『まったく最近の探偵ときたら』のネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「五十嵐正邦」先生の『まったく最近の探偵ときたら』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『まったく最近の探偵ときたら』はこんな漫画(あらすじ)

名雲桂一郎は天才高校生探偵として、警察も手を焼く難事件を次々と解決してきました。

しかし35歳になった現在は、事務所の家賃を滞納するほど落ちぶれています。

若さと輝きを失った名雲の元に女子高生の真白が助手希望で押しかけてきました。

ここから名雲は真白とコンビを組んで事件解決に挑んでいきます。

時代に取り残された探偵は輝きを取り戻すことができるのでしょうか!?

中年男性と女子高生の推理劇を描いた『まったく最近の探偵ときたら』

今回はコメディーとサスペンスを融合させた漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

凸凹コンビの大活躍をじっくりとお楽しみください。

 

『まったく最近の探偵ときたら』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

高校生探偵の名雲桂一郎が警察も手こずる難事件をスピード解決しました。

パトカーから降りてきた名雲に女性ファンの黄色い歓声が浴びせられます。

名雲桂一郎
「あー夢ね・・・またずいぶん昔の夢を見たもんだ・・・」

35歳になった名雲が電話の着信音で目を覚ましました。

電話に出ると大家から家賃を催促されてしまいます。

このように現在の名雲には天才高校生探偵だった頃の姿は見る影もありません。

名雲桂一郎
「才能が枯れたと人は言うがそうじゃない・・・ただ・・・ただちょっと若さを失っただけさ」

高校時代に冴え渡った慧眼も失い、若い頃に無理したツケが身体に支障をきたしています。

また持病の腰痛だけでなく、最近は老眼も始まってきました。

それでもこの日は久しぶりに浮気の行動調査依頼が入っています。

名雲桂一郎
「久しぶりの仕事・・・!ヘマするワケにはいかん・・・!立て・・・!立つんだ名探偵・・・っ!」

腰の痛みに耐えながら扉を開けると、外に女子高生が立っていました。

まだ名雲は立ち上がれていないため、女子高生を下から覗き込むような状況になります。

真白
「貞操の危機!今っ・・・私のパンツのぞきにかかってましたよね・・・!?」

女子高生は槍のようなもので襲い掛かってきました。

何とか攻撃をかわした名雲はわざとではないことを必死に説明します。

名雲桂一郎
「てかキミこそなんなのよ!?お客さん!?だったら悪いけど今忙しいから」
真白
「お客じゃないよ!コレ見て来たのあれ?どこ行ったかな・・・んー?忘れてきたかも、あ、普通にうなじの裏にあったわ」

女子高生はチラシを見せてきました。

チラシには名雲探偵事務所助手募集と書かれています。

名雲桂一郎
「コレは・・・昔人手が足りないときに作ったチラシ・・・全部捨てたもんだと思ってたが・・・残ってたのか」
真白
「えー、おほん、おほん!この度私は貴社・・・御社?御社の求人を」
名雲桂一郎
「え、いや採らないけど・・・」

現在の状況で名雲は助手を募集していません。

さらに高校生のギャルに探偵が務まるとは思えませんでした。

真白
「私別にギャルじゃないけど」
名雲桂一郎
「メイクしてるし胸元ゆるいしスカート短いし、どーみたってギャルだろが!」
真白
「なんか判断ポイントが古くてキモいんだけど」

中年のおじさんになった名雲は価値観が時代遅れになっています。

しかしそんなことは気にしていられません。

名雲桂一郎
「いいかい嬢ちゃん、探偵ってのは耐えの仕事なのよ、動じず臆さず・・・そして惑わず!正直才能の世界さ、キミみたいなピッチピチのギャルに務まるほどヤワな仕事じゃ・・・」
真白
「惑ってんじゃねぇ!今またパンツ見ようとしてたよね!?」

言葉とは裏腹に女子高生に太ももに目が行ってしまいます。

すると再び槍で攻撃されてしまいました。

名雲桂一郎
「見てないって!てかさっきから道具どこから出してんの!?」
真白
「私ってばこう見えて琉球空手やってるんで・・・下手なことしたら首から上が吹き飛びますから」

琉球空手に首から上を吹き飛ばす技などありません。

それでも女子高生の迫力に押されます。

名雲桂一郎
「バイトならもっとほかにもあんだろうに、なんで探偵助手なんてやりたいんだ?」
真白
「そりゃ私っ、探偵目指してますんで!小さい頃から探偵になるための努力超してるからね!この収納テクも努力のたまものですよ!」
名雲桂一郎
「テクで片付くレベルじゃないぞ、ホントに・・・」
真白
「みなまで言うなっ!私とて探偵志望のはしくれ・・・おじさんの言いたいこと・・・推理で当ててみせましょう!大丈夫!昨日”古畑”全部見たから!」

女子高生の真白は名雲の考えを見抜くことができるのでしょうか!?

