薫る花は凛と咲くのネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「三香見サカ」先生の『薫る花は凛と咲く』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『薫る花は凛と咲く』はこんな漫画(あらすじ)

由緒正しき名門お嬢様学校の私立桔梗学園女子高等学校と、バカが集まる底辺の都立千鳥高等学校の校舎は隣接しています。

しかし桔梗学園は千鳥高校を毛嫌いしているので、カーテンを閉め切っている桔梗の教室を千鳥の生徒は一度も見たことがありません。

千鳥高校に通っている強面で物静かな紬凛太郎(つむぎりんたろう)は、自分が桔梗学園の生徒と関わることなど無いと思っていました。

そんなある日、実家のケーキ屋を手伝っていると、自分のことを全く怖がらない和栗薫子(わぐりかおるこ)という美少女と出会います。

純粋な薫子と話す時間を心地よく感じる凛太郎だったのですが、薫子は決して相容れることのない存在でした。

ここから始まる不良とお嬢様の恋模様はどんな結末を迎えるのでしょうか・・・!?

先入観で他人を区別しないことの大切さを教えてくれる『薫る花は凛と咲く』

今回は心温まる純愛漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

ピュアな薫子の存在によって凛太郎の閉ざされた心の扉が少しずつ開いていく様子に胸を打たれてみてください。

 

『薫る花は凛と咲く』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

隣接された校舎の閉ざされたカーテンを凛太郎が見つめています。

紬凛太郎
「まぶし・・・俺には一生関係ない世界だ」

あくびをしているうちに授業が終わりました。

凛太郎が帰り道を歩いていると、同級生がヤンキーに絡まれています。

ヤンキーたちは凛太郎が怯えさせた後輩の落とし前を付けに来ました。

紬凛太郎
「コイツらなんかしたんすか、もしそうなら謝・・・あっ」

凛太郎の迫力に圧倒されたヤンキーたちが逃げていきます。

ただ凛太郎はヤンキーの後輩に暴力を振るったわけではありません。

夜中に家の近所で浮気だと言い争っていた男女の声が聞こえてきて、男の方がビンタされたので声を掛けただけなのですが、怯えた男性は転びながら逃げてしまいました。

そのことを説明していると前から桔梗の女子が歩いてきます。

桔梗の女子が落とし物をしたので拾ってあげると、もう使いたくないので捨ててもらって結構と言われました。

お嬢様学校の桔梗はバカが集まる千鳥高校を毛嫌いしているのです。

私立桔梗学園女子高等学校は由緒正しき名門のお嬢様学校なのですが、千鳥高校の生徒に対してはお嬢様のカケラもありません。

桔梗学園はバカが集まる底辺の千鳥高校を露骨に嫌っているので、隣り合っている校舎の教室はいつもカーテンが閉め切っている状態です。

千鳥の生徒も桔梗と必要以上に関わろうとは思っていません。

そんなある日、放課後になると凛太郎は母親から実家のケーキ屋を手伝ってほしいと言われました。

紬凛太郎
「俺の実家はケーキ屋でたまにこうやって駆り出される・・・友達には言ったことないけど、つかさっき客が一人いるって言って・・・」

店内を見回してみると小さな女性が1人でケーキを食べています。

凛太郎がその様子を見ていると、女性は驚いてしまいむせてしまいました。

慌てて凛太郎が水を持っていきます。

和栗薫子
「ふぅ・・・すみません」
紬凛太郎
「イエ・・・こちらこそ・・・」

安心する凛太郎ですが1人で何種類ものケーキを食べる女性の食欲に驚かされました。

身体が小さいので女性は中学生にしか見えません。

和栗薫子
「ごっ・・・ごちそうさまでした」
紬凛太郎
「あっありがとうございました・・・!?・・・ビビらせた?」

母親にビビらせたかもしれないことを伝えると、女性の名前が和栗さんということを教えてくれました。

毎月1~2回来てくれている和栗さんは凛太郎にビビッて帰るような子ではないそうです。

何でも自分のせいにすることを母親に叱られてしまいました。

しかし凛太郎は自分のせいだとしか思えません。

気にしていると後日、和栗さんがケーキ屋に来店して凛太郎に用事があると伝えてきます。

和栗薫子
「あの!おごります!」
紬凛太郎
「え?何だこれ、自分ちで自分ちのケーキを年下に・・・?」

和栗さんとテーブルを囲んでケーキを奢ってもらう状況になってしまいました。

意味不明なので凛太郎は何を言っていいのか分かりません。

和栗薫子
「この前はいきなり飛び出してしまってすみませんでした・・・そのケーキはお詫びなので食べてください」
紬凛太郎
「いやそういう訳には・・・どうぞ」
和栗薫子
「えっ!?いえっそれはあなたに・・・」
紬凛太郎
「いーんすよ、これ美味いんでよかったら」

