『くにはちぶ』のネタバレ(漫画)!無料の試し読み情報も!

今回は「各務浩章」先生の『くにはちぶ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『くにはちぶ』はこんな漫画

無作為選出対象者無視法は通称『くにはちぶ』と呼ばれ、選出された人物を日本全国民が無視をするという法律です。

『くにはちぶ』はイジメの加害者に被害者の気持ちを体験させるために施行されました。

しかし選出された人物は孤独に耐えきれず、次々と自らの命を絶ってしまいます。

そんな中、次の対象者に選ばれたのが中学二年生の道端たんぽぽという女の子でした。

幸せに暮らしていた彼女が、家族や友達から無視され苦しんでいく姿を描く『くにはちぶ』

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

これまであり得なかった設定のサスペンス漫画をじっくりとご堪能ください。

 

『くにはちぶ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

駅のホームで泣きながら通行人に話しかける女性の姿がありました。

自分を見てほしいと何度も叫んでいるのですが、誰も彼女の声に耳を傾けるようとしません。

なぜなら彼女は『くにはちぶ』に選出された対象者だったからです。

自分の声が誰の耳にも届かないと悟った彼女は、ゆっくりと線路に飛び降りていきました。

警察が事故の処理をしていると、彼女の遺体に近づく男性が現れます。

弱いなと一言だけ呟き去って行く男性。

彼は次の対象者を決めるために歩き始めたのです。

一方その頃、国会内では総理大臣が今回の自殺を巡り新たな答弁を行っていました。

あくまでも無作為選出対象者無視法を、イジメ被害者の気持ちを加害者に分からせる重要な法律だと語る総理大臣。

他者の心を思いやるこの法律により、日本国民がお互いを信頼し自殺など起こらない国に変革させようとしているのです。

この法律を徹底することで子供たちの未来を守ると答弁した総理を、与野党の議員が拍手を送り称賛していました。

テレビ中継されたこの答弁を日本国民は自分に関係の無い事だと思いながら見ています。

中学二年生の道端たんぽぽもその内の一人でした。

たんぽぽ
「ハァー本当に最高、おいしい、ママの料理は世界一だわ」

テレビには目もくれずママの料理に夢中になっています。

彼女はママが作る料理が大好きでした。

ママもたんぽぽがいつも美味しそうに食べてくれることを嬉しく思っています。

そのため明日の夕ご飯はたんぽぽが好きなカルボナーラにすることにしました。

たんぽぽ
「わたしはきっと世界で一番しあわせなんだわ!」

彼女の満面の笑みこそが、幸せだという何よりの証拠でした。

こうして夕ご飯を食べ終えたたんぽぽは、幸せな気分のまま眠りについていきます。

朝になりなかなか目を覚まさないたんぽぽを、ママが起こしてくれました。

眠そうな顔のままママに歯を磨いてもらうたんぽぽ。

その後は朝ご飯を済ませると身支度をして学校へ向かいます。

こうしていつも通りの日常が始まりました。

しかし彼女の家のテレビからは、今日の午後に次の『くにはちぶ』の対象者が発表されるというニュースが流れていたのです。

そんなことが起きているとは知らずに学校へ向かったたんぽぽ。

ここから彼女の日常が崩壊していくことになるのでした。

 

 

