『イサック』のネタバレ(漫画)!無料の試し読み情報も!

今回は「原作 真刈信二 漫画 DOUBLE-S」先生の『イサック』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『イサック』はこんな漫画(あらすじ)

17世紀のヨーロッパでは2つの勢力が対峙する30年戦争が行われていました。

激しい戦争が行われるこの地にイサックと名乗る日本人の傭兵が現れます。

イサックはある目的のため30年戦争に参加することにしました。

壮絶な戦火のなかで人並外れた能力を発揮するイサックの目的とは・・・!?

神聖ローマ帝国で巻き起こった戦争を題材にした『イサック』

今回は壮大なスケールでお届けするアクション漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

圧倒的な迫力で描かれる30年戦争の行方にご注目下さい。

 

『イサック』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

西暦1620年9月、ドイツ南西部をスペインの大軍勢が目的の城を落とすため歩を進めています。

その近くで少女が神に祈りを捧げていました。

ゼッタ
「私は主の恵みを信じます、でもどうして何年も寒い夏が続くのですが麦が実りません、私たちに約束された安住の地はあるのでしょうか、私たちはそこに行き着けるのでしょうか」

神に祈っている少女の前に傭兵崩れの男性が現れます。

男性たちは少女を攫う前に強姦するつもりでした。

少女が必死に抵抗していると武士のような姿をした別の男性がやって来ます。

武士のような男性は素早い動きで刀を抜くと、あっという間に傭兵崩れの男性たちを追っ払ってくれました。

イサック
「少女よ、どこへ行く」
ゼッタ
「ユートピアへ、おじいちゃんといっしょに」

ゼッタという名前の少女は誰もが平等に生きられるユートピアへ向かうと語ります。

その話を聞いた武士のような男性は名前を名乗らず立ち去ってしまいました。

助けてもらったゼッタはその後、祖父と一緒にフックスボルク城へ逃げ込むことにします。

祖父が鍛冶屋のため運良く城へ受け入れてもらえました。

しかしこの城にもすぐにスペイン軍が攻めてくる状況だったのです。

ゼッタが不安を感じる中、フックスボルク城にオランダの旗を抱えた傭兵が姿を現しました。

イサック
「イサックだ、オランダから来た」

傭兵はすぐに城内へ招かれ城主の元へ案内されます。

その様子をゼッタが見守っていました。

ゼッタ
「あの人、昨日ボヘミア街道で私を助けてくれた人だわ」

イサックは城主に自分が援軍として送られた傭兵だと説明します。

しかし援軍として迎え入れる傭兵は100人のはずでした。

どうして1人だけでやって来たか尋ねられると、イサックは他の傭兵が逃げ出したと返答します。

すると城主がイサックに逃げなかった理由を尋ねてきました。

イサック
「俺には仇がいる、そいつは俺の親方を殺し大事なものを奪って逃げた、親方の仇を討ち奪われたものを取り戻す、そのために俺は日本から来た」

オランダはイサックを傭兵として受け入れてくれたため、その恩を返すため戦う覚悟を決めていたのです。

イサックに逃げない意思があることを確認した城主は彼を受け入れてくれました。

こうして城下内に入れてもらったイサックが休む準備をしているとゼッタが声をかけてきます。

ゼッタ
「ねえこれって草なの、それとも木なの」
イサック
「触るな、すまん、大事なものなんだ、それは竹だ」

イサックは日本刀以外に竹で包まれた物を所持していました。

しかしそれを触ることは許しません。

ゼッタ
「私はゼッタ、日本から来たって言ってたけどどこにあるの?遠いの?どんな国?いいところなの?」
イサック
「日本は百年戦争ばかりだ、いいことなんか何もない、だがそれでも俺の国だ、日本がどこにあるのか俺にもよくわからん」

2人が話していると夜空に綺麗な満月が浮かび上がりました。

その満月を見たゼッタが東から風が吹いていることから夜は曇ると予想します。

話をしているうちにイサックはゼッタが天気を読めることに気が付きました。

そんな中、ゼッタがこの城にいても危険なことを不安がります。

ゼッタ
「オーバがさっき言ってた、やっぱりここは危ないから急いで逃げようって」
イサック
「もう遅い、スペイン軍はすぐそこまで来ている、昨日お前たちと別れた後、俺は大軍をこの目で見た、寝ろ」

イサックが語った通り、翌日になるとスペイン軍がフックスボルク城に来襲しました。

来襲した軍勢は城攻めの悪魔と呼ばれるスピノラ将軍が率いる傭兵部隊です。

果たして大軍勢の強襲にイサックはどのように対抗していくのでしょうか!?