食べたそうにしている和栗さんにケーキを食べてもらうことにします。

和栗さんが食べている様子を見ていると、改めて食べることが好きなんだと感じてきました。

和栗薫子
「・・・驚かせてしまいましたね、この間の・・・あまり見ない量だと思って」
紬凛太郎
「・・・っ・・・はい」

正直者なので誤魔化すことができません。

そんな凛太郎のことを和栗さんは笑ってくれました。

和栗薫子
「あはは、あの日は他にお客さんがいなかったので・・・ちょっと・・・家までガマンできなくて、あ!何てお名前なんですか?私は和栗薫子っていいます」
紬凛太郎
「・・・紬凛太郎です」
和栗薫子
「そっか凛太郎くん・・・凛太郎くんかー、やっと知れたー・・・」

ようやくお互いのフルネームを知ることができます。

しかし何で自分のことを和栗さんが知りたがっているのか分かりません。

紬凛太郎
「やっと?」
和栗薫子
「・・・あっ、あああのちっちがっ・・・違くて!実はえっと・・・前から凛太郎くんを見かけてて・・・たまにお手伝いされてましたよね・・・」
紬凛太郎
「あー・・・はい・・・ん?あん時俺が怖くて飛び出したんじゃないんすか!?」

凛太郎は気づいていませんでしたが、和栗さんは凛太郎のことを何回も見かけていました。

そのため怖いと思ったわけではありません。

和栗薫子
「それは・・・男の人にあんなにじっと見られたの初めてで、ドキドキしただけ・・・です」

今までで会ってきた人にはガン見すると怖がられてきました。

それなのに和栗さんは凛太郎にドキドキしたそうです。

自分のことを怖がらない人と出会ったのは初めてでした。

この出会いから凛太郎と薫子の恋物語が幕を開けるのです。

 

 

強面な見た目のせいで何かと損をしている凛太郎が気の毒でした。

何でも自分のせいにしてしまうのは過去のトラウマが関係しているのかもしれませんね。

純粋な高校生の爽やかな青春を表現した『薫る花は凛と咲く』

ピュアなラブストーリーと切ない人間ドラマがミックスされた感動的な物語です。

薫子の素直な優しさが凛太郎を少しずつ変えていきますよ。

後編

話しているうちに外が暗くなってきました。

紬凛太郎
「ほんとにいいんですか?送んなくて・・・」
和栗薫子
「はい、ここから駅まで近いですし、それでは・・・あっあと!さっき俺が怖くて飛び出したって言ってましたけど、凛太郎くんを怖いって思ったこと一回もなかったですよ?信じてくださいね、ごちそうさまでした!」

ますます薫子のことが分からなくなります。

凛太郎は小さな頃から否定的な事しか言われてきませんでした。

それなのに薫子は自分に見られてドキドキしたと言ってくれたのです。

考え込んでいると母親が店の外に落ちていたケーキを見つけました。

メニュー的にケーキは薫子がテイクアウトしたものなので、凛太郎は薫子のことが心配になってきます。

すぐに追いかけると先日同級生に絡んでいたヤンキーたちが薫子の腕を掴んでいました。

和栗薫子
「・・・離してください」

ヤンキーは薫子に凛太郎とどういう関係なのか尋ねています。

彼女ではないと教えた薫子に、ヤンキーは凛太郎が超怖くて有名な不良だと教えました。

紬凛太郎
「・・・なるほど、こうやって出任せ言われて俺のとこに変なやつらが来るのか、とはいえバカ校なのはマジだし・・・仕方ねぇか、つかあの二人わざわざこんなことまで・・・」

噂だけで中学の時からヤバかった、取り巻きも大勢いるなど凛太郎の評判をどんどん下げていきます。

何も知らないのに凛太郎と一緒にいてもろくなことがないとまで言われました。

和栗薫子
「怖いですね」

様子を伺っていた凛太郎は薫子の言葉で胸が締め付けられます。

結局これまでと同じように薫子も自分を外見や噂話で判断したと思いました。

紬凛太郎
「・・・まぁ、そりゃそうだよな」

否定的なことを言われ続けてきたので慣れてはいます。

しかし薫子は今まで会ってきたような人間とは違っていました。

和栗薫子
「どうしてただの噂だけで人を決めつけるんですか?凛太郎くんと話したことはありますか?一度話してみませんか?きっと素敵な人だと分かると思います、話したくないのならそれでもいいです、ならせめて知ろうともしないのに好き勝手言うのはやめて頂けますか?不愉快です」

薫子が怖いと思ったのは噂だけで人を決めつけるヤンキーだったのです。

元々ヤンキーは薫子を使って凛太郎に嫌がらせしようと思っていました。

しかし気が変わったヤンキーが薫子を殴ろうとします。

紬凛太郎
「俺に嫌がらせ・・・でしたっけ、できました?」

薫子のことを庇った凛太郎が代わりに殴られました。

またしてもヤンキーたちは凛太郎の迫力に圧倒され逃げ出します。

和栗薫子
「凛太郎くん!血!ごめんなさい・・・!」
紬凛太郎
「和栗さんのせいじゃねえっすよ、殴られたからってより、その反動で壁に頭ぶつけてできた傷なんで、すみません・・・そんな困らせるなら止めればよかったですね」
和栗薫子
「わざと受けたんですか!?何で・・・」
紬凛太郎
「罰みたいな・・・信じてって言ってくれたのに俺のせいで巻き込んじまってすいません!」

一瞬でも疑ったことを凛太郎は恥じていました。

薫子は凛太郎のせいではないと言ってくれます。

しかし凛太郎は優しい薫子に怖い思いをさせたことが悔やんでも悔やみきれません。

和栗薫子
「私・・・不思議で仕方ないんです、あなたのどこが怖いのかさっぱり分からない、こんなに・・・優しい人なのに、まだ言ってませんでしたね、助けてくれてありがとう」

怖い見た目なので否定的に見られることは慣れているし、誰かから評価されることに期待などしていませんでした。

諦めていたのに薫子の言葉で欲が出てきそうになってしまいます。

薫子を駅まで送っていくと今度は一緒にケーキを食べようと言ってくれました。

翌日、あまり眠れなかったので凛太郎はいつもより早く登校してしまいます。

薫子が次にいつケーキを食べに来てくれるか考えながら外を眺めていると、珍しく桔梗学園のカーテンが開きそうになりました。

その窓から顔を出したのは薫子だったのです。

驚いた凛太郎は反射的にこちらのカーテンを閉めてしまいました。

紬凛太郎
「なんで、なんで和栗さんが、てか年下じゃなかったのか!?和栗さんが・・・桔梗の生徒?マジかよ・・・」

せっかく自分のことを怖くないと言ってくれたのに、その薫子は学校同士が毛嫌いし合っている桔梗学園の生徒だったのです。

衝撃的な事実を知ってしまった凛太郎は薫子とどのように接していくのでしょうか!?

『薫る花は凛と咲く』に関する他の記事はこちらです↓↓↓

薫る花は凛と咲くのネタバレ(漫画)!第2話の見所は?

2023.11.13

 

『薫る花は凛と咲く』を読んだ感想

人のことを外見で判断しないという己の信念を貫く和栗薫子がとても魅力的でした。

薫子には閉じこもっている凛太郎の殻を破ってもらいたいですね。

自分に否定的な凛太郎と自分を曲げない薫子が惹かれ合っていく『薫る花は凛と咲く』

優しいセリフが胸に突き刺さるハートウォーミングな物語になっています。

難しいことではありますが薫子のようにどんな場面でも自分に嘘をつかない人間になりたいと思いました。

 

電子書籍を無料で読んでみませんか?

電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。

ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!

それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓

 

 

映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT

実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?

U-NEXTでは電子書籍を34万冊以上配信しているんです。

しかも新規登録から31日間は無料なんです!

もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?

ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!

このポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!

動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!

さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!

無料トライアルはこちらから↓↓↓