『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』漫画のネタバレと感想!

今回は「原作 北尾トロ 漫画 松橋犬輔」先生の『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』はこんな漫画

業務用エアコンの営業マンをしている28歳の北尾太郎。

裁判所のエアコンをメンテナンスしていた彼は、興味本位で裁判を傍聴することにします。

そこには加害者や被害者の赤裸々な人生が詰まっていて、北尾は裁判の迫力に魅了されていきました。

次第に北尾の胸の中には被告への同情や、裁判官に対する意見が生まれ始めていきます。

青年が裁判を傍聴することで様々な人間ドラマに触れていく姿を描いた『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』

今回はこちらのヒューマンドラマの魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

リアリティーのある法廷ドラマをじっくりとお楽しみください。

 

『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

いつも通りお得意先を回り、業務用エアコンのメンテナンスをしている北尾。

北尾

北尾
「室内の温度を一定に保つこの機械みたいに、僕の今の生活も熱くなく寒くなく、たいしておもしろいこともそれほど悲しいこともない」

彼は代わり映えのしない日常を淡々と繰り返していました。

そんな中、北尾は霞が関にある裁判所の定期メンテナンスに向かいます。

北尾
「うしろ失礼しまーす」

雑談している人たちの間をかきわけ、エアコンのメンテナンスを始めました。

するとすぐ近くで話している人たちが、今日の法廷は女子高生だらけだったと言う声が聞こえてきます。

北尾
「法廷に女子高生がいっぱい!?そ、それで裁判になるのだろうか・・・」

疑問に思った北尾は話し声に聞き耳を立てていきます。

裁判を傍聴してきた人たちは、法廷で巻き起こった出来事を面白おかしく話していました。

その様子に北尾は、裁判が自分の想像していたものとは違うことを感じ始めます。

北尾
「おいおい、裁判って・・・人の人生を左右するんじゃないの!?」

彼らの話をにわかに信じがたい北尾は、自分の目で裁判を見てみることにしました。

早速、受付に向かい法廷の予定表を見てみます。

基本的に日本では、裁判の公判は誰でも傍聴できるシステムになっています。

途中入廷も途中退廷も自由なので、気軽に傍聴することが可能になっていました。

北尾
「お、これならまだやってるぞ」

彼が予定表の中から見つけたのは、業務上過失致死を扱う公判でした。

北尾
「408号法廷・・・408号法廷・・・」

誰もいない廊下を歩きながら、408号法廷を探していきます。

北尾
「ここだ、このトビラの向こうが・・・裁判の真っ最中だと思うとすごく開けづらい・・・」

緊張しながらゆっくりとドアを開けていく北尾。

裁判長や検事の視線を気にしながら、傍聴席に座っていきます。

北尾
「テレビや映画を観てるわけじゃない、ここで裁判がおこなわれここで判決が出る、全てがここで決まるんだ、これがリアルなんだ」

公判中のため緊張感が漂う408号法廷。

北尾のすぐ目の前には被告人が立っていました。

北尾
「距離が近っ!!僕と同じ歳くらいの人かな・・・業務上過失致死って・・・?」

この被告人は早朝に交通事故を起こしてしまいました。

しっかりと青信号だと確認して車を発進させたのですが、オートバイに乗った青年が被告人の車と接触してしまいます。

当たり所の悪かった青年はそのまま亡くなってしまいました。

北尾
「交通死亡事故か・・・!早朝のガラ空き道路なら僕だってある程度スピード出す、しかも相手は信号無視のバイク、被告人は現在保釈中」

被告人の様子は、自分だけが不注意をしたわけじゃないと言っているように北尾の目には映っています。

しかしここで北尾は重大なことに気が付きました。

北尾
「絶対おかしいだろ!!仮にも裁判だよ?公式の場だよ!?死亡事故おこした被告人が誠意を見せなきゃいけない今日、ドクロのトレーナー着て来ちゃダメでしょ!」

北尾が見つめるこの裁判はどのような展開を見せていくのでしょうか!?

 

 

タイトルがインパクト抜群なこの漫画。

内容もものすごく読み応えのある作品となっています。

裁判を通して人々の赤裸々な人生を描いていく『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』

異色のヒューマンドラマは多くの読者に満足感を与えてくれています。

それでは引き続き緊張感が満載の物語を堪能してください。

後編

被告人の服装に違和感を覚えた北尾。

北尾
「気持ちはわかる・・・でも裁判って誠意を感じさせなきゃいけないんじゃないの!?なのになんでこの人は今日ドクロのトレーナー!?」

当然ですが彼の服装には、裁判官と検事も気が付いています。

デリカシーが無さすぎる被告人を見ながら、北尾は自分の事のように緊張していました。

そんな中、証人席に被害者の母親が姿を現します。

息子の死を悲しみながら被告人に謝罪の言葉を求める母親。

母親の次に証人席に立ったのは父親でした。

彼もまた涙ながらに息子の死を悲しんでいます。

このように仕事や人間関係、そして相手の人生も一瞬にして奪ってしまう交通事故。

傍聴している北尾はその悲しさと切なさを目の当たりにしていました。

すると裁判長が最後に何か言いたいことがあるか被告人に尋ねます。

誠に申し訳ないと答える被告人。

しかしその姿に誠意は感じられませんでした。

やはりこの場にいる人間には、ドクロのトレーナーが気になってしまっているようなのです。

こうして北尾が初めて見つめた裁判が終わりを迎えました。

北尾
「傍聴・・・すごい!ものすごくリアルなドラマを見てしまった・・・部外者の僕が!」

法廷を出た北尾が満足感を得ていると、すぐ隣には被害者の両親が立っています。

一気に緊張感が蘇る北尾。

するとそこに被告人が駆け寄ってきました。

猛スピードで走ってきた被告人は、ここで初めて遺族に謝罪の言葉をかけたのです。

しかし遺族は何も言わず立ち去ってしまいました。

北尾
「この態度をさっき示せばよかったのに・・・服装に示せばよかったのに・・・」

よく見てみると被告人は純朴そうな人でした。

しかし興味本位で傍聴した部外者の北尾には、被告人にかける言葉が見当たりません。

北尾
「この人は不器用なだけなんだ、裁判をうまくこなすために涙を流したり、深刻ぶったりする演技ができないんだ」

判決と被告人の今後の人生が気になってしまう北尾。

帰りのエレベーターの中で、言いようのない疲労感に襲われていました。

北尾
「疲れた・・・でもすごくおもしろかった!なんか久しぶりにドキドキした!」

こうして裁判の傍聴に夢中になってしまった北尾。

彼はこれから多くの裁判を傍聴していくことになります。

ちなみに北尾が初めて傍聴したこの裁判は、被告人が3000万円の賠償金を支払うことで遺族との間で示談が成立しました。

一瞬の不注意で全てを失ってしまう交通事故。

この漫画を読んで改めて交通事故への危機意識を再認識してみてください。

松橋犬輔先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

『神様、キサマを殺したい。』のネタバレ!休載の理由と再開日は?

2018.07.16

 

『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』を読んだ感想

裁判という緊張感のある現場を、とても丁寧に描いた漫画だと思いました。

公判を傍聴した事の無い人にとっては、新鮮味のある物語になっていますよ。

斬新な設定が話題を集め、大人気コミックとなった『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』

ご紹介したエピソード以外にも、様々な裁判の様子を描いています。

どの物語も見所が満載になっていますよ。

是非この機会に大人気漫画の面白さを実感してみてください。

 

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