ローカル女子の遠吠えのネタバレ(漫画)！雲春の夢とは？

今回は「瀬戸口みづき」先生の『ローカル女子の遠吠え』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『ローカル女子の遠吠え』はこんな漫画(あらすじ)

東京でデザイナーをしている有野りん子はアリとキリギリスに例えると、自分はアリのように頑張ってきたと自負しています。

しかし東京での生活に馴染めず、実家がある静岡にUターンすることになりました。

運良く再就職することはできたのですが、職場で待ち受けていたのは変わり者ばかりの同僚たちだったのです。

東京の生活に慣れてしまったりん子はローカルな生活に順応できるのでしょうか！？

静岡を舞台にしながらヒロインの日常をコミカルに描いていく『ローカル女子の遠吠え』！

今回は地方出身者なら誰もが共感できるギャグコメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

ローカルの常識が満載に散りばめられた物語をじっくりとお楽しみください。

『ローカル女子の遠吠え』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

有野りん子はデザイナーとして東京でバリバリ働いていました。

しかし都会の生活に疲れてしまい、夢も行き詰ったので地元の静岡へ戻ることを決意します。

地元に戻ると友人たちは結婚して家庭を作っていました。

「それでもやっぱり私キリギリスよりは使えると思うんで採用するなら今ですよ」

再就職するための面接で面倒くさい自己PRをしてしまい、性格に問題があると判断されてしまいます。

それでも勤勉さをアピールしたりん子は再就職することができました。

採用されたりん子は早速バリバリ仕事を進めていきます。

りん子の勢いは凄まじく、メロンパンまでバリバリと音を立てて食べるので上司を驚かせてしまいました。

「あ、キミかァ、一芸入社の人って、アリとキリギリスをひとりで上演したって」

「紙芝居です、尾ヒレつきすぎです」

「よろしくな、イソップさん！」

「変なアダ名つけないでください」

声を掛けてきたのは東京本社から出向された雲春という男性社員です。

雲春は飲み会で上司から自分を戦国武将に例えろと言われました。

一般的な教養があれば上司を持ち上げるため有名武将の名前を出すものです。

しかしKYな雲春は上司を足軽に例えてしまいました。

「で、本社から地方に出向になりました、雲春です、まぁ左遷っすね！」

「適当に信長とか言っとけばいいのに・・・」

雲春は同じように東京で働いていたりん子に親しく接してきます。

ですがりん子には雲春との仲間意識はありません。

「そう？まー、わからない事あれば聞いてよ、りん子サン」

「そうね、まず初対面の人間を下の名前で呼ぶ神経がわかりません」

「じゃー、やっぱりイソップさんかァ」

「あなたとうまくやれるかどうかもわかりません」

真面目なのでりん子は雲春のチャラチャラした態度を受けれられませんでした。

しかしりん子を困らせるのは雲春だけではありません。

別の問題児としてりん子を困らせる桐島という女子社員が声を掛けてきます。

「へぇー東京にいたんですか、いいなぁー、あたし地元から出たことなくってぇ、あたし東京の人ってみんなオシャレかと・・・あっ、りん子さんが違うって言ってるわけじゃー」

「その理屈だとニューヨーカーは全員ラジカセかついでるわね」

桐島は静岡から一歩も出たことがありません。

その上、仕事よりも女子力を大切にしている厄介者です。

「らじかせ？すいませぇん、あたし平成の生まれなんで」

「平成っつっても初期でしょ、わかるでしょラジカセは」

若者ぶっている桐島のことが気に入りません。

さらに苛立たせる発言をします。

「地元には結婚で戻ってきたんですかー？」

静岡に戻ってきてからりん子は、スーパーで会った同級生にも同じことを言われました。

さらに実家で会った親戚にも言われたので、この質問に辟易しています。

「結婚以外でUターンしちゃいけないわけ？」

「あいさつみたいなものですよぅ、きゅーけーいってきまーす」

休憩が多いので上司に聞いてみると、美人の桐島は特別扱いされていました。

りん子は上司たちの下らない下らない考え方に呆れてしまいます。

「自分はずっとアリとキリギリスのアリだと思ってました、でもふっと思うんです、遊んで暮らすキリギリスの人生の方が楽しくて幸せなんじゃないかって、人間は寒さでは死なないんだから・・・」

