ひげを剃る。そして女子高生を拾う。のネタバレ(漫画)！

今回は「原作 しめさば　漫画 足立いまる」先生の『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』はこんな漫画(あらすじ)

2歳年上の上司に恋をしたサラリーマンの吉田は勇気を出して想いを伝えることにしますが、彼女には恋人がいたためフラれてしまいます。

失恋のショックでヤケ酒を飲んだ帰り道、酔っ払いながら家に向かっていると女子高生が路上に座り込んでいました。

深夜だったため帰るよう注意すると、女子高生の沙優(さゆ)が泊めて欲しいとお願いしてきます。

しかも泊めてくれたらヤらせてあげると言い出しました。

女子高生と淫らな関係になるつもりはありませんが、困っている沙優を放っておけない吉田は一晩だけ泊めてあげることにします。

不思議な展開で始まった家出JKとサラリーマンの奇妙な同居生活を綴っていく『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』！

今回は年の差が離れた男女の恋模様を描いたラブコメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

明るくてポップなラブストーリーをじっくりとお楽しみください。

『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

サラリーマンの吉田は入社してから5年間、2歳年上の後藤さんという上司に恋をしていました。

「意を決してデートに誘った、昼は動物園、夜はオシャレなフレンチでディナー、これは行けると・・・期待した」

ディナーが終わると自分の部屋に来ないかと誘うことにします。

すると後藤さんから恋人がいるからダメだと断られてしまいました。

こうしてフラれた吉田は帰る前にヤケ酒を飲むことにします。

すっかり泥酔した吉田は愚痴をこぼしながら家へ向かうことにしました。

「あークソッ、後藤のヤロー、恋人がいるなら・・・デートなんて来てんじゃねえよ・・・」

5年の恋心が怒りに変化しています。

文句を言いながらようやく家の近所までやって来ました。

すると曲がり角で女子高生が座り込んでいます。

「おい女子高生がこんな時間に一人じゃ危ねえぞ、さっさと家に帰れ、家に」

「・・・帰るとこなくって」

家出かもしれないと思った吉田はネットカフェやカラオケに行くことを勧めました。

しかし女子高生はお金を持っていません。

「じゃあ朝までここにいるのか？」

「うーん、それは寒そうな気がする」

朝まで路地でじっとしている気はないようです。

それならば友達の家に泊めてもらえばと提案するのですが無理だと言われてしまいました。

「何か嫌な予感が・・・」

酔っていることと女子高生とのやり取りが上手く進まないことで冷や汗が出てきます。

困っていると女子高生がとんでもないことを言い出しました。

「おじさんの家に泊めてよ」

急な申し出に言葉を失ってしまいます。

しかしいくら酔っているとはいえ見ず知らずの女子高生を泊めることなどできません。

「知らない男の家に行こうとするんじゃねえよ、それとも俺の家ならタダで泊まれそうってか？」

「あーそっか、うん、そうだよね、じゃあヤらせてあげるから泊めてよ」

笑顔でとんでもないことを言ってきました。

あまりにも非常識な発言を受けた吉田は頭が痛くなってきます。

「お前・・・冗談でもそんなこと言うんじゃねえよ・・・」

「冗談じゃないって、いいよ？」

「ふざけんな、ガキなんか抱けるか」

先ほどフラれたばかりでも吉田は理性を保っていました。

すると女子高生の要求が少しだけ変化します。

「じゃあタダで泊めて、そうだおじさん名前は？」

「吉田」

「吉田さんね、私の名前はさゆ、毘沙門天の沙に優しいで沙優だよ」

沙優は笑顔を浮かべているのですが、一方の吉田は頭を抱えていました。

ヤケ酒の気持ち悪さと頭痛に襲われているため、吉田にはこれ以上言い合う気力が残されていません。

仕方なく今夜だけという約束で沙優を泊めてあげることにします。

「いいか？これは誘拐じゃないからな」

「あはは、わかってるって」

吐き気と頭痛に苦しむ吉田は明日追い出すことを誓いながら眠ることにしました。

「寝る・・・お前も好きにしろ・・・」

「ヤらなくていいの」

「何度も言わすな」

泊めてあげることにしたのは困っている人を見過ごせないためで女子高生と淫らな関係になるつもりはありません。

沙優はそんな吉田のことを不思議そうに見つめています。

「じゃあ・・・何か寝てる間にしておいて欲しいこととかある？」

ただ大人しくしていてほしいと思うのですが、急にあることが脳に訴えかけてきました。

「・・・味噌汁、女の作った味噌汁が飲みたい」

そのまま眠りについていきます。

酔っ払ったことで女子高生の沙優を泊めることにした吉田は、この行動が自分の運命を大きく変えることをまだ知りません。

いったい吉田の人生に沙優はどのような影響を与えるのでしょうか！？

とんでもないことを言う女子高生と、常識的なサラリーマンのギャップが作品を面白くさせていますね。

また何だかんだ言いながら沙優を泊めてあげる優しい吉田が素敵だと思いました。