 

 

天才と称賛された主人公が落ちぶれている様子に哀愁を感じました。

そんな探偵の元を訪れた真白の明るいキャラクターには好感が持てますね。

風変わりな探偵と助手の活躍を綴った『まったく最近の探偵ときたら』

笑いを織り交ぜながら日常に潜むトラブルを描写しています。

オリジナリティー溢れる手法で依頼を解決する探偵の姿を目に焼き付けてください。

後編

真白が古畑の真似をしながら名雲の考えを当て始めました。

真白
「えーおそらくですがー最近仕事が減って雇う金がーないのでは?」

ふざけているようにしか見えないため、名雲は真白に付き合いきれません。

そのため真白を無視して浮気の行動調査を開始しました。

名雲が調査するのは田村崇子という27歳のOLで、依頼人によると半月前から男性の気配を感じるそうです。

仕事中に男性と会っているのではないかと疑われているのですが、依頼人に尻尾を見せないため調査を依頼しました。

名雲は仕事の昼休み中に男性と会っていると考えたのですが、この1週間女性に何も変化は現れていません。

しかし必ず尻尾を見せると思いながら行動調査を続けます。

名雲桂一郎
「動いた!オフィスとは反対方向に!男と会うのか・・・っ、カフェに入ったな、よし・・・オレも入・・・って、なにこのファンシーなカフェ!?」

女性が入ったカフェがあまりにもファンシーなので、中年男性の名雲は入ることができません。

仕方なく外から様子を見ようとしていると、追いかけて来た真白が腕を掴んできました。

真白
「キャー♡何コレー♡このお店ちょーカワイイんですけどぉー♡早く入ろケイちゃん♡」

勘の鋭い真白は名雲がカフェに入れず困っていることを見抜いていたのです。

中年男性では浮いてしまうため、真白は年の離れた恋人役を演じることを提案してきました。

提案を受け入れた名雲が真白とカフェに入店します。

名雲桂一郎
「キミの熱意は伝わったけどさ・・・ほかも募集してるトコあるでしょ、探偵助手」
真白
「おじさんの事務所、家から鬼近いからね、2駅くらい」
名雲桂一郎
「あ、そう、おじさんコレでもう20年くらい探偵やってるんだけどさ、探偵ってのは楽な仕事じゃないんだよ、キミにはまだ早いと思うなぁ」
真白
「おじさんが尾行してるのはあの女の人だよね、浮気かなにか?」

真白が話を聞いてくれないので尾行していることを認めるしかありません。

しかし名雲は見張っている感じを丸出しにするので真白から注意されます。

焦った真白はバカップルを装うことで、女性の視線を逸らすことに成功しました。

名雲桂一郎
「そんなびびらなくても大丈夫だって、ちょっとやそっとじゃバレないっての」
真白
「甘い!そして考えが古い!私がいなきゃかっくっじつにおじさん死んでたから」

現代はスマホで写真が簡単に撮影できるので、昔よりも人は他人の視線に敏感です。

そのことを説明するのですが、スマホを持っていない名雲は理解することができません。

名雲桂一郎
「時代が進むのは早いなぁ」
真白
「おじさんが激遅なんだと思うけど、さっきも尾行してるおじさんを尾行してたけど、今どき牛乳とあんぱん持って尾行なんて古すぎない?JKに尾行されてくやしくないの?」

名雲は真白に尾行されていることに気づいていませんでした。

またJKという単語が何を意味するのかも分かっていません。

そのことから真白に仕事が減った理由を体の衰えではなくセンスの衰えだと指摘されます。

名雲桂一郎
「恥ずかしいが当たりだよ、体以上に勘が鈍ってるのが最近わかるんだ、でもオレは古いやり方しか知らないんだよ」

過去に天才探偵まで登り詰めたのでやり方を変えることができません。

名雲が自分の衰えを説明していると、調査している女性に男性が近付いてきました。

すぐに名雲は写真を撮影しようとするのですが、インスタントカメラで狙うので対象者に警戒されてしまいます。

この状態ではレンズを向けられないと思った真白は、再びバカップルを装うことにしました。

真白
「ケーちゃん笑ってー♡はいチーズ♡」

スマホで撮影した2人の後ろには対象者と男性が抱き合っている姿も写り込んでいます。

こうして真白のアシストに助けられ名雲は浮気調査を完了することができました。

報酬は払えませんが名雲は真白のことを認めてあげることにします。

名雲桂一郎
「で、どうだった?初仕事の手ごたえは」
真白
「そーだなぁ、いささか刺激が足りなかったかな?なーんてね!」

この質問に真白は過去の名雲が良く使っていたフレーズで答えてきました。

そして真白がイタズラっ子のような笑顔を見せてきます。

名雲桂一郎
「おっ、おまえ・・・オレのこと・・・知ってたのか・・・!?おい名前!名前聞いてないぞ!」
真白
「真白だよっ、ましろちゃんて呼んでいいよ」

もしかしたら真白は名雲の過去と関りを持っているのかもしれません。

そのことを知らないまま名雲は真白とコンビを組んで事件を解決していくことになるのでした。

『まったく最近の探偵ときたら』に関する他の記事はこちらです↓↓↓

まったく最近の探偵ときたらのネタバレ(漫画)!第2話!

2022.02.08

 

『まったく最近の探偵ときたら』はこんな人にオススメ

ギャグコメ漫画とサスペンス漫画が好きな人にオススメの作品になっています。

派手な事件を取り扱う訳ではありませんが、日常的に巻き起こる事件が描かれているため感情移入しやすい物語ですよ。

敏腕ではないのですが愛すべきキャラクターを主人公に設定した『まったく最近の探偵ときたら』

ポンコツぶりが魅力的な探偵と、チャーミングな女子高生が次々と珍事件を解決していきます。

名雲と真白の意外な繋がりにも注目してください。

 

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