しかし給料が少ないため懐の寒さで死にそうになってしまうりん子だったのでした。

真面目で努力家のりん子と、雲春や桐島のキャラに大きなギャップがあるところに面白さを感じました。

特にチヤホヤされる桐島を見ているうち、りん子がキリギリスに憧れたシーンが印象的ですね。

Uターンしたヒロインのドタバタな日常を綴っていく『ローカル女子の遠吠え』！

東京と地方の差をコミカルに表現した物語になっています。

地方あるあるに共感してみてください。

後編

Uターン転職したりん子の歓迎会が開かれることになりました。

「これ会場、りん子サン足ある？」

「パシーン」

「いやパシーンじゃなくて、この店歩いたら1時間かかるしバスも20分に1本だけど」

「車社会め・・・」

地方では自家用車がなくては暮らしていけません。

東京から戻ってきたばかりなので、りん子はまだこの感覚に慣れていないのです。

「オレの車相乗りしていけばァ」

家長が飲ませたがりなので雲春はいつも代行サービスを頼むようにしていました。

りん子は飲みニケーションが得意ではありません。

その労力を仕事に使いたいと考えています。

「・・・近くの牛丼屋でいいですよ」

「あからさまにめんどくさい顔すんの、どーかと思うなー、オレ」

社会人としてコミュニケーション能力は欠かせません。

そのため仕方なく歓迎会に参加させてもらいます。

まず乾杯の前にりん子は挨拶を求められました。

「有野です、このような会を催していただきありがとうございます、私仕事の早さと処理能力には自信がありますので、新入社員というより出来の良いOA機器だと思っていただければ」

「なんのための歓迎会ですか！？」

挨拶が終わるとお酒を飲みながら談笑が始まります。

その中で先輩たちから恋愛について質問されました。

しかしりん子には浮いた話がありません。

するといい年齢なんだからと茶化されます。

「いい年齢・・・」

この言葉には過敏に反応してしまいました。

トイレに行っても恋愛の話を質問されます。

「りん子さん彼氏いないんですかー」

「仕事ばっかりしてたから・・・」

「もー♡りん子さんてば、恋も女子のお仕事ですよ！」

衝撃的な言葉を受けたりん子は倒れてしまいました。

フラフラしながらどうにか立ち上がります。

「・・・あまりの価値観の差に物理的な衝撃が・・・」

「これが普通ですよぅ、あ、雲春さんはあたしが狙ってるんで♡」

左遷された雲春のことを狙っている理由が分かりません。

桐島はオシャレで都会的な雲春のことを素敵だと思っているのです。

こんなバカと一緒の職場にいることを実感したりん子は涙が出てきました。

飲み会に戻ると本当に桐島が雲春にアタックしていきます。

しかし雲春は桐島のことを相手にしていません。

他の人からはモテているので、りん子は雲春が桐島を相手にしない理由が気になります。

帰りの車内で2人になったところで雲春に桐島をお勧めしてみました。

「もう付き合っちゃえば、桐島さんと、かわいいじゃないですか」

「あームリかなー、オレはさぁ・・・冷蔵庫を開けたらさこう・・・チョリソーとかモッツアレラじゃなくて魚肉ソーセージとさけるチーズがある普通の家庭が夢なの」

桐島が思っているような都会的ではなく、雲春は意外にも非アーバンだったのです。

雲春は普通の夢を抱いているのですが、なかなか夢を叶えられていません。

普通に生きているのに夢を叶えられない状況にはりん子も共感することができました。

「働けば働くほど幸せってなんだろうって・・・」

それでも人間は働かなければ生活できないのです。

果たしてりん子はUターンした地元で幸せを手に入れられるのでしょうか！？

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ローカル女子の遠吠えのネタバレ(漫画)！聖地巡礼してみては？

2022.07.03

『ローカル女子の遠吠え』を読んだ感想

笑いを織り交ぜながら所々に名言を散りばめたストーリーに仕上がっていますね。

特に普通に生きているのになかなか幸せを手に入れられないというシーンに感情移入できました。

社会人の多くが共感できる『ローカル女子の遠吠え』！

Uターンした女性に対する接し方を学べる作品になっています。

心無い言葉が人を苛立たせることを『ローカル女子の遠吠え』から教わってください。

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