冒頭のシーンを読んだだけでもこの漫画の恐ろしさが伝わってきますね。

必死に声を上げても無視され続けた女性があまりにも気の毒でした。

とんでもない恐怖感を漂わせながら物語が進んでいく『くにはちぶ』

エスカレートするスリルがこの漫画の最大の魅力だと思います。

それでは引き続きたんぽぽに巻き起こる地獄絵図をご覧ください。

後編

いつも通り元気な姿で学校に向かったたんぽぽ。

たくさんの友達に囲まれ彼女の笑顔が絶えることはありません。

休み時間でも授業中でも幸せそうにしています。

これがたんぽぽにとっては当たり前の日常でした。

昼休みになると友達をお弁当を食べ始めます。

今日のたんぽぽのお弁当はママ特製のパンダのキャラ弁でした。

友達に羨ましがられご満悦の様子です。

食事中、もうすぐ三年生になるたんぽぽたちは進路の話で盛り上がり始めました。

たんぽぽ
「私はもう行くとこ決めてあるけど、やっぱ華高でしょ、制服かわいい、一番かわいい」

しかし華高に進学するためには今の成績では厳しいものがあります。

そのため友達からもっと頑張って勉強した方がいいと言われてしまいました。

たんぽぽ
「やるやる!絶対入るよ、華高!みんな一緒にいこうね!」

たんぽぽが夢を語っていると、突然教室のドアが開きました。

すると見たことのないスーツ姿の男性が立っています。

男性は無言のまま教室に入ると、黒板に「無作為選出対象者無視法」と書いていきました。

「花中学校2年1組の皆さんはじめまして、私、踏と申します、ご覧の法律無作為選出対象者無視法の監督官をしております」

彼の言葉で教室中に緊張感が走ります。

そんな状況もお構いなしに踏が話を続けます。

「厳正なる無作為の抽選の結果、本日2月10日より道端たんぽぽさんを1年間日本中で無視することになりました」

ざわつき始めるクラスメイトたち。

次々と「くにはちだ」「くにはちだ」という声が上がっていきます。

唖然としてしまい箸を落としてしまうたんぽぽ。

「一般的には国八分法などと揶揄されて呼ばれていますが、コレは立派な国法であり当然違反すれば刑罰の科せられる犯罪となります」

対象者を無視しなかった者は一年間の禁固刑に処されます。

中学生は1年間の少年院送致と決まっていました。

「それではこの予鈴の終了を合図に無視を開始いたします」

こうして踏の宣言によりたんぽぽへの無視が始まりました。

ふざけて彼女に話しかけた同級生はすぐに逮捕されてしまいます。

するともう誰も彼女に話しかける人は現れませんでした。

突然『くにはちぶ』の対象者となってしまったたんぽぽ。

彼女は1年間という長い期間、極限の孤独を耐えきることができるのでしょうか!?

その行方は実際に漫画を読んでご自分の目で確かめてみてくださいね。

 

『くにはちぶ』はこんな人にオススメ

恐怖感のあるサスペンス漫画を読みたい人にオススメの作品です。

物理的な恐怖ではなく心理的な恐怖を表現した漫画になっています。

物語の世界に入り込めば入り込むほど、恐ろしさが増幅していく『くにはちぶ』

狂ったような法律が通ってしまった世界が舞台のこの漫画。

漫画だからこそ表現できる設定を楽しんでみてください。

 

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3 件のコメント

  • くにはち、ためし読みで男子生徒が逮捕された場所まで読みましたが。突っ込み処満載。
    まず、人は自分達が被害者になる可能性がある場合氾濫起こします。

    普通のイジメはイジメている加害者が自分は被害に合わないと思惑があってするのです。
    ところが、くにはちの場合、誰もが対象者になり、
    他人事でなくなるのでデモやクーデターに繋がります。
    例えば、一般人が手を出せない人工知能で法律が施行されているとかだったら、逆らえないて、家族でさえ無視するでしょうが、
    総理大臣とは言え生身の人間が人間を貶める法律つくったら、2、3人の犠牲者が出た時点で、総理大臣は暗殺されかねないでしょ?
    だから漫画とは言えあり得なさすぎ
    と思ってしまうのです。

    けれどタンポポの今後どうなるかは気になるところで・・:
    でも、さっきの突っ込み処で買って読むまでは・・・
    と思ってしまいます。

  • 私が無視対象者の親とか友達なら
    野党に協力要請して連日野党と有志の国民が国会議事堂前で孟抗議➡SNSで無視対象者救済キャンペーン呼掛け。➡全国民を味方にして法律無視する➡全国民刑務所行き➡日本機能停止➡与党失職➡ざまあw
    て行動とりますが無理がありますか?

    当然役人が捕まえにくるでしょうから急所攻撃や武器を使って全力で戦いなるべく刑務所行きは回避。自分は痴漢してきた大人の男性殴って気絶させたことあるくらいの腕前で、弓道三段で弓矢で遠隔攻撃もできるし追い払うのは難しくないかと。
    ふざけた法律を、一方的に作った極悪人総理は最悪ぶっ殺しても構わないと思ってます。
    つか自分がタンポポの親なら家に勝手に入ってきた踏は不法侵入罪で警察呼ぶか正統防衛で殺すわ。

    登場人物はもっと国に抗議しろよ。
    せめてタンポポの学校の全生徒 が「大人が子供をいじめるな」って騒いで法律違反して少年院いくとかさー。
    そしたらいくらバカな国会議員でもことのまずさにきずくやろ。

    こんな糞みたいな法律可決した国家議員は全員死ねばいい。踏、きさまも死ね、ヤクザまがいの不法侵入キチガイ役人。

    最後は総理大臣、お前がくそな法律作ったんだから、施行前に試しに一年全国民から無視される気持ちを味わえクズが。

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