぽになってしまった隼樹だったのですが、彼はなぜか行政執行代理人という職業を選択することにします。
その試験会場で運命的に出会った比奈子と隼樹が犯人に迫る姿を描いていく『LICENSE ライセンス』！
ここから少しずつ比奈子の過去と能力が明らかになっていきます。
徐々にコンビネーションが良くなっていく2人に注目しながら続きをご覧ください。
後編
行政執行代理人の試験会場を後にした隼樹と比奈子。
隼樹は歩きながら行政執行代理人の仕事内容について、比奈子へ説明をしていきます。
裁判が終了すれば保釈金は全額保証会社に戻ってくるシステムになっていました。
そのため保証会社は犯罪者からの保険金で黒字になるという仕組みなのです。
しかし裁判が始まる期日までに被告人が現れなかった場合、保釈金は全額裁判所に没収される決まりとなっていました。
そのため行政執行代理人の仕事が欲しいなら、まずは保証会社を訪ねることが1番の近道なのです。
まず2人が訪れたのは隼樹が顔見知りの保証会社でした。
泉宗隆は隼樹の婚約者の命を奪い逃走している殺人犯です。
しかし保証会社は私怨で犯人を追おうとしている隼樹に仕事を任せる気はありませんでした。
ここで場の雰囲気を変えたのは、行政執行代理人の仕事を何も知らなかった比奈子だったのです。
彼女の熱意に打たれた保証会社は、仕方なく2人に仕事を任せることにしました。
2人が担当することになったのは麻薬使用の容疑で逮捕され、保釈中に逃走した女性の捜索です。
泉を捜索できず少し不満そうな隼樹なのですが、ますはこの女性逃走犯を探すことを渋々納得していきました。
高額な成功報酬にやる気満々の比奈子。
ですが彼女とは対照的に隼樹は浮かない表情をしていました。
明るい性格の比奈子に促された隼樹は、まずターゲットの資料を確認することにします。
逃走したターゲットの名前は向井晴美という27歳の元モデルでした。
しかし素人の比奈子にはどうやって彼女を捜せばよいのか見当がつきません。
元刑事の経験を活かしながら売人に声をかけていく隼樹。
すると数人の売人に声をかけているうちに、向井晴美の情報を入手することに成功します。
ですが彼女が男性を引き連れていると知り、隼樹の表情が曇っていきました。
相手は逃走犯であるため、逮捕されれば確実に刑務所行きが決定しています。
そのため男性の力を使い抵抗することが予想できました。
仕方なく隼樹は手錠やスタンガンなど、必要な武器を手に入れることにします。
するとすぐに隼樹の元へ声をかけておいた麻薬の売人から、向井晴美の情報が入って来ました。
ダッシュで現場に向かう比奈子に対して、隼樹は足を引きずりながら追いかけて行きます。
しかし予想通り向井晴美が抵抗をしてきました。
抵抗しようとする向井晴美の腹にパンチをお見舞いした比奈子。
その姿をようやく追いついた隼樹が、驚きながら見つめています。
こうして行政執行代理人の仕事を開始してからすぐに逃走犯を逮捕した2人。
彼らはここから名コンビとして次々と逃走犯を捕まえていきます。
果たして隼樹は自分の人生から未来を奪い去った泉宗隆を捕まえることはできるのでしょうか！？
そして比奈子が行政執行代理人の仕事を選んだ理由とは・・・！？
見所が尽きないここから先の展開は、実際にご自身の目で漫画を読んでお確かめください。
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『LICENSE ライセンス』を読んだ感想
元刑事と風変わりな女性のコンビがとても魅力的ですね。
お互い過去にトラウマを抱えている点も読んでいて興味をそそられました。
行政執行代理人という斬新な設定の職業を表現した『LICENSE ライセンス』！
過去に起こった出来事や逃走犯の行方など、見所が盛り沢山になっています。
是非この機会に読み応え抜群の物語を満喫してみてください。
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