アンバランスな男女の日常を切り取った『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』！

ここから意外な理由によって吉田と沙優の同居生活がスタートしていきます。

少し影のある沙優に注目しながら読んでいってください。

後編

吐き気と頭痛のため寝てしまった吉田が鳥のさえずりと共に目を覚まします。

「あーっ！やっと起きたー！おはよう！吉田さん！」

おたまを持った沙優が挨拶してくるのですが吉田は状況を理解することができません。

「なんっ・・・なんで女子高生がウチに！？」

「えー昨日のこと覚えてないの？」

少しずつ曖昧だった記憶が蘇ってきます。

沙優を泊めたことを思い出していると、自分の着ていた服が脱ぎ散らかしてありました。

「俺・・・お前のこと襲ったりしてないよな・・・？」

この質問に沙優は何も答えずジーッと見つめてきます。

何も答えてくれないため吉田が冷や汗をかきはじめました。

「嘘ー」

沙優は吉田をからかって楽しんでいるようです。

からかわれた吉田は沙優が料理をしている理由が気になってきました。

「・・・味噌汁」

「昨日、毎日味噌汁を作ってくれーって」

「ハァ！？絶対言わねェ！プロポーズかよ！？」

味噌汁が飲みたいと言った時は寝る寸前だったため記憶がありません。

それでもせっかく作ってくれたので味噌汁を頂くことにします。

味噌汁は意外にも美味しくて疲れた体に染み渡りました。

吉田は後藤さんの味噌汁が飲みたいと思ってしまいます。

「ねぇ吉田さん、味噌汁美味しい？」

「あ、あぁ・・・まぁ美味しいよ、それなりに」

素直に美味しいと感想を述べました。

すると再び沙優が吉田をからかい始めます。

「ホントは後藤さんに作ってもらいたかったんでしょ」

「お前・・・なんで後藤さんのことを！？」

実は寝言で5年も後藤さんのことを想っていたことを口走っていました。

さらに後藤さんの胸に挟んで欲しかったという寝言も聞かれています。

「フラれたんでしょー、ね、吉田さん、私が慰めてあげよっか」

カーディガンを脱いだ沙優が上目遣いで見つめてきました。

そしてシャツから巨乳がはみ出そうになっています。

「そういうのやめろって、俺はお前みたいなガキに慰めてもらう程惨めじゃねえ」

「えー、でも私結構おっぱい大きいと思うんだけど」

確かに女子高生としては大きなおっぱいなのですが、後藤さんはもっと巨乳だったので吉田は沙優の身体に興味を持ちません。

そんな吉田のことを沙優は不思議だと思い始めます。

沙優がこれまで泊めてもらった男性は何かしらの要求をしてきました。

そのため無償で泊めてくれたことが信じられないのです。

「どういうことだ？今までって・・・お前いつから家出してるんだ？どこから来たんだ？」

「旭川、北海道の旭川だよ」

沙優は北海道の旭川から東京に家出してきました。

詳しく話を聞いてみると半年前から家出しているそうです。

さらに親は自分がいなくなってせいせいしていると語りました。

「俺が追い出したらどうするんだ」

「次の家を探す・・・かな、私お金ないし上手いことやって誰かの家に・・・」

上手いことがどういう内容なのか質問しても沙優は答えようとしません。

その様子を見た吉田は言いたくない内容だと感じ取ります。

沙優と話しているうちに吉田は彼女がこれまで見ず知らずの男性に甘えてきたことを想像することができました。

恐らく沙優は最悪の方法で男性たちに甘え、最悪な男性はその甘えを許してきたと思われるのです。

女子高生に最悪な方法を使わせた男性たちのことを吉田は許せなくなりました。

「俺はお前の体なんか興味ねぇ、お前の何かなんていらねえんだよ、くだらねえ、ここにいていい、金もない！住む場所もない！だから男を誘惑しようってのは馬鹿な考え方なんだよ」

「で・・・でも私、吉田さんに何もあげられない、どうやって返したら・・・」

吉田は沙優の考え方が根本的に間違えていると思っています。

泊まる場所を提供してもらう代わりに身体を売るような考え方を吉田は認めたくありません。

「馬鹿、大馬鹿だ、物の価値もわからない甘ったれめ、だから俺がお前の馬鹿極まりない思考を叩き直してやる」

「それって・・・だから・・・」

「お前の甘ったれた根性がマシになるまではここに置いてやる」

家事の全部をやってもらうことを条件に、沙優の面倒を見ることにします。

こうして家出少女の沙優と吉田の奇妙な共同生活がスタートしました。

吉田は沙優の甘ったれた考え方を変化させることができるのでしょうか！？

『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』はこんな人にオススメ

ほっこりとした気分になれる恋愛漫画を読みたい人にオススメの作品です。

常識外れの家出少女を常識的なサラリーマンが成長させていくところが見所になっていますよ。

訳アリのJKと失恋したばかりの男性が心の距離を縮めていく『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』！

人情話が詰まった素敵なラブストーリーです。

2人の日常を眺めながら幸せな気分を味わってみてください。

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