マトリズムのネタバレ(漫画)！電子書籍の無料試し読み情報も！

今回は「鈴木マサカズ」先生の『マトリズム』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『マトリズム』はこんな漫画(あらすじ)

通称「マトリ」と呼ばれる麻薬取締官は、厚生労働省の地方厚生局麻薬取締部に所属する役人です。

覚醒剤や大麻など違法な薬物犯罪を取り締まる「マトリ」に所属する草壁圭吾郎と冴貴健一の捜査を通して、社会の闇にスポットを当てていく『マトリズム』！

今回は薬物犯罪の実態に迫っていくこちらのヒューマンドラマの魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

薬物に手を染めた登場人物たちが深い闇へ転落していく姿に驚愕しながらご覧ください。

『マトリズム』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

ある日の夕方、某有名私立大学に通う三沢小宇宙のアパートに草壁と冴貴がやって来ました。

「おまえが三沢小宇宙か」

「あ・・・あの・・・えー・・・はい？」

三沢には何故彼らがやって来たのか見当もつきません。

ここで物語は草壁と冴貴がここにやって来る数時間前にさかのぼります。

大学の構内で同級生に声をかけられている三沢。

同級生は三沢に対して「ヤサイ」を購入させてほしいとお願いしてきました。

「ヤサイとは大麻の隠語だ、俺は馬鹿どもに大麻を売っている」

彼は大麻をネットで大量に仕入れ、2グラムほどの小分けにしながら販売しています。

「これが馬鹿みたいに売れる」

三沢の実家は決して裕福とは言える家庭ではありませんでした。

そのため塾などに通う余裕がなく、苦労してきた三沢は楽してお金を稼ぐため薬物犯罪に手を染めてしまったのです。

しかし彼は薬物を転売するだけで、大麻を自ら使用する気はありません。

「一度だけ吸ってみたけど全然気持ちいいと思わねーし、そんなことで捕まるのも馬鹿みてーだし」

彼が大麻を転売していることは交際している恵梨香も知っています。

ですが三沢は恵梨香にも大麻を使わせないと決めていました。

「俺も恵梨香もそういうのじゃないから」

そんな彼の後ろ姿を眺めていたのが、麻薬取締官の草壁と冴貴だったのです。

「あの野郎か・・・」

「ですね」

2人はあるルートから三沢が薬物犯罪に手を染めているという情報を入手していました。

そのため彼のアパートを訪れていたのです。

「おまえが三沢小宇宙か」

「あ・・・あの・・・えー・・・はい？あなたたちは一体・・・何が目的ですか？お金ですか？」

しらばっくれる三沢の顔面を、草壁が思い切り殴ってしまいます。

「馬鹿言ってんじゃねーよ、金なんかいらねーよ、俺が欲しいのはヤサイだ、早く出せ」

あまりにも強引な草壁の手法に対して、三沢は彼のことをヤクザだと勘違いしていました。

「野菜？自炊はしないのでこの家に野菜はありません・・・」

あくまでも白を切る三沢に、草壁が再び暴力を振るっていきます。

「とぼけるんじゃねーよ」

「ほっ・・・本当です・・・本当に何が何やら・・・」

「だからとぼけんなって言ってんだろが」

ヤクザに大麻の転売がバレたと思う三沢は、このまま殺されてしまうと考え始めていました。

果たして三沢の運命はどうなってしまうのでしょうか！？

そして草壁と冴貴はどのようにして三沢が大麻を転売している情報を入手したのでしょうか！？

まるでヤクザのような草壁の迫力に圧倒されてしまいました。

ここまでの展開では草壁が悪者のように見えますが、彼はここから「マトリ」らしい活躍を見せ始めます。

安易な気持ちで薬物に手を出した人々の末路を描いていく『マトリズム』！

日常生活に潜む危険性を題材にしているため、とてもリアリティーのある作品になっています。

それでは薬物の危険性を再認識しながら続きをお読みください。

後編

草壁に殴られ鼻血を出している三沢は、このまま殺されてしまうと感じていました。

そんな三沢に対して草壁が笑みを浮かべながら話しかけていきます。

「しかしよぉ・・・おまえは来るのが遅いと思わねえか？恵梨香ちゃんはよ・・・」

「えっ・・・まっ・・・待ってください！彼女は何の関係もありません！俺だったらどうなってもいいので・・・恵梨香の命だけは・・・」

ここで草壁が胸ポケットに手を入れたため、拳銃を出されると思う三沢。

「おまえは勘違いしている、俺たちは麻薬取締官だ、俗にいうマトリってやつだ」

身分証明書を出してきた草壁に続き、冴貴が捜査令状を見せてきました。

「そしてこれが捜査令状です、ただし先ほどの暴力行為に関しては私は関係ありません、止める間もなく先輩である草壁がやったことです」

冴貴は強引にこのガサ入れに参加させられていたのです。

するとここで三沢が2人に対して違法性を訴えてきました。

「ちょっと待ってください！あなたたちが麻薬取締官であることはわかりました！しかしこんなめちゃくちゃなやり方がまかり通るんですか！」

マスコミに知らせるという三沢を、再び草壁が殴り始めます。

それでも三沢は反論をやめません。

「大体、大麻なんて中毒性もないしたばこや酒よりも全然安全だ、海外では合法の国も少なくない！」

どんなに殴られても自分の正当性を主張する三沢。

「僕みたいな有名私大の学生を逮捕したら話題性があっていいんでしょうけどね！」

草壁と冴貴の行動を出世のためのポイント稼ぎだと言いきります。

するとここでようやく草壁が口を開きました。

「おまえの言いたいことはわかった、しかしだからと言っておまえが他の人間に大麻を売りさばいていいという話にはならないし、そもそもおまえは何一つかけらもわかっちゃいない」

草壁は三沢の情報を売った人物の正体を明かし始めます。

実は三沢の情報を「マトリ」に提供したのは、彼の恋人である恵梨香でした。

彼女は三沢に止められていたのですが、麻薬に手を出し草壁に逮捕されていたのです。

「大麻を始めたきっかけはおまえだそうだ、おまえが身近でそんなものを売ってるから興味が湧いたんだとよ」

「恵梨香が大麻を・・・そして僕のことを売った・・・」

「そうだ、おまえを一生恨むだとよ」

草壁の言葉によって三沢は固まってしまいます。

しかしすぐに自分勝手な主張を語り始めました。

「何が恨むだ！なんで僕のせいになるんだ！そんなのただの言いわけでしょう！あの女は何を言ってるんだ！完全に逆ギレだろ！」

ここで草壁が今まで以上に力を込めて三沢を殴りつけます。

「だまれ、とにかくとっととブツを出して罪を認めろ、三沢小宇宙」

ようやく罪の重さを認識した三沢を逮捕する草壁と冴貴。

数日後、草壁が埠頭のベンチに座り新聞を読んでいると冴貴が現れました。

「なぁ冴貴・・・一つ訊いていいか、俺達がやってることってどこのどいつがしあわせになるんだ？」

「その問いの答えでしたらもちろん私たちですよ、私たちが出世のための点数を稼ぎ私たちがしあわせになるんです」

熱血漢の草壁とクールな冴貴に安息している暇はありません。

彼らはすぐに別の薬物犯罪の捜査に着手していくのでした。

『マトリズム』はこんな人にオススメ

シリアスなヒューマンドラマを読みたい人にオススメの作品です。

麻薬取締官の姿を通じて現代社会の闇に迫っていく社会派ドラマの『マトリズム』！

薬物犯罪の恐ろしさを実感できるストーリーになっています。

リアリティーのある物語を読んで薬物の恐怖を再認識してみてください。

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