 

 

多くを語らずにゼッタを助けたイサックの姿がカッコ良かったです。

しかしイサックとゼッタは出会ってすぐにスペイン軍の脅威に晒されてしまいました。

ここから思いもよらなかった方法で主人公がスペイン軍と対峙していく『イサック』

戦争の迫力を感じられる臨場感が満載の物語になっています。

手に汗握りながら壮絶な戦いを目に焼き付けてください。

後編

スペイン軍が来襲したことでフックスボルク城はまず城門の守りを固めることにしました。

ここでスペイン軍からの使者が降伏すれば命は奪わないと伝えてきます。

しかし城主が使者の申し出を断ったため戦争が開始されました。

まずスペイン軍の砲弾がフックスボルク城を襲いました。

イサックはその様子を高い所から見つめています。

ゼッタ
「あの人なんであんな高いところに?あそこから何が見えるのかしら」

気になったのでゼッタは砲弾を避けながらイサックの所へ向かうことにしました。

その間もスペイン軍の猛攻は収まりません。

砲撃で崩れた城壁から騎兵たちを突入させます。

フックスボルク城の兵士たちも銃撃で対抗するのですが、スペイン軍の勢いを抑えられません。

イサックはその様子をジーッと見つめています。

イサック
「何しに来た」
ゼッタ
「一人で何をしてるか不思議だったから、何をしてるの?」
イサック
「数えてるんだ」

何を数えているのかは教えてくれません。

2人が戦況を見守る中、スペイン軍が城内に侵入してきました。

軍勢が侵入したところで全軍に進軍命令が下されます。

ゼッタ
「ダメ」

ゼッタだけでなくフックスボルク城の兵士たちも敗北を覚悟し始めました。

しかしイサックは勝利を諦めた訳ではありません。

イサック
「五百」
ゼッタ
「何て言ったの?」
イサック
「距離が五百歩だ、昨日ここへ来る時歩いて測った」

近づいてくるスピノラ将軍との距離を測っていたのです。

徐々に近づいてくる将軍の距離を測りながらイサックが竹の棒から中身を取り出しました。

ゼッタ
「竹の棒をどうするのかしら・・・鉄の棒・・・!?何なのコレ・・・銃・・・!?こんなに大きいのに軽そうに見えるわ」

イサックが竹の棒から取り出したのは火縄銃だったのです。

そして火縄銃の用意をしながら再び距離を測り始めました。

イサック
「三百八十歩」

ここで縄に点火します。

続いて火縄銃を構え始めました。

ゼッタ
「地面の風は逆に吹いてるよ、草を見て!」

ゼッタの指摘を耳にしたイサックが髪の毛一筋分だけ左に照準を合わせます。

そしてスピノラ将軍が三百五十歩まで来たところで銃弾を発射しました。

火縄銃から放たれた銃弾は一直線にスピノラ将軍の元へ向かっていき、見事に将軍の胸を貫きます。

将軍を失ったスペイン軍は大混乱してしまい退却することになりました。

こうして窮地に立たされたフックスボルク城はイサックの銃弾によって救われたのです。

イサック
「ゼッタ、お前が風を教えてくれなかったら弾はスピノラ将軍の腕をかすめただけだ」
ゼッタ
「私はイサックの役に立ったの?」
イサック
「ああ、とってもな」
ゼッタ
「よかった、だって私を最初に助けてくれたのはイサックだもの」

ゼッタは恩を返せたことに喜びを感じていました。

しかしスペイン軍を退却させたイサックは浮かない表情をしています。

イサック
「俺の仇はスピノラ軍の中にいなかった、だが彼がヨーロッパの戦場にいるのは間違いない、俺は彼を見つけ出して討つ」

残念ながらスピノラ軍の中にイサックの仇は存在していませんでした。

そのためイサックの傭兵生活はまだ続いていくことになったのです。

大阪夏の陣が終わると多くの日本人が傭兵となるため海を渡りました。

イサックもその中の一人で、彼が訪れたヨーロッパでは三十年戦争が始まったばかりです。

この戦乱の地でイサックは己の使命を果たすことができるのでしょうか!?

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『サガラ~Sの同素体~』のネタバレ(漫画)!感想も!

2021.03.31

 

『イサック』を読んだ感想

江戸時代の日本人が傭兵として海を渡っていたという設定が斬新ですね。

火縄銃の性能が優れているというアイディアにも興味をそそられました。

新たな視点で世界史を表現している『イサック』

読者を圧倒する大迫力のアドベンチャー漫画になっています。

戦乱の世を駆け抜ける主人公のカッコ良さを見て胸を熱くさせてみてください。